口臭原因

舌磨きは今すぐやめて!?代替の方法で口臭対策

硬い歯ブラシで強く舌を磨いてはいけない

「舌磨きは今すぐやめて」口臭対策と舌ケアの正しい方法

口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

「舌磨きは今すぐやめて」という警告を耳にしたことはありますか?このアドバイスは、適切でない舌磨き方法が口内の健康に逆効果である可能性があるため、止めることは重要な意味を持ちます。

舌を強く磨くこと、硬い毛先の歯ブラシの使用、舌ブラシの長期間交換しないことは、実は口臭の問題を悪化させかねません。

ですから、舌苔が治らない場合は、一度舌磨き習慣をやめてみましょう。そして、代わりに、水分摂取を増やし、定期的な歯科検診を受け、バランスの良い食生活を心がけることをおすすめします。

たいていは、このように舌を磨くのを止めただけで、舌の状態を改善することができます。これらの方法は、舌の健康だけでなく、全体の口内環境を改善し、より健康な生活を送るための鍵となります。

正しい知識と方法で、より健やかな生活を送りましょう。

※この記事は、現役歯科衛生士(上林ミヤコ)が監修しております。安心してご参考にしてください。

舌磨きは今すぐやめて:体験談より

読者から私のところへ「舌磨きしてるけど、一向に舌苔が取れない」という相談がありました。その方のケースをご紹介します。

相談者の体験談

相談者Aさんは、継続的な口臭に悩まされ、インターネットで調べた結果、舌磨きが口臭対策に有効であるという情報を得ました。そこで、市販の舌クリーナーを購入し、毎日の口腔ケアルーチンに取り入れました。最初のうちは効果があるように感じたものの、時間が経つにつれて舌苔は完全には取れず、むしろ舌が痛くなり、一部には損傷を感じるようになりました。

すぐに私から「舌磨きをストップしてください。」とアドバイスしました。Aさんは舌磨きをすぐにやめ、代わりに他の口腔ケア方法を探し始めました。

舌磨きをやめた後の変化

舌磨きをやめた後、Aさんは以下の変化を経験しました。

  • 舌の痛みと損傷の軽減 : 舌磨きを中止したことで、舌の痛みが徐々に和らぎ、損傷した部分も回復し始めました。
  • 口腔内の細菌叢の改善 : 舌磨きをやめてからは、口腔内プロバイオティクスを含む自然な方法で口腔ケアを行うようになり、口臭が改善されたと感じました。

他者の体験談との共有

Aさんは、自身の体験をYAHOO!知恵袋で共有し、同じように舌磨きで苦労している人々からのフィードバックや代替方法についてのアドバイスを求めました。この共有を通じて、多くの人が似たような問題を抱えていることが明らかになり、舌磨き以外の口腔ケア方法に関する有益な情報交換が行われました。

結論

舌磨きで失敗した相談者の体験談は、個々の口腔衛生へのアプローチが異なるべきであることを示しています。また、個人的な経験の共有とフィードバックは、他者の知識と経験を活用し、自分にとって最適な口腔ケア方法を見つけるための重要なステップになりました。

Aさんの体験によって分かったことは、舌磨きが必ずしも全員に適しているわけではなく、口腔ケアは個人のニーズに合わせてカスタマイズする必要があることです。

舌磨きは「今すぐやめて」というケース

舌磨きをストップすべき具体的なケースを以下に示します。

  1. 舌の過敏性や損傷 : 舌磨きによって舌が赤くなったり、痛み、出血、または損傷が生じている場合は、すぐに舌磨きを中止すべきです。過度な圧力や硬いブラシの使用は、舌の敏感な組織を傷つける可能性があります。

  2. 舌の炎症や感染症の症状 : 舌に炎症、腫れ、痛み、異常な斑点や潰瘍がある場合、これらは舌磨きを中止し、専門家に相談するべきサインです。これらの症状は、舌磨きによって悪化することがあります。

  3. 舌の乾燥や燃焼感 : 舌磨き後に舌が非常に乾燥している、または燃焼感がある場合、これは舌の自然な保湿バランスが崩れている可能性があります。この場合、舌磨きの頻度を減らすか、完全に中止することを検討すべきです。

