歯磨きしているのに、虫歯・歯周病・口臭になるのは何故?結果を出す歯磨きの仕方はコレ!

歯磨きする女の子

歯磨きをしているのに、虫歯になるのは何故でしょう?歯磨きをしているににも関わらず、歯周病になる人は成人の8割以上もいます。

それだけではありません。統計によると、口臭を心配しているほとんどの人は平均以上に歯磨きをていねいにしているそうです。

この結果をみると、歯磨きの仕方に問題があるといえるかもしれません。もしあなたも、同じ悩みをかかえているのでしたら、現在おこなっている歯磨き方法を見直すだけで虫歯、歯周病、口臭という問題が解決するかもしれません。

今回の記事は、歯磨き方法の問題点を見直し、より効果的な歯磨き方法についてお伝えします。ぜひご参考にしてください。

歯磨きをしても虫歯になるのは何故?

虫歯

日本人の9割以上は、歯磨きをしていると思います。それなのに、虫歯になるのは何故だと思いますか?歯磨き仕方が悪いのでしょうか。

歯磨きをしても虫歯になるのは、歯磨き粉や歯ブラシが良くないからなのでしょうか?それなら、みんながフッ素入りの歯磨き粉を使えば、虫歯にならなくなるのでしょうか?本当にそうなら、歯医者さんがいらなくなりますよね。

次のような疑問もあります。同じように歯磨きを行っていても、虫歯になる人とならない人がいます。この違いはどうしてだと思いますか?

虫歯になりやすい人は唾液が少ないからだとよく言われます。これは、唾液には抗菌作用があるからです。だから、虫歯になる人は人より免疫力が弱いという意味です。ということは虫歯になるのは体質だということですよね。それでは、どれだけ歯磨きをていねいにしても無駄ということではないでしょうか。

それだけではありません。日本歯周病学会からは、こんな数字が発表されています。「日本人の成人の8割以上が歯周病になっている!」

驚く数字です。

私の周りの人たちは、歯科検診を定期的に受けています。歯ブラシも2週間に1本替えるほどていねいにブラッシングしています。それに加えて、少し高価な歯周病ケア用の歯磨き粉を使っています。

それだけ気をつかっていても、成人の8割以上が歯周病になるのなら歯磨きには効果がないと思いませんか?

歯磨きをしても口臭がするのは何故?

口臭で悩まれている人が必ず言うのは、「歯磨きをしているのに口臭がします。」です。

もし、あなたも口臭で悩まれているのでしたら、同じように思っていませんか。歯磨きをしても口臭がするのなら、歯磨きをていねいにしても仕方がないのでは?

そのようなことはありません。歯磨きは口臭を予防するためにはとても大切です。口臭を予防してもらうために、先ず、口臭が出る原因についてお話します。

口臭が出る原因は、歯の汚れだと考えていませんか。確かに歯磨きが出来ていないと、歯垢が付くので臭くなるかもしれません。しかし、歯垢自体の臭いは、周囲に迷惑をかけるほどひどい臭いではありません。口臭の原因になるのは、他にあります。

歯に歯垢が付くと虫歯や歯周病になります。虫歯や歯周病になると、菌がたんぱく質を分解して腐敗臭を発生します。虫歯や歯周病になると、歯周病菌などの菌を除菌しないかぎり、どれだけ歯磨きで口内を清掃しても、すぐに腐敗臭(口臭)が発生します。

ですから、歯磨きだけで口臭をなくすには限界があるのです。それでは、どうすれば良いのでしょう?

それは、定期的に歯科健診に行き、歯石除去や歯をクリーニングしてもらう必要があるのです。歯科医院では、歯石や歯垢を除去するために専用の器具を使うので、歯磨きで取れなかった細菌の温床となっている歯石と歯垢が取れます。歯石除去について詳しくは、『歯石除去は必要?痛くない?自分で取れる?何か月おきが良い?費用は?』をご参考にしてください。

定期健診と毎日の歯磨きケアだけで、口臭予防の効果が上がります。でも、口臭原因は歯垢だけではない。だから、歯磨きだけで予防できないのです。

口臭原因は、ほかに舌苔(ぜったい)や喉にできる膿栓(のうせん:臭い玉とも呼ばれることがある)や膿汁(のうじゅう:痰のような臭い粘液)が原因になっていることが多いのです。口臭原因について詳しくは、『口臭原因が分からない!その理由はこれ!その対策はこれ!』をご参考にしてください。

歯科衛生士が教える歯磨きの仕方なら効果が出る?

