急増中!?「口臭症」…治らないのは対策を間違えているから

息が臭いと困っている女性

口臭で悩んでいる人が増えています。ライオンの調査で(2012年)は、日本人の8割が口臭を気にしているといわれています。

これほど多くの人が口臭を気にしていて、そのための努力をされているにも関わらず、どうして口臭症で悩む人が減らないのでしょうか?

それは、口臭について間違った考えをしているからです。口臭についての正しい知識がないと、対策を誤ってしまいます。そのため、いつまでたっても口臭症を解決できないことに。

今回の記事は、口臭についての正しい情報をお伝えします。口臭について正確に知っていただき、正しく対策を行ってくださるようお願いします。

口臭を臭く感じるのは何故?

うんこ臭いと鼻をつまむ女性

人はニオイをどのようにして感じるのでしょう?人は、息を吸ったときに鼻でニオイを感じます。正確には嗅覚で感じ、脳で解釈するといったほうが良いかもしれません。

何のニオイか、どのようなニオイなのかという実際のニオイは、嗅覚で知ります。ですが、そのニオイの意味づけは人によって異なります。

人はこれまで得た情報や経験を元にして、そのニオイに意味づけをします。たとえば、靴下フェチの人は、靴下の臭いニオイが好きです。あの臭いニオイが良い香りになるのです。

もし、あなたがバラの香りが好きだとしても、人によっては「バラのニオイが大嫌い!」だという場合もあるのです。

話がそれましたが、口臭だからといって人はみんな「臭いから嫌だ!」というわけではないということです。もしかすると、Aさんは「それほど気にしない。」、Bさんは「あの臭いが良い。」というかもしれないのです。(少ないでしょうが。)

何をお伝えしたいかというと、口臭が気になる人の場合には、少しの臭いでも、「死にたいほど恥ずかしい」ニオイに感じることがあるのです。それが、口臭症を解決する難しさなのです。

口臭はガス!空気に溶け込んでいる

ガス

先ほど、口臭は息を吸ったときに鼻で感じると言いました。嗅覚は空気の種類を感じるようにできています。

ですから、人の脳で記憶されている「口臭のニオイ」を察知して、「これは口臭だ。」と判断しているのです。

この話を聞くと、当たり前だと思うかもしれませんが、「口臭はガス」ということを忘れていることがあるのです。

ちなみに、口臭は揮発性硫黄化合物(VSC)というニオイ物質のことをいいます。

この揮発性硫黄化合物(VSC)は、主に3つのガスからなります。

  • 硫化水素(卵が腐ったようなにおい)
  • メチルメルカプタン(生臭い、魚や野菜が腐ったようなにおい)
  • ジメルサルファイド(生ゴミのようなにおい)

口臭はこれらのガスが混合したものなので非常に不快なにおいとなります。この揮発性硫黄化合物は口の中にいる嫌気性菌(酸素を嫌う細菌)が、はがれた粘膜上皮、血球成分、死んだ細菌などのたんぱく質成分を分解して発生します。
出典:兵庫県歯科医師会 口臭

このように、口臭はガスです。空気の中に含まれているガスなのです。では、どのようにして口臭ガスができるのでしょうか?

口臭ガスが生成される場所

ドライマウスの女性

口臭が作られるのは、主に3つです。

  • 歯周ポケット
  • 舌の表面
  • 喉の扁桃(へんとう)

歯周ポケット

歯周ポケット

歯周病に感染すると歯肉に炎症が起こります。その結果、歯周にポケットができる。歯周ポケットができている部分を歯間ブラシでこすり、嗅いだときに、「生臭いニオイ」にショックを受けた人も多いのではないでしょうか。

歯周ポケットが臭い理由は、歯肉炎によって滲出液(血液や組織液)がポケットに溜まり、そこに歯周病菌が繁殖し口臭の元であるVSC(揮発性硫黄化合物)を作るからです。

舌の表面

舌が白くなっている部分を指で舌をなぜて嗅いでみてください。臭くないですか?唾液よりもずっと臭いはずです。

舌が白くなっている部分を舌苔(ぜったい)といいます。

舌苔(ぜったい)は、舌に苔がはえたようなものをいいます。舌の上で、細胞のはがれ落ちたものや食事カスに細菌が繁殖してできたものです。苔の色は、一般的に白色なものが多いのですが、喫煙や口腔の衛生状態によって黄色や茶黄色になることがあります。

引用:舌が白い人と白くない人5つの違い!舌苔ができる原因・取り方・予防

舌に汚れがたまって出来た舌苔(ぜったい)には、歯周病菌など悪玉菌がたくさん繁殖します。そして、口臭の元であるVSC(揮発性硫黄化合物)が出来るのです。

喉の扁桃(へんとう)

膿栓

扁桃(へんとう)というと、扁桃腺(口蓋扁桃)を想像するのではないでしょうか。しかし、扁桃(へんとう)は扁桃腺(口蓋扁桃)の他にも舌扁桃や咽頭扁桃などがあります。

咽頭は細菌やウイルスの感染を受けやすいため,粘膜下にリンパ組織が発達している。このリンパ小節の集合体を扁桃という。口蓋扁桃,舌扁桃,咽頭扁桃などがあり,リンパ球をつくったり食菌作用を行う。

