正しい舌磨きの仕方
口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林登です。
口臭の6割以上は舌苔が原因で発生していると言われています。(出典:日本歯科医師会)そのため、口臭を予防するためには、舌ブラシなどで舌を磨き、舌苔を除去することが効果的です。
しかし、舌の表面は糸状乳頭がじゅうたんのようにびっしりと立っているため、舌の磨き方を誤ると糸状乳頭を傷つけてしまい、舌苔を悪化させてしまいます。それだけではありません。舌磨きをし過ぎると、舌の上に溜まっている唾液まで取り除いてしまい、口腔乾燥を起こしてしまうのです。
このように、舌磨きを正しく行わないと、さらに口臭を悪化させることになるので注意が必要です。「舌磨きの正しいやり方」についてはたくさん紹介されていますが、どれが正しいのか判断が難しいかもしれませんので、注意する点や大事なポイントをまとめました。
関連記事:舌苔の原因
おすすめの舌磨きの仕方
個人的におすすめな舌磨きの仕方は「超音波歯ブラシ」を使う方法です。市販の超音波歯ブラシに電源を入れるとブルブルと歯ブラシが揺れるので、舌を磨く必要がありません。
磨き方は、歯ブラシの毛先を舌苔に垂直に当てるだけです。これで舌苔が取れるだろうか、と疑問に思うかもしれませんが、元々、超音波歯ブラシは歯に着いているプラーク(歯垢)を分解除去するためのものです。
- メリット:舌を傷つけにくいため安心して使える。舌磨きが簡単にできる。
- デメリット:専用の超音波歯ブラシを要する。
日本口臭学会誌の中で超音波歯ブラシによる舌苔の除去法が紹介されていましたが、期待し過ぎないようにしてください。なぜなら、舌苔はどんな方法をもってしても完全に除去することは不可能だからです。
関連記事:舌苔が取れない7つの理由
正しい舌磨きの方法
舌ブラシの選び方
舌磨きの是非を論ずる前に、市販の舌クリーナーにはどんなものがあるのか?そして、どのように使うのかを知っておくと良いかもしれません。
舌クリーナーは、大きく分けると2種類あります。
一つは、舌ブラシタイプ。もう一つは、舌ベラタイプ。
慣れないと、舌ベラタイプで舌をこするときに舌を傷つけてしまいやすいので、舌磨き初心者の場合は、舌ブラシタイプが良いといわれています。
舌クリーナーを使用しての舌磨きの方法は、
舌ブラシタイプは、舌の奥の白い部分から前方に向かってやさしく撫ぜるようにして磨きます。
舌ベラタイプは、舌の奥から舌苔(ぜったい)をかき出すようにします。
これだけの説明でもどちらが良いか判断できると思います。舌の粘膜は、胃腸などとおなじようにナイーブな細胞からできています。胃腸を舌ベラでこすって、良い訳がありません。舌も同じです。
でも、ブラシだからといって、ゴシゴシと舌をこすれば舌ベラでこするのと何ら変わりません。歯ブラシで歯を磨くように舌を磨いている人がいますが、舌を傷つけ取り返しのつかないことになるかもしれません。
ところが、舌が白くなり困っている人の多くは、舌の磨き過ぎが良くないということを知りながらも仕方なく磨いていることが分かっています。
舌をきれいにするための方法が、「舌磨き」以外にないと思っていませんか?
舌磨きの仕方
舌をきれいにするには、舌の苔を取ることは必要。でも、舌ブラシを使い過剰に舌磨きを行なうと逆効果になる。
では、どうすれば良いでしょう?
