歯ぎしりによって起こる症状11…その原因と治療方法

もしあなたが歯ぎしりで困っていましたら、この記事がお役に立つことでしょう。

歯ぎしりは、「カチカチ」と音を鳴らしたり、「ギリギリ」と歯をすり合わせ音を出します。そのため、いびき同じように、家族や周囲の人に迷惑をかけてしまいます。

ところが、歯ぎしりのリスクはそれだけではありません。肩こりや顔が大きくなることにもなるかもしれないのです。

今回の記事は、歯ぎしりによって起こる症状と治療法についてお伝えします。ぜひご参考にしてください。

歯ぎしりの種類

歯ぎしりには3つのタイプがあります。

グライディング:歯をすり合わせ、「ギシギシ」と音を鳴らします。

クレンチング:上下の歯をググッと強く食いしばり、「ガリガリ」と音を出します。

タッピング:歯と歯を当てて、「カチカチ」と音を打ち鳴らします。

歯ぎしりをする原因

大人の歯ぎしりの原因

喧嘩

大人が歯ぎしりをするのは、噛みあわせやストレスと関係があると言われていますが、まだ原因ははっきりしていません。

人は、欲求不満や不安があると落ち着かなくなり、歩き回ったり身体をゆするなどしてストレスを発散することがあります。

それと同じように、無意識にストレスを歯ぎしりによって発散しているとも言われています。

子供の歯ぎしりの原因

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子供の歯ぎしりは、大人とは違い「歯の成長過程に起こる噛みあわせのアンバランスが原因」になっています。

歯が生える成長期に見られ、噛みあわせるときに過剰に当たる部分を、睡眠中に無意識のうちにすり減らして、噛みあわせを調節するためだと考えられています。

ですから、子供の歯の成長期に起こる歯ぎしりは、気にする必要はありません。

特に乳児期の歯ぎしりは、顎を鍛えて正常な位置への誘導とつながり、成長とともにおさまることが多いようです。

歯ぎしりによって起こる症状

大人が歯ぎしりを習慣にしていると、歯や顎に過剰に負担がかかることになります。そのことが原因となって様々な良くない症状が起こってきます。

歯がすり減る

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毎日、ギシギシと歯をすり合わせることで歯がすり減ります。

歯が痛む

歯ぐきが腫れる

歯ぎしりによって歯にヒビが入り、割れ目からばい菌が感染し歯痛を感じることがあります。また、歯に過剰圧力がかかることによって、歯根膜に炎症が起きることがあります。歯根膜炎を歯痛と感じることことがあります。

知覚過敏

歯ぎしりによって、歯に斜め方向からの圧がかかりエナメル質が欠けることがあります。象牙質があらわになりしみるとか痛みを感じることも。詳しくは、「知覚過敏をシミらなくする?」を参考にしてください。

顎が痛む

歯ぐきが腫れる

歯ぎしりをしていることによって顎が痛むことがあります。顎関節症になると痛みのほか、顎が鳴るとか口が開けにくくなる症状があります。

顎関節症の定義

「顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節(雑)音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする慢性疾患群の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、関節包・靱帯障害、関節円盤障害、変形性関節症などが含まれている」
(日本顎関節学会「顎関節症の定義」)

歯や歯根が割れる

強く噛みしめる習慣があると、歯や歯根に疲労破折を生じることがあります。ヒビ割れをほっておくと、破折部分からばい菌が感染し炎症を起こす場合があります。詳しくは、「歯根がヒビ割れて口臭が…」を参考にしてください。

セラミック歯が割れる

歯ぎしりをしている人の場合には、セラミック歯が欠けることがあります。そのため、固い材料を使うことがありますが、噛みあう相手の歯よりも固いと、相手側の歯が欠けることもあります。対策としては、歯ぎしりを治すことが重要になります。