  4. 口腔内の細菌叢の乱れ : 舌磨きが口腔内の健康的な細菌叢に悪影響を及ぼし、悪化した口臭や他の口腔問題を引き起こしている場合、舌磨きの方法を見直す必要があります。特に、舌磨きによって有益な細菌が過度に除去されると、不健康な細菌が増殖しやすくなります。

  5. 既存の医療状態 : 心臓疾患、免疫系の問題、または特定の医療処置を受けている人々は、舌磨きによって細菌が血流に入り込むリスクが高まるため、特に注意が必要です。これらの状況では、舌磨きを中止し、医師や歯科専門家と相談することが重要です。

これらのケースは、舌磨きの実践を再評価し、必要に応じて代替の口腔ケア方法を探すべき明確なサインです。安全かつ効果的な口腔衛生の維持には、個々の健康状態とニーズを考慮することが不可欠です。

・関連記事:舌磨きをしない方がいい理由とは?あなたのオーラルケアに必要な知識

舌磨きの代替方法

舌が痛いと訴える人に「今すぐ舌磨きをやめてください。」と指導すると、「では、舌苔はどうすればいいのですか?」と心配する人が多いです。ここでは、舌磨き以外に検討すべき代替的口腔ケア方法について、以下に詳細を述べます。

  1. 水分摂取の増加 : 水分を十分に摂取することは、口腔内を潤し、細菌や食べかすが口内に滞留するのを防ぎます。米国口腔衛生協会(American Dental Association)によると、水分摂取は唾液の生成を促進し、口臭の原因となる細菌の成長を抑えるのに役立ちます。

  2. 食生活の調整 : 食生活を見直すことで口臭を軽減できます。特に、砂糖の多い食品や飲料の摂取を控えると良いでしょう。砂糖は口腔内の細菌が好む食料であり、これを減らすことで細菌の増殖を抑えることができます。また、繊維質の高い食品を摂取することで、口内を自然に清潔に保つことができます。

  3. プロバイオティクスの使用 : 善玉菌の一種であるプロバイオティクスは、口腔内の細菌バランスを改善するのに役立ちます。ヨーグルトや乳酸菌飲料に含まれるプロバイオティクスが有効であると、多くの研究で示されています。これらは、口腔内の有害な細菌の成長を抑制し、健康な口腔環境を促進します。

  4. 天然の口臭対策 : 例えば、緑茶に含まれるカテキンは、口臭の原因となる細菌を抑制する効果があります。また、パセリやミントなどのフレッシュなハーブを噛むことで、一時的に口臭を軽減することができます。

  5. 定期的な歯科検診 : 定期的な歯科検診を受けることで、口腔内の問題を早期に発見し、適切な治療を受けることができます。歯科医師は、個々の口腔状態に合わせた最適なケア方法を提案してくれます。

これらの代替的口腔ケア方法は、舌磨きだけに頼るのではなく、口臭の管理と全体的な口腔衛生の向上に役立ちます。各方法を適切に実践することで、口腔内の健康を保ち、口臭を効果的に管理することができます。

・出典:口臭を防ぐ秘訣!『奥から手前』の正しい舌苔の取り方

白い舌苔が過剰にあると思うときは物理的に取り除くのではなく、舌磨きなどの物理的刺激や界面活性剤の入った歯磨き剤の使用を停止して、しっかりと舌の運動を常に行い、舌を機能させ、口腔内の生理を安定させることで、健康的な子供のような舌の状態を取り戻せます。

引用:Dr,HONDA 口臭バイブル

舌磨きの利点とリスク

舌磨きの利点とリスクについての科学的な根拠は、以下の研究結果から明らかになります。

舌磨きの利点

口臭の原因は、ほとんどが舌苔(ぜったい:舌の表面につく白い苔状のもの)です。したがって舌の清掃による舌苔の除去が最も有効な予防法です。

引用:e-ヘルスネット厚生労働省

  1. 口臭の改善 : 舌磨きは、特に朝の口臭を減らすのに効果的です。これは、舌の表面から有害な硫黄化合物を取り除くことにより、口臭の原因となるバクテリアの量を減らすからです。(Quirynen et al., 2004; Pedrazzi et al., 2004)
  2. 味覚の向上 : 舌磨きは味覚を改善する効果があります。特に、苦味や塩味の感覚が明らかに向上します。(Quirynen et al., 2004)
  3. 口腔内の細菌減少 : 舌磨きはミュータンス連鎖球菌や乳酸菌などの細菌の数を減少させ、全体的な口腔衛生の改善に寄与します。(Danser et al., 2003)。

