耳鼻咽喉科の病気による口臭:口臭原因の10%も

鼻水予防ミスト

もし、あなたの気になっている口臭が、鼻から喉にかけて抜けるような感じでしたら、その口臭は耳鼻科疾患が原因になっているかもしれません。

口臭といえば、お口の中が原因だとイメージしそうですが、耳鼻科疾患が原因で口臭が起きているケースが多いです。

歯医者さんに行っても口臭がなくならない。。。歯磨き粉を変えても口臭はなくならない。。。そんなふうにお困りではありませんか?そういう場合には、一度、耳鼻咽喉科疾患を疑ってみてはいかがでしょう?

日本口臭学会の「口臭への対応と口臭症治療の指針」には、口腔外由来の口臭原因となるのは、扁桃腺炎や副鼻腔炎・上気道中咽頭がんなど耳鼻咽喉科系疾患が最も頻度が高いとされ、10%ほどを占めると書かれていました。

日本口臭学会の口臭症治療を指針をまとめたものが、こちらの記事『日本口臭学会から学んだ最先端の「口臭の治し方」は意外とカンタン!?』です。

難しく書かれていますが、要約すると、扁桃腺炎(へんとうせん)など耳鼻科の疾患が原因となって口臭が発生している人が、口臭患者全体のうち10人に1人の割合でいることが分かりました。

口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」のお客さまの中にも、耳鼻咽喉科疾患に関係する口臭でお困りの方が多いのでやっぱりという感じです。

でも、口臭で困っている人の10人に一人が耳鼻科疾患に原因があるということを聞くと、何ともいえない気持ちです。歯科治療や歯磨きだけでは、口臭が解決できないということに納得できます。

今回の記事は、耳鼻科疾患が原因になっている口臭について、それぞれ疾患の原因と対策についてお伝えします。ぜひご参考にしてください。

耳鼻咽喉科疾患で多いのは風邪と咳

耳鼻咽喉科にかかる患者さんで最も多いのは、風邪とアレルギー性鼻炎かもしれません。そして、風邪の症状で多いのは、頭痛、発熱、咳、鼻炎、喉の痛み、でしょう。咳や喉の痛みについては『後鼻漏(こうびろう)が原因の口臭には…市販薬と対策はこれ!』をご参考にしてください。

アレルギー性鼻炎について詳しくは、『鼻炎は口臭原因になる?アレルギー性鼻炎の口臭対策』をご参考にしてください。

咳など風邪の症状が出た時には、内科で診てもらうこともできますが、耳鼻咽喉科を受診したほうが良いかもしれません。風邪をきっかけに急性中耳炎を起こしていることがあるからです。

急性中耳炎は、鼻や喉に付着した風邪ウイルスや細菌が耳の穴に感染することで発病することが多いです。急性中耳炎になると、「風邪は治ったけれど耳が痛い。」というようになります。ですから、風邪にかかり耳も痛い場合は、耳鼻咽喉科で診てもらうことをおすすめします。

引用:池下ファミリー耳鼻科

喉から鼻に抜ける口臭

膿栓を綿棒で取る

口から口臭がしている場合と違い、耳鼻科疾患が原因で口臭がしている場合には、喉から鼻に抜けて強い悪臭を感じるのが特徴です。

また、臭いが強い。蓄膿症(副鼻腔炎)の場合は、鼻の付け根の左右にある副鼻腔に膿が溜まり、それが臭います。また、膿が鼻汁に混じり後鼻漏(こうびろう)になると喉にへばり付き臭いニオイを発します。

そして、喉に細菌が増え、扁桃腺炎(へんとうせんえん)になると、膿栓(のうせん)や膿汁(のうじゅう)も出来るので、下水のようなニオイが発生します。喉からの口臭について詳しくは、『膿汁(のうじゅう)が本当の口臭原因!膿汁は膿栓より臭い!』をご参考にしてください。

耳鼻科の病気「花粉症」が口臭の原因になる

花粉症は、日本人全体の25%もあるといわれています。4人に1人が花粉症ですから、家族の一人は花粉症になっているかもしれません。

花粉症は、スギやヒノキなどの花粉がアレルギーの原因となって、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を起こす病気です。花粉症の症状は、目のかゆみ、涙目、充血など目にあらわれます。また、皮膚のかゆみ、下痢、発熱などが起きることもあります。

花粉症の症状としてあまり知られていないのですが、口腔アレルギー症候群もあるので、ご参考にしてください。

シラカンバ、ハンノキ、イネ科花粉症などの人が、ある果物や野菜を食べると、口の中がかゆくなり、腫れたりする「口腔アレルギー症候群」という症状もあります。)

