歯茎から出血の9割は歯周病!白血病、更年期障害、糖尿病が原因のことも

リンゴをかじると血が出た

歯茎から血が出るときの原因と対策

歯磨きの時に血が出る。歯茎から出血するとドキッとしますよね。「どこか悪いのでは?病気だろうか?」このように考えるかもしれません。

でも、人によっては、「ブラッシングに力を入れ過ぎたから出血したのだろう。」と思う人もおられます。本当でしょうか?

歯磨きによって出血をする場合、9割以上は歯周病が原因だといわれています。しかし、残り1割の中には、口腔癌や白血病、糖尿病、心臓病など命に関わる病気が原因になっていることもあります。

それに、歯周病だからといって、軽くみていると歯を支えている骨が溶けてしまい、歯が抜け落ちることに発展します。そのようなことにならないためには、一日も早く診察を受けて治療をしてもらうことが大切です。

今回の記事は、歯茎からの出血の原因と対処法についてお伝えします。ぜひご参考にしてください。

歯茎から出血の9割が歯周病

歯肉炎(歯ぐきの腫れ)

歯茎から出血する場合には、そのほとんどが歯周病が原因です。歯周病になると歯茎が腫れるため、ブラッシングのときに歯茎に軽く歯ブラシの毛先があたっただけで血が出ることがあります。

一昔前に「リンゴをかじると血が付きませんか?」というCMがありましたが、歯周病が悪化すると、柔らかいパンを食べただけでもパンに血が付くようになります。

歯周病は歯周病菌による感染症です。ですから、一度感染すると何度でも悪化します。歯周病が悪化する要因には、免疫低下と口腔環境の悪化があります。次のようなときには、歯周病が悪化しやすく出血することがあります。

  • 噛み合わせが悪く、歯周組織に過剰に負担がかかる
  • 妊娠、月経、更年期障害などでホルモンバランスがくずれたとき
  • 疲労
  • ストレス
  • 喫煙
  • 降圧剤や安定剤などの薬による副作用
  • 歯磨きの不足
  • ドライマウス
  • 糖尿病
  • 舌苔(ぜったい)

歯周病の原因について詳しくは『歯周病の原因は…糖尿病、喫煙、歯磨き不足、降圧剤、口呼吸』をご参考にしてください。

病気が原因による歯茎からの出血

糖尿病の検査

糖尿病の人の場合には、歯周病になっているケースが多いです。そのため、糖尿病の人が歯茎から血が出ることも多い。

糖尿病は歯周病と深く関係があり、糖尿病になると歯周病になりやすく、歯周病になると糖尿病になりやすいというデーターがあります。詳しくは『歯周病になると糖尿病になるリスクが高くなる!』をご参考にしてください。

他にも次のような病気の場合も歯茎から出血することがあります。

  • 白血病
  • 血友病
  • 血小板減少性紫斑病
  • 再生不良性貧血
  • ネフローゼ症候群
  • 心臓病

歯茎から血が出たときに、独り合点な判断をして歯周病と決めつけないことが大事。歯周病だと思ってもすぐに歯科で診てもらうこと大切です。検査をすれば、歯周病か違う病気かしれないと分かるので、先ずは歯科で相談されることをおすすめします。

また、歯周病になると様々な病気を引き起こすことにもなります。歯周病菌は、特に命に関わる血管の病気に影響することが分かっています。歯周病と病気の関係について詳しくは『歯周病は病気を引き起こす!糖尿病、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、、、』をご参考にしてください。

性病が原因で歯茎から血が出る

生理

エイズなどの性病によっても歯茎から出血することがあります。エイズは後天性免疫不全症候群といわれ、HIVウィルスに感染し免疫力が低下するのが特徴的な病気です。

免疫力が低下すると歯周病になりやすく、歯茎から出血することもあるようです。ご心配な場合は、すぐに検査を受けられることをおすすめします。

歯磨きのし過ぎで歯茎から血が出る?

忙しい歯磨き

歯磨きをし過ぎると歯ぐきから出血すると思っていませんか?というのも、世間ではこのような誤解をもっている人が多いようです。

たしかに、歯磨きの時に出血する人の多くは、丁寧に歯磨きをされているので、そう思われてもしかたないかもしれません。

しかし、健康な歯茎であれば、普通にブラッシングをした程度では歯茎から出血することはありません。引き締まった歯茎であれば、よほど硬い歯ブラシで力を入れてゴシゴシと磨いたとしても、赤く腫れるかもしれませんが、出血することはほとんどないと思います。

歯茎から血を出すと腫れがひく?