舌磨きのリスク

  1. 効果の持続性に限界 : 舌磨きによる細菌数の減少は一時的であり、持続性には限界があります。定期的な舌磨きが必要です。
  2. 感染症のリスク : 稀ではありますが、舌磨きは感染症のリスクを増加させる可能性があります。特に、心臓弁膜症のある人は、舌磨きによる細菌血症のリスクが高まる可能性があります。

これらの情報は、舌磨きに関する研究から得られたものであり、舌磨きが口臭の改善や味覚の向上に有効である一方で、一定のリスクも伴うことを示しています。したがって、舌磨きを行う際には適切な方法を用い、過度に行わないよう注意が必要です。


上記の結論は舌磨きに関する一般的な知識と専門家の指導に基づいています。舌磨きの効果やリスクについて更に詳細な情報を得るためには、口腔衛生に関する専門家に相談することをお勧めします。

危険な舌磨きをやめて「舌苔を治しましょう」

舌苔や口臭で悩まれている方から多くの相談を受けてきた経験から、舌磨きに関しての是非をお答えします。

毎日、舌磨きをしているにもかかわらず、舌苔・口臭が治らない人は高い確率で存在します。磨いても治らないのであれば、今すぐ舌磨きは止めるべきです。何故なら、、舌苔が取れないから、余計にゴシゴシと磨くようになるからです。すぐに舌苔が厚くなり、口臭もドブのように臭くなってしまいます。

関連記事:舌の奥の舌苔が取れない!効果的な取り方とは

舌苔を改善する方法

舌苔で困っている人から「舌磨きを止めたらどうなりますか?」と質問されることがあります。その場合は、舌磨きの代替法として、アルカリイオン水を舌苔に塗り付ける「コットン法」を紹介しています。

アルカリイオン水には、舌苔を構成するタンパク質を分解する働きがあり、また、口内pHを中性にするため、口腔環境を改善することが期待できるのです。さらにアルカリイオン水を、うがいやブラッシングにも使用すると、より早く舌を清潔にすることができます。

・参考記事:コットン(綿花)で舌苔を取る方法

まとめ

この記事を通じて、舌磨きの重要性と正しい方法、口臭対策との関連性について理解を深めることができました。

舌磨きは口臭対策にとって重要な要素であり、正しい方法で行うことで口腔内の細菌バランスを維持し、口臭の予防に役立ちます。しかし、強くこすりすぎたり、不適切な道具を使用したりすると、口腔内にダメージを与える可能性があります。そのため、適切なブラシを選び、正しい手順と頻度で舌磨きを行うことが大切です。

この記事が、あなたの口臭対策と舌磨きの理解に役立つことを願っています。健康的な口腔環境を維持するために、今日から舌磨きを正しい方法で始めましょう。

・関連:口臭がアルカリイオン水のうがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・

舌磨きに関するよくある質問とその答え

Q1) 舌は歯ブラシで磨いても大丈夫ですか?

A1) 舌を磨く際は注意が必要です。特に固い歯ブラシで強く磨くと、舌乳頭を傷つける可能性があります。舌を磨くときは、後ろから前に向かって、ブラシをやさしく円を描くように動かすか、スクレーパーを滑らせるようにします。また、舌が出血したり、痛みを感じたりするのは目指すべき結果ではないため、舌ブラシやスクレーパーを押し付けすぎないように注意が必要です​​。

Q2)舌を適切に磨かないと何が起こりますか?

A2) 舌はスポンジのように機能し、多くの微生物を吸収します。これらの有害なバクテリアが舌に残されると、舌苔が付着し増える可能性があります。これは、さまざまな健康問題や歯科問題を引き起こす可能性があります。したがって、毎日舌を清掃すべきです。そうしないと、悪臭が発生する可能性があります。

Q3)舌はどのように磨くべきですか?

