口臭予防

舌が白い!舌苔の原因と取り方

きれいなピンク色の舌の女性

舌苔原因

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

舌が白くなると口臭原因になります。そのため、舌を磨いて清掃しているのではないでしょうか?

ところが、舌を磨いても舌苔はとれませんよね。知恵袋でも「舌苔を取りたいけれど取れない!」と困っている質問が多かったです。

なかなか舌苔が取れないのは、、舌苔は、角化した舌乳頭に細菌が付着してできた苔だからです。それだけではありません。唾液の分泌が不足すると、細菌が増殖して舌苔は厚くなります。

☆何をしても舌苔が改善しない場合はこちら>>舌苔が取れない7つの理由

舌苔があると口臭や誤嚥性肺炎の原因にもなるので、舌苔の原因を理解して正しく舌苔を取り除くようにしましょう。

舌苔対策の前に、舌苔の厚みなど状態をチェックしましょう。

>>舌苔の状態をチェック!あなたの舌苔は正常?口臭は大丈夫?

舌苔は細菌のかたまり

舌苔は、細菌や食べかす、はがれた粘膜などが舌乳頭に付着してできた白い苔状のかたまりです。嫌気性菌が唾液中のタンパク質を分解して揮発性硫黄化合物が産まれます。これが、口臭(臭いガス)になります。

舌の表面にある「舌乳頭」は伸びたり削られたりして角化をしますが、長くなると、乳頭の間にはがれた粘膜がたまり、舌苔が厚くなります。

舌苔のつき方は人により様々で、舌の一部だけ、舌全体、奥の方だけに付くなど、舌苔の範囲や量には個人差があります。また、体調などによっても、舌苔が多い時とあまりつかない時があります。

舌苔はどうしてできるの?

舌苔は細菌が増殖することにより舌苔量が増えます。細菌のエサは舌乳頭の角化とタンパク質の汚れですので、(細菌のエサとなる)角化とタンパク質汚れを減らすことで舌苔はできにくくなります。

実は、舌乳頭の角化やタンパク質汚れが溜まる原因は、、そのプロセスはこうです。

  1. 胃腸など内臓の不調から糸状乳頭が伸びる
  2. 糸状乳頭がこすれて角化を起こす
  3. 糸状乳頭が長くなると、乳頭間に汚れが溜まりやすくなる

これだけなら通常は舌苔は厚くなりません。なぜなら、唾液が口内の汚れと細菌を洗い流すからです。ところが、唾液量が少ない、または唾液がネバネバであれば、汚れは溜まり、細菌を増殖させてしまうのです。

舌苔の根本原因は…

  1. 胃腸など内臓の不調
  2. 唾液の分泌の減少

更に過剰な舌磨きやストレスが原因となり、舌苔を悪化させているケースがあります。また、免疫の低下している高齢者などでは細菌が増えて舌苔も厚くなる傾向にあります。

舌苔の原因

舌が白い 画像

舌苔が付いて取れない時は、次のことが原因になっているかもしれません。もし当てはまることがあれば、その対策をすると舌苔が取れやすくなります。

  1. 口の中の清掃不足
  2. 唾液の分泌量の減少
  3. 口呼吸
  4. 薬の副作用
  5. 胃腸の不調(便秘、下痢、異常発酵、腸炎)
  6. カンジダ

口の中の清掃不足

舌苔は、舌の表面に溜まる汚れなので、口の中がキレイに清掃できていないとカンジダが増えるため、舌苔がつきやすくなります。歯を磨くだけではなく、適度に舌苔を取り除くことも必要ですが、過度に磨き過ぎないようにすることも大切です。

唾液の分泌量の減少

唾液には、食べカスや細菌などを洗い流す作用や殺菌作用、湿潤作用があります。そのため、唾液量が減ると、細菌が増えて舌苔がつきやすくなります。

【唾液量が減少する原因】

  • 舌を動かさない(よく噛まない。会話しない)
  • ストレス(不安・緊張などによる自律神経の乱れ)
  • 糖尿病など生活習慣病
  • 薬の副作用(降圧剤などの薬には、唾液の減るものがある)
  • アレルギー
  • 口呼吸(口腔乾燥)
  • シェーグレン症候群

