歯周病

歯周病を改善するプラークコントロールとは

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

歯周病は完治しない!歯周病で困らないためには、うまく歯周病菌と共生することが重要です。歯周病は厄介な病気です。歯医者で長期間治療しやっと治ったと思ったら、忘れたころに歯ぐきが腫れます。

歯周病で歯ぐきが腫れると、出血や膿が出る。口臭もするので、周囲に気を遣うことになるかもしれません。

ですから、歯周病になると一日一倍ブラッシングも丁寧にするのではないでしょうか?それだけ気をつけているのに、体調が少し悪くなるだけで歯周病が再発することは珍しくありません。

もし、このような厄介な歯周病でお困りでしたら、今回の記事は、「プラークコントロール」で歯周病を予防するにはについてお伝えします。ぜひご参考にしてください。

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歯磨きしても歯周病は再発を繰り返す

歯周病は、ていねいに歯磨きしても治ることはありません。疲労などで免疫が低下すると、歯周病はすぐに再発します。

8年以上も前の私自身の話です。その頃、歯磨きをきちんと行っているのに歯周病が進行し、歯ぐきが腫れては歯医者さんにかかり、少し良くなったかと思うと、また歯ぐきが腫れるという繰り返しをしていました。

もちろん、歯ぐきが腫れたときには口臭もひどかったようです。というのは、自分にはどれだけ臭っていたのかが分かりませんでしたが、毎朝、妻が「最近、息がにおう。」と教えてくれました。

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心配になり、使った歯間ブラシのニオイを嗅ぐと血なまぐさい臭いが。妻も相当臭かったかもしれません。

そのような時に歯磨きをすると、歯周ポケットから臭い膿が出てくるのも分かりました。気分が悪くなったのを覚えています。膿ですから、臭くて当然です。臭いが気になるので、その部分をしつこくブラッシングをして口をゆすぐをと、洗面台がきれいな血の色に染まり、再度ショックを受けたものです。腫れていた歯ぐきの皮膚が、強く歯磨きをしたので破れたのかもしれません。

その頃は、まだ「美息美人(びいきびじん)」を開発していなかったので、歯ぐきが腫れては歯医者さんにかかり、治ってもすぐに歯ぐきが腫れるという繰り返しをしていました。

結局、最終的に抜歯することで治ったのですが。。。。歯を抜いたことが正しかったかどうかは分かりませんが、抜歯したことで厄介な歯周病との戦いにエンディングを打ったはずでした。

しかし、歯周病は終わらなかったのです。抜歯して歯がなくなったのに歯周病が終わらない。その理由は、違う歯の部分が歯周病になったからです。

歯磨きしても歯周病は治らない?

歯周病について勘違いしていたら、私の二の舞を踏んでしまうかもしれません。
そうならないように、この後、歯周病に関する真実をお話ししますので、しっかりとお読みくださるようお願いします。

2日前に、自宅にこの会誌が送られてきました。日本歯周病学会の会員に定期的に送ってくる本です。歯周病のついて学ぶために数年前からこの学会に入会しています。(2015年3月に退会。現在は日本口臭学会に入会)

本の中をぱらぱらとめくっていると、歯科医向けの広告が目にとまりました。

いきなりタイトルが、「慢性疾患としての歯周病へのアプローチ」。そして、サブタイトルが、「歯周病は治るのか?」これが、今日伝えたかったことです。

この本は、歯周病専門医のための専門書です。そして、最先端の歯周病に関する知識が詰め込まれた本です。それなのに、歯科医に向けて「歯周病は治るのだろうか?」という疑問形のコピーが。この意味は、歯医者さんたちの間でも、歯周病は治らない厄介ものだからです。

しかし、患者さんがこのタイトル「歯周病は治るのか?」を目にしたら、仰天するかもしれません。というのは、患者さんにすれば、歯医者さんにかかれば、歯周病は治ると信じているに違いないからです。

ですから、今、歯周病を治療するために歯医者さんに通っている人が、これを知ったらショックを受けるかもしれません。
歯医者さんが、「歯周病は治るのか?」と聞かれているのですから。こちらが質問したい言葉ですよね。でも、これが歯周病というものです。

歯磨きしても歯周病が治らない理由

歯周病が治らない。どうして何度も再発するのかというと、歯周病は歯周病菌が起こす病気だからです。ですから、歯ぐきが腫れ、たとえ歯医者さんで治療して一時的に治ったとしても、歯周病菌が無くならないかぎり何度でも歯周病菌は悪さをします。

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その度に、歯を支えている歯周組織や歯槽骨が退縮してしまうと、歯ぐきが自然と元に戻ることはありません。それに、歯槽骨が退縮すると、歯ぐきが下に下がり歯が長く伸びたようになってしまい見た目も悪くなります。