出典:コトバンク> ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典> 扁桃とは

これらの扁桃(へんとう)からは、細菌をやっつけるために粘液(リンパ球などの免疫物質)が分泌されます。

免疫と細菌が戦った結果、細菌の死がいが粘液に混じり、たんぱく質の多い粘液に細菌が繁殖して、口臭の元となるVSC(揮発性硫黄化合物)が出来るのです。

口臭ガスが発生するのはこんな時

口臭の元となるVSC(揮発性硫黄化合物)が出来る場所が分かったと思います。では、細菌によって作られたニオイ物質がどのようにして、口臭ガスとなるのかをお話しします。

ニオイ物質は、当初は唾液に溶け込んでいます。その証拠は、次のようにするとすぐに分かります。指で唾液を触り乾燥して嗅いでみてください。

唾液が少し乾燥してから嗅ぐとニオイが強くなります。これは、唾液の水分が蒸発する時に、気化した口臭物質を感じるからです。

何を申し上げたいかというと、「口臭は口が乾くと発生する!」ということ。ここが、口臭対策で最も大事なことなのです。

口臭がするときのシーンを振り返ってみてください。緊張したとき、お腹がすいたとき、どちらも口が乾いている時です。口が乾くと口臭がするのは、そういう理由からです。

口臭を発生させないための対策

水を飲む女性

口臭が発生するのは、口や喉が乾燥するからです。ですから、口臭を発生させないようにする対策は、口と喉を潤すことです!

口と喉を乾燥させないためには、どうすれば良いでしょう?次のようにして唾液を出す工夫をされてはいかがでしょう。

  1. 舌の体操
  2. 小まめに水を飲む
  3. だし昆布を口に含む
  4. ガムを噛む
  5. 発声練習
  6. よく噛む
  7. 趣味・運動など好きなことをやる
  8. 加湿器を置いてお部屋を乾燥させない

詳しくは、『唾液を出す7つの方法…ドライマウス対策』をご参考にしてください。

唾液が出ると細菌が洗い流されます。この効果が口臭対策では大きいです。ですから、唾液が少ないときには、小まめに水を飲むことが大切です。細菌を洗い流すには、水でなくてもお茶でも良いです。しかし、緑茶には利尿作用があるため、唾液量が少なくなるとも言われているので、あまりおすすめではありません。

臭い玉と舌苔(ぜったい)の口臭対策

膿栓の図解

先ほど、喉には扁桃(へんとう)があり、臭い粘液が出ると口臭を発生するとお話ししました。臭い粘液は、固まると臭い玉(膿栓)になります。詳しくは『喉が臭い!…原因が分からない。…どこに行けば?臭い玉など7つの原因』をご参考にしてください。

それだけではありません、臭い粘液は、舌の奥の方の舌粘膜に付くと、舌苔(ぜったい)をつくり、舌を白くするのです。

臭い玉(膿栓)と舌苔(ぜったい)は、口臭を発生する大きな原因。ですから、臭い玉と舌苔ができないようにしないと口臭対策にはなりません。

では、どのようにすれば良いと思いますか?

臭い玉と舌苔ができる原因となる臭い粘液を出来なくすることです。この粘液が分泌するのは、次のようなことからです。

  • 副鼻腔炎
  • 扁桃炎
  • 喉の炎症
  • 鼻水が喉にたれる後鼻漏
  • 逆流性食道炎

これらの場合は、お医者さんにかかり治療を受けることが大切です。

ですが、「寝ている間の口呼吸」が口臭原因になっていることは、あまり知られていません。

睡眠中は、口呼吸になっているか鼻呼吸をしているかなど意識していないのが普通です。そのため、口呼吸によって喉や舌が乾燥していることがあります。

鼻炎で鼻水が出ていたり鼻づまりになっていると、無意識に口呼吸になります。口呼吸をしていると、臭い玉(膿栓)が出来たり舌の奥が白くなるのはそのためです。

もし、気になる場合は、ご家族の方に確かめてもらうと良いかもしれませんね。そして、鼻炎を早く治すようにしてください。

就寝前・起床すぐの口臭対策

就寝中は、唾液の分泌が最も減少します。だから、寝ている間に口臭菌が増える。そのための対策として、次のように行うことをおすすめします。

  1. 就寝前の歯磨きは、時間をかけてよりていねいに行う
  2. 喉をガラガラうがいで清潔にする
  3. 寝る前に、コップ一杯の水を飲む
  4. 起きたらすぐにうがいを行い口と喉を清潔にする
  5. コップ一杯の水を飲み、喉を潤す

まとめ

口臭原因は、人によって異なります。しかし、口臭が発生するのは、口腔と喉が乾燥することからおきています。

ですから、効果的に口臭対策を行うにあたり、重視しないといけないのは、口腔と喉を乾燥させないよう潤すことなのです。

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