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喉の奥が白いのは膿栓(臭い玉)かも!?口内炎と膿栓を見分ける方法を教えます

のどの奥の白いのは膿栓

喉の奥に白い粒を見つけると口内炎だと思うかもしれませんが、白い粒が膿栓(臭い玉)だったり癌の場合もあるのでご注意ください。

口内炎が治らない場合は、放置しないで耳鼻科で診察を受けられることが大事です。膿栓(臭い玉)の場合は、喉の違和感や口臭の原因になりますが、勝手な判断をして自分で取らないようにしてください。喉にばい菌が感染したり傷付けるケースが多いです。

そのようなことにならないためにも、喉の奥の口内炎、喉の炎症、膿栓の違いについてご説明します。

また、膿栓(臭い玉)の場合には、その対策方法についてもご紹介しますのでご参考にしてください。

喉の奥が白いのは口内炎かも?

口内炎が治らないよ

口内炎というと、口の中や唇の端に出来るイメージがありますよね。でも、喉の奥にも口内炎ができることがあります。

喉に口内炎ができると、食べ物を飲み込むと喉が痛いとか、白いブツブツが出来ます。

喉に口内炎ができる原因は…

  1. ヘルペスや手足口病などのウイルス感染
  2. 睡眠不足、過労、ストレスが原因による免疫力の低下
  3. 風邪、はしか
  4. 溶連菌感染症

などが原因で、口内炎を発症します。

歯磨きで取れない口臭がうがいでスッキリ

口内炎が出来た時の対処法としては…

  1. 早目にお医者さんを受診する
  2. 喉を刺激の少ないイソジンなどのうがい薬で清潔に保つ

喉の口内炎も、口の口内炎もできる原因は同じです。ですから、次のことを心掛けることで予防になるでしょう。

  1. 偏食を避け、栄養バランスを考えた食生活にする
  2. 果物や野菜を多く食べるようにしてビタミン摂取を心掛ける
  3. 毎日十分な睡眠を取り、適度の運動を行うなどして、免疫力を高める

喉の奥が白くなる病気

のどの白いモノ(臭い玉)

口内炎と喉の炎症を同じように思っている人がいますが、口内炎と喉の炎症は症状も起きる部位も異なります。喉に白いものができているから、「口内炎」と勘違いするのかもしれませんが、白く見えるの多くは、膿が固まってできたものです。口内炎は、皮膚が白くなり炎症を起こしているものなので根本的に違います。

引用:日本耳鼻咽喉科学会

口内炎

舌裏の口内炎が痛い

口内炎は、口の中や口唇にできる炎症の総称で、炎症がおきた部位によって、舌炎、歯肉炎、口唇炎と呼ばれます。

口内炎で最も多い症状は、数ミリの大きさの灰白色班のアフタ性口内炎です。口内炎ができると、痛みを生じ、食事にも支障がでます。

特殊な口内炎には、ヘルペス、手足口病、はしか、性病などが原因になっていることがあります。また、口内炎だと思っていても、長期にわたり治らない場合は舌癌のこともあるので、そのような場合は、すぐにお医者さんに診てもらうことが大切です。詳しくは、『舌にガンができた?それとも口内炎?見分ける方法と注意点とは?』をご参考にしてください。

咽頭炎(いんとうえん)

上咽頭炎

喉に炎症がおきたものを咽頭炎(いんとうえん)といいます。

疲労やストレスで抵抗力が落ちたときには、細菌やウイルスに感染しやすくなり、喉が赤く腫れることがあります。咽頭炎になると、当初は喉の違和感があり、喉が痛くなったり、ものが飲み込めなくなったりします。悪化すると発熱をおこすので、喉の腫れを感じたらお医者さんに診てもらうことをおすすめします。

扁桃炎(へんとうえん)

扁桃腺にできた膿栓

喉の入り口の左右にあるアーモンドのような形をしているのが扁桃(へんとう)です。扁桃腺(へんとうせん)とも呼ばれます。

扁桃は、外から入ってくる細菌やウイルスを防御するための組織です。そのため、しばしば炎症を起こし、扁桃が赤く腫れたり発熱を起こします。また、扁桃の表面に乳白色の膿や膿栓(のうせん)ができます。扁桃炎について詳しくは、『扁桃腺は膿栓の溜まり場だった!?膿栓が溜まる理由と対処法とは?』をご参考にしてください。

扁桃周囲炎(へんとうしゅういえん)

扁桃周囲炎での喉が白い

写真は、のどちんこ(口蓋垂・こうがいすい)の奥に白い出来物が見えます。喉にできた膿ですが、これは喉に傷が付いたことでできた炎症が原因です。

膿栓を取っていて喉に傷をつける場合がありますが、扁桃炎が悪化して扁桃の周りにまで炎症が広がることが多いのでご注意ください。

ピンセットで膿栓を取る

歯ブラシで喉に傷をつけてしまったことで口内炎になってしまうケースも多いようです。また、喉に口内炎ができたと思い病院へ行ってみたら、扁桃腺が腫れていたり大きくなった口内炎がはじけてさらに炎症がひどくなっていた、というケースもあるようです。

出典:http://www.partypoker-bonus.info

写真を見るまでは、喉に膿ができるとは思わなかったのではないでしょうか?

