舌苔(ぜったい)を効果的に除去したいなら、知っておかなければいけない3つの調査結果

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舌苔(ぜったい)ができて困っていませんか?
多くの人が舌が白くなり困っています。

舌苔(ぜったい)は、舌が白いと恥ずかしいというほかに、口臭原因になることが舌苔を除去したい一番の理由かもしれません。

そのため、舌ブラシで舌磨きを行っている人が多いのですが、舌苔(ぜったい)が取れるどころか悪化することがあります。

舌苔(ぜったい)を除去すれば口臭は改善されることが、鶴見大学歯学部(中村幸香先生ほか)の臨床テストで証明されています。

ところが、舌苔(ぜったい)を除去することは容易ではなく、患者さんが独自に舌磨きを行ってもほとんどが改善されないことも調査で分かりました。(それどころか舌苔が悪化し余計に白くなるケースもあります。)

今回の記事は、舌苔(ぜったい)を効果的に除去するために、鶴見大学歯学部が日本口臭学会に発表された論文の一部をご紹介します。ぜひご参考にしてください。

臨床テストの概要

臨床試験の目的

口臭の主な成分には揮発性硫黄化合物(VSC)がある。VSCは歯垢や歯周ポケットが発生源となるほか、舌表面に由来するものが少なくない。

その場合は、舌清掃を併用しないかぎり口臭は消滅しない。このように舌清掃は口臭予防において重要だと考えられているが、歯科大学衛生科の調査では舌清掃は必ずしも普及していなかった。(学生でも正しい舌清掃を知らないのが実体。)

口臭外来の受診者が日常行っている舌清掃が効果的になされているかどうかを検討した。

1回目の調査結果(初診時)

2015,7,1から8,25までに口臭外来に受診した初診患者は66名。

66名の内、口臭なしが15名。口臭ありが51名。(口臭なしと診察された患者さんが22.7%もあったのです!)

さらに、口臭あり51名の内、「自分で舌磨きをしている」患者さん25名(約半数が独自の方法で舌磨き等を行っているという事実。)を対象にして、歯科医師が正しい舌清掃を指導した結果が2回目の調査結果です。

2回目の調査結果(舌清掃を指導後)

歯科医師から正しく舌清掃を指導してもらった結果、なんと、25名の内8名が口臭なしに。(32%に指導の効果が。)

ところが、残りの17名の患者さんは依然として効果がありませんでした。(歯科医師から直接指導を受けても68%が効果なし、口臭ありのままだったのです。

この結果を受けて、舌清掃の指導効果がなかった17名の患者さんに対して、歯科医師が専門的に舌清掃を行った。
※専門的舌清掃…舌表面をガーゼで拭き取る。必要に応じて吸引法(機械を用いて舌苔を吸引する)を行う。

この結果が3回目の調査結果です。

3回目の調査結果(歯科医師による舌清掃後)

歯科医師によってガーゼと吸引法で舌清掃を行った結果、指導効果のなかった17名の患者さんの内、12名が口臭なしと測定されました。(歯科医師による舌清掃では、70%の効果があったのです。)

それでも、残りの5名の患者さんは、依然として効果がなかったのです。(30%の患者さんには、歯科医師による清掃を受けても効果がないという事実が。

結論

口臭外来受診者において、対象者の80%以上が舌清掃を行っていたことから口臭対策としての舌清掃の重要性は広く認識されていたが、患者自身が日常行っている舌清掃では25人中8人しか口臭の改善が認められず、その口臭除去効果は低かった。このため、より効果的な舌清掃方法の普及が必要だと考えられた。

調査結果のまとめ

鶴見大学歯学部の今回の調査結果を知ることで、やはりという感じを受けたのではないでしょうか。

舌が白い人のほとんどが舌磨きをしています。でも、効果があるわけではなく、過剰に舌磨きを行い悪化することも。

舌磨きは、歯科医師でも難しい技術を要します。素人である私達が勝手に舌粘膜をゴシゴシと磨いて良いはずがありません。

だからといって、舌が汚れる度に口臭外来で舌清掃を受けることも困難です。舌苔(ぜったい)は厄介な問題です。

舌苔(ぜったい)が出来る原因

舌苔(ぜったい)が出来る人と出来ない人には、どんな違いがあると思いますか?