歯科衛生士によるブラッシング指導

10年も前のことですが、歯ぐきが腫れ歯医者さんにいくと、治療後に歯科衛生士さんからブラッシングを指導されたことがあります。ブラッシングを指導された理由は、「歯磨きの仕方が悪いから。」です。

歯科衛生士さんの言うとおり、歯磨きの仕方が悪いし、歯磨きもていねいに行っていませんでした。その理由は、朝は出勤前のため、歯磨きをていねいにする余裕がなかったのです。

だから、歯磨きのプロである歯科衛生士さんから「正しい歯磨き方法」を教えてもらっても、結局、役にたてることができませんでした。

ご参考までに、YouTube動画で分かりやすい「正しい歯磨き方法」を見つけましたのでご紹介します。

歯科衛生士さんのいうことを聞かなかった(実行できなかった)ので、それから何度も歯ぐきが腫れるなど歯周病に困ったことがあります。

その時に思ったのは、「もっと簡単に効果が出る歯磨き方法があれば良いのに…」という自分勝手な考えでした。このように考えるのは私だけでしょうか。

歯磨きをしても虫歯になる人ならない人がいるのは?

体質が虫歯の原因

飴をなめる女性

あまり歯磨きをしなくても虫歯にならない人がいる一方で、毎日欠かさず歯磨きをしていても虫歯になってしまう人がいます。この要因はいろいろ考えられますが、虫歯菌の定着率、唾液の量や質、歯の形などが大きく関わっていると考えられています。またこのほかにも、食生活や歯の磨き方、歯並びなども影響しています。
出典:よねざわ歯科医院

虫歯菌はプラークという形になり歯の表面にくっつきます。プラークが付くことで虫歯になるリスクが高まる。当然ですが、歯がざらついていたり、歯並びが悪いとプラークがよく着きます。

この他にも、プラークの付着には唾液量が影響します。唾液がよく出ていると細菌を洗い流すので、プラークが減ります。反対に唾液が少ないと細菌が口にとどまるので歯にプラークが付きやすくなります。

唾液はよく噛むことで多量に分泌されますが、柔らかい食事の場合には咀嚼回数が減るので唾液量も減少します。ですから食生活を考えることも虫歯予防には大切です。

食生活が虫歯の原因

ポテトチップスを食べる女

お口の中は食事をするたびに、細菌によって酸が作り出されます。
特に糖分を摂ると細菌はべたべたした粘着物を産生し、この粘着物の中に細菌がたくさん住みつき、食後の酸性状態を長引かせます。飲食の量よりも飲食の回数が多いほど、口の中が酸性になっている時間が長くなります。
そのため、虫歯予防のためにはメリハリのある食生活が大切です。
ダラダラといつも何か食べていると口腔内がいつも酸性に傾いている状態です。これが長く続くとエナメル質が酸で溶かされて虫歯ができてしまいます。
出来れば、食事が終わったら次の食事まで何も口に入れない事が大切です。食べたら歯磨きを心がけましょう。
出典:新青山ビルユー歯科 虫歯予防のために

食べると細菌が酸を作る。その酸が歯を溶かすので虫歯になるという考えです。ここまでは同意します。でも、そうだとしても、食事をしないわけにはいきませんよね。

だから、間食をしたり、だらだらと食べてはいけないということです。そして、食事をしたら必ず歯磨きをすることが大切だと。

しかし、食後の歯磨きについては、歯医者さんによっていろんな考えがあるようです。

食後30分は歯磨きしてはいけない

食事をおこなった後、歯のエナメル質は脱灰化という化学反応によってカルシウムイオンとリンイオンは唾液に溶け出します。そして、時間の経過とともに唾液に溶けているイオンが、再度、歯に戻ります。これを再石灰化といいます。この時間が約30分だといわれているので、「食後30分以内は歯磨きをしてはいけない!」という意見があります。

最近の研究によって、食後30分経たずに磨いた人と、30分経ってから磨いた人を比べると、30分以内に磨く人の方に象牙質の腐食が激しいことが確認されました。

さらに、20分以内に磨いた人には著しい腐食があることが分かり、食後直ぐの歯磨きは歯にダメージを与えることがわかったのです。食後は口の中が酸性に傾いていて、その状態で口の中をゴシゴシと歯ブラシでこすると、酸を歯の奥深くまで浸透させてしまうことになります。その結果、虫歯になりやすくしてしまうのです。
出典:歯の磨き方の手引き

