口臭症の定義・日本口臭学会

日本口臭学会ガイドラインによる口臭の定義


「口臭」
と一概に言っても、原因も症状も様々で、ニンニクを食べた後や、飲酒の後の口臭から、歯周病などが原因の場合、さらには、内臓の病気から口臭を発するケースなど。

さらに問題なのは、他人には気付かれないほどの臭いなのに、臭いに対して異常に敏感になり悩んでしまう「自臭症」という症状まで。

ですから、正しい知識を持たないことには、口臭を改善することは困難かもしれません。それどころか、正しい知識がないとどれだけ努力しても口臭を改善することは不可能かもしれないのです。

そこで、今回の記事では、日本口臭学会のガイドライン策定委員会が発表した『口臭の定義と分類2010』を元に説明させていただきます。

Ⅰ.口臭ならびに口臭症の定義

口臭とは、本人あるいは第三者が不快と感じる呼気の総称である。それに対して、口臭症とは、生理的・身体的・精神的な原因により口臭に対して不安を感じる症状である。
(解説)口臭とは不快な臭気を意味するものですが、その臭気があるかないかに拘わらず、一人気になり悩む病的なものが口臭症と呼ばれるものです。

Ⅱ.口臭(臭気)の分類

生理的口臭と病的口臭に分けられる。

生理的口臭
☆一般的な生理的口臭には、加齢による口臭、起床時の口臭、空腹時の口臭、緊張時の口臭、疲労時の口臭
☆ホルモンの変調などに起因する生理的口臭には妊娠時口臭、月経時口臭、思春期口臭、更年期口臭 など
☆嗜好物、飲食物、薬物による生理的口臭にはニンニク、アルコール、薬物(活性型ビタミン剤)など

病的口臭
☆口腔領域の疾患:歯周炎、特殊な歯肉炎、口腔粘膜の炎症舌苔、 悪性腫瘍 など
☆耳鼻咽喉領域の疾患:副鼻腔炎、咽頭・喉頭の炎症、悪性腫瘍 など
☆全身疾患:糖尿病(アセトン臭)、肝疾患(アミン臭)、 腎疾患。(アンモニア臭)など

(解説)この中でも特に多くみられるのが、歯周炎や歯肉炎が原因の口臭です。これらは歯科治療で容易に治りますので、悪化しないうちに早めに歯科医院にかかることが大切です。

Ⅲ口臭症の分類

口臭症には、生理的口臭症のほかに、病的口臭症があります。

☆生理的口臭症とは、前に挙げた生理的口臭を気にして悩む症状です。
☆病的口臭症とは、前に挙げた病的口臭を気にして悩む症状です。
☆病的口臭症のなかには、精神的口臭症もある。(一般的には自臭症と呼ばれる。)

(解説)精神的口臭症は、神経性障害と精神病性障害に分類する意見があり、神経性障害の口臭症患者の一部は歯科医師のみによる対応も可能であるが、特に精神病性障害の口臭症患者では、精神科の専門医との連携も必要である。

自臭症を除くすべてのケースには、明らかな原因があります。これらの口臭の原因を取り除けば、口臭はなくなります。

まとめると…口臭とは…こうして予防できる

口臭原因の9割以上が、歯周病や虫歯など口腔内に起因するといわれています。舌苔(ぜったい)が、細菌の棲みかになり口臭の原因になっているケースも多くあります。

口腔内で口臭がどのようにして起きるのかというメカニズムは…。口腔内には、300種、数千億個の細菌が住んでいるといわれています。それらの細菌が、集まったものが歯垢(プラーク)です。

歯垢(プラーク)は、ネバネバとして何にでもくっつき易く、歯や歯茎の溝にくっつきます。
口をゆすぐ行為くらいでは、歯垢は取れません。歯ブラシでこすらないと歯垢はとれません。

この歯垢(プラーク)をほっておくと、細菌によってガスが出ます。このガスが、口臭の正体です。口を臭わなくするためには、歯垢(プラーク)を取らないと駄目だということを理解しないといけません。

口臭を予防するためには、毎日きちんとブラッシングをすることが大切です。でも、口臭を予防するためには、ブラッシングの他に大事なことが。

それは、唾液です。唾液がスムーズに出ていることが口臭予防には不可欠なのです。先ほどご説明した、加齢や起床時、空腹時、緊張時、疲労時に口臭が起きやすいのは、普段より唾液量が減っているからです。

唾液が減ると、口腔内は酸性に傾き細菌が活動しやすくなります。細菌が活動すると口臭の元となる毒ガスが多く出る!その結果、「口が臭い!」

反対に唾液が良く出ていると口臭がしないのですが、その理由は…唾液はアルカリ性のため、口腔内の細菌の繁殖を抑えます。また、唾液によって口腔内の細菌を胃の中へ流します。だから、いつも唾液が充分に出るようにする工夫も大事なことになります。

それでも、人によっては、唾液が少ないドライマウスになっていることがあります。特に現在社会ではストレスが多く、その影響から唾液が少なくなるケースが多くあります。ドライマウスで困っている場合には、こちらの記事「更年期によるドライマウス症を改善するには」もご参考にしてください。

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