歯みがきで出血

歯茎から血が出ている時に、かかりつけの歯医者さんから「血を出すと良い」と言われたことがあります。歯茎が腫れて出る血の中にはばい菌や膿が混じっています。だから、そのままにしておくよりも、膿が混じっている血を出したほうが良いのだそうです。

だからといって、そのことを鵜呑みにして、硬い歯ブラシで腫れている歯茎をゴシゴシと磨いたら歯茎を傷めよけいに悪化することになるのでご注意ください。

歯茎が腫れているときに、通常の歯磨きで自然と出血するぶんには問題ないと理解してください。歯茎から膿を抜きたい時には、歯科で治療を受けるのが正しいやり方です。

歯ブラシに血がついてくると次のように心配される方も多いようです。(どれも誤った考え方をされていましたのでご紹介します。)

「歯磨きのし過ぎで、歯ぐきから血が出てきました。」

正解:歯ぐきが健康な人は、どれだけ歯磨きをしても出血しません。

「歯ブラシに血がついてくるのは、歯磨きの仕方が悪いからでしょうか?」

正解:歯ぐきに炎症や傷がない限り、出血することはありません。

「歯磨きをすると口中、血だらけになってしまいます。これって治るのでしょうか?」

正解:歯周病を治療することが大事です。歯周病が治癒すれば出血は止まります。

「歯医者さんから歯ぐきを磨いて歯茎を鍛えてください。といわれました。」

正解:歯ぐきを鍛えても歯周病は治りません。出血を止めるには、歯周病で痛めている部位を治療しないといけません。

「歯磨きをていねいにやると、血の味がします。」

正解:歯周病になると、膿が混じり血なまぐさいニオイがするのが特徴です。

「歯茎から出る血は悪い血だから、よく歯磨きをして血を出した方が良いと言われた。」

正解:その通りです。ですが、歯医者さんで治療を受けることのほうがもっと大事です。

沢山の方が歯ぐきから血が出たことで、ショックを受けられたのだと思います。私も、6年前には同じ体験をしたことがあるから理解できます。

「これって治るのだろうか?」と、不安になったと思います。

歯茎から出る血は臭い

歯ぐきから出る血には、歯周病による膿が混じっているため、口臭の原因になります。詳しくは『歯周病の口臭、出血、歯茎の腫れに効く歯磨き粉の選び方』をご参考にしてください。

歯磨きをした時に歯ブラシに血がつく場合は、口臭もしていると思ったほうがいいかもしれません。

でも、歯磨き時に血が出る症状は治ります!

出血は、症状です。何の症状かというと、歯周病によるものです。
一口に歯周病といっても、人それぞれ歯周病の程度が違います。

歯周病の進行イラスト

歯ブラシに少し血がついてくる程度の軽い歯肉炎から、歯が動揺していて大量の出血がみられる歯槽膿漏(重度歯周病)まで様々です。

歯周病になると、歯肉に炎症を起こし臭い膿が出ます。この膿が問題なのです。
じつは、歯ブラシについた血は膿が混じった血なので、口が粘つき臭く感じるようになります。

最近、口臭が強くなったと感じたら、歯周病かもしれません。そのような場合は、早めに歯科で診てもらうことをおすすめします。

初期の歯肉炎(歯周病)は歯磨きで治る

歯ぐきをブラッシング

歯周ポケットが4ミリまでの軽度歯周病であれば、ブラッシングだけで止血するかもしれません。(もちろん、歯科治療とブラッシングケアを行うほうが良いです。)

普段は健康そうな歯ぐきでも、歯磨きをていねいにすると、薄らと歯ブラシの毛先に血がついてくることってありませんか?

このような症状は、歯周ポケットにプラーク(または歯石)が付着して歯肉に軽い炎症を生じていることが多いです。

ですから、軽度の歯肉炎であれば、ていねいに歯磨きをして歯周ポケット内のプラーク(歯石)を除去することが重要。

ワンタフトブラシで歯周ポケットをブラッシングする

そのためにおすすめなのは、ワンタフトブラシで歯と歯ぐきの境目の溝を清掃してほしいです。奥歯付近は歯磨きが難しい部位です。そのため、歯周病になりやすく出血や口臭の原因になります。