この重要なことを知らないで、単純に舌磨きをしても舌苔(ぜったい)は改善しません。舌苔(ぜったい)が出来たといっても人によって原因は様々なのです。

口呼吸

口が乾くと舌粘膜の細菌が増えます。そのため、口呼吸をしている人の場合には、舌が白くなりやすいです。

ところが、普段は鼻呼吸をしていても、睡眠中だけ開口して口呼吸になっている場合には、ご本人が口呼吸を自覚していないこともあります。

いびきも口呼吸もしていないけれど、朝起きた時に舌が白くなって口臭がする。」ということも。

ですから、舌が白いとか口臭が治らない場合には、一度、口呼吸になっていないか調べることも必要です。

調べる方法としてお勧めなのは、スマホのアプリです。無料で色んなものがあります。いびきの音や寝息の他、熟睡している時間帯なども分かります。「いびき アプリ」で一度お調べください。

唾液分泌量が少ない

舌苔(ぜったい)は細菌が作ります。そのため、唾液が十分分泌していると細菌が増えることもなく舌もきれいな状態で保たれます。

ところが、唾液量が少ないと細菌が増え舌苔(ぜったい)が出来ます。それだけではありません、唾液に舌苔(ぜったい)で作られる口臭物質が唾液に交じり、唾液自体も臭くなります。

唾液分泌が減少する要因

  • ストレス
  • 加齢などによる唾液腺の衰え
  • 抗うつ剤などお薬の副作用
  • 内科疾患
  • シェーグレン症候群

などがあります。

膿汁(のうじゅう)

咽喉には、口や鼻から細菌やウィルスが入ってきます。それらを扁桃(へんとう)というリンパ組織で免疫物質を分泌しやっつけます。

免疫物質は粘ついた液で、細菌と戦った後は強いニオイを発します。この粘液を膿汁(のうじゅう)といいます。

膿汁(のうじゅう)が舌に付着すると、舌苔(ぜったい)を作ります。

扁桃(へんとう)には、口蓋扁桃、咽頭扁桃と、舌扁桃があります。

舌粘膜の状態

糸状乳頭が長い

舌の表面には、糸状乳頭がびっしりと立っています。この糸状乳頭と乳頭の隙間に食べかすや細菌がくっつき舌苔(ぜったい)ができます。

ですが、人によっては糸状乳頭が長い場合があります。この場合には、余計に汚れや細菌が溜まりやすくなるので舌苔(ぜったい)も出来やすくなります。

溝状舌(こうじょうぜつ)

舌の表面に溝が出来ることがあります。舌が乾燥したときに特に溝ができやすく、普通は体調が良くなれば無くなります。

この溝が出来ている舌のことを溝状舌(こうじょうぜつ)といいます。溝の深さや長さは色々です。

人によっては、ずっと深く長い溝が出来ていることがあります。溝には汚れや細菌が溜まりやすく、そこから舌苔(ぜったい)が大きくなります。

舌苔(ぜったい)を除去する方法

舌苔(ぜったい)ができると口臭も強くなります。鶴見大学歯学部の報告のように、口臭を予防するには舌をきれいにすることは必須といえます。

しかし、人によって糸状乳頭が長いとか溝があるという場合には、舌磨きを行っても完全に清掃することは出来ず、ついつい過剰に磨いてしまいます。(舌の磨き過ぎによって更に糸状乳頭が長くなることも。)

無意識に過剰な舌磨きを行っているのですが、舌乳頭が傷つき化膿してしまうのです。そして、舌苔(ぜったい)が悪化し口臭も治らないという悪循環に。

舌磨きをやめる

舌磨きを行っていて、舌苔(ぜったい)が悪化している場合には、先ず舌磨きをやめることです。舌苔(ぜったい)を取ることが出来ないので怖いかもしれませんが、舌磨きをやめないことには、悪いスパイラルから抜けることはできません。

口呼吸を鼻呼吸に変える

口呼吸をしている限り、舌苔(ぜったい)を改善するのは困難です。鼻呼吸に変えると舌だけではなく、口腔環境がよくなるので健康になります。

唾液を出す

口内環境を整えるには、唾液の分泌量を増やすことが重要です。唾液を出す方法については、唾液を出す7つの方法…ドライマウス対策 をご参考にしてください。

水を飲む

舌苔(ぜったい)と口臭の予防には、口腔を乾燥させないことが大切です。その役目を本来は唾液が補っているのですが、舌が乾燥しやすい場合には、小まめに水を口に含み飲むことが必要です。

口腔ケア

舌苔(ぜったい)を作る細菌は、歯や歯周ポケットのほか喉にも存在しています。ですから、丁寧に歯磨きケアを行うことやうがいを行うことも大切です。

しかし、市販の歯磨き粉には合成界面活性剤などの刺激のある成分が含まれています。唾液分泌が多い場合には、たとえそれらの物質が入っていても唾液が荒い流します。

ところが、唾液が少なく舌が乾く場合には、いつまでも舌に沈着するため、舌乳頭を痛め舌苔(ぜったい)が悪化することもあるのでご注意ください。

ですから、口腔ケアでお勧めなのは、無添加の歯磨きやうがい剤です。歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)のような歯磨きとうがいの両方に使用できるのが良いです。

もし、舌苔(ぜったい)でお困りでしたら、次にご紹介する記事もご参考にされると良いです。

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