関連記事>> ドライマウスの症状と原因「駆け込みドクター」で紹介

口呼吸

口呼吸をしていると口内が乾き、舌苔の原因となります。普段、口呼吸をしていない人でも、寝ている時にいびきをかいていたり、口を開けて呼吸をしていると口の中が乾燥して舌苔がつきやすくなります。

この他にも、喫煙習慣があると、舌苔が改善しにくくなります。

薬の副作用

唾液量の減少の原因で意外と多いのが、服薬している薬による副作用です。

抗うつ剤、鎮痛剤、血圧降下剤、抗ヒスタミン剤、抗パーキンソン剤など多くの薬に唾液分泌低下の副作用があると報告されています。

胃腸の不調

胃炎などによって胃腸に障害が起こると、舌乳頭が伸びて汚れがよく溜まるようになります。下痢や便秘が続き胃腸の調子が悪い時に、分厚い舌苔がつくのはそのためです。

胃腸が不調であると、舌ブラシで除去しても直ぐに舌苔は付着してしまいます。

舌苔の取り方

先述しましたが、舌苔は適度に取り除くことが望ましいです。ここでは、舌苔の取り方のポイントと注意点についてご紹介します。

正しい舌磨きの方法

舌磨きの画像

舌粘膜はデリケートなので、舌苔を完全に除去しようと何度も磨いたり、固いブラシでゴシゴシ磨くと舌を傷つけてしまい逆効果(舌苔と口臭の原因)になります。舌磨き専用の舌ブラシを使い、優しく磨くようにしましょう。

うがいにマウスウォッシュやマウスリンスを使う人がいますが、市販の商品にはアルコールが添加されているものが多く、舌を乾燥させる原因になります。マウスウォッシュなどを使用される場合はノンアルコールのものを選ぶようにしましょう。

関連記事
>> 舌磨きはしないほうがいい、舌苔は磨かなくても除去できる!?
>> 舌磨きで傷ついた舌は何日で治る?傷の治し方はコレ!

舌磨きのやり方とポイントは、次の方法を参考にしてください。

1、 鏡を見て、舌の白くなっている部分を確認します。
2、 舌ブラシを水道水で洗う。(1回動かす度に洗う。)
3、 舌ブラシを(舌苔のついている部分を)舌の奥から手前に向けてゆっくりと動かします。この時、往復して磨かないようにしましょう。
4、 舌磨きは、優しくなぜるように磨いてください。強くゴシゴシと磨いてしまうと、舌がひりひりしたり、味蕾を傷つけ味覚障害になるので、磨き過ぎないように気をつけましょう。
※同じ個所を磨くのは3回までにしてください。
5、 舌の奥は、舌苔が付きやすい部分ですが、奥にブラシを入れると嘔吐反射しますので、無理に磨かないようにしましょう。
6、 一日の舌清掃は、朝と就寝前の2回がベストです。

引用:舌が白い!舌苔の取り方知っていますか?

乾燥対策

口腔が乾燥すると舌苔の原因になります。舌を動かす「お口の体操」や、唾液腺マッサージを行い唾液の分泌を促進しましょう。また、乾燥する季節は、室内に保湿器を置いて保湿することも大事です。

口腔乾燥が激しい場合は、市販の舌に「舌用保湿ジェル」を塗るといいでしょう。ガムを噛む、キャンディーを舐めて唾液を出す方法もありますが、砂糖は虫歯になるのでご注意ください。