歯周病をその状態でほっておくと、歯がぐらぐらと動揺し、しまいには抜歯することになるかもしれません。これが、歯周病になってからの一般的なプロセスです。

歯周病が悪化しないようにするには

この本では、「歯周病が悪化しないようにどうすればいいのか?」ということが書かれていています。

それは…バイオフィルムをコントロールする環境をつくること ※バイオフィルムとは、細菌の集まった状態またはプラークとも言う場合もあります。

なんか難しそうですが、「バイオフィルムのコントロール」を簡単に説明すると、

  1. 歯周病が悪化しないように、定期的に歯医者さんで歯石を取ってもらう。
  2. 歯周ポケット内のバイオフィルムをかき出すようにブラッシングをていねいにする。
  3. 口腔内を清潔にして細菌が増えないようにコントロールする。
  4. 口腔内が酸性に傾かないようにする。
  5. 唾液の分泌を促すようにする。

こういうことだそうです。歯周病の予防には、歯垢(プラーク)をコントロールすることが最も大事なことです。

でも、「言うは易し、行うは難し!」

じゃあ。実際、どうすればいいの?

歯周病予防のためのプラークコントロールの方法

歯医者さんに定期的に行くことはできます。でも、お家でのブラッシングとなると自信がないという人が多いのです。

そんな状態で、どうやって細菌をコントロールしたらいいのか? それどころか、唾液が良く出るようにすることなんて出来ないという方が多いのではないでしょうか?

そうなんです。この本に書かれている理屈はよく分かるのですが、歯医者さんでない一般の人にとっては、「歯周病菌をコントロールするために何をすればいいのか」が分からないのです。

プラークコントロールの方法

  1. 歯周病予防の歯磨き粉を選ぶ。
  2. 殺菌剤や歯肉炎を治す薬剤が入っているもの。
  3. 寝る前に10分くらい時間をかけ、すべての歯と歯ぐきの間をていねいにブラッシングする。
  4. 歯科で、2~3か月に一回は歯石除去とクリニーングをしてもらう。。

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ドラッグストアに行けば、沢山の歯周病予防のための歯磨き粉が陳列していますが、どれを使えばいいのか分かりませんよね。本当に困ります。このように、分からないことが多すぎるのが現状ですので、歯周病で悩む前に歯医者さんに相談してアドバイスを受けるのが賢い方法かもしれません。

そして、歯磨きでお口の中を清潔にして細菌が増えないようにコントロールするために、おすすめは、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」です。

著者:上林ミヤコ(歯科衛生士)
日本歯科学院専門学校 歯科衛生士学科卒業。一般歯科医院に勤務後、株式会社アイオーン上林歯研究所で主に口臭相談業務を担当。

サイト運営責任者:上林登
株式会社アイオーン代表取締役、上林歯研究所所長、口臭予防歯磨き粉 美息美人の開発・製造販売
日本口臭学会会員、日本歯周病学会会員、日本口腔ケア学会会員

糖尿病だと歯周病になりやすい!?歯ぐきが腫れたり出血したら要注意!

糖尿病の検査

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

歯周病になると、歯ぐきが腫れる、出血がする、歯が抜ける、口臭が強くなる、というような症状が起きますが、歯周病は糖尿病の人に多いです。

歯周病は歯周病菌が歯ぐきに炎症を起こしてできる病気なので、歯科の代表的な病気です。ところが、歯科とは関係のない「糖尿病」が歯周病を併発することを知らないのではないでしょうか。

糖尿病と歯周病は相互に関係していて、糖尿病になると歯周病になりやすく、また歯周病になると糖尿病になりやすいことが分かっています。

今回は、歯周病の原因となる糖尿病についてお伝えします。ぜひご参考にしてください。

歯周病と糖尿病の関係

歯周病と糖尿病は全く関係のないことのようにイメージしていませんか。ところが、歯周病は糖尿病の合併症です。どちらも生活習慣病なので関係があっても不思議ではありません。

歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという疫学調査が複数報告されています。

さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになってきました。つまり、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられるようになってきたのです。

それだけではありません。糖尿病の人も歯周病の人も口臭がよくするという共通点があります。歯茎が臭いと感じたら「「歯茎が臭いそれは歯周病から口臭に発展した証拠。うがいで口臭を消す方法とは?」をご参考にしてください。

現在では歯周病を治療することによって、糖尿病の症状が改善することが分かっています。

引用:日本臨床歯周病学会 歯周病は糖尿病の合併症の一つ

糖尿病が歯周病になりやすいのは?

