
「ドライマウス症が治らない」とあきらめていませんか?
ドライマウスになると、口がパサパサになり口臭も気になるようになります。また、ドライマウス症を改善することは困難だといわれています。
ところが、TVの「駆け込みドクター」では、「ドライマウス症が治った」という方法を紹介していたのです。もし本当なら、今まで「ドライマウスが治らない」とあきらめていた人たちにとってはうれしいことですよね。
今回の記事は、「駆け込みドクター」の内容を元にして、ドライマウスの症状と治し方についてお伝えします。もし、ドライマウスでお悩みでしたら、ぜひご参考にしてください。
この記事の目次
ドライマウスが治った!?
ドライマウスで困っている方にとっては、「ドライマウスが治った!」と聞くと、是非とも教えてほしいのではないでしょうか。
というのは、ドライマウスは容易には治らない症状だからですよね。「駆け込みドクター」でも、ドライマウスについて次のように説明されていました。
1、日本全国にドライマウス症(口腔乾燥症)の人が800万人も。10人に一人以上の人がドライマウス症というわけです。ドライマウスは誰でもなる可能性がある。
2、ドライマウスの症状で多いのは、口が乾く、舌や唇がひび割れしやすい、口がネバネバする。ほかにも、口臭がする、クッキーなどが食べにくい、飲み込みにくい、口が乾き会話がしにくいという場合には要注意です。
そして、もっと簡単に分かる方法がこれでした!
ドライアイです!
目がよく乾く場合には、ドライマウスの可能性が高いということでした。
このような症状のどれかが当てはまる場合には、ドライマウス症かもしれません。ドライマウスの症状について詳しくは『口がパサパサ、舌が真っ白で困ったら』をご参考にしてください。
このように、ドライマウスは誰でもなる可能性が高く、アレルギーのようなものです。だから、「一度ドライマウスになったら治らない」と思ってしまいますよね。しかし、「駆け込みドクター」では、「ドライマウスが治った」方法をご紹介していましたので、内容をかみ砕きご説明させていただきます。
ドライマウスによって起きる症状
ドライマウスになると、一番の悩みは口臭かもしれません。口が唾液で潤っている健康な人と比べて、ドライマウスの方の口臭はかなり強いからです。ドライマウスのなると、口臭の他にも、舌苔ができ舌が白くなるとか、虫歯や歯周病になりやすくなります。
舌が白くなる
常に舌が乾くため、舌が白くなり舌苔(ぜったい)ができやすくなります。舌苔ができると、舌がピリピリと感じたり味覚障害を起こすこともあります。
口臭が起きる
ドライマウスになると舌苔ができるので、口臭が起きます。また、口の中が乾くと細菌が増えるので、今までよりも口臭が強くなります。
虫歯になりやすい
ドライマウスになると虫歯になりやすくなります。これは、ドライマウスで唾液が少なくなると再石灰化ができないからです。
また、唾液が少ないと口内が酸性化し虫歯菌が増えることも原因となります。
歯周病になりやすい
ドライマウスになると唾液が減るため免疫力も低下します。そのため、歯周病菌が増え歯周病になりやすくなります。
喫煙習慣がある場合でも、歯ぐきの毛細血管が収縮し免疫力が低下します。また、喫煙は口も乾くので良くありません。
歯周病になりやすいのは、ドライマウスと喫煙の2つが大きく影響しています。
口内炎になりやすい
唾液は、歯ぐき、舌、頬を濡らし保護しています。ところが、ドライマウス症になると口内が乾燥し粘膜がむき出しに。
そのため、粘膜に食べ物や歯が少し触れるだけで刺激を与え、口内炎を起こすことがあります。
食べ物が飲み込めない
口内が乾くと、パンやクッキーなど乾いた食べ物を飲み込むのが難しくなります。食事の時に水分といっしょに飲み込まないと食べられなくなることがあります。
ドライマウスの原因
ドライマウスの3大原因は、加齢、お薬の副作用、噛む力の低下です。
