歯周病を治したい!治療にかかる期間と費用は?

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歯周病の治療期間と費用

歯周病は始めは痛みもないため、知らないうちに進行します。歯ぐきが腫れたり、歯磨きのときに出血があり、初めて気づくことが多いようです。

歯茎が腫れていても体調が良くなれば腫れが引くし痛みもなくなります。そのため放置することが多く治りにくくしているのかもしれません。

しかし、放置したことによって進行した歯周病は、気づいた時には歯ぐきが下がり、歯牙がぐらぐらと動揺することにも。その時には、口臭もひどくなるので、慌てて歯医者さんに行くかもしれませんが、すでに手遅れになっていることが多いのです。

それほど怖い歯周病ですが、正しく治療することで治ることも可能です。でも、現在、歯科に行くことを検討中の人にとっては、治療にかかる期間や費用が気にかかるところではないでしょうか?

今回の記事では、歯周病治療にかかる期間ち費用についてお伝えします。もし、歯周病で困っていましたら、ぜひご参考にしてください。

歯周病は治らない進行する病気

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歯周病は、歯周病菌による感染症です。そして、歯肉の炎症から歯槽骨吸収へと段階を追って進行する恐ろしい病気です。

また、最近の医学界の発表では、歯周病菌は、心筋梗塞や脳梗塞などの血管病などのほか糖尿病など内科疾患を引き起こすともいわれています。

歯周病が進行するプロセス

  1. 家族などから歯周病菌が感染する(食事やキスなどからの感染)
  2. 歯周病菌が産生するガスによって、歯肉に炎症が起きる。(軽度歯肉炎)
  3. 歯肉炎が進行し、歯周ポケットが形成される。
  4. 歯周ポケットに膿がたまり、炎症が深くなる。(中度歯肉炎)
  5. 歯根膜に炎症が起きたり歯槽骨の吸収が始まる。(歯周炎・重度歯周病)

このようにして、歯周病は進行していきます。でも、人には「自己治癒力」というものがあります。その力を最大限に生かすことができれば、たとえ歯周病であっても治るかもしれません。

歯周病は治らない?

歯周病は治らないといわれていましたが、医学が進んだ現在では治る病気だといわれています。

この15年の間に、歯周治療は急速な進歩を遂げました。 以前は「不治の病」とさえ言われていた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能となり、健康をとりもどすことができるのです。まず、歯周病の原因は歯垢ですから、それをためない、増やさないことが基本です。

引用:日本臨床歯周病学会 歯周病って治るの?

勘違いしないでほしいのですが、歯周病は感染症ですので歯周病菌がなくならない限り完治することはありません。

歯周病菌は歯垢や歯石に付着しているので、ブラッシングケアや歯石除去によって常に除去しないことにはすぐに再発します。そのため、歯周病菌が付かないように歯科衛生士さんによって定期的に歯をクリーニングしてもらうことが必要です。

  1. 正しい歯ブラシの方法で毎日実行することです。歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておく事が何より大切なことです。
  2. 歯肉の中まで入っている歯石を完全に取り除き、さらに根の表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去することです。
  3. 傷んだ歯肉、骨を治療して健康に近い歯肉にすることです。
  4. 健康の保持のため歯科衛生士による専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受けることです。

引用:日本臨床歯周病学会 歯周病って治るの?

ただし、歯科治療によって歯ぐきの炎症(歯肉炎)を治癒させることは可能です。また、重度の歯周病で歯ぐきが下がった場合でも歯肉を移植することが可能です。

歯周病治療に要する期間と費用

歯周病は進行する病気ですので、歯周病の進行度や状態によって治療にかかる期間や費用は異なってきます。

歯周病の初期

歯周ポケットの深さが3~4ミリ。歯が痛むとか浮いた感じになる初期歯周病の治療期間は、平均すると1~2か月(4回程度の通院)です。

通院1回の治療にかかる費用は、1,800~2,000円程度が目安です。(保険3割負担)。

歯周病の中期

歯周ポケットの深さが5~7ミリ。歯ぐきが下がり歯が長く伸びて見える。歯を支えている歯槽骨が溶け出している状態ですが、治療によって歯を残すことが可能です。

治療期間は、ケースによって3か月から1年(6回~20回の通院)かかります。通院1回の治療にかかる費用は、1,800~2,000円程度が目安です。(保険3割負担)。手術が必要な場合は、一部位につき約3,000円程度かかります。ただし歯槽骨再生手術などのケースのほとんどは、保険外治療になり、50,000~100,000円程度かかります。中度以上になると保険外治療が多くなります。

重度歯周病

歯周ポケットの深さが8ミリ以上になると重度歯周病といいます。重度になると、歯を支えている歯槽骨が溶けてしまい3分の1まで減少します。

治療期間は1年以上かかります。重度歯周病になると骨が減少し、その後(インプラントや義歯)の治療にも悪影響する可能性があり、歯科医の判断によって抜歯することもあります。

治療は、歯周外科手術や歯槽骨再生手術などを行いますが、すべて保険外治療になります。費用は、患者さんの状態によって大きくことなるかもしれません。

歯周病は自然治癒力で治るか?