引用:花粉症ナビ

花粉症になると口臭が発生する原因は二つあります。一つは、後鼻漏。もう一つは、鼻づまりによるものです。

花粉症になると鼻水が出るかもしれませんが、普通はサラサラした水分の多い鼻汁です。ですから、鼻水が臭くなることは少ないです。ですが、極端に唾液が少ないなどドライマウスの方の場合には、鼻水が喉に付着しばい菌が増えやすい。そのため、扁桃炎になることもあります。そして、膿栓や膿汁ができ、口臭が発生することにと発展することがあります。

しかし、花粉症から口臭が発生するケースで多いのは、「鼻づまり」によるものです。花粉症の人の9割が鼻づまりだといわれています。鼻づまりになると口呼吸になるため、喉が乾燥します。喉が乾燥するとばい菌が増え、膿栓や膿汁ができやすくなる。そして、口臭が発生する人が多いのです。

膿栓と膿汁について詳しくは、『のどの膿を予防する方法!これで膿栓(のうせん)と膿汁(のうじゅう)はなくなる』をご参考にしてください。

主な耳鼻咽喉科の病気

副鼻腔炎
上図:副鼻腔炎(蓄膿症)

ところで、口臭を発生することになる耳鼻咽喉科疾患にはどのようなものがあるでしょう?

  1. 鼻炎
    アレルギー性鼻炎などで鼻が詰まると口呼吸になります。また、鼻汁が多く喉に垂れると喉に細菌が増え、膿栓(のうせん)の原因になります。
  2. 蓄膿症(副鼻腔炎)に伴う後鼻漏(こうびろう)
    蓄膿症(ちくのうしょう)の膿自体が臭く、喉にへばり付くことで口臭原因になります。
  3. 扁桃(アデノイドや扁桃肥大を伴う口呼吸が生じる)が腫れると口呼吸になります。それに伴う口腔乾燥は、扁桃の免疫機能を低下させ細菌増殖の原因となる。
  4. 咽頭疾患(咽頭炎、咽後膿瘍、咽頭潰瘍など)
    咽頭疾患になると、喉に細菌が増えます。
  5. 逆流性食道炎
    胃から逆流した胃酸によって、食道粘膜に炎症が起きます。
  6. 鼻腔・副鼻腔・咽頭・咽頭部の悪性腫瘍

これらの疾患があると、口臭を発生します。
喉(のど)から口臭を感じたら、直ぐに耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めします。

早めに治療すれば簡単に治る病気でも、放置していると悪化したり慢性化することにもなります。そうならないように、口臭が教えてくれているのでしょうね。

そして、口臭を根本から無くすには、疾患を治療することが大事です。

癌による口臭

人体

癌や組織の壊死がある疾患の場合には、膿が出ます。この膿(タンパク成分)を嫌気性細菌が分解する過程で腐敗臭が発生します。だから、癌による口臭は臭くなります。

耳鼻科の癌だけではなく、胃癌などでも口臭が起きます。ですので、口臭が強く健康が気になる場合には、すぐにお医者さんで診てもらうことをお勧めします。

蓄膿症による口臭

蓄膿症の治療

耳鼻咽喉科系で多い口臭といえば、蓄膿症(副鼻腔炎)です。鼻から膿臭いにおいがしている場合には、まず蓄膿症(副鼻腔炎)を疑うといいです。

蓄膿症は、鼻の奥の副鼻腔という穴に膿がたまる病気です。だから、膿のニオイの口臭がします。

急性と慢性がありますが、急性副鼻腔炎になると、鼻から緑色(黄色)のどろっとした鼻水が出ることがあります。また、鼻から喉に痰のような塊が流れることも。

急性副鼻腔炎になった後、そのまま放置していると慢性副鼻腔炎になるかもしれません。ですから、鼻が痛いとか口臭がする場合には、早めに耳鼻咽喉科にかかることが大事です。

副鼻腔炎(蓄膿症)による口臭については、『鼻の中が臭い!原因不明の場合は蓄膿症に注意、「3割の裏にある後鼻漏」』をご参考にしてください。

咽頭炎・喉頭炎による口臭

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咽頭炎と喉頭炎は、喉やリンパ組織に生じる炎症ですが、慢性化することが多いです。

原因は、鼻炎による後鼻漏から喉に細菌が増え粘膜に炎症を起こすほかに、飲酒や喫煙、喉のアレルギー症状、逆流性食道炎、最近ではPM2.5や黄砂など大気汚染が原因の場合も。

喉に細菌が増えると、免疫物質が分泌されます。この免疫物質(扁桃から分泌される粘液)が後ほど固まって膿栓(のうせん)となり口臭の原因となります。膿栓(のうせん)には細菌が繁殖するために、膿汁(粘液に膿が交じったもの)が出来ます。この膿汁が膿くさい、ドブ臭いという原因になります。

咽頭炎と喉頭炎の症状

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  1. 喉が乾燥した感じ、イガイガしたり、喉に何かが詰まった感じ。
  2. 喉に少し痛みを感じる
  3. 食べ物を飲み込むと痛い
  4. 咳や痰が出る
  5. 声がかすれる