炎症が悪化すると扁桃腺が腫れ高熱が出ることもあります。ですから、もし喉に膿ができている場合は、早めに耳鼻科を受診されることをお勧めします。

喉からの口臭が気になる場合は、こちらの『口臭はアルカリイオン水うがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・』もご参考にしてください。

ここまで知ると、自分で膿栓(臭い玉)取るという考えはなくなったのではないでしょうか。

でも、がっかりしないでください。膿栓(臭い玉)は危険を冒さなくても取れますし、出来ないようにすることも可能です。

⇒⇒ 臭い玉(膿栓)を出来なくする方法!

これから、どのようにすれば良いのかについてお伝えします。その前に膿栓(臭い玉)について詳しくお話します。

喉の奥にできる白い玉「膿栓」とは

臭い玉を手に持つ

いきなり、綿棒で膿栓(臭い玉)を取る画像をお見せしましたが、「膿栓(のうせん)って何?」と言われる方もおられますのでご説明します。

膿栓(臭い玉)とは

膿栓(のうせん・臭い玉)とは、扁桃腺(へんとうせん)にたまる細菌の死骸と膿(うみ)のかたまりのことです。

ですから、膿栓(臭い玉)をつぶすと、とんでもない臭いを発生します。
そのため、膿栓(臭い玉)が口臭の原因だと思われている方が多いです。

得意げに私、「昔のことやけど、くしゃみしたら歯と歯ぐきの間に何かくっ付いたので、取ってみたら、米粒のような食べかすのような見たこともない不思議なモノやったんや。」
私「それで、何気なく指で白い玉をつぶして嗅いだら、うぇ!言うくらい臭かったんや。」

引用:臭い玉(膿栓)は「自然に取れる」って知ってる!?

扁桃腺にできた膿栓

写真のどちんこの左側にある白い玉が、膿栓(臭い玉)です。

右には膿栓(臭い玉)が見えていませんが、そんな場合でも、扁桃腺の穴をのぞくと、膿栓(臭い玉)が隠れていることも。

膿栓(臭い玉)の原因は扁桃炎(へんとう炎)

喉が腫れて痛い

扁桃腺(へんとうせん)は口と咽頭(のど)の境目の両側にあり、桃の種のような形をしているリンパ組織です。扁桃腺(へんとうせん)には陰窩(いんか)という凹みがあって、表面積が広くできています。

陰窩(いんか)の役割は、小さい子供の時に口から侵入しようとする細菌やウイルスをつかまえて、その情報を脳に伝えるためと考えられています。

 陰窩(いんか)には食べ物カスたまったり、扁桃のリンパ球に殺された細菌の死骸などがたまります。

これを膿栓(臭い玉)といいいます。

膿栓の取れるタイミング

膿栓(臭い玉)は病気ではなく、からだの正常な活動によるものなのです。間違えてしまうのが扁桃腺炎です。
扁桃腺炎(へんとうせん)は膿栓(臭い玉)とよく似ていますが、炎症を伴いますので病気という点で異なります。

扁桃腺炎(へんとうせんえん)は、細菌感染による腫れのことをいいます。
扁桃腺炎になると扁桃腺が赤く腫れ、表面に膿がつきます。

急性扁桃腺炎

喉がイガイガする女性

急性扁桃腺炎はさらに奥にある扁桃腺に炎症の腫れが及ぶと扁桃腺周囲炎となります。

扁桃腺周囲炎の状態で膿(うみ)がたまると、扁桃腺周囲膿瘍になりかなり腫れます。

急性扁桃炎は、急性咽頭炎と一緒に発症し、のどの炎症が特に激しいものを言います。

急に39~40度の高熱がでて、のどがひどく痛み、それに伴い全身がだるかったり、関節痛がでたり、痛みが耳にまで放散する場合もあります。

慢性扁桃腺炎

慢性扁桃炎で膿栓ができる

急性扁桃炎が慢性化したのが、慢性扁桃炎です。

慢性扁桃腺炎は習慣化したもので、1年に何度も急性化するので要注意です。

扁桃腺炎になる原因

体調不良の高齢者

扁桃腺炎とは、扁桃の表面に付着している常在菌が、気温の変化やほこりなどの刺激、過労や風邪などによって抵抗力が弱まることで、活動を開始し炎症を起こすことをいいいます。