歯肉炎(歯ぐきの腫れ)

じつは、食後30分以内に歯磨きを行った場合に、歯が減るのは象牙質です。象牙質が歯肉の上に表れている人というのは、歯肉炎で「歯ぐき下がり」になっているケース。ですから、歯ぐき下がりで象牙質が見えている場合には、食後30分後に磨くほうが良いかもしれません。

歯ぐき下がりについては『歯ぐき下がりで歯が伸びた!痩せた歯ぐきを元に戻す方法』をご参考にしてください。

食後すぐに歯みがきを行うことが大切

最近になって、食後すぐに歯をみがくと、あたかも歯が溶けてしまうというような報道が新聞やテレビで伝えられたため、現場がやや混乱しているようです。

これらの報道のもととなったのは、実験的に酸性炭酸飲料に歯の象牙質の試験片を90秒間浸した後、口の中にもどしてその後の歯みがき開始時間の違いによる酸の浸透を調べた論文で、むし歯とは異なる「酸蝕症」の実験による見解なのです。

実際の人の口の中では、歯の表面は上記の実験で用いられた象牙質ではなく酸に対する抵抗性がより高いエナメル質によって被われています。したがって、このような酸性飲料を飲んだとしても、エナメル質への酸の浸透は象牙質よりずっと少なく、さらに唾液が潤っている歯の表面は酸を中和する働きがあり、酸性飲料の頻繁な摂取がないかぎり、すぐには歯が溶けないように防御機能が働いています。つまり、一般的な食事ではこのような酸蝕症は起こりにくいと考えられます。

結論としては、通常の食事の時は早めに歯みがきをして歯垢とその中の細菌を取り除いて脱灰を防ぐことの方が重要です。
出典:小児歯科学会

先ほどのような「歯ぐき下がり」でない健康な歯肉の人の場合には、食後30分以内に歯磨きを行っても問題ないといわれています。

多少問題があっても、歯磨きをしないよりは歯磨きをするほうが良いという意見が多いのです。もっともですよね。

歯磨きの出来は、歯ブラシの選び方で決まる

硬い毛先の歯ブラシと極細毛の歯ブラシ

上手に歯磨きを行うためには、どのような歯ブラシを使用するかが大事です。どれだけていねいにブラッシングしても、歯ブラシが合っていなければ上手に磨けません。

歯磨きの目的は、歯面に付いているプラークを除去することです。プラークと歯石を混同している人が多いですが、プラークと歯石は違います。

歯石は石のように硬いです。だから歯磨きで除去することはできません。歯石を取るには、歯科で専用器具を用いて除去してもらうしかないのです。

ところが、プラークはネバネバした細菌のかたまり。歯ブラシで数回こするだけで歯面からはがし取ることができます。

だから、少し硬い毛先の歯ブラシのほうがプラークを効果的に除去できます。柔らかい毛先の歯ブラシでは効率が悪くなるのは当たり前なのですが、何故か柔らかい毛先の歯ブラシですべてを磨こうとする人が多いです。

柔らかい毛先の歯ブラシを使用するのは、歯と歯ぐきの境目です。境目の溝には汚れがたまりやすく、磨き残しがあると歯石ができます。

歯石ができると、プラークが付きやすく虫歯や歯肉炎を引き起こします。歯肉炎が進行し歯周ポケットが深くなると、さらにプラーク除去が困難になります。

歯周ポケットができている場合には、極細毛の歯ブラシを使用することをおすすめします。太い毛先では、狭い歯周ポケットの隅に入ることができないからです。

細い毛先の歯ブラシは、歯周ポケットや歯間の狭い部分を磨くためのものだということを理解することが大切なのです。すべてを細い毛先の歯ブラシですまそうとするのは非効率的になるのでおやめになってください。

電動歯ブラシは手動歯ブラシより歯磨きがよく出来る!?

