口臭予防

「歯磨き」多い方が良いは迷信!→逆に口臭に?

歯磨きの回数は多ければ良いと思うのは間違い!

会社勤めの皆さんのなかには、朝晩の歯磨きのほかに、昼食後にも歯磨きをしている人が多いのではないでしょうか?

その理由は、口臭を気にしての歯磨き。でも、これが口臭抑制の効果がないどころか、逆に口臭を発する原因と知ったらショックかもしれませんね。

虫歯や歯周病の予防のためには、歯磨きの仕方が重要なように、歯磨きを行なう時間帯や回数にも効果が上がるコツがあります。

今回の記事では、「歯磨きのコツ」についてお伝えします。ぜひご参考にしてください。

 適切な歯磨きの回数

「歯磨きは多い方が良い」と信じている人が多いのではないでしょうか?お客さまから歯磨き回数について次のようなご質問をいただきました。

「お世話になっております。購入させて頂きました○○と申します。歯磨きの回数ですが、朝起きたて・朝食後・(昼食後)・夕食後・寝る前でいいのですか?そうすると、合計昼も入れると5回になりますが、4~5回が良いのですか?」というご質問です。

この方のように、歯磨き回数を多くすれば、虫歯にならない、歯周病にならない、そして、口臭もしないと信じている人が多いかもしれません。

でも、歯磨き回数は、起床時と就寝前の2回だけで十分です。

虫歯予防、歯周病予防、口臭予防が目的であれば、大事なのは歯磨き回数よりも、丁寧に歯磨きを行なうことです。

どうしてかというと、どれも歯間や歯と歯ぐきの間の境目の歯周ポケットの中に汚れが溜まることでなるからです。これらの部分を磨くには、じっくりと時間をかけて丁寧に磨かないと、きれいにすることはできません。

ですから、朝起きた時と、就寝前(こちらの方が時間を気にせずゆっくりと磨けるかも。)に丁寧に磨くことが大事です。また、歯肉炎やそれにともなう口臭が気になる場合には、普通の歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやワンタフトブラシを使うことも必要です。

何故、起床時と就寝前の歯磨きが重要?

口腔内の細菌が増える時間帯があります。それは、寝ている間。人は起きている時には唾液が出ますが、寝ている時には、唾液腺もお休みしています。だから、細菌にとっては、寝ている間が最も過ごしやすい時間帯。そのため、細菌は寝ている間に何倍にも増えるのです。

朝起きた時、口が粘つくとか苦いのはそのためです。

こうならないようにするには、寝る前にしっかりと歯磨きを行なうことです。丁寧に歯磨きをして細菌を極力少なくすることで、寝ている間に増える細菌数を抑えることになります。

食後の歯磨きは必要ない?

食後の後は食べかすが残りますので、歯磨きをしないと気になるかもしれません。だからといって、むやみに歯磨きをするのは危険です。

食事をした直ぐは、歯が脱灰をしている状態なので、柔らかくなっています。その状態で歯磨きをすると、歯が削れてしまいます。だから、食後30分以内は歯磨きをしないようにと言われています。食後30分を過ぎると再石灰化によって、元に戻るので、もし歯磨きをしたいのなら、30分を過ぎてからにすると良いです。

歯磨き粉が良くない?

一日に何度も歯磨きをするとか、食後直ぐに歯磨きをする場合に、歯磨き粉をつけるのは良くありません。

その理由は、市販の歯磨き粉には「研磨剤」が入っているため、歯を傷つけるかもしれないからです。朝だけ磨くとか、簡単に磨く人の場合には、研磨剤が入っている方が良いかもしれません。

しかし、一日に4回も5回も歯磨きをする人の場合には、添加物に含まれている合成界面活性剤などが口内に付着するので、健康を考えるとお勧めできません。試しに、歯磨きのあと何もつけないでブラッシングをしてみてください。泡がいっぱい立ちます。

食後の口臭が気になる場合には

口臭が気になるとか、歯肉炎になっている場合には、昼食後も歯磨きを行なうと効果的です。でも、その場合、歯磨き粉をつけないで歯磨きを行なうのが良いです。

何も付けずに水道水だけで歯磨きをします。これだけで充分です。口がすっきりしないとご不満であれば、その後、シュガーレスガムを噛んではいかがでしょう? 

美息美人(びいきびじん)は、何回磨いても良い? 