舌苔対策のまとめ

ピンク色の舌画像

舌苔を取るには、舌苔除去だけではなく免疫を高めるために体質を改善することも必要です。詳しくはこちらの記事をご参考にしてください。

>> 舌をピンクにする!?健康なピンク色にするための方法について

舌磨きの注意点

一般的な舌苔を取り除く方法は「舌磨き」ですが、舌の磨き過ぎに注意しましょう。

舌が白くなり対策しても治らない場合に考えられる原因は、、

①過剰な舌磨きによって舌に傷が付いた。

②舌乳頭が長くなり汚れが溜まりやすくなった。

舌を磨く方法は、専用の舌ブラシを用いて、舌の奥から前方に優しく数回なぜるように磨くのがコツです。

なかなか取れない舌苔の除去法

胃腸の不調などが原因で慢性的に舌苔が付いている場合には、舌磨きだけではなく、舌のケアも行いましょう。

1, 舌磨きのあとに、舌に保湿ジェルを塗り粘膜の乾燥を防ぐ。
2, お口の体操などで舌をよく動かして唾液の分泌を促す。
3, アルカリイオン水や重曹水で「うがい」をして、口内を酸性化させない。
4, 胃腸に不安がある方は、「漢方薬」や「ビオフェルミン」などを服用する。

頑固な舌苔の対策にはアルカリイオン水による舌ケアと「うがい」がおすすめです。
>>口臭ケアブランド『美息美人(びいきびじん)』が舌苔を溶かして取る仕組み

舌苔対策で実績のある方法をご紹介します。

歯磨きと舌清掃を行った後、コットン(綿花)にアルカリイオン水(美息美人)を湿らせてから舌に塗ります。

たったこれだけですが、この方法を毎日続けると、舌苔の減少が実感できると思います。ぜひ一度お試しください。

うがいで舌苔が取れる歯磨き粉

アメリカ人口臭がないのは口臭ケアに大きな違い!?

アメリカ人は口臭がない

アメリカ人の口臭ケア

外国人から見ると日本人は口臭が気になる国民のようです。2020年の東京オリンピックの頃、2ちゃんねるに「外国人の7割が日本人の口の臭いに不快感を感じた」という投稿がありました。

なぜ外国人は日本人ほど口臭がしないのか

アメリカ人や欧米人は日本人よりも体臭が強い傾向にありますが、口臭がする人は少ないようです。嗅覚能力自体には人種間で大きな違いはありませんが、匂いに対する許容度に文化的な違いがあると考えられています。

簡単にいえば、外国人は体臭は香水などで対処できますが、口臭に対しては強い嫌悪感を持つ傾向があります。(出典:東京大学大学院農業生命科学研究科「においの科学のウソ・ホント」)

アメリカ人の口臭予防の理由

アメリカ人が口臭がしにくい理由は、以下の2点が大きいと考えられています。

  1. 歯磨き後に口すすぎやマウスウォッシュを頻繁に使用すること
  2. 恋人や他人とキスやハグをする習慣があること

マウスウォッシュには強い殺菌成分が含まれており、これが口内の雑菌を減らし口臭を予防する効果があります。また、キスなどの習慣があるため、口臭対策が重視される傾向があります。

更に、歯が汚いと貧乏だと思われるため、アメリカ人は歯への関心が高く、予防歯科に力を入れています。歯科治療費が高額なことも、予防対策を重視する一因となっています。

このように、アメリカ人は日常生活の習慣や意識の違いから、積極的に口臭対策を行っているのが実情のようです。

それでは、アメリカ人は口臭ケアをどのようにしているのでしょうか?気になりますね。

今回の記事は、アメリカ人の口臭がしない理由と、アメリカのオーラルケアについてお伝えします。欧米人のようにしっかりと口臭対策したい方は、是非ご参考にしてください。

>>口臭ケア!これで口臭を防ぐことができる

この記事は口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登が書きました。

アメリカ人は日本人より口臭がない!?

サンスターが世界15か国で口腔衛生意識調査を実施した結果、「口臭がある」と日本人の34%が回答。同じ質問にアメリカ人の16%が「口臭がある」(アメリカ人の84%が口臭がない)と回答しています。これだけを見ると、アメリカ人は口臭がない、と思ってしまいますが、世界15か国中では下位から6番目でした。

ちなみに、口臭がある国のトップは日本で、口臭がない国のトップはブラジルの8%でした。世界の地域で見ると、アジアの国の人ほど「口臭がある」と答えた人が多く、ヨーロッパの国の人ほど「口臭がない」と答えています。

出典:サンスター、世界15カ国で口腔衛生意識調査を実施

アメリカ人の口臭ケア

サンスターの調査では、「口臭がない」と答えた国の人ほど、小まめに洗口液を使用していました。ところが、「口臭がある」と答えた数の多い日本人は、口臭を気にしながらも、洗口液の使用度は最低という調査結果でした。

それでは、アメリカ人は、どのようにして口臭ケア(オーラルケア)をしているかご存知ですか?

