インプラントを入れたら口臭発生?

インプラントを入れたから口臭がしなくなるのは嘘

「歯槽膿漏で口臭がひどいから抜歯してインプラントにしたのに口臭が!」

このような方が多くおられます。

歯槽膿漏(重度歯周病)になると、治療をしても何度も再発し歯ぐきが腫れたり痛くなることがあります。それだけではなく、口臭もひどくなる!

そのため、抜歯をしてインプラントにすることをお考えの方もおられるかも。でも、ちょっと待ってください!

インプラントにしても口臭がすることもあるということを知っておいてほしいです。その上でインプラントをご検討されてはいかがでしょう。

今回の記事では、インプラントにしてから口臭が起きる原因についてお伝えします。是非ご参考にしてください。

インプラントを入れてから口臭がするようになった?

インプラントを入れてから口臭がするようになったという方がおられます。折角、高価なインプラントを入れたのに口臭がしては、、、なんのために、無理をしたのか分からない。。。

インプラントは単体(1本)で入れることもありますが、たいていは、ブリッジや義歯が多いです。その理由は、インプラントを入れる人の場合には、歯周病で歯が抜けているケースが多いからです。

歯周病の場合、1本だけということはまれです。歯周病は感染症ですから、隣の歯も歯周病になるのが普通です。そのため、ブリッジを入れるケースが多い。そして、インプラントを入れてからも歯周病(インプラント歯周炎)になるので口臭も発生しやすいのです。

インプラントの前歯は、ポーセレンで出来ているので汚れは着きにくい。でも、たとえ、ポーセレンといっても、人工歯です。インプラントと人工歯との接合部分に段差ができることがあります。または、歯肉部分に隙間ができるかもしれません。その部分に汚れがたまるので、口臭がするようになることがあります。

また、ブリッジの場合は、ダミーの底部分に汚れがたまります。ダミーの底は、歯ブラシでは清掃が困難です。歯間ブラシやワンタフトブラシを使用しないと、きれいに清掃することができません。そのために、口臭がすることがあります。詳しくは『口臭の元!歯間ブラシが臭くなる原因と対策ポイント4つ』をご参考にしてください。

これらが、インプラントを入れてから口臭がするようになる理由です。インプラントを入れたからといって、安心してしまい、歯磨きをていねいにしていないと、口臭が発生するのでご注意ください。口臭原因については、こちらの記事『口臭原因はコレ!12,000人が実践する対策と予防法を公開します』をご参考にしてください。

インプラント治療とは

innpurannto2

虫歯や歯周病で歯が抜けてしまうと、普通は入れ歯を入れることになります。

インプラント治療では、抜けた部分の骨に金属を埋め込み、その上部に補綴物を作ります。

入れ歯の場合には、食べかすが詰まる、入れ歯が合わない、異物感がする、咬む力が弱いなど問題が多い。ところが、インプラントの場合には、自分の歯のように噛めるので人気があります。

でも、インプラントを入れるには手術が必要になり、費用も高額。

骨にインプラントを埋め込む手術をするにも、抜歯をしてから4~6か月経っていないとできません。(骨の回復を待つため。)

その後に、インプラントを骨に埋め込む手術をします。手術後、6か月ほどおき、初めてその上に人工歯を被せます。ですから、1年間ほどの期間が必要。

それだけではありません。費用に関しても、保険の歯のようには安くできない。

インプラントの場合には、普通はポーセレンなどの保険外の歯を入れます。1本あたり10万円~15万円が相場。

もちろん、これとは別に手術費用が掛かっています。手術費用は、15万円~30万円。

ですので、インプラントを1本入れる場合の合計費用は、30万円~50万円が相場。

インプラントに不適なケース

インプラントは、抜歯した部分にでも植立でき、自分の歯のようになるので現在の歯科医療では最先端技術の一つです。

ところが、だれでもインプラントにできるというわけではありません。手術に耐えられないケースでは、まず無理です。

手術できないケース

  • 免疫不全
  • 1型糖尿病
  • 放射線治療を受けている
  • 成長期の子ども

困難なケース

  • 重度歯周病
  • 歯周病で歯槽骨が減退している
  • 骨粗しょう症
  • 口腔内の清掃状態が悪い人
  • 喫煙者

このような場合は、まず治療して改善してからの手術となります。

インプラントにしても歯周病になる?