そういう部分は特にワンタフトブラシで磨くことをおすすめします。ワンタフトブラシについて詳しくは、『奥歯の奥からプンと口臭が…原因と対策』をご参考にしてください。

歯茎マッサージでは出血は止まらない

歯ぐきをブラッシング

歯周病を治すために、多くの方がよく間違えてしまっている行為が、「歯ブラシで歯ぐきをマッサージする。」です。

歯ぐきの外をどれだけていねいに磨いても、歯周ポケットの内側のプラークは取れません。ですから、歯茎をマッサージしても歯周病は治りません。

歯周病の原因はプラークですから、プラークが着かないようにすることです。そのためには、歯と歯ぐきの境目の溝(歯周ポケット)の中を清掃しないといけないのです。

それに、歯ぐきをマッサージしてもはたして歯ぐきが健康になるかは分かりません。歯ぐきを健康にするのは、口腔環境を清潔にすること。そのためには、唾液をたくさん出るようにすることです。詳しくは、『唾液を出す7つの方法…ドライマウス対策』をご参考にしてください。

大切なことなので、もう一度申し上げます。歯磨きで大事なのは、歯周ポケットの内側をブラッシングすることです。

歯石除去をすると出血が止まる

健康な歯ぐきと歯周病の歯ぐき

軽度歯周炎の出血は、歯石除去&歯磨きで止めることができます。軽度の歯周炎というのは、歯周ポケットの深さが4ミリ程度を言います。

軽度以上の歯周病になると、歯周ポケットの中にプローブ(歯周ポケットの深さを測る細い器具)をいれただけでも出血することがあります。

プローブを入れたぐらいでは普通は出血しません。出血する場合は、すでに歯肉に炎症がおきていて、歯茎が腫れ血が出る寸前な状態だったのかもしれませんね。

歯周ポケットが4ミリ程度の軽度歯周炎になるとポケットが深いため、中まで歯磨きを行うのが困難です。そのため、歯石がたくさん付着していることが多くあります。歯石には歯周病菌が繁殖するので、より歯周病が進行する原因になります。

ブラシの毛先があたっていなければ、プラークはとれません。自分では磨いているつもりなのに磨けていない人のほとんどが、磨きたい所に毛先をあてられない人なのです。

出典:日本臨床歯周病学会 歯周病の治療法

だから、歯石を取らないといけないのですが、歯石は硬く、歯磨き程度では除去できません。歯医者さんで歯石をとってもらうしかないのです。歯石を取ると出血も軽減しますが、完全に止血までとはいきません。歯石除去について詳しくは『歯石除去は必要?痛くない?自分で取れる?何か月おきが良い?費用は?』をご参考にしてください。

歯石除去のあとに、大事なのはブラッシングケアです。プラークは毎日付着するもの。そして、2日たてば歯石ができます。だから、ブラッシングが重要なのです。毎日ていねいに歯磨きを行うことで、歯肉が健康になり歯茎から血が出なくなります。

歯槽膿漏を治すのはむずかしい

歯周病のレントゲン写真

ところが、「これだけ行っても歯磨きをすると血が出る!」というようなケースは、歯槽膿漏(重度歯周病)が考えられます。

重度歯周病になると、歯茎だけではなく歯を支える歯根膜などの組織までが歯周病菌に感染しています。そのため、疲労で免疫力が低下したり、スルメイカを噛んだ後に歯周組織に炎症が起こり痛くなることがあります。詳しくは『「さきいか」を噛むと歯や歯ぐきが痛くなる!その原因と対処法』をご参考にしてください。

このように、歯槽膿漏になると治療してもすぐに歯茎が痛むようになるかもしれません。治療後も腫れや痛みが続く場合には抜歯しないと治らないことがあります。ですから、歯槽膿漏だと思ったら、 一日も早く専門の歯科で歯周病治療を受けることをおすすめします。

歯周病の予防方法

鏡の前で歯磨き

もちろん、初期の歯周病でも、定期的に歯医者さんで歯石を除去することで、歯ブラシに血がついてくることが軽減するし予防になるので大切す。歯周病は悪くなってからでは抜歯になるなどリスクが高いです。悪くなる前に予防することが大事です。

歯周病を予防するためには歯科で治療を受けたり、歯石を除去することも大切ですが、もっと大事なことがあります。それは、日ごろの口腔ケアです。

歯周病の原因となる(放置すると歯石になる)プラークが付かないようにすることが大事なのです。それが、ブラッシングです。歯磨き方法について詳しくは『歯周病を治すには?歯医者が本気で教える治療法&歯科衛生士によるブラッシング指導』をご参考にしてください。

効果的に歯みがきをするためには、アルカリイオン水の歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」がおすすめです。美息美人は強アルカリのため、歯周病の予防におすすめです。効果については、『美息美人(びいきびじん)が歯周病菌を退治している写真』をご参考にしてください。

歯医者さんで歯石を取り、口臭予防歯磨き粉「美息美人」で歯磨きをして、一日も早く「リンゴを噛んでも歯に血がつきません!」と言えるようになってくださいね。

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