舌がんの症状!口内炎との違いはコレ!2週間治らなければ注意

舌はデリケートですので、何か刺激があるとすぐに痛みを感じるものです。痛みが気になり鏡を見ると、口内炎ができている。

ところが、いつまでたっても治らない。「本当に口内炎なのだろうか?もしかしたら、舌がんなのでは?」

そのように不安がっている方が多くおられます。病気を心配しているとストレスがたまります。これでは、仕事も手に付きませんよね。

舌がんの恐怖から解放してもらうために、今回の記事は、舌がんの症状についてと、口内炎との違いについてお伝えします。ぜひご参考にしてください。

舌がんはこんな病気

喉の図解

口の中(口腔)にできる癌のことを「口腔がん」と言います。舌がんは、口腔がんの一つですが、なんと、口腔がん全体の60%を占めるという多さです。

しかし、がん全体の羅漢率から見ると、たったの1%。かなり少ない割合ですので、過剰に心配する必要はないかもしれません。

2005 年における口腔癌の罹患数は約6,900 人であり,全癌の約1%を占めると推定される。

わが国における口腔癌の部位別発生割合は,舌60.0%,頬粘膜9.3%,口底9.7%,上顎歯肉6.0%,下顎歯肉11.7%,硬口蓋3.1%と報告されている

出典:日本癌治療学会 がん診療ガイドライン

逸見政孝アナウンサーが舌がんになり一躍有名になったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

ところが、症状についてはあまり知らない人が多いようです。また、がん摘出手術によって、舌の機能が失われ、食事や会話が困難になることもあります。

他の組織にできるがんとは違い、舌がんは目で見えるので早期発見できやすい。ところが、早期の舌がんは口内炎と似ているため間違えやすい。そのため、治療が遅れることが多いのです。

また、口腔・喉にはリンパ節が多くあるので転移しやすく、早期発見したとしても、他の部位に転移していることがあります。

だから、「舌がんかも?」と思ったら、すぐにお医者さんに診てもらうことが大事です。

舌がんの原因

舌がんの原因は分かっていないようです。しかし、次のようなことがあると、舌がんになりやすいリスク因子だといわれています。とくに喫煙と飲酒が危険因子です。

  1. 喫煙習慣
  2. 飲酒
  3. 歯並びが悪い、歯が内側に傾いているなどによって、舌の同じ部位を慢性的に刺激する
  4. 義歯の金具がつねに舌に当たることもがんのリスクとなる
  5. 舌に歯型がつく
  6. 香辛料など刺激の強い食べ物をよく食べる
  7. 口腔内が不衛生(歯磨き不足、歯周病、舌苔などで細菌が増え口腔が酸性になっている)

舌苔(ぜったい)ができると、口腔が不衛生になるので、がんリスクが高まるかもしれません。舌をきれいにするには、こちらの記事『美息美人(びいきびじん)で舌苔を除去する方法…白い舌がきれいに』をご参考にしてください。口腔を清潔にすることは、がん予防だけではなく健康のために大切です。

この他にも、意外だったのですが、「洗口剤」が舌がんの危険因子だと発表されていました。

洗口液に含まれるアルコールが口腔癌の発癌リスクを高めることも報告されている。

出典:日本癌治療学会 がん診療ガイドライン

どれも、改善可能なものばかりです。気になる場合は、生活習慣を変えられることをおすすめします。特に口腔ケアについては、このブログの記事『歯磨きしているのに、虫歯・歯周病・口臭になるのは何故?結果を出す歯磨きの仕方はコレ!』をご参考にしてください。

早期舌がんの写真

舌癌の症例1

舌癌 症例2

出典:笠井耳鼻咽喉科クリニック 自由が丘診療所

舌癌 症例3

出典:舌の病気・できもの辞典

舌癌 症例4

出典:さくま歯科

舌がんの症状

早期の舌がんは、先ほどの写真のようなできものが多いようです。腫瘍ができやすいのは、舌のふちや裏の部分で、舌の前部分にできやすいようです。

しかし、これらと違うからといって、「舌がんではない。」と決めつけるのもよくありません。簡単に素人判断で決めないで、お医者さんに診てもらうのが一番良いです。

早期舌がんステージⅠは2㎝以下。ステージⅡになると、2㎝以上4㎝未満です。

がんが進行すると、できものが大きくなり違和感が出ます。ですから、2㎝から3㎝になるとお医者さんを受診されるケースが多いようです。ですが、もっと早く見つけられているはず。それなら、もっと早くお医者さんにかかることができます。

【舌がんの主な症状】

  • しこりがある(触ると硬い)
  • 舌の一部分に色の変化が見られる(白い、赤いなど)初期の舌がんの特徴ですので、この時に分かると治療しやすい。
  • 舌粘膜のただれができ続く
  • 口内炎のような症状が続く
  • しびれや麻痺がある
  • 味覚障害がおきる
  • 少しの刺激で痛むことがある
  • 舌を動かしにくくなる

舌がんと口内炎の違い

口内炎

口内炎ができると、その周りが赤くなります。しかし、「しこり」はありません。舌がんの場合は、固いしこりがあるのが特徴です。

また、口内炎の形はくっきりとした円形または楕円形。しかし、舌がんの形は、いびつではっきりしていないのが特徴です。

でも、これらの特徴だけでは、口内炎か舌がんかの区別は難しいです。

口内炎が2週間治らなければ注意

口臭相談

もし、「2週間以上、口内炎が治らない。」のなら、お医者さんに診てもらう必要があるとのこと。

初期の舌がんは口内炎に似ており、耳鼻科や歯科、あるいは内科などでも「口内炎」と誤診を受けやすい傾向があります。処方された塗布薬を使用していても、口内炎のようなしこりが2週間近く治らないようであれば、舌がんを疑って病院に相談することをおすすめします。特に、舌表面がざらつき、しこりが触れるほどになっているときには注意したほうがよいでしょう。

出典:Medical Note 口内炎のようなしこりが2週間近く治らない場合は注意

口腔白板症はがん化しやすい

「白板症」という病名は、ご存知ない方が多いのではないでしょうか。白板症は、口腔粘膜(舌や頬の粘膜)にできる白色の病変のことをいいます。

口腔白板症(はくばんしょう)とは、1978年WHOの診断基準によれば、口腔粘膜に生じた摩擦によって除去できない白色の板状(ばんじょう)あるいは斑状の角化性病変で臨床的あるいは病理組織学的に他のいかなる疾患にも分類されないような白斑と定義されています。

出典:兵庫県歯科医師会

白板症のがん化率は高い。また、病院で白板症と診断されていても、すでにがん化していることもあるようですので注意が必要です。

口腔白板症の癌化率は,海外では0.13~17.5%であり,わが国では3.1~16.3%である。口腔白板症の中には悪性化するものがあることや,白板症と診断されるものの中に既に癌化しているものがあることから,白板症は口腔癌の代表的な前癌病変とされている。

出典:日本癌治療学会 がん診療ガイドライン

まとめ

若い女性に舌がんが増えています。そして驚くことに、舌がんや喉頭がんの死亡率が子宮頸がんの死亡率を超えたのです。

まだまだ、舌がんの認知度は低いですが、怖い病気です。

舌がんの直接原因は分かっていないのですが、喫煙や飲酒が間接的に影響しています。

そして、口内炎からがん化することもあるので、口内炎にならないように気を付けることも大切です。詳しくは、『口内炎は〝口を清潔〟にするのが一番』をご参考にしてください。

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