電動歯ブラシで歯磨きする女性

先日、ある家電量販店に行ったついでに電動歯ブラシの陳列棚を見たところ、あるわあるわ、色んな種類の電動歯ブラシが置いています。

各メーカーによって、一つ一つの電動歯ブラシには、良く歯磨きができるように特徴ある工夫が施されていたので、簡単に電動歯ブラシのタイプについてご説明します。

【電動歯ブラシのタイプ】

  1. 歯ブラシの毛先が左右に揺れるタイプ(昔からある電動歯ブラシに多い)
  2. 音波電動歯ブラシ(歯ブラシの毛先を音波振動でブラッシングする。価格帯も2,000円台からと電動歯ブラシの割に安価なので購入しやすい。)
  3. 超音波歯ブラシ(超音波振動の水流を起こすので、電動歯ブラシの中では最も歯垢除去率が高い。しかし、価格も20,000円台と高額。)

説明書だけを見ると、高額でも欲しくなってしまいます。しかし、電動歯ブラシをたとえ使用しても、ブラッシング方法が間違っていては、歯垢が落とせないことが分かっています。

日本歯周病学会の論文では、普通の歯ブラシと電動歯ブラシでは、ほとんど磨きに差はでない。

しかし!磨き方によって磨きの差は大きく出るとまとめられていました。

電動歯ブラシの歯磨き効果について詳しくは、『電動歯ブラシの方がよく磨ける!?歯磨きで大切なのはブラッシング方法』をご参考にしてください。

磨き残しが多い部分

歯磨きする女の子

ブラッシングを行ってもプラークが残りやすい部分があります。いわゆる「磨き残し」の多い部分は、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、嚙み合わせの部分です。

下顎

  1. 奥歯の嚙み合わせ面
  2. 前歯の裏の歯と歯ぐきの境目
  3. 歯と歯の間

磨き残しの多い場所(咬合面と歯の裏)

上顎

  1. 前歯の裏(歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目)
  2. 奥歯の奥(歯と歯ぐきの境目)

磨き残しの多い部分(前歯裏と奥歯)

下顎

前歯(歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目)

磨き残しが多い部分(前歯の歯面)

奥歯の側面(歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目)
磨き残し(側面)

奥歯の側面は、案外良く磨ける部分です。ところが、利き手と同じ側(右利きの人の場合には、右側)は、磨き残しが多くなる傾向にあります。

右利きの人の場合には、左側が磨きやすいのですが、同じ側は磨きにくくなるからです。

効率の良い歯磨き方法

固い毛先と極細毛の歯ブラシを2本準備するのがコツです。歯の表面は固い毛先の歯ブラシで粗磨きする。そして、磨き残しができやすい箇所は、極細毛の歯ブラシでブラッシングします。

粗磨き

固い毛先の歯ブラシを用い、歯の表面を磨きます。

歯磨き(粗磨き)

歯磨き(前歯の粗磨き)

  1. 歯面に垂直に歯ブラシを当てる。
  2. 歯ブラシを5ミリ程度小刻みに動かす。
  3. 一つの部分を10回から15回ブラッシングする。
  4. 全体をひと通り磨く。

細部磨き

極細毛の歯ブラシを用い、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目を中心にブラッシングする。

歯磨き(仕上げ)

固い毛先の歯ブラシでは入っていかない狭い部分でも、極細毛の歯ブラシを使うと容易に磨けます。

ブラッシングのコツは、5ミリほど小刻みに動かすです。

前歯の歯と歯の間は、歯ブラシを縦にしてブラッシングします。

細部のブラッシング(前歯)

前歯のときと同じように奥歯の側面も歯ブラシを縦にしてブラッシングする。

細部磨き(奥歯の側面)

仕上げの歯磨き

ブラッシングの仕上げは、歯間ブラシとワンタフトブラシを使用します。フロスを使うのが得意な人はフロスを使うと良いですが、慣れていない人の場合はフロスを使うのは難しいと思います。

フロスで歯磨き

磨きにくい歯間は、歯間ブラシを2~3回通します。

歯間ブラシが臭い

奥歯の奥はきれいに磨けない

その後、ワンタフトブラシを使い次の部分を軽く磨きます。

  • 歯と歯の間
  • 歯と歯の境目の溝(または歯周ポケット)

ワンタフトブラシで歯ぐきの間を磨く

歯と歯肉の間のプラーク

ブラッシングの仕上げに、歯間ブラシとワンタフトブラシを使用することで、始めに説明した磨き残しが圧倒的に減ります。

歯ブラシで磨いた後でも、ワンタフトブラシで磨くと泡が出てくるので、当初は驚くかもしれません。それだで、普通のブラッシングでは磨けていないということなのです。

この歯磨き方法を実行することで、虫歯や歯周病になるリスクは大きく減ります。もちろん、口臭もぐっとなくなります。

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