舌を磨くときに力を入れず、出来る限り優しく磨く。そして、磨く回数を最小限にする。(できれば、舌の奥のほうから2回だけ磨く。)
このようにすると、舌の粘膜を守ることができ、苔も少しだけ除去できます。少しだけというのは、この方法では、舌を磨いた後も白くなっているからです。でも、これ以上磨くと磨き過ぎることになります。
歯ブラシを使用する場合
どうしても、舌を磨きたいという方のために、安全に舌磨きできる方法をご紹介します。ご参考にしてください。
- 極細毛の歯ブラシを使用する
- 歯ブラシを斜めに倒し、毛先を舌に垂直に当てないようにする
- 舌の奥のほうから手前に、歯ブラシを倒した状態で優しくなぜる。
- 舌を撫ぜる回数は、2回を限度とする
舌は柔らかいブラシで優しく撫ぜる。ただし、同じ箇所を撫ぜるのは2回が限度です。
私が舌磨きに、柔らかい毛先の歯ブラシをお勧めするのは、歯ブラシを横に倒して撫ぜることが出来るからです。
※現在、舌磨きでお勧めしているのは、歯磨き用の歯ブラシです。それも極細毛の歯ブラシです。
舌磨きで注意するポイント
歯磨き粉を付けて舌を磨いてはいけない
舌磨きする時に(界面活性剤含有の)歯磨き粉を使うと、口腔乾燥を起こし口臭をひどくするので使わないようにしてください。
舌を磨く人の中には、歯磨き粉を付けて舌磨きをする方がいます。イメージでは汚れを取るためには、歯磨き粉を付けたほうが効果的なような気がします。だから、舌磨きでも歯磨き粉を使うのかもしれません。
しかし、舌磨きの時に歯磨き粉を使うことは良くありません。調査では、歯磨きに市販の歯磨き粉を使っている人の方が舌が白くなりやすいことが分かっています。
ほとんどの市販の歯磨き粉の成分には、合成界面活性剤が含まれています。この他にも合成の添加物が多量に入っているのはご存知かと思います。
特に、合成界面活性剤は、粘膜への刺激が強く舌乳頭の角化を進めます。そのため、細菌も増えやすくなり、結果的に舌苔ができるのです。
こういうと、市販の歯磨き粉を使っていても、舌がピンク色でキレイな人がいるのはどうして?と思うかもしれませんね。
その理由は簡単です。舌が白くなる人とキレイな舌の人の大きな違いは、唾液の量にあるからです。唾液が少ないと口腔乾燥を起こし舌が白くなります。でも、常に唾液が出ている人の場合には、口腔内が洗浄されるため、舌もキレイなのです。
ですから、唾液が多く出ていて、元々舌がキレイな人の場合には、たとえ合成界面活性剤入りの歯磨き粉を使っても、唾液が洗い流してしまうため、問題がないのです。
しかし、唾液が少ない人の場合には、少しの歯磨き粉でも舌が白くなる原因になってしまうのです。ご注意下さい。
過剰に舌磨きしてはいけない
始めに申し上げたように、舌磨きでは口臭をなくす根本的な対策にはなりませんし、過剰に舌磨きを行うと舌苔を悪化させて口臭をひどくしてしまいます。
舌の表面には、糸状乳頭(しじょうにゅうとう)という突起状のものが生えていて複雑な凹凸になっています。
舌の凹の部分に細菌が入り込むので、凸の部分だけ磨いてもきれいにならないので、舌苔(ぜったい)がなくならないのです。
だから、毎日、毎日、舌を磨いても、いっこうに舌苔(ぜったい)がなくならない。という悪循環になるのです。
もちろん、舌磨きをした直後は、口臭も治まります。でも、すぐに口臭がしてくる…。。という繰り返しをしている人が多いのです。
関連記事>舌磨きはしないほうがいい
安全な舌清掃と舌苔ケア
口臭をなくすには、舌の表面だけではきれいにしても困難です。糸状乳頭の凹みに潜んでいる細菌を退治することが重要なのです。
口臭を予防するには、舌だけきれいにするのではなく、歯と口腔粘膜、そして、唾液もきれいにしないといけません。
美息美人(びいきびじん)を使う舌ケアの方法
白くなった舌をケアするには、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」のアルカリイオン水でうがいを行ない、舌の汚れを浮かしてから舌を磨くのがお勧めです。
美息美人(びいきびじん)の舌磨き方法は…
柔らかい毛先の歯ブラシを用い、歯磨きの後に、歯ブラシを倒して奥から前方に2回やさしくなぜるだけです。
この方法が舌苔(ぜったい)を取るために有効だと自信をもっていえるのは、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」を使用したお客様から口臭がなくなったとか、舌苔(ぜったい)がとれたという感想をたくさん頂いているからです。
それでも、頑固な舌苔(ぜったい)が付いている場合があります。その場合には、この歯ブラシで撫ぜる方法ではきれいにならないこともあります。
そのような頑固な舌苔(ぜったい)にお勧めする方法があります。
それは、コットン(綿花)に美息美人(びいきびじん)」のアルカリイオン水を浸し、舌の汚れている部分をふき取る方法。
アルカリイオン水で歯磨きを行なうと、苔がふやけるので、濡れたコットンで簡単にふき取ることができます。(コットンだからといって磨きすぎはいけません。コットンで拭く場合も2回が限度です。)これを数日繰り返すとかなりきれいになるのでお勧めです。
舌苔(ぜったい)や口臭でお悩みでしたら、一度、美息美人(びいきびじん)をお試しください。今なら90日間返金保障もついています。
口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」