風邪のウイルスが原因になることもあり、原因となっている菌は溶血性連鎖球菌が多いとされます。ですので扁桃腺炎は子供に多いのですが、成人でもなります。

扁桃腺炎になる原因は、暴飲暴食や過労、のどの乾燥などがあげられます。

喉の炎症の予防

うがいで口内を洗浄する

膿栓(臭い玉)が口臭の原因。

「臭い玉(膿栓)を除去することができれば、喉の違和感も口臭もなくなる!」
そのように考えて、臭い玉(膿栓)を取ろうと努力している人をネットの中で多く見ます。
しかし、臭い玉(膿栓)は、容易に取れるものではありませんし、一つ間違えると出血して病院に行くことにもなりかねないのでご注意ください。

引用:臭い玉の取り方って知っていましたか?

だったら、予防方法はあるのでしょうか?

扁桃腺炎になったり膿栓がたまると口臭の原因にもなりますが、それらの予防方法は、うがいです。

うがいをすることで、のどにある細菌を洗い流すことができます。ですので、一般的な耳鼻咽喉科の指導では、1日3回を目安にうがいするように勧められます。詳しくは、『取れづらい膿栓が簡単に取ることができる5つの方法とは?』をご参考にしてください。

歯周病の口臭とは?基本の対策と最新のケアを徹底的に解説!

日本人の成人の8割が感染していると言われる「歯周病」ですが、歯周病になると口臭が発生します。

「歯医者で歯周病の治療をして、しばらくは臭いが気にならなかったのに、時間が経つにつれて徐々に口臭がするようになった、、、」「今まで歯周病の歯なんてなかったのに、突然、歯肉炎になり口臭が強くなった、、」

という方も、いらっしゃるのではないでしょうか?

口臭が気になった時は、まず歯周病を疑うといいでしょう。たとえ、歯周病で口臭になっても、対策次第で口臭は大きく改善できます。反対に、歯周病を放置して病気が進行してしまうと、口臭も強烈になっていくので、口臭がひどく感じる場合は、適切な歯周病対策を行うことが必要となります。

今回は、歯周病による口臭と最新の予防方法などについてご紹介します。

>歯茎が臭いそれは歯周病からの口臭です!セルフ対策はこうする

この記事は、口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登が書いています。

歯周病による口臭とは

歯周病は口臭の原因になります。歯周病菌が代謝の過程で生まれる硫化水素やメチルメルカプタンなどが臭いの発生源となるからです。

歯周病菌の多くは酸素を嫌う嫌気性菌です。歯周病になると歯周組織が破壊されポケットができますが、このポケットに嫌気性菌が繁殖します。

そして、歯周病を進行させていきます。つまり、歯周病が進むほど口臭はひどくなるわけです。ですから、口臭対策のためにも歯周病を治療することは大事です。

歯周病の種類と臭いの特徴

歯周病は大きく、歯肉内に炎症がとどまっている「歯肉炎」と、その奥の組織に病気が進行する「歯周炎」に分けられます。

歯肉炎の症状は、歯肉に炎症が起きることで、歯肉が赤くなり、出血しやすくなります、時には歯肉がむずがゆくなったり、触るとブヨブヨしますが、この段階では異変に気付かない人が多いようです。

ところが、歯周病になると、生臭かったりうんちの臭いがするなど口臭が強烈なのが特徴ですので、口臭がしているのが自分でもわかります。

差し歯やブリッジを入れていると臭くなりがちですが、これは補綴物の隙間部の清掃が困難であるため、歯肉炎になりやすいからです。インプラントの場合も同様にブラッシングケアが上手に出来ていないと、インプラント歯周炎を起こします。

歯周病菌が舌苔の原因になる!?