ドライマウス自体は病気ではありません。糖尿病、腎臓疾患、薬剤の副作用、ストレス、老化など、さまざまな原因により、唾液が減ってしまうために起こります。特に唾液減少の3大原因は、「加齢」「常用薬剤の副作用」「噛む力の低下」であることが研究によりわかってきました。
ドライマウスの原因は、糖尿病などの病気だけではなく、食生活、ストレス、口呼吸など生活習慣が影響していることが多くあります。
噛む力の低下がドライマウスの原因
番組「駆け込みドクター」の中での説明では、現在人がドライマウスになる一番の原因は、食事の噛む回数が少ないことにあったのです。
唾液は食事の時に出るようになっているのですが、噛む回数が少ないと、その分、唾液量も少なくなります。
ちなみに、1日の唾液の分泌量は、1~1.5リットル。1回の食事のときの噛む平均回数は、弥生時代は約4000回、江戸時代は約1600回でしたが、現在人は、たったの600回しか噛んでないのです。
現在人は江戸時代の人の半分以下も噛んでいないのです。これでは、唾液も少なくなるはずす。
何を言いたいかというと…
現在人は、ストレスや噛む回数の不足から、唾液量が極端に減ってしまったのです。その結果として、舌が白くなったり、口臭で困ることになったのです。
それでは、さっそく直ぐに実行できる「噛む回数を増やす」ことから始められてはいかがでしょうか?
これだけでも、かなり効果があるようです
ストレスがドライマウスの原因
ドライマウスになる原因で多いのは、精神的ストレスによるものです。ストレスがあると、副交感神経が働かなくなるため、唾液の分泌が減少します。ストレスを過剰に感じる場合には自律神経失調症かもしれません。自律神経失調症について詳しくは『自律神経失調症と口臭の意外な関係』をご参考にしてください。
でも、逆にドライマウス症が治ると、その結果どうなると思いますか?唾液が少ないことが影響して起きている膿栓や舌苔が治るかもしれません。
あなたが困っている口臭や膿栓(のうせん)、そして、舌が白いことのすべてが治ることになるかもしれないのです。それって、すごいことですよね。
糖尿病など生活習慣病がドライマウスの原因
糖尿病、高血圧、腎臓病の人の場合は、ドライマウスになりやすいです。また、それらの病気のお薬の中には、唾液が減少したり体の水分が減るなどすることでドライマウスになることがあります。
糖尿病と口臭の関係については『糖尿病から歯周病になる!?歯ぐきの腫れ、出血、口臭は要注意』をご参考にしてください。
薬の副作用がドライマウスの原因
薬の種類によっては、副作用で唾液の分泌が減るものがあります。
抗コリン作用がある薬を服用すると、唾液の分泌が抑えられてしまいます。
抗コリン薬が含まれる薬の種類には…
- 睡眠剤
- 抗うつ剤、抗不安薬
- 腹痛
- 風邪薬
- アレルギー症状を抑えるステロイド剤
- 血圧降下剤
- 胃酸の分泌を抑える
- パーキンソン病
- 不整脈
- 気管支を広げる薬
- 鎮痛剤
- 利尿剤
副作用が小さい漢方薬などに変えることで改善できることもあります。ドライマウスがご心配な場合には、掛かりつけのお医者さんにご相談されると良いかもしれません。
アレルギーがドライマウスの原因
アレルギー性鼻炎になっている人が多くなっています。アレルギーの原因は、花粉症、ハウスダスト、ダニなどです。アレルギー性鼻炎になると、鼻が詰まり口呼吸になることがあります。特に、夜寝ると鼻が詰まり寝られないので無意識に口呼吸になります。
ところが、この口呼吸をしていることが原因で、口内や喉の乾燥を引き起こすのです。
口呼吸がドライマウスの原因
たとえ唾液が出ていても、口呼吸をしているとドライマウスになります。また、口呼吸は本人が自覚していないこともあります。口呼吸をしていないか家族に教えてもらうと良いかもしれません。
【口呼吸のチェックポイント】
- 口が乾きやすい
- リラックスした状態になると、唇の間から前歯が見える
- 口を閉じて鼻呼吸をすると苦しくなる
- 風邪にかかりやすい
- 鼻が詰まりやすい
- 舌が白くなりやすい
- 起床時、口がカラカラになる
- 長期間、口臭がしている
- いびきをしている