歯ぐきが下がる

歯周病の場合には、歯ぎしりによって歯を支えている骨への負担が大きくかかり、骨が溶け退縮します。そのため、歯ぐきが下がって見えます。

肩のこり

肩のこり

歯ぎしりをするためには、顔、首、顎、肩などの多くの筋肉を使うことになります。そのため、筋肉が緊張し首や肩のこりが起こることがあります。

偏頭痛

落ち込む男

歯ぎしりによって、筋肉に緊張が起こるのですが、頭につながる側頭筋も緊張し偏頭痛として感じることがあります。

骨隆起

 

歯ぎしりをしていると、偏った部分に強い圧力がかかってしまいます。そのため、骨隆起を起こすことがあります。骨隆起は特に問題がなければ心配するようなものではありませんが、入れ歯を入れるときに障害になる場合は切除が必要になるかもしれません。

顔が大きくなる・顎が張る

歯ぎしりをする時には、顔や顎の筋肉をよく使います。そのため、顔や顎の筋肉や骨が発達し、顔が大きく見えるようになるかもしれません。

歯ぎしりの習慣を続けていくことで、顔が大きくなる可能性が高くなります。

歯ぎしりの治療方法

不正咬合を削り改善する

歯科治療

歯は物を噛むのに都合が良いように尖った部分とくぼんだ部分があります。先ずとがった部分同士が当たり滑る感じでくぼみに移動していきます。

その滑りを阻害するような部分があれば、「もっと気持ち良く食事をしたい」という無意識の欲望が睡眠中に表れて、「歯の滑りを阻害している部分をすり減らそう」とするのが歯ぎしりです。

上の歯と下の歯の噛み合わせによって生じる摩耗面のことを「ファセット」と呼びます。歯ぎしりによってできたファセットを見つけ、これを削ることで歯ぎしりが治まることがあります。

ナイトガード

過度に歯を削ることは、他に新たな火種を作りかねません。不正咬合によって顎関節症になる恐れもあります。

そのため、「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースのようなものを睡眠中に装着して、症状を緩和する方法もあります。

クレンチング(無意識のくいしばり)

クレンチングは、歯をずらさずに食いしばるのが特徴です。歯ぎしりと同様にクレンチング(くいしばり)も歯と歯周組織に過剰な負担をかけてしまいます。

ストレスを受けると、無意識にクレンチング(くいしばり)をするようになり、歯の痛みや、歯の揺れを引き起こすことがあります。

クレンチングする筋肉は、本来、自分の意思でコントロールできるのですが、無意識に緊張してクレンチングを起こすようになった場合には訓練が必要になります。

クレンチングをやめるための訓練法

  1. 唇を閉じて上下の歯が接触しないように状態を保つ
  2. ストレッチ運動をして緊張をリラックスさせる
  3. 手を上に伸ばして緊張させてから一気に力を抜く
  4. 自律訓練法を習得する

自律訓練法の手順

  1. 薄暗い静かな部屋でくつろいだ姿勢をとる
  2. ゆっくりと4~5回、腹式呼吸をして気持ちを集中させる。「気持ちが落ち着いている」と心の中で4~5回繰り返し言う。
  3. 利き手に意識を集中させて、「重くダラーとした感じがする」と心の中で唱える。続いて、左手、右足、左足と同様に行う。
  4. 利き手に意識を集中させて、今度は「利き手が暖かくなる」と心の中で唱える。続いて左手、右足、左足と同様に行う。
  5. そのまま眠りにつく時以外は、大きなのびをして気分を現実に戻す。

毎日、1~5を2~3回(1回あたり約5分)続ければ、2~4ヶ月で習得できるようになるでしょう。

まとめ

リラックス

歯ぎしりは、周囲に迷惑をかけるだけではなく、歯が破裂したり歯周病が悪化します。また、顎の骨にも悪影響を及ぼしかねません。

早めに治療を受け、ケースによってはナイトガードをはめるなどの対策も必要かもしれません。

また、歯ぎしりをしている原因としてストレスが大きく影響いています。ですから、ストレスの発散や軽減をすることも必要です。

そして、クレンチング(かみしめ)の場合には、自律訓練法を取り入れることをお勧めします。

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