歯周病

歯茎が臭いのは歯周病のサイン!?原因と対策

歯や歯茎を吸うと臭い

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

歯や歯茎を吸った時に変な味やニオイを感じたことがありませんか?

歯茎が臭い原因で最も多いのは歯周病です。歯茎を吸った時に臭く感じるのは、歯茎の炎症による排膿の匂いの可能性が高いです。

歯周病が進行すると、歯周ポケットが深くなり細菌や膿がたまります。この膿を吸うと嫌な味や生臭い匂いを感じます。

歯周病が進み炎症が悪化すると排膿が歯茎に付着します。この状態の歯茎を指で触れてから嗅ぐと嫌な臭いを感じます。

(歯周病以外で歯茎が臭い場合の原因)

・根尖性歯周炎(こんせんせい):虫歯治療後に細菌が感染して歯根の先に膿がたまる病気。

・歯根嚢胞(しこんのうほう):歯の神経が死んだ後に感染し、歯の先に膿の袋ができる病気。

・歯肉膿瘍(しにくのうよう):歯周ポケットに膿が溜まった状態から炎症を起こし、歯茎がぷよぷよと腫れる。

・智歯周囲炎(ちししゅういえん):親知らずは、横に生えていたりして歯磨きがしにくい部分です。そのため溜まった歯垢に細菌が繁殖して、歯茎に炎症を起こします。

参考:歯茎が臭い病気 Google

歯茎から排出される膿には「メチルメルカプタン」が含まれているので、ドブのようなひどい臭いや嫌な味がします。

関連記事:口臭がドブ臭い!?ニオイの原因と対策

今回の記事は、歯茎が臭くなる原因と治し方についてお伝えしますので、是非ご参考にしてください。

歯茎が臭い

歯みがきで出血

症状

歯茎が臭いと感じたのは、次のような時ではないでしょうか。

  1. 差し歯と歯茎の間を舌で吸ったときに臭い。
  2. 固い食べ物を食べた時に、奥歯と歯茎の境目から膿の味がする。
  3. 歯磨きをした後に、歯茎から出血して血生臭い味がする。
  4. 腫れている歯茎部分を指で押すと、臭い汁が出る。
  5. 歯間ブラシを使い、そのブラシを嗅ぐと異臭がする。
    歯間ブラシが臭い場合は、『口臭の元!歯間ブラシが臭くなる原因と対策ポイント4つ』をご参考にしてください。

「歯茎が臭い」と感じる場合の原因は、ほとんどが歯周病によるものです。そして、歯周病の大きな特徴は、、、血生臭いことと、膿の味がすることですので、膿の臭いや味がしたら歯周病を疑ってみるといいかもしれません。

この部分が臭い

歯茎が臭くなるのは、どの部分が多いでしょう。それは、次の部位です。

  • 差し歯の裏側(舌側)
  • 奥歯と歯茎の境目
  • 歯と歯の間の歯茎部分
  • 親知らずと歯茎の境目
  • ブリッジのダミー底部の歯茎
  • 矯正装置が付いている部分の歯茎

これらは、どれもブラッシングが困難な部位です。この部位は、ご本人は気をつかって、ていねいにブラッシングをしているつもりでも、磨き残しができていることが多くなります。だから、歯茎が臭くなる!

歯周ポケットに膿がたまる

歯周病になると、歯周ポケットができ、歯周病の進行とともに歯周ポケットが深くなっていきます。ところで、歯周ポケットって何?と思っていませんか?

健康な歯茎では歯周ポケットはありません。ところが、歯周病になり、歯肉に炎症が起きると、次の右図のように歯茎が腫れて、歯と歯茎の間にすき間ができます。

健康な歯ぐきと歯周病の歯ぐき

この歯周ポケットに、歯茎からにじみ出てくる汁がたまります。この汁には歯周病菌が繁殖するので、臭い膿がたまることになります。

歯肉炎になり歯周ポケットが深くなると、さらに歯石が付きやすくなります。そして、歯周ポケットには常に膿が多量にたまることに。

もう分かったと思いますが、この状態の歯茎を押すと、膿が出てきても不思議ではないのです。

膿が口臭を起こす

歯周ポケットにたまっている汁(膿)は、口腔が乾燥状態になるとガス化(メチルメルカプタン)して口臭となります。だから、歯周病の人は特に口臭が強いといわれます。

ところが、歯周病菌がつくる口臭は、歯周ポケットにたまる膿だけではなかったのです。膿で増えた歯周病菌は、舌の粘膜にも感染し舌苔(ぜったい)を形成します。舌苔ができると厄介です。一度舌苔ができると、舌磨きを行っても容易に改善することが難しく、口臭原因になるからです。舌苔(ぜったい)の取り方について詳しくは、『舌磨きをしないで舌苔(ぜったい)を取る方法!舌を磨くと逆効果になるのでご注意ください』をご参考にしてください。

歯周病の口臭対策

歯茎が臭いときには、歯周病になっていることが多いです。ですから歯科治療を受けて口臭対策を行なうことが大切です。

歯周病を治す方法は、次の3つを平行して行わないと効果が出ません。

  1. 歯科治療
  2. 歯科の定期検診
  3. 毎日のブラッシングを効果的な方法で行う

歯周病は、人によって原因や状態が異なります。差し歯が歯周病の原因だったり、親知らずが原因だったりと、人によって違うので対策方法も異なってきます。ここでは、ケース別に治し方をご紹介します。

前歯(差し歯)が臭い

歯根の穴に差し歯を入れる

「前歯が臭い!」といわれる方の多くは、差し歯が口臭原因になっています。

ですから、前歯(差し歯)が臭い場合には、ニオイを治す前に歯科治療を受ける必要があります。歯石除去をして歯周ポケットの掃除をするなどの後、歯周病の治療を受けることが多いです。

ところが、前歯(差し歯)が古い場合には、前歯(差し歯)が支台歯と適合していないかもしれません。前歯(差し歯)と支台歯が適合していないと、汚れがたまりやすいので、ていねいにブラッシングケアをしても、歯茎からの臭いを治すのは困難かもしれません。このようなケースでは、歯医者さんから、前歯(差し歯)を作り変えるように勧められることがあります。詳しくは、『差し歯が臭い時の原因と対策』をご参考にしてください。

しかし、前歯(差し歯)を作り変えても、歯周病が治っていなければま口臭は治まりません。たとえ、歯周病治療で一時的に口臭が治まっても、その後のブラッシングケアが十分でないと、再び歯周病が悪化し口臭がするようになるのでご注意ください。

>>歯周病は歯磨きで治りますか?その答えは?

ブリッジが臭い

ブリッジが臭い場合も、差し歯と同じように支台歯との適合が悪くなっていることがあります。しかし、ブリッジが原因で歯茎が臭くなる場合の大きな原因は、ダミーがあるなど形状が複雑でブラッシングが困難なことにあります。

ですから、ダミーの底部の清掃は歯間ブラシを使用するようにしてください。

親知らずが臭い

奥歯の奥はきれいに磨けない

親知らずの歯(智歯)が臭くなるのは、親知らずの歯の多くがきちんと生えていないことにあります。歯が横に