歯が痛くなる原因10例…虫歯を治療していても痛くなるのは?

歯ぐきが腫れる

虫歯だと思っていたら違ってた!?歯が痛くなる原因10

歯が痛くなると、普通は「虫歯」だと思うかもしれません。しかし、歯が痛いと感じていても、痛い原因が虫歯じゃないことがあります。良くあるのは、歯周病や知覚過敏です。

歯周病は悪化すると、歯周組織や歯槽骨を破壊する怖い病気ですので、虫歯でなくても早目に治療しないといけません。

また、歯が痛くなるのは虫歯と歯周病だけじゃありません。顎関節症や神経痛のこともあるのでご注意ください。たいていの人は、少しの歯の痛みは我慢していることが多く、我慢できなくなり歯医者さんに駆け込むのではないでしょうか。

その時には、病気が進行しているかもしれません。「もっと早く受診すれば良かった!」なんてことにならないように、今回の記事は、虫歯以外にも歯が痛くなる原因をご紹介します。是非ご参考にしてください。

「歯が痛い」原因

「歯が痛い!」と感じても、虫歯じゃないケースもあります。歯肉炎などで歯ぐきが痛くなっても、歯が痛いとかんじてしまうことがあります。歯医者さんに行く前に、この記事を読んで一度確かめられてはいかがでしょう。

虫歯

歯が痛くなる一番の原因は虫歯。虫歯が進行し神経に届くと、何もしなくてもズキズキ痛むようになります。虫歯が進行すると痛みがなくなることがありますが、その時には神経が虫歯菌に食い荒らされて死んでしまっているかもしれません。

神経が死んでしまっても虫歯は進行するので、さらに、根の先に膿の袋を作ったり、歯根膜炎になるケースもあるのでご注意ください。歯根膜炎について詳しくは、『歯根膜炎になると口臭が強烈』をご参考にしてください。

虫歯にしみて痛い

初期の虫歯になると、普段は痛みがなくても冷たい飲み物を飲んだ時にしみることがあります。この理由は、虫歯によって柔らかい象牙質が表れるからです。象牙質は水を通し歯の中の神経に伝わるため、冷たい飲み物を飲むとしみます。虫歯が進行すると、温かいお茶でもしみるようになります。

虫歯がしみるようになったら、虫歯が進行しているサインですので、すぐに歯科で診てもらうことが大事です。

膿の袋

虫歯が進行し歯の内部に菌が増えると、歯根の先端に膿がたまり袋ができます。普段痛くなくても急に歯が痛むことがあります。疲れなどによって免疫力が低下すると袋の中のばい菌が暴れ炎症を起こすため、我慢できない痛みになることも。

また、虫歯を治療していても、歯の内部にばい菌が残っていたり、被せの外から感染することがあります。そのような場合でも、歯根の先に膿がたまるので、虫歯治療をしていても定期的に検査を受けることが必要です。

知覚過敏でしみる

知覚過敏になると、冷たい飲み物を飲むとしみたり痛みを感じるようになります。知覚過敏について詳しくは、『虫歯じゃないのに歯が痛い!それ知覚過敏では?!しみる原因と対策』をご参考にしてください。

歯ぐきが腫れて痛い

歯ぐきがぶよぶよと腫れる場合は、歯肉炎が原因のケースが多いですが、ポツっと一部だけ腫れが出来る場合は、歯根の先の膿が原因のことがあります。

歯周病で歯ぐきが腫れた場合は、激しい痛みではなく歯が浮いたような感じになります。しかし、時に痛みが強くなることもありますので、そのような時は炎症が悪化しているので、すぐに歯科で治療を受けるようにしてください。

歯ぐきの腫れについて詳しくは、『歯ぐきが腫れて痛い!膿が臭い!抗生物質が効かないのは何故?』をご参考にしてください。

噛むと痛い

噛むと痛く感じることがあります。その多くは、歯根の先の膿か歯根膜の炎症が原因です。食事などで咬合圧が膿の袋に伝わることで、歯ぐきに痛みを生じます。

親知らずが痛い

親知らずがあると、歯に痛みを生じることが多くなります。その理由の一つは、親知らずが横に生えていて、前の歯を押すことで歯が痛くなります。親知らずが痛くなるもう一つの原因は虫歯です。親知らずの歯の部分はブラッシングが難しく、どれだけていねいに磨いていても虫歯になりやすいです。また、ブラッシング不足が原因で親知らずの歯ぐきが歯肉炎にもなりやすいです。そのため、歯科医によっては、親知らずが生えていると抜歯することをすすめられることもあります。

歯周病

ばい菌が増えると、歯を支える歯根膜などの組織に炎症が起きます。歯根膜炎になると、何もしていなくても歯が浮いている感じがしますし、その部分の歯を固いものでカンカンと叩くと痛みを感じます。