インプラントは、高価な歯なのに…。入れてからトラブルが起きることがあるって知っていましたか?

インプラントだからといって万能の歯ではありません。歯周病と同じインプラント周囲炎になることもあります。

元々、インプラントにする人の場合、歯周病の人が多いです。

歯周病になったからといって、歯磨きをおろそかにしたわけではありません。歯周病になるには、いろんな原因があります。

歯周病になる原因

  • 歯磨き不足
  • 唾液分泌が少ないドライマウス
  • 口呼吸・いびき
  • 薬の副作用で唾液が出ない
  • 糖尿病
  • 内科的疾患

このようなことがあると歯周病になるリスクが高くなります。
それらが原因で歯周病になったとしたら、インプラントにしてからも歯周病になるリスクが高いということです。

誤解のないようにいうと、インプラントの場合には、歯周炎(歯周病)とは呼ばずに、「インプラント周囲炎」といいます。

でも、歯がインプラントになっただけで同じことです。

歯周病は、歯と歯茎の間の溝に歯周病菌が繁殖し歯茎に炎症を起こすことで始まります。歯周病菌が産生する毒ガスによって歯茎が傷つき、歯周ポケットが形成される。

歯周ポケットの中に、膿がたまり更に炎症が起き、口臭も発生する。というように徐々に歯周病は進行します。

これとほとんど同じことが、インプラントの上部に被せた冠と歯茎の間の溝に歯周病菌が繁殖します。そして、インプラント周囲炎へと進行します。

だから、出血も起きるし、口臭が発生することがあってもおかしくないのです。

インプラント先進国のヨーロッパでは、このインプラント周囲炎が一番の問題になっているそう。

天然歯における歯周病と同じようなインプラント周囲への感染による病気あるいは失敗はないと考えられていました。
しかし、1990年代に入ると留学先の研究室では、ベーグルンド先生(現イエテボリ大学歯周病学科教授)がビーグル犬を使った一連の実験によって、

インプラント周囲もプラーク(細菌の塊)により歯周病と同じような病気が発現し進行していく事を発表しました。

スウェーデンデンタルセンター

ヨーロッパ歯周病学会のコンセンサスレポートでは、患者割合で28%~54%との報告も。

これって、2~3人に一人の割合で、インプラント周囲炎になっている確率です。

歯周病(歯肉炎・歯周炎)

歯周病は、歯についたプラークによっておこる感染症です。歯周病は、歯肉炎からはじまりますが、ほっておくと進行し歯根をつたわり、歯を支えている組織を壊します。つまり、セメント質、歯根膜、歯周靭帯、歯槽骨を破壊するのです。この状態を歯周炎といいます。

インプラント周囲炎

プラークは口の中の固いものに付着しますが、歯と同じようにインプラントにもプラークは付着します。

インプラントにプラークが付着すると周囲粘膜にも歯肉炎と同様に炎症が発症します。

インプラント周囲口腔粘膜に限局した炎症が起こることをインプラント周囲粘膜炎といいます。
インプラント周囲粘膜炎も歯肉炎と同様に歯ブラシなどでプラークを除去すれば治すことが可能です。

歯周病が歯面にそって進行するように、このインプラント周囲粘膜炎も放っておくとインプラントに沿って感染が進行しインプラントを支えている骨が喪失します。
この状態がインプラント周囲炎です。

スウェーデンデンタルセンター

歯周病の場合は、歯ぐきが腫れる、痛みがある、膿がでる、歯が動くなどありますが、インプラントの場合は、痛みも歯の動揺もないのでふつうに食事ができます。

そのため、知らず知らずのうちに歯周炎が悪化するので怖いのです。

インプラント後の口臭を予防する方法

先ほどの話からもお分かりのように、たとえインプラントにしても、歯周病(周囲炎)になったり、口臭はするかもしれません。

そうならないように予防することが大事です。

そのためには、

  1. 短い期間に歯科検診を受ける。
  2. 定期的に歯石除去やクリーニングをしてもらう。
  3. 歯ブラシだけのブラッシング方法ではなく、ワンタフトブラシを使用して、狭い歯周ポケット部の清掃を行う。(ケースによっては、歯間ブラシやフロスも使用する。)

インプラント周囲炎にならないようにするには、今まで以上に口腔ケアを行うことが必要です。この方法をお試しください。

12,000人が実践する"口臭対策"ネット

  • このエントリをはてなブックマークに追加する