挨拶でハグしたりキスするアメリカ人は、口臭がしないのでしょうか。日本人から見れば不思議だと思いませんか。私たち日本人だってきちんと歯みがきをしているのですが、アメリカ人からは、日本人の息は臭い。」と言われているそうです。

実は、アメリカ人の口臭がしない理由の一つに「オキシドールによるうがい」があるそうです。でも、アメリカ食品医薬品局(FDA)が認可しているオキシドールですが、日本で流行っていないのは安全性の問題があるからです。

詳しくはこちらを参考にしましょう。>安全に実践!オキシドールうがいで得られる口腔ケアの効果と正しい使用法

私「歯医者さんでは、舌苔や口臭のことで相談してくる患者さんに、どうやって答えてる?」
三女(歯科衛生士)「院長先生は、舌ブラシを使って舌磨きすることを勧めてるけど、私は、磨きすぎたら口臭が悪化するから、舌を磨くときは優しくしてねって指導しているよ。」

引用:舌苔の取り方って知っていましたか?

もうアメリカ人に口臭いと言わせない!無添加のアルカリイオン水でうがいするだけで口臭を防ぐことができます。

歯磨きで取れない口臭がうがいでスッキリ

歯のケアにお金をかけるアメリカ人

アメリカ人の口臭予防の方法は…

一に、時間をかけた丁寧な歯みがき方法

二に、強力な洗口剤を使用…高額なマウスウォッシュとマウスリンスを使う人が多い。(日本人はマウスウォッシュやマウスリンスにお金をかけない。)アメリカなど欧米諸国では、歯磨きや洗口剤を使った後はゆすがないのが普通です(効果を保たせるため)。

三に、常にガムを噛む

欧米では、洗口剤の基準が甘くかなり強力なものを使っているようです。だから、口臭も予防できているそうです。

・関連:口臭ケア徹底ガイド – ドラッグストアで手に入るおすすめ商品と効果的な対策を紹介

歯垢を食べかすと思っているかもしれませんが、歯垢は細菌の塊です。ねばねばした歯垢の中には、500種類以上の細菌があるそうです。

引用:その口臭、歯垢が原因かも? 

健康よりも口臭対策を優先する欧米人

日本人は健康意識が高い一方で、欧米人は健康よりも「口臭予防」を優先する傾向があります。キス文化が根付いている欧米では、口臭対策はマナーの一部と考えられているためです。

そのため、欧米人は「多少健康に悪影響があっても口臭は予防したい」と考え、口腔ケア製品への投資を惜しみません。例えば歯磨き粉の選び方では、殺菌力が高い製品を好む傾向にあります。健康への影響よりも口臭予防を重視するわけです。

口臭予防のために欧米人がよく行っている習慣の一つが、ガムを噛むことです。野球選手がガムを噛んでいる姿をイメージすると分かりやすいでしょう。ガムを噛むと唾液の分泌が促され、口腔内を清潔に保つ効果があるからです。

欧米では、日常的にガムを噛む人が多く見られます。これは口臭予防が一因と考えられています。また、強力な殺菌成分を含むマウスウォッシュを使用したり、ミント系の強い香りを口に入れたりと、口腔内を清潔に保つ努力を日常的に行っています。

一方で日本人の繊細な口腔粘膜には刺激が強すぎるため、こうした対策は控えめです。欧米人は健康面の影響を気にすることなく、積極的に口臭対策を重視する傾向があります。

歯磨きだけでなく、日常のガムの噛み癖やマウスウォッシュの使用など、小まめな口腔ケアが欧米人の口臭予防の秘訣なのです。それだけではありません。外国人の中には、歯磨きした後、フッ素を残すためとの理由から、ほとんどゆすがない人もいます。

歯磨き粉の選び方については『買ってはいけない歯磨き粉!成分とその理由』をご参考にしてください。ガムの口臭予防効果については、『ガムで効果的に口臭を防ぐポイント』をご参考にしてください。