歯周病に感染してばい菌があると、普段は痛みがなくても、免疫力が低下した時にいっぺんに痛みが出ます。歯周病の原因については、『歯周病の原因は…糖尿病、喫煙、歯磨き不足、降圧剤、口呼吸』をご参考にしてください。

神経痛

歯が痛くなると、その原因は虫歯だと思うかもしれませんが、時として神経痛で歯が痛いと感じることもあります。神経痛を我慢するのはよくありませんので、歯の痛みが続く場合は歯科で診断を受けることが大事です。

咀嚼筋の痛み

食事の時に噛むために使う筋肉のことを咀嚼筋(そしゃくきん)といいます。この咀嚼筋に炎症が起きることで歯が痛いと感じることがあります。他にも同じようなケースに顎関節症の場合で歯が痛いと感じることもあるようです。

引用:杉澤デンタルクリニック行徳

神経を抜けば虫歯は痛くない?

虫歯の進行

虫歯になり歯が痛くなる原因は、2つあります。

  1. エナメル質が虫歯になり象牙質がむき出しになる。
  2. 歯髄まで虫歯が進行して痛みを感じる

歯は固いエナメル質で覆われています。エナメル質の内側は、柔らかく多孔質の象牙質で出来ています。最初、虫歯はエナメル質を溶かしますが、エナメル質は痛みを感じないために、虫歯になっても放置する人が多いです。

虫歯はほっておくと、進行するので、やがて象牙質があらわになる。象牙質は多孔質(無数の小さなパイプ)の組織なので、冷たい飲料や甘いお菓子を食べると、「しみる!」、「痛い!」と感じます。これが、初期虫歯の痛みです。虫歯になる原因について詳しくは、『虫歯にならない強い歯をつくる王道』をご参考にしてください。

初期虫歯が更に進行すると、神経や血管がある歯髄まで虫歯菌が侵していきます。神経に直接刺激が加わるので、ズキズキと痛みが走り頭痛にまで発展するかもしれません。

だから、「神経を抜けば虫歯は痛くなくなる。(虫歯が治る)」と思っている人がいます。この考えは危険です。というのは、神経を抜いても、虫歯菌が残っていたら、虫歯は再発するからです。再発しても歯には痛みがないので怖いです。

虫歯菌が歯根の先を突き抜けて、歯茎の内に膿の袋を作ります。膿(ばい菌)が増えて歯茎に炎症が起き、歯茎が痛むことになります。根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)とか、歯根膜炎などといわれますが、歯が痛い患者さんに多い原因の一つですので覚えておいてください。詳しくは、『歯根膜炎になると口臭が強烈』をご参考にしてください。

神経まで進行した虫歯を放置すれば、やがて歯は完全にボロボロになって完全に原型を失います。
さらに放置すれば今度は虫歯菌が血液に入り込み、血管を通じて全身にまわります。
ここで脳にまわれば脳梗塞、心臓にまわれば心筋梗塞を引き起こす可能性があるのです。
ケースとしては確かに稀ですが、実際にこうした事態が起こって死亡した例もあるのです。

引用:西永福歯科 歯の神経が死ぬと痛みを感じなくなると聞きましたが、虫歯も痛まなくなりますか?

神経を抜いたからといって安心してはダメということです。たとえ治療が終わっていても、定期的に歯科健診を受けられることが大切ですね。

歯がしみるのは虫歯じゃない

歯の構造(エナメル質、象牙質)

虫歯でも歯がしみることがありますが、虫歯じゃないのに「歯がしみる」人が多いのです。たいていのしみる原因は、「知覚過敏」によるものです。

知覚過敏は、何らかの理由でエナメル質が削れたりはがれ落ち、象牙質が外にあらわれることで起きます。先ほどもご説明しましたが、象牙質は多孔質でできているため、冷たい物や甘い物を歯髄の中の神経に伝えます。その感覚が「しみる!」と感じるのが知覚過敏です。

では、知覚過敏になるのはどうしてだと思いますか?

【知覚過敏の原因】

  • 噛みしめ、歯ぎしりによってエナメル質がはがれる。ストレスが多い人に多いようです。
  • 噛み合わせが悪く、エナメル質がはがれる。
  • ブラッシングが雑であるとか、歯磨き粉の付け過ぎが原因でエナメル質が削れる。
  • 歯肉炎によって、歯茎下がりが起き歯根部の象牙質が見えてしまっている。詳しくは、『歯ぐきが下がり歯が伸びた!痩せた歯ぐきを元に戻す方法
    』をご参考にしてください。

知覚過敏の治療法
1、知覚過敏を保護する薬剤でコーティング
2、虫歯治療に使われる歯科用樹脂を張り付ける
3、レーザー照射
4、神経の除去
5、フッ素の塗布
6、知覚過敏用の歯磨き剤

引用:知覚過敏だと思っていたら

奥歯が痛い

根尖性歯周炎で膿の袋ができている

奥歯が痛くなる人が多いのではないでしょうか。どうしてだと思いますか?