A3) 以下に舌を磨くための歯科医が推奨するステップをいくつか紹介します:

  • 舌を磨く前に、専用の舌用ブラシを暖かい水で洗います。
  • 歯ブラシを使う場合は、45度の角度で保持して、やさしく滑らかな清掃を確保します。
  • 口全体にバクテリアを広げないように、舌の上の汚れている部分だけを磨きます。(2往復までに留める)
  • 専用の舌ブラシか柔らかい歯ブラシを優しく使って、舌乳頭を傷つけないようにします。
  • 最後に、磨いた後に残った細菌を排除するために、ぬるま湯で口を洗います。

Q4) 電動歯ブラシで舌を磨いてはいけませんか?

A4) (舌清掃モード付きの)電動歯ブラシで磨くことは問題ありません。なぜなら、フィリップス電動歯ブラシのようなブランドのいくつかは、より優しく磨くための舌ブラシヘッドを備えているからです。ただし、使用説明書どおりに使ってください。

Q5) 舌は毎日磨くべきですか?

A5) 舌の清掃の重要性を知らない多くの人は、舌が汚れていても、数ヶ月や数年間もそれを行わないかもしれません。しかし、鶴見大学歯学部歯学講座教授の花田信弘先生などは、この習慣を日常的に取り入れる重要性を示しています。(出典:サワイ健康推進課

舌の汚れは、舌の動きによって自然とある程度まで清掃できますが、舌苔ケアなしにきれいにするには限界があります。舌磨きをやめても効果的な方法は、アルカリイオン水を使った「うがい」です。口臭がある場合は特におすすめです。

うがいで舌苔を取る

歯磨きしても口が臭い!?口臭の原因と対処法

歯磨きしても口のにおいが気になる歯ブラシを持つ若い男性

歯磨きを欠かさずしても臭う、その意外な口臭の原因と対策

口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)上林登です。

多くの人々が日常的に歯磨きを行うにも関わらず、「歯磨きしても口が臭い」という悩みを持つ方が少なくありません。私のもとにも、さまざまな口臭の悩みを持つ方から相談が寄せられています。

たとえば、Cさん(20代女性)からは「歯肉炎が悪化し、歯磨きするたびに膿のような臭いがしてしまう」との相談を受けました。このような場合、歯周病や歯肉炎が進行している可能性が高く、専門の歯医者に相談することが必要です。

また、Dさん(30代男性)は「歯磨き後に口が臭う」とおっしゃっていました。詳しくお話を伺うと、舌の上に白い舌苔が厚く積もっており、それが卵の腐敗したような臭いの原因であることが判明。舌のクリーニングを日常のケアに取り入れることで、改善の兆しが見られました。

さらに、Eさん(40代男性)からは、「喉からうんこのような臭いがしてしまう」という相談が。この場合、後鼻漏や膿栓が原因として考えられます。耳鼻咽喉科の受診を勧めたところ、状態が改善していったとのことです。

これらの事例を見ても分かるように、口臭の原因はさまざま。歯磨きだけでは対処しきれないこともあります。口臭が気になる場合、まずはその原因をしっかりと突き止め、適切な対策をとることが大切です。

関連記事>>口臭が治らない原因

歯磨きしても口が臭い人の共通点

Yahoo!知恵袋には「歯磨き直後なのに口臭がする」という方が多くおられました。口臭の原因の中には、薬の副作用や病気が原因になっているなど、人のコントロールが及ばないものもありますが、口腔ケアをしているにもかかわらず、口臭のある人に共通する特徴がいくつかあります。

歯周病など病的口臭

歯周病などの「病的口臭」であればどれだけ歯磨きをしても、口の臭いのコントロールはできません。

※『病的口臭』…歯周病、虫歯、副鼻腔炎・扁桃炎などの耳鼻科疾患、内臓疾患、糖尿病、癌など。

引用:「口臭」に関するQ&A

「病的口臭」の場合は、歯科や耳鼻科など専門の病院を受診することが必要です。たいていの口臭は歯周病や舌苔が原因になっているので、常に口が臭いのなら歯科を受診するといいでしょう。

歯磨きが十分にできていない

ブラッシング後も口臭が発生する最も一般的な原因の 1 つは、ブラッシングが十分に行われていないことです。

多くの人は、一般的な目安とされる 3 分間も歯を磨かないため、歯と歯茎にプラーク(歯垢)が残り、口の中に悪臭が発生する可能性があります。ちなみに、日本歯科医師会では1回の歯磨きの時間として10分を目安としています。