欧米の取り組みは様々で常に積極的に取り組みます。まず、日常で口を休めることはしません。スマイルしているかガムを噛んでいるか、あるいは、強烈なミントを使ったり、(余りにも刺激が強くて、飛び上がるくらいで、唾液がどくどく出ます。)また強い殺菌剤を使ってみたりと、日本人の繊細な口腔粘膜であればすぐに障害を起こすようなことも平気で行います。

引用:Dr.HONDA 口臭バイブル

マウスウォッシュ・デンタルリンスを良く使う

日本人とアメリカ人のオーラルケアの大きな違いは、マウスウォッシュとデンタルリンスにあります。これらは、日本にもありますが、薬事法が異なるアメリカでは、強力な成分が配合されている製品が多いのです。

そのため、殺菌力や消臭力の効果が大。(しかし、その分副作用などのリスクが高い)

効き目が強いモノを使うだけなく、もう一つは、朝昼晩と3回使う人の割合が全体の50%もあるのが驚きです。(日本人の使用は、朝昼が10%以下、夜が15%)

アメリカ人は、口臭や虫歯にかなり気をつかっているのが分かりますね。

引用:Club Sunstar

歯磨きに時間をかける

アメリカ人は口臭にとても気を使うため歯磨き回数を多くしていますが、歯磨き時間でも日本人の歯みがきにかける時間が1~2分に対して、アメリカ人は1回の歯みがき時間に5分以上はかけています

それも、1本1本の歯にフロスや歯間ブラシを使ってです。アメリカ人はそれだけ、エチケットに厳しいようです。信じられないかもしれませんが、それが社会のマナーだということも子供の頃から徹底されているのです。

それとは別に、米国では歯みがきなどの歯科予防に力を入れている理由があります。それは、米国は日本のように、虫歯治療を健康保険でできない国だからです。

虫歯になると、自費治療になるのでとんでもない出費になるのです。経済的に裕福でないと、虫歯になっても治せないこともあるのです。

だからでしょうか、アメリカでは水道水にも虫歯予防のためにフッ素が入っています。しかし、フッ素の使用には、日本では賛否両論があり、歯磨き粉への添加は許可されていますが、水道水への添加は許可されていません。

そうならないように、歯みがきなどの予防歯科に力を注いでいるのが事実です。結果的にそれが口臭予防にもなっているのです。

食生活に注意を払う

日本人は平気で納豆やキムチを食べますが、アメリカ人の中には、口臭の原因となる特定の食品を避ける傾向があります。たとえば、にんにくやタマネギなどの香りが強い食品は口臭を引き起こす可能性があるため、大切な会議やデートの前にはこれらを避ける人もいます。また、糖分の摂取を控えることも口臭予防に役立つと考えられており、砂糖の代わりに人工甘味料を使用する製品も人気です。

定期的な歯科検診を受ける

アメリカでは、定期的な歯科検診を受けることが一般的です。多くのアメリカ人は、半年に一度は歯科医院を訪れ、プロフェッショナルなクリーニングや検査を受けています。これにより、虫歯や歯周病など、口臭の原因となる問題を早期に発見し、治療することができます。

口内の乾燥に対処する

口の中が乾燥すると、口臭の原因となる細菌が増殖しやすくなります。そのため、アメリカ人の中には、口内の湿度を保つために水分をこまめに摂取する人や、無糖のガムを噛むことで唾液の分泌を促す人がいます。また、エアコンやヒーターの使用による室内の乾燥にも注意し、加湿器を使用して湿度を保つこともあります。

アメリカ人は口臭がしない理由

米国や欧州の人達は、日本人などアジアの人達に比べて口臭がしないというのは本当でしょうか?

