口臭を自分で確認する方法
Yahoo!知恵袋に「自分の口臭を確認する方法はありますか?」という質問がありましたが、口臭や体臭の匂いは、自分では判断しにくいものです。そのため、自分の口臭がしていないか気になっている人が多いのではないでしょうか。
自分で口臭を確認する方法としておすすめなのは、人差し指を舌でなめてから嗅ぐと、口臭がしているかどうか簡単に判断できます。
ところが、不安から口臭が気になると、実際以上に臭いに敏感になり、チェックしても口臭を正確に判断するのは難しいのが現状です。
「においの科学のウソ・ホント」
出典:東京大学大学院農学生命科学研究科
自分の口臭を簡単にチェックできる方法をご紹介します。ご参考にして下されば幸いです。
この記事は、口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登が書きました。
関連記事:口臭が気になる1位!相手の人が鼻を触る仕草の真実は?
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舌を見て口臭を確認する
舌苔が多量についていると口臭原因になるので、鏡で舌を観察しましょう。舌の色がピンクに近いと口臭の心配はありませんが、厚い舌苔が付いているとか、舌苔の色が黄色いと臭いが強い傾向にあります。
その理由は、、舌苔が黄色くなるのは、口臭原因となる硫化水素が多いからです。(ただし、喫煙など他の原因もあります。)
口臭には生理的口臭と病的口臭がありますが、その原因はほとんどが舌苔(ぜったい:舌の表面につく白い苔状のもの)です。
厚生労働省e-ヘルスネット
指を舐めて臭いを嗅ぐ
指を舐めて臭いを嗅ぐと、臭いチェックだけでなく、口臭の種類や強さまで確認できます。舐めた後、10秒ほど時間を置いてから嗅ぐとよく分かります。
口臭のチェックは、唾液のにおいを嗅ぐことで口臭を確認できます。どうしてかと言うと、口臭物質VSC(揮発性硫黄化合物)は唾液に溶け込んでいるからです。
>>口臭原因は口臭の種類で分かる!どぶ臭?酸っぱいにおい?生臭い?
マスクのにおいで口臭をチェックする
マスクを嗅いだ時に「臭い」と感じた経験があると思います。呼吸によって吐き出した息がマスクに付くと、唾液の匂いがするからです。
マスクのにおいを嗅いでも、「うっ!」というような激しい臭いはない場合は、口臭を心配する必要はありませんが、ドブの臭いがするなどひどいニオイがしたら要注意です。
コップに息を吹きかけて嗅ぐ

口臭チェックの一番簡単な方法は、コップに息を吹きかけ自身で嗅いでみる方法です。
この方法を行うと口臭があるかどうかがわかります。
ただ、起床時の息は誰でも多少臭うものです。しかし、起床時の口のにおいは、生理的口臭といわれるもので、そんなに気にするものではありません。
というのは、寝ている間は食事や会話もないので唾液の分泌も少なくなり、臭いがきつくなります。でも、日中の生活のなかで口をあけてしゃべっているうちに、序序に口臭が薄れていきますのでご安心ください。
ガーゼで舌を拭いてチェックする

この口臭チェック法を行なうときは、ガーゼを用意してください。ガーゼを指に巻きつけ、舌の上を拭きます。
若干、時間を置いてから、そのガーゼの汚れた部分を嗅いでみます。
臭いが強いようであれば、あなたの口臭の原因は、舌にあるといえます。拭いた部分の汚れを観察すると、舌苔がどれだけあるかも分かるはずです。舌の上にできている舌苔が口臭菌を増やしています。その場合の対処法は、舌苔を落とすことも必要になります。
ガーゼがないときには、スプーンでも代用できます。
スプーンを使って舌の表面を掻き出すように撫ぜます。その後、少し時間をおいてから、スプーンのニオイをかいでみてください。(時間を置かないと、正しく分かりません。)
歯間ブラシのニオイでチェック

この口臭チェック法を行なうまえに、歯間ブラシを用意してください。
歯間ブラシで、奥歯の奥や奥歯と奥歯の間など通常のハミガキで磨きにくい所を数回こすってみてください。
そして、その歯間ブラシを臭ってみてください。臭いが、強いようであれば問題です。歯周病や歯肉炎の疑いがあるからです。詳しくは、『口臭の元!歯間ブラシが臭くなる原因と対策ポイント4つ』が参考になります。
歯周病の場合の臭いは、膿と血の臭いがするのが特徴です。ですから、歯間ブラシが臭う場合は、口臭もしているはずです。そんな場合は歯科受診をすることをオススメします。
歯周病におすすめの歯磨き粉は、こちら『歯周病に効く市販の薬と歯磨き粉はコレ!正しい使い方はコレ!』をご参考にしてください。
タニタの簡易口臭チェッカーで測る

口臭は自分の鼻で嗅いでも分かりません。それは、不安という感情が入るからです。感情が入ると、事実以上に臭く感じてしまいます。それが口臭の問題を大きくする要因なのです。
ですから、おすすめはタニタの口臭チェッカーでの計測です。口臭チェッカーは臭いセンサーで測る器具のため、感情が入ることはありません。客観的に口臭値を測れるのが良いです。
始めて口臭チェッカーで測ると、「なんだこんなものか?」と思うかもしれません。しかし、人によっては口臭値が低いことが信じられなく、「この口臭チェッカーは壊れている」なんて思うこともあるようです。
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まとめ

コップに吹きかけたあとのニオイを嗅ぐ方法は、人によって感じ方が様々なので確かなものではありません。人は「臭い」と思っていたら臭く感じ、「臭くない」と思ってたら、それほど気にしないものです。ですから、空気(口臭)を嗅ぐ方法では、口臭チェックは難しいです。
他の口臭チェック法では、唾液を嗅ぐ方法が主です。口臭は唾液が蒸発したあとのニオイだからです。口臭がしている人の場合には、必ず、唾液自体が臭くなっています。特に、臭うのが、舌と扁桃腺、そして、歯間です。
口臭原因については⇒⇒『口臭がドブ臭でもアルカリイオン水うがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・』