これらの症状が続いている場合には、早めに耳鼻咽喉科を受診されることをお勧めします。喉の疾患を治療しないことには、口臭を改善できませんが、放置していると慢性化したり疾患が悪化するかもしれません。

アデノイド増殖症による口臭

アデノイドは鼻とのどの間にあるリンパ組織で、咽頭扁桃(いんとうへんとう)ともいいます。アデノイドは幼少期に大きくなりますが、大人になると分からないくらいになります。

このアデノイドが極端に大きい状態を、「アデノイド増殖症」あるいは単に「アデノイド」といいます。アデノイドが大きいと、まず鼻からの吸気の流れが遮断されます。これにより、鼻呼吸出来なくなり、口で息をするようになります。また、夜にはイビキをかいたり、呼吸が止まることもあります。一言で言えば気道閉塞ということになりますが、これが長く続くと、漏斗胸といって胸が変形したり、アデノイド顔貌といって、何となく”しまりのない顔”になったりします。

アデノイド増殖症になると、鼻呼吸ができなくなるので、自然と口呼吸になってしまいます。ですが、この口呼吸が原因となって口臭が起きることが多いです。

アデノイド増殖症になると、中耳炎や副鼻腔炎を併発しやすくなります。子供さんが何度も中耳炎や副鼻腔炎を起こし、さらに口呼吸をしている場合には、アデノイド増殖症を疑ってみると良いかもしれません。

膿栓(のうせん)と粘液が口臭原因

後鼻漏(こうびろう)

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耳鼻咽喉科疾患には、色んな病気があります。たとえアレルギー性の鼻炎でも治療を受けることが大事です。鼻やのどに病気があると、鼻水や膿がのどに垂れることがあります。鼻水がのどに垂れることを後鼻漏(こうびろう)といいます。

炎症がない時には、鼻水はサラサラしているため、のどの壁に付着しないで流れていくかもしれませんが、炎症によって鼻水が粘ついていると、のどの壁にへばり付きます。

のどに鼻水がたまると、細菌が増えるので膿栓(のうせん)が出来たり、粘液が分泌され口臭が発生することになります。

口呼吸

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鼻炎など鼻の病気になると、鼻がつまり口呼吸になることが良くあります。口呼吸になると、口腔やのどが乾燥するため、細菌が繁殖しやすくなります。

鼻炎になっていなくても口呼吸になるケースがあります。それは、いびき。いびきの習慣があると、喉や口内が乾燥します。朝起きたときに喉が痛いとか舌がパサパサになっていたら、いびきをかいているかもしれません。

のどに細菌が増えると、口臭の原因となる膿栓(のうせん)や粘液が出来ます。そして、舌の奥のほうに苔ができるのが特徴です。

耳鼻咽喉科疾患によって口呼吸になっている場合には、先ず根本原因となっている病気を治療することが大事です。いびきの改善方法については、『えっ、本当?いびきで口臭になるってご存知でしたか?』をご参考にしてください。

膿栓(のうせん)による口臭の対策方法

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のどから口臭がしている場合には、膿栓(のうせん)ができていることが多いです。その場合には、次にようにすることをお勧めします。

  1. 耳鼻咽喉科で病気の治療を受ける
  2. 毎日、喉のうがいを行い清潔にする

無理に膿栓をとると悪化する

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膿栓ができると、綿棒や箸を使い無理に取ろうとする人がいます。膿栓ができる扁桃はデリケートな粘膜のため、かんたんに傷がつき炎症をおこします。ご存知ない方が多いのですが、膿栓ができる原因は扁桃炎なので、かえって膿栓ができることになります。

また、汚い指で扁桃に触れるのもよくありません。扁桃にばい菌が感染することになるので、喉に指を入れる場合は、手指を消毒してからにしないといけません。膿栓の取り方については、『口臭の元!臭い玉(膿栓)ができる4つの原因と取り方』をご参考にしてください。

鼻うがいは良くない

昔から民間療法で鼻うがいを行われています。また、市販で鼻うがいのキットが販売されています。

しかし、鼻うがいは難しく鼻や耳を痛める危険性があるのでお勧めではありません。

人の体液と同じ浸透液の水を使用しないと、鼻につーんと響き粘膜を痛めることがあります。また、うがいを飲んでしまうと、耳に流れ中耳炎を起こすことになります。

ですので、自己流で鼻うがいを行うのはお勧めではありません。

喉のうがい

うがいする

膿栓(のうせん)を予防するためには、喉を立ててガラガラうがいを行うのが良いです。

この時に、水でうがいを行うよりも、美息美人(びいきびじん)のアルカリイオン水でうがいを行うようにした方が、膿栓(のうせん)や汚れを取れやすくなります。ぜひお試しください。

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