傷の治療

人には、生まれつき傷を治す力が備わっています。それを「自然治癒力」とか、「自己治癒力」と呼んでいます。

自然治癒力とは、

一つは、細胞が生まれ変わる。もう一つは、免疫力。

この働きによって、たとえ傷ができても自然と治っていくわけです。
この働きを生かした医療技術が、「ラップを使用した湿潤療法」です。テレビでもよく紹介されていますので、ご存じかもしれませんが、簡単にご説明します。

湿潤療法は、うるおい療法ともいわれ、体が本来持っている力「自己治癒能力」を最大限に生かす治療法です。元々、人を含めた動物には、けがや病気をしたときには自ら治そうとする力「自己治癒能力」が働きます。

したがって、小さな擦り傷や切り傷ならなめておけば治ります。野生の動物は、ケガをしたら傷をなめて治します。

傷を直すためには、何よりも「傷を乾かさない」ことが大切です。

生きている細胞は乾燥すると死にます。傷が乾燥すると、一見治ったように見えてしまいますが、実際に傷を乾かすことは、傷の治りを遅らせることになるのです。

傷を乾かす治療法では、1.傷を化膿しないように消毒する2.傷がジクジクするので、ガーゼを当てる、というものでした。

しかし、その治療法は、傷を治すどころか、消毒もガーゼも傷にとっては有害なものでしかありません。

傷の治る仕組みを見ていくと、消毒やガーゼがなぜ害になるのかよくわかります。

傷は、さまざまな原因によってできる皮膚の損傷です。損傷が皮膚のどの部分にまで及んだのかによって傷の治り方は異なりますが、日常に起こりやすい損傷が真皮までの傷なら、傷の治る仕組みは次のようになります。

【傷が治る仕組み】
1.皮膚が損傷すると傷口に血小板が集まり血液を固めて止血をする。
2.好中球やマクロファージが集まり、傷ついて死んだ細胞や細菌を貪食し、除去する。
3.繊維芽細胞が集まり傷口をくっつける。
4.表皮細胞が集まり傷口を覆ってふさぐ。

京都逓信病院 湿潤療法により、痛くなく、早く、きれいに傷を治す  より

簡単に言うと、傷口のばい菌を取り除き清潔な状態にすれば、免疫によって守られ新しい細胞が出来、傷が治癒するという理屈です。

歯周病を「自然治癒力」で治す方法

歯みがきで出血

ラップを使用する湿潤療法では、手足の傷や老人の床ずれ傷に使うことが多いようですが、歯肉炎でも同じだと思いませんか?

手足の皮膚も歯肉も、人の体の細胞ですから同じことです。歯肉だから「自己治癒力」が働かないことはありません。

どうすれば、「自己治癒力」を生かすことができるかというと、

  1. 歯肉の炎症部分の歯周病菌やばい菌を除去するか殺菌する。(ただし、殺菌力の強い薬剤を使用すると歯肉細胞を傷めることになり逆効果に。)
  2. 傷口を乾燥させないように唾液を出させる。(唾液は免疫効果もある。)
  3. 口腔内の清潔を保ちうるおいを与える。(傷口が治りやすい。)

理論上は、この方法で歯周病(歯肉炎・歯周炎)は治癒されるはずです。

しかし、歯周病を治すことは、それほど単純ではありません。

自然治癒力で治る歯周病の症状

歯周病の進行イラスト

始めに説明しましたように、歯周病は軽度の歯肉炎から段階をおって歯根膜や歯槽骨の部分まで進行していきます。

歯周ポケットの奥まで侵入した細菌を除去することは、歯科治療でも困難を極めます。だから、歯周病治療は長い期間を要します。

それほど、難しい細菌除去を家庭で行うことは不可能といえます。たとえ、どんな歯磨き粉や薬を使用してもです。

歯周病の治療に抗生剤などを使うこともありますが、抗生剤使用には、耐性菌がうまれるリスクもあります。抗生剤を使いすぎると、ばい菌が増殖して炎症が悪化。治すことができなくなることもあります。

ですから、歯周ポケットが深くなる中程度歯周病になる前(軽度歯肉炎)の段階に治すことが重要なのです。

歯肉炎を治す方法

歯科治療

歯周ポケットの深さが、2~3ミリ程度の軽度歯肉炎であれば、「自然治癒力」を生かすことによって治癒することができます。

その方法とは…

  1. 歯科で歯石除去とクリーニングをしてもらう(2~3か月おきに)
  2. 毎日、朝晩の2回丁寧に歯磨きを行なう。
  3. 歯周ポケットの中は、極細毛の歯ブラシやワンタフトブラシを使いより丁寧に清掃する。

ワンタフトブラシで歯周ポケットをブラッシングする

歯磨きとうがいには、美息美人(びいきびじん)のアルカリイオン水が望ましい。これは、歯周病菌やばい菌がアルカリに弱いこともあるが、ブラッシング洗浄効果も高いからです。

この方法を続けることで、「歯ぐきの色が少し悪くなってきた。」程度の軽度歯肉炎であれば、「自然治癒力」がはたらき、歯ぐきが引き締まりピンク色になる日も早いかもしれません。

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