奥歯は、歯ブラシが入りにくいためにブラッシングが難しい。そのために、奥歯は虫歯や歯周病になりやすい部位なのです。特に奥歯の奥側は、目で確認できないので歯肉炎になっていても分かりません。

健康な時は、歯周病になっていても痛みなどはないかもしれません。しかし、疲労やストレスで免疫力が低下すると炎症が悪化し痛みを生じるようになります。また、歯周炎になっていると、奥歯で噛むことが増えると炎症が起き、「歯が痛い」ように感じることがあります。詳しくは、『「さきいか」を噛むと歯や歯ぐきが痛くなる!その原因と対処法』をご参考にしてください。

このように、歯周病は厄介ですので、予防のために歯科健診を受けることとブラッシングをていねいに行うことが大切です。

奥歯が痛む場合でも、このようなことが原因でないことがあります。それは、親知らず(智歯)が横向きに生えている場合です。

腫れや痛みがある、不自然な方向に生えていたり、埋まった状態になっている、化膿している、プラークコントロールができていない、重度の歯周病、こういった場合には抜歯が必要です。

引用:西永福歯科 下の親知らずが痛くて困っています。どうすれば良いでしょうか?

歯が原因でない痛み

憂鬱な女性

歯が痛い場合は、一般的には虫歯や歯周病が原因です。でも、時には歯が原因でないのに「歯が痛む」ことがあります。それは次のようなケースです。

  1. 咀嚼筋(噛むための筋)の痛みが原因
  2. 三叉神経痛(さんさしんけいつう)
  3. 帯状疱疹(たいじょうほうしん)
  4. 歯の神経を取ったり抜歯後の「神経性」の歯の痛み
  5. 片頭痛(へんずつう)
  6. 疼痛性障害

引用:日本大学松戸歯学部付属病院 歯はどうして痛くなる?:歯の痛みの原因

他にも、頬に痛みを感じるようであれば顎関節症の疑いもあるので、お医者さんに診てもらうことが大切です。

虫歯の治療

歯科治療を受けている患者

「歯が痛い」時には、歯を削るなどの治療はしません。痛みがある時に歯を削ると、炎症が大きくなり歯がズキズキと痛むことになります。そのため、痛みを抑えるために薬を塗ったり、抗炎症剤や痛み止めを服用し痛みが治まってから治療をします。

初期虫歯の治療

初期段階の虫歯は、歯の一番表面にある白いエナメル質が溶かされた状態です。痛みはまだありませんが、削って積める必要があります。レジンと呼ばれる白い詰め物をします。1日で1歯の治療が終わります。

中度虫歯の治療

歯の表面のエナメル質の下には象牙質という層があります。象牙質の下には神経がありますので、神経近くまで虫歯が達していると沁みたりもします。虫歯を削ってから保険の銀の詰め物または、自費診療の白いつめものをする必要があります。
レジンでは治療ができない場合に詰め物をします。歯を削って型どりをしてから、出来上がった詰め物をセットする必要がありますので最低でも1歯に2回の来院が必要になってきます。

歯を保存できない重度の虫歯

歯の上部が完全に無くなってしまった状態になりますと、神経も壊死してしまい、痛みも感じなくなっています。 痛みが無くても、この歯が感染源となって周囲に悪影響を及ぼしますので治療をする必要があります。
基本的にこの状態になってしまうと歯を抜いて、そこを埋める処置をいたします。 この無い歯を埋める処置としては、入れ歯、ブリッジ、インプラントの選択肢がございます。 入れ歯とブリッジは保険診療と自費診療を選択できますが、インプラントは自費診療のみになります。

引用:ありす歯科 料金案内

まとめ

歯が痛くなる原因は、虫歯と歯周病が圧倒的に多いですが、違うこともあります。虫歯治療をしても歯が痛い場合は、歯医者さん以外の内科や耳鼻科で診断受けることも必要かもしれませんね。

また、たいていは歯が痛くなってから歯医者さんに行くかもしれませんが、その時には虫歯が進行しています。大事なのは、虫歯になる前に予防すること。そのためには、痛くなくても定期的に健診をうける。そして、ていねいに歯磨きケアを行うことです。効率的なブラッシングは、『正しい歯磨き方法と効果的な歯磨きの仕方の違いとは』をご参考にしてください。

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