実際、国別の口臭統計調査なんてものはないので、偏見で決めているところが多いと思いますが、海外のオーラルケアと日本人のオーラルケアを比較すると、日本人はフロスの使用率が低かったり、夜歯磨きをしない人までいます。

また、日本にはキスの習慣もないことから、口腔ケアの意識が低いのは事実です。日本歯周病学会の統計によると、日本人の成人の8割が歯周病です。歯周病は口臭の最大原因ですので、日本人の口が臭いのは事実でしょう。

口臭を予防するためには、アメリカ人など欧米人が行っている口臭対策を学ぶことも大事かもしれません。もしかすると、よだれが臭いのは日本人だけかもしれません。

関連記事:よだれの臭いを消す方法

キスをするから口臭に気をつける

もし私たち日本人が、アメリカ人のように寝起きから家族や友人知人と顔をくっつけてキスしていたら…

毎回、子供から「お父さん臭い~」、妻からも、「臭い!」友人、知人からも、変な顔をされるかもしれませんよね。

でも、洋画を見ていると、寝起きにベッドの中でキスしているシーンをよく見ませんか。アメリカ人は寝起きに口臭がしていないのでしょうか?

そんなことはありません。欧米人の多くは、寝起きの口臭が気になっていてもキスの方を優先するようです。そういうキス文化なのです。キスが文化ではない日本人には理解できないことかもしれませんね。

アメリカ人も朝は、挨拶としてのキスが終わると食事をして歯磨きが一般的なのです。

アメリカ人のように安心してキスができるようになるには、こちらの記事『口臭が気になりキスができない、、、安心してキスができるようにするには』がご参考になるかもしれませんよ。

口臭に敏感

日本人は挨拶でキスやハグの必要はありません。だから、日本人はアメリカ人よりも自分の体臭や口臭に鈍感です。日本人は、欧米のようにキスする機会が少ないので、エチケットの意識が低いのかもしれません。

ところで、挨拶でキスをするアメリカ人の息を嗅いだことがありますか?もしや、アメリカ人は、チーズやバター、肉類などを摂取するため、体臭が強いし口臭も強いと思っていませんか?

確かに、乳製品や肉食中心の食事だと体臭も口臭も強くなりそうです。でも、欧米では昔から、キスやハグであいさつする習慣があるので、ニオイには特に敏感です。口が臭かったら挨拶もできなくなるのですから、仕方ないのです。

日本人のように、「三歩下がって師の影を踏先ず。」というような人と距離をとってコミュニケーションをする国とは、文化がかなり違います。離れて挨拶が可能であれば、多少の口臭は分かりませんよね。だから、日本は口臭がしてても許せる国なのです。

→ 口臭チェッカーあてにならない!正しい使い方は?

治療費が高いために歯のケアにお金をかける

アメリカでは、日本のように保険が適用されないので、虫歯の治療でも自費治療になります。そのため、「歯科保険」に加入する人もいるようですが、保険に加入するのは一部の金持ちだけです。

それよりも、虫歯にならないように毎日の口腔ケアをていねいにするのがアメリカ人の一般的な考え方です。

歯が汚いと貧乏だと思われる

虫歯になり治療していないとか、前歯が抜けたままだと、米国だと「貧乏」だと思われてしまうようです。(日本でもそういう風潮がなきにしもあらずですが。)

ところが、日本人にはその感覚はなく、ある程度お金を持っていても、歯並びや歯の色を気にする男性が少ないです。最近でこそホワイトニングする男性を見かけますが、それでも黄色い歯の日本人男性が多いです。

しかし、アメリカでは歯並びが悪いと貧乏か親の教育が悪いと見られるので、中流以上の人では歯並びが悪いと必ずと言っていいほど矯正するようです。それに比べて日本人は、お金持ちでも歯並びが悪い人が多くいます。これは、文化の違いかもしれません。

白い歯へのこだわりが強い

欧米人の歯は綺麗だと思いませんか?