歯周病が作り出した揮発性硫黄化合物(硫化水素やメチルメルカプタン)は、嫌気性菌と共に唾液に溶け込み、ネバネバの唾液となります。

この臭い唾液が舌に溜まると、舌苔ができる原因となります。口臭の最大原因は「舌苔」だと言われているので、口臭対策をするには、まず歯周病の治療と予防を行うことが重要です。

舌苔は最大の口臭源で、口臭の6割が舌苔から発生します。

引用:日本歯科医師会テーマパーク8020

歯周病の口臭対策

歯周病が原因の口臭対策の基本は歯周病を治すこと。歯周病の治し方は、歯科で歯周病を治療すること(ほかに、定期的な検査・歯石除去など)と、家庭でのブラッシングケアの二つです。

効果的に口臭対策を行うためには、炎症部位に薬用歯磨き粉を塗ったり、アルカリイオン水でうがいを行うと臭いが消せます。

歯科治療

歯石除去

歯槽膿漏の進行を抑え口臭を改善するためには、「歯周病の治療」と「歯石除去」は必須です。この2つを行わないかぎり歯槽膿漏が治ることはありません。もし、歯槽膿漏でお悩みでしたら、まずは歯医者さんで治療と歯石除去を受けてください。

ブラッシングケア

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一番良いのは、歯槽膿漏にならないように、日ごろから口腔ケアに力を注ぐことです。

定期的に歯石除去をしてもらい、毎日、時間をかけて、歯間や歯と歯茎の間の溝など狭い部分までていねいにブラッシングを行なうことで、歯槽膿漏にならないように予防できます。

でも、仕事や家事に忙しく時間がないという理由から、ブラッシング不足になり歯槽膿漏になってしまう人が多いのも実情かもしれません。

歯周病で口臭がするようになったら、歯磨きだけではなく、デンタルリンスやマウスウォッシュなど併用されることをお勧めします。

薬用歯磨き粉を塗布する

私の体験ですが、歯周病が治まっても完治しないことから、歯の間を舌でチュッチュッと吸うと膿の味がしました。口臭になるかもしれないとの不安がありましたが、なんとか歯医者に行かずに治したいと。

そこで考え付いたのが、患部に「薬用歯磨き粉」を塗ることでした。早速、歯と歯の間、歯と歯茎の境目の溝(ポケット)に塗ってみたところ、翌朝には歯ぐきが引き締まっていたのです。

そのやり方を数日続けると、完治しなかった歯周病がみるみる内に治っていきました。歯科検診の時に歯科衛生士さんから、ブラッシング指導を受けていると、なんと歯科衛生士さんから「薬用歯磨き粉を塗ると良い」と教わったのです。(知っていましたが、その時は黙って聞いていました。)

それで、この方法に確信を持ちましたが、ただ薬用歯磨き粉を塗るだけではなく、就寝前にやることと、塗布後はできるだけそのままにして薬剤が取れてしまわないよう、うがいをしないことです。

私が使用しているのは、「カムテクト・コンプリートケアEX」ですが、歯周病用の歯磨き粉であれば効果に大きな差はないと思います。

他の歯周病用歯磨き粉…サンスターのガム・デンタルペーストAC、花王のディープクリーン、ライオン、システマ ハグキプラスなどがあります。

アルカリイオン水でうがい

歯周病を改善するには、歯周病菌のすみかとなるプラークを取り除かないといけません。そのためにブラッシングするのですが、うがいを行うと口臭予防に効果があります。

臭いの原因となる揮発性硫黄化合物が、唾液中に混じっているからです。タンパク質から成るプラークは、アルカリの作用で分解されるため、水うがいよりもずっと効果があります。ぜひお試しください。

参考→口臭がドブ臭でもアルカリイオン水うがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・

歯周病対策しても口臭が治らない時は?

ほとんどの口臭は、歯周病が原因だと言われていますが、歯周病が治癒しても口臭が改善しないことがあるかもしれません。その場合は、口臭原因が歯周病のほかのところにあると考えたほうがいいでしょう。

【口臭原因】

  • 舌苔(ぜったい)
  • 扁桃膿栓(のうせん)や副鼻腔炎などの耳鼻咽喉科疾患
  • 便秘や下痢によって腸内に腐敗ガスがたまる(呼気口臭)
  • 糖尿病など内科疾患

参考→ 口臭の原因がわからない!?よくある口臭原因と適切な対策方法

まとめ

日頃からの口臭対策は大事です。なぜなら、口臭がしている時は、歯周病になっていることが多いからです。歯科検診を受けて、必要な場合には治療することも大事ですが、この記事に書かれている方法で口臭を予防することもおすすめします。

口臭予防することが、そのまま歯周病を予防することにつながっているからです。

口臭がうがいでスッキリする美息美人

【参照リンク・参考文献】
日本歯科医師会 歯とお口のことなら何でも分かるテーマパーク8020
日本口臭学会 口臭と口臭症に関連する用語
日本口臭学会誌 口臭への対応と口臭治療の指針2014
日本口腔ケア学会
日本歯周病学会
日本臨床歯周病学会