口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」には研磨剤が含まれていません。完全無添加の歯磨き粉なので、4~5回の歯磨きで、エナメル質が削れることなどありません。 それだけではありません。美息美人(びいきびじん)はアルカリ性の歯磨き粉なので、歯の脱灰中でも石灰化を促し歯を強くします。ですから、食後すぐに磨いても関係ないのです。

最後に

歯磨きの回数は大切なことですが、それ以上に1回1回の歯磨きをていねいに行うことが大事です。とくに、歯と歯の間には、食べかすが残りやすく、ふつうに歯ブラシだけでは、除去できないことがあります。歯間の食べかすをそのままにいるところを歯間ブラシを使って磨いて嗅いでみると、腐敗臭がして臭いことがよくあります。そのようなことのならないように、歯間ブラシとワンタフトブラシを使うことも歯磨きのポイントです。


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口臭と嗅覚の不思議

ヒトは、どうして嗅覚をもったのか?

ヒトの嗅覚は五感のうちでも特に鋭敏であり、本能的、原始的な感覚なのです。

嗅覚については、まだまだ未解明の領域が多くあります。

悪臭・嫌な臭いを感じるのは…

腐敗した有機物の発する物質を悪臭と感じるのは、進化の過程で死臭による危険の察知や、食物の状態を判断するため発達したものと考えられています。

逆に、良い匂いと感じるのは、原始時代のヒトにとって必要な栄養がある食物かを判断する基準だったりします。
良い匂いであれば、生命を維持するために重要な食物だというふうに進化したのでしょう。

さらには、異性のにおいを感じることで、性的欲求が高まるようにもなっています。

良い臭いを感じることで、本能的に心が安心したり、癒されたり、高まったりと、精神的にも良い影響を及ぼすことにつながることができます。
ところが、嫌な臭いを感じると、精神的にも嫌な気持ちになるものですね。
口臭の場合でも、自分だけではなく周りの人をも嫌な気分にしてしまうのです。

このように、臭いと心(精神)は密接にかかわっています。

臭いを感じられる数

臭気として知覚できる物質は数十万種はあるといわれています。
日常的に「~のにおい」と表されるものでも、その構成物質は数百に及ぶとみられます。
例えばコーヒーの香り成分だけでも、500種の物質が存在するのです。


臭いを快・不快と感じる要素

同じ臭いでもいろんな条件によって、快・不快と感じてしまいます。
それが、臭いのおもしろいところです。

ヒトが何らかの臭気を感じた時、それを不快に感じるかどうかは非常に幅が広く、様々な要素が影響することが知られています。

  • 臭気の強さや構成:香水や果物などのにおいは、強すぎると悪臭になります。
  • 魚の生臭さは通常不快ですが、市場の映像を見せながらだと臨場感を高める効果があり、良いニオイとなります。(バーチャルリアリティ)
  • いわゆる「気になる」「気にならない」で、時刻や頻度、感じているストレスの大きさなど、身体的・心理的状態により感覚が左右される
  • 多くの文化が悪臭を放つ発酵食品などを利用しているように、有益なものの特徴に過ぎないことを知っていれば、不快感は大きく低減され、さらには好意的に受け止められもする(例えばブルーチーズや納豆などは、それを好きな者には、さほど気にならないものです。)
  • ヒトは同じ悪臭に曝露され続けるとやがて感じなくなり、これが長期間続き慣れてしまうと、いったん無臭状態を経由しても感じにくくなります。

 

臭いは数値だけでは表せない

気温の場合、温度計で測った数値と、体感温度は必ずしも一致しません。
同じように、「臭い」も悪臭を定性的・定量的にあらわすことは非常に困難であり、評価から人間の主観を排することができないのです。

この問題の解決手段として期待されている臭気センサーの開発は、五感を代替するセンサーのなかでは最も遅れています。
これまでに半導体や薄膜、細胞などを利用したものが考案され、製品も市販されているものの、結局は、ヒトの嗅覚、特に嗅ぎ分けには追いついておらず、用途は限られています。

ですから、口臭を調べる場合には、原始的ですが、他人に自分の息を嗅いでもらう方法が、口臭チェッカーよりも分かりやすいので、口臭専門歯科でも行なっています。

息を嗅いでもらった結果、もし、「臭い!」といわれたなら、このホタテ貝殻の歯磨き粉を使ってみてください。