口呼吸の対策としては、歯科でマウスピース(ナイトピース)を作ってもらったり、サージカルテープを口に貼る方法もあります。
こちらの記事「口呼吸⇒鼻呼吸に変えると口臭が消える!?」をご参考にしてください。
シェーグレン症候群がドライマウスの原因
ドライマウスの症状がひどい場合、シェーグレン症候群という病気のこともあります。シェーグレン症候群は難病指定になっていて治療方法はありませんが、ドライマウスの症状を押さえることはできます。
ドライマウスの予防方法
ドライマウスの原因で多いのは、加齢、お薬の副作用、噛む力の低下です。加齢がドライマウスの原因になる理由は、舌や顎の筋肉の衰えから唾液線が刺激されないことにあります。ですから、加齢だからといってあきらめずに、舌と顎を鍛えることが重要です。
ドライマウス症状があるときの予防方法としては、よく噛むこと。そして、ストレスをためないようにすることが最も大切です。ドライマウスの予防と対策について詳しくは、『もう、ドライマウスとも口臭とも、舌苔(ぜったい)ともさよならしてください』をご参考にしてください。
その他にも、次のように行うこともおすすめです。
1,小まめに水を飲む
(口の乾燥を防ぐほか、唾液の分泌を促します。)水を飲むことは、ドライマウス(口腔乾燥)対策で最も大切なことです。詳しくは、『ドライマウス対策は水を飲むのが一番』をご参考にしてください。
2,マウスピースを口にはめたり、サージカルテープを口に張り、睡眠時の乾燥を防ぐ。
3,コーヒーや緑茶を飲まないようにする。これらの成分には利尿作用があるため良くありません。
4,お酒を飲まないようにする。アルコール類を口にいれると口腔が乾燥するのでドライマウスを悪化させます。
5,禁煙する。喫煙はドライマウスの原因になるので吸わないことが大事です。
6,お口の体操をする。舌や顎を動かすことで唾液腺が刺激されます。日中もよく舌を動かすことがドライマウス対策に効果的です。
7,舌の乾燥を防ぐ「人口唾液」というものもあります。歯科でご相談されると良いかもしれません。
まとめ
ドライマウスの一番の問題は、「口腔が乾燥することから、口内環境が汚れストレスが生まれ唾液が出なくなる」という悪循環になることです。
元々は、唾液分泌の減少や口呼吸が原因でドライマウスになるかもしれません。しかし、ドライマウスが引き金になり口臭や舌苔などが起きるとストレスがかかります。
精神的ストレスは、唾液の分泌を減少させるので更にドライマウスが悪化するという悪循環を起こすのです。
ですから、ドライマウスを解決するためには、この悪循環をどこかで断ち切ることが必要になります。しかし、唾液を出すための「お口の体操」などがあっても、常に唾液を出すことは難しいかもしれません。
おすすめしたいのは、毎日の口腔ケアで口内環境をキレイにすることです。歯磨きやうがいによって、歯、歯ぐき、舌粘膜、頬粘膜などがキレイになれば、お口の中がスッキリしてストレスがなくなります。
口内のストレスが軽減すれば、サラサラ唾液がよく出るようになります。唾液が出ると口内環境が改善されるため、舌苔や口臭もなくなります。今までの悪循環とは正反対の善循環です。良いスパイラルを作るためには、効果のある口腔ケアを行うことが重要なのです。
効果的に口内環境をキレイにするには、アルカリイオン水を使った歯磨きとうがいが良いです。アルカリイオン水には、プラークなどのたんぱく汚れを分解して除去する働きがあるからです。
おすすめは、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」のアルカリイオン水です。
もし、あなたがドライマウスによる口臭や舌苔で困っていたとしても、この簡単な方法を実行することで、改善することが可能になります。
もし、舌が白いとか口臭が気になる場合には、こちらの記事「舌が白い人と白くない人5つの違い!舌苔ができる原因・取り方・予防」をご参考にしてください。
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