蓄積されたプラーク(歯垢)を取り除くために、各歯を上下に動かすだけでなく、適切にフロスや歯間ブラシを使用して、正しく歯を磨くことが大切です。

食べ物カスが歯に詰まっている

食べかすが歯や歯ぐきにこびりつくと口臭の原因になります。食後に歯を磨くと、口から食べかすを取り除き、プラーク(歯垢)の蓄積を減らすことができますが、歯磨きの出来ない時は、うがいしたり、お茶を飲んで口の中の食べかすを洗い流すようにすることが大事です。

また、口臭の原因となる可能性のある食品に注意を払うことも重要です。キャラメルなどの甘い菓子や、オレンジジュースなどの酸性のフルーツ ジュースも口臭に影響を与える可能性があります。

ドライマウス(口腔乾燥症)

ドライマウス(口腔乾燥症)であると、口が粘つき口臭の原因となります。

抗菌作用のある唾液が充分に分泌している口の中では、臭いの原因となる細菌を洗い流すのに役立っています。しかし、唾液が不足すると口腔環境が悪くなり、口臭が目立ちやすくなります。

>>自宅でできるドライマウス対策

舌やのどに細菌が繁殖する

細菌が舌やのどに繁殖することもあり、「うんこ臭い」口臭が起こることがあり、水を飲むと息が臭いと感じます。虫歯や歯周病になると、口の中だけではなく、舌やのどに細菌が蓄積する原因にもなります。

関連記事:舌の奥の舌苔が取れない!効果的な取り方とは

食後のうがい習慣がない

食後にうがいをしないと口臭を招くだけではなく、口腔の健康を守るのに役立つ簡単な毎日の口腔衛生作業になります。

洗口液(マウスウォッシュ・マウスリンス)で口をすすぐことで、歯、舌、歯茎の表面に蓄積した細菌や食べかすを取り除きます。

うがいは、むし歯、歯肉炎、歯周炎などの歯科疾患の予防に役立つだけでなく、口の中の潜在的な病原体を洗い流すことで風邪やその他の病気の予防にも役立ちます。

歯磨きしても口が臭い人の対処法

歯磨きをしても口の臭いが消えないというのは不合理な問題です。 しかし、その原因を特定しなければ解決は難しくなります。 ここでは、口臭の原因として考えられる主な5つの原因と解決法を説明します。

しっかりブラッシングする

口臭の原因となるプラークを除去するためには、1日2回、少なくとも3分間歯を磨くことが重要です。歯を磨くのに十分な時間をかけないと、口臭の原因となることがあります。

日中3分間磨けない場合には、就寝前に歯磨きをしっかり行うようにしましょう。寝る前の歯磨き習慣が身につくと、朝起きた時の口臭が軽減するので是非おすすめします。

効果的な歯磨きの仕方

歯間ブラシを使用

食物かすが、歯の間やポケットに詰まることがあります。ブラッシングしても適切に除去されていない場合、食べかす(タンパク質)の分解が始まると、イヤな臭いが発生する可能性があります。

付着した食べかすを取り除くには、歯と歯の間の届きにくい場所に入るように設計された、歯間ブラシを使用してみてください。

歯間ブラシを使用すると、歯と歯肉の間から食ベカスを取り除き、不快な臭いの原因となるプラーク(細菌)を取り除くことができます。

歯の健康を維持するために、少なくとも 1 日に 1 回は歯間ブラシを使用する必要がありますが、歯周病や虫歯がある場合は、口臭を軽減するために、より頻繁に歯を磨くことをお勧めします。

シュガーレスガムを噛む

医学的に口腔乾燥症と呼ばれるドライマウスは、口臭になる最大の原因です。唾液が不足すると、口臭の原因となる口内細菌の増殖が増加する可能性があります。

唾液の分泌を促進するには、シュガーレスのガムを噛むか、アルコールを含まない口内洗浄剤を使用して細菌の増殖を抑え、息を改善します。

舌の清掃

歯を磨く頻度に関係なく、口と喉の細菌は口臭の原因となります。歯磨きだけではすべての汚れ(細菌)を取り除くことはできないため、舌など口の他の部分をきれいにすることが重要です。