白色人種の欧米人は、元々、歯の色が白い。でも、黄色人種の日本人は、どちらかというと歯の色が黄色っぽいのです。

それに、アメリカ人は「綺麗な歯」にこだわります。その理由は、アメリカ人は日本人に比べて近距離で会話をするため、歯の綺麗さが気になるのかもしれません。だから、ホワイトニングの意識が高いのですね。

今でこそ、日本でもホワイトニングが流行し、ドラッグストアでも沢山ホワイトニング用の歯磨き粉が陳列していますが、米国ではずっと以前からありました。

最近になってテレビでも紹介されていましたが、テープのようなもので漂白したり、消しゴムのように歯をこすって白くする物なども、はるか前からアメリカにはあったのです。(これが良いか悪いかといえば別です。)

欧米人は、ホワイトニングの意識が高いということを分かって欲しかっただけです。だからといって、勘違いしないで欲しいのですが、ホワイトニング歯磨き粉には歯科で行うようなホワイトニング効果は期待できません。

歯科のホワイトニングでは、歯質の色を変える効果がありますが、ホワイトニング歯磨き粉でブラッシングしても、汚れを落とす効果しかないのです。ホワイトニングについて詳しくは、『市販のホワイトニング歯磨き粉に歯を白くする効果はありますか?』をご参考にしてください。

アメリカ人並みの口臭ケアをするには

欧米人と日本人のオーラルケアを比べた時に、決定的なことは「予防歯科」の利用率です。予防歯科とは、歯科医院で定期検診を受けて、歯科衛生士によるPMTC(歯石除去やクリーニング)という専門的な口腔ケアを受けることです。

歯科医院での専門的なケアを受ける率が多いのはドイツやアメリカですが、日本人は「歯が痛くなってから」歯医者に行く人が大半。これでは、口臭に気づいた時には手遅れかもしれません。

日本人は口臭が強いことを自覚する

日本人は世界でも口臭が強いそうです。本当でしょうか?

2015年10月、かなりショックな調査結果が発表されました。歯ぐきの健康を推進する団体「オーラルプロテクトコンソーシアム」が、在日外国人100人に対して「日本人の口臭にガッカリした経験はあるか」聞いてみたところ、なんと72%が「はい」と答えたのです。
出典:東京バーゲンマニア

口臭の専門家もこのように発表していました。

とりわけアジア人でも日本人は臭いらしいです。日本人同士のときは気がつきませんが。今、色々と口臭を治療し研究する立場になって初めて、彼らの言うことが理解できます。
出典:ほんだ歯科HP

これを見ただけで、信じるのは早合点かもしれません。次の記事も読んでみてください。全く逆の意見です。詳しくは『口が臭い人の共通点はコレ!口が臭くない人の特徴はコレ!』をご参考にしてください。

こんにちは。アメリカからです。
口臭のある人は沢山いますよ~
やはり同じ人間ですから、同じような原因で口臭があるのだと
思います。 先日行った歯医者さんのアシスタントの人が、
結構すごかったです。 多分、仕事のストレスと水分不足だと
思うのですが。
出典:YAHOO!知恵袋

口臭原因を理解する

口臭がしないようにするためには、口臭の原因について理解する必要があります。

  1. 口臭原因
  2. 虫歯
  3. 歯周病
  4. 歯磨き不足による不衛生
  5. ドライマウス(唾液の減少、口呼吸)
  6. 舌苔(舌の汚れ)
  7. 膿栓(臭い玉)と膿汁(のうじゅう)
  8. 糖尿病などの内科疾患
  9. 胃腸の不調
  10. 耳鼻科疾患

口臭原因について詳しくは「口臭に関するQ&A」をご参考にしてください。

理想的な口臭予防

これから、もっともっと国際化が進むのですから、日本人も、エチケットとして口臭予防に力を注ぐ必要があります。そうしないと、いつまでたっても外国人から「日本人は息が臭い!」といわれるかもしれません。

それに、口臭をなくせば、周囲を気にする必要もなくなり、生きることが楽になります。それは、私自身が一番経験したことです。

口臭を限りなく無くすには…

  1. 子供の時から、口腔ケアを徹底して教育する
  2. 口臭予防に関する知識を学ぶ
  3. 短期間に歯科検診を受けて予防をする
  4. 香料などでごまかすのではなく、丁寧な歯みがきケアを心がける

だから、口臭予防をするためには、自信をもって無添加の口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」をおすすめしています。

欧米のように、もっとフッ素を使用すると、虫歯や歯周病も減り、口臭が予防できるという意見もあります。しかし、口臭が消えたとしても、健康によくなければ本末転倒かもしれません。

オーラルケアで大切なことは、ブラッシングによって口内環境をきれいにして健康を維持することにあります。