糖尿病になるとからだの免疫が低下します。高血糖の状態では白血球などの働きが低下してしまい、プラークの菌に対しての抵抗力が下がり、歯周病になりやすくなるのです。

また、糖尿病だと歯周病に2倍以上かかりやすくなる、とも言われています。(宮崎県歯科医師会サイトより)

歯周病だと糖尿病になりやすいのは?

歯周病菌から出る毒素が歯肉の血管から全身に広がり、それがインスリンの働きを低下させ血糖値を上げると言われています。

また、心臓や脳の血管に入った歯周病菌は、血管壁に炎症を起こすため動脈硬化を起こし、狭心症や脳梗塞のリスクを高めます。

糖尿病ってどんな病気

患者数250万人。

年間の死亡者数1万3,669人。

成人の失明原因第2位が、糖尿病が原因の眼の病気。

血液透析が必要になる原因の第1位が、糖尿病が原因の腎臓病。

糖尿病患者の脳卒中になる危険性は、糖尿病でない人の3倍。

糖尿病患者の心筋梗塞・狭心症の危険性は、糖尿病患者でない人の3~4倍。

他にも、糖尿病の合併症には、肺炎、歯周病、皮膚炎などがあります。

血糖値が極端に高い場合には、命の危険もあるので緊急治療が必要です。しかし、糖尿病の患者さんがそのような危険な状態に陥ることはめったになく、通常はほとんど症状に現れない程度の高血糖です。症状が現れないのにもかかわらず、からだの中では知らず知らずのうちに、高血糖の悪影響がじわじわと広がっていきます。そして何年かたつと、「合併症」と呼ばれるさまざまな病気や身体の障害が現れます。

引用:日本生活習慣病予防協会 糖尿病

高血糖とは何?

血糖値が高くなる糖尿病は、自覚症状が少ないといわれています。ですから、早めに予防することが大切です。

私たちが食事から摂取した糖質の多くは、体内で分解されブドウ糖に変わります。このブドウ糖の血液中の濃度を血糖値といいます。

ホルモン物質である「インスリン」は、ブドウ糖が身体のエネルギーとして利用されるのを助けます。また、血糖値が上がりすぎないようにコントールしています。

しかし、食べ過ぎや運動不足、ストレスなどの生活習慣が引き金となり、インスリンの分泌が減少して正常に働かなくなると、血糖値が高くなります。

血糖値とは、血液の中の糖分(ブドウ糖)の濃度(濃さ)のこと。健康な人の血糖値は食事の前の空腹時で80~110mg/dLぐらいです。食事をとり、胃腸で食べ物を消化吸収し、ブドウ糖が血液の中に入ってくると、血糖値は高くなります。しかしそれでも、上限は140mg/dLぐらいです。血糖値がこれよりも高い状態を「高血糖」といいます。
引用:日本生活習慣病予防協会 糖尿病

糖尿病の予防

糖尿病は生活習慣病ですので、日ごろの運動や食事を見直すことが大切です。

血糖値を正常に保つには、毎日軽く運動したり、食事に気をつかうことが重要です。運動すると、血液中のブドウ糖をエネルギーとして消費するため、血糖を下げることができます。さらに、運動することによって、内臓脂肪を減らしてインスリンの働きを高めます。

運動不足のほかに、食べ過ぎも血糖値を高めます。特に糖質のとりすぎは血糖値を上げる大きな要因です。ですから、自分に必要なエネルギーに合わせて、栄養バランスの良い適正な量の食事をとることや、血糖値の上がりにくい食事をとるようにすることが重要です。

日々の食事のコツ

【調理法】

ゆでもの・蒸し物>焼き物>炒め物>揚げ物

【食材】

野菜>魚>トリ肉>豚肉>牛肉

まとめ

糖尿病と歯周病は互いに関係しています。それに、糖尿病の初期では、自覚症状も少ないために知らないうちに病気が進行します。そして、糖尿病は様々な合併症を引き起こす。

その内の一つに歯周病(歯周炎)があります。歯周病になると、歯ぐきが腫れる、出血するなどの症状が現れますが、その前に口臭がするようになります。口臭が強いのは歯周病の大きな特徴です。歯周病におすすめの歯磨き粉は、こちら「歯周病に効く市販の薬と歯磨き粉はコレ!正しい使い方はコレ!」をご参考にしてください。

ですから、「口臭がしているかもしれない?」とか、「お腹周りが気になる」と感じたら、歯科で歯周病の検査を受けることも大切ですが、血糖値を調べるといいかもしれません。

口臭原因については⇒⇒『口臭がドブ臭でもアルカリイオン水うがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・

歯周病の口臭でお悩みなら、アルカリイオン水の歯磨きをおすすめします。

歯磨きで取れない口臭がうがいですっきり