専用の舌ブラシで 起床後1 日 1 回、舌の奥から前に2~3回磨いて、舌の表面に蓄積した舌苔(細菌)を減らします。これは、うがい(洗口)と合わせて、息をさわやかに保つのに役立ちます。

口臭原因全体の7割以上は舌苔に原因があるといわれていますので、舌清掃を行なうことは大切ですが、舌の磨き過ぎにはご注意ください。

舌磨きについて詳しくは、『舌磨きはしないほうがいい』をご参考にしてください。

マウスウォッシュ(洗口液)

歯磨きで取れない、もう一つの口臭対策は、喉を清潔に保つことです。美息美人(びいきびじん)のアルカリイオン水を使うと、容易に喉の粘液(膿汁)を取ることができるので、膿汁でお困りでしたら、美息美人を試されてはいかがでしょう。

膿汁予防について詳しくは、『膿栓、臭い玉が簡単に取れるアルカリイオン水うがいとは?』をご参考にしてください。

洗口液やうがい薬は、口内の炎症の緩和、抗菌効果、感染予防など、多くの利点を提供できます。うがいを行うと一瞬で口臭が消えますが、時間が経つと臭うようになるので、期待しすぎないことが大事です。

洗口液のデメリット

洗口液(マウスウォッシュやうがい薬)はすべての人に適しているとは限らず、特定の副作用を引き起こす可能性があります。喘息などの一部の病状は、人がこの形態の治療を効果的に使用することを妨げる可能性があります。

さらに、うがい薬は喉、口、胃に刺激を引き起こす可能性があります。うがいをするときは指示に注意深く従い、副作用が発生した場合は医師の診察を受けることが重要です。

口臭を効果的に予防する

口臭を効果的に予防するためには、毎日の歯磨きの他に、食生活や嗜好などにも注意を向ける必要があります。

口の中を清潔に保つ

口の中を清潔にすることは、口臭の発生を防ぐために最も重要なことです。歯磨きをした後、必ず歯間の清潔を保つために歯間ブラシやフロスを使用しましょう。口内のpH値をバランス良く保って、良い口内環境を保つために、歯磨きとうがい時にアルカリイオン水の使用もオススメします。

食生活や水分補給の管理

口臭の予防には、何よりも重要なのが食生活や水分補給の管理です。アルコールを摂取し過ぎると、口の味や臭いが変わったりする場合があります。

キムチなど臭いの強い食べ物を多く食べることは特に注意してください。好きなものでも適度に抑えた方が安全です。口臭を予防するためには飲料水を多く摂取し、体内の水分をバランス良く保ちましょう!

有害な嗜好を避ける

タバコなど有害な嗜好を控えるのも重要です。タバコは口臭の主な原因の1つとして広く認知されています。夜間になると体内バランスが崩れるので口臭に悪影響します。そのため、規則正しい生活習慣の維持が必要です。日差しを浴びたり、運動を行ったりすることで、口臭の原因や悪化を回避する効果もあります!

※口臭の原因になる嗜好:糖分の多い飲料(アクエリアス、ポカリスエットなど)、コーヒー、飲酒など。

緑茶は殺菌作用があるので口臭に有効ですが、利尿作用があるため口臭につながります。緑茶を飲んだら、同量の水を飲むようにしてください。

健康的な食事を行う

健康的な食事を行うことは、口臭を解消する大きな助けになります。腸内環境を整えると免疫力が高まり、自律神経を整えてサラサラ唾液がよく分泌されるようになります。

口腔内の環境を安定させるためには、正しい栄養バランスを考えて、オーガニック食品やスムージー・低糖料理などを毎日の食生活に加えてはいかがでしょう。

まとめ

歯磨きしても、口が臭い人と臭くない人の違いが理解できたのではないでしょうか。最も効果が出るのは、寝る前の歯磨き習慣です。

それでも、「口臭が気になって人と話せない」とか、「気にしすぎ」と言われる場合は、自臭症かもしれませんので、口臭外来などカウンセリングを受けられる病院の受診をおすすめします。

関連記事:本当に臭いのに「気にし過ぎ」と言われる!自臭症とは

ていねいにブラッシングしているつもりでも、磨き残しがあると口臭がするので、3か月に1回は、歯科での定期検診で歯石除去やクリーニングを受けるようにしましょう。

アルカリイオン水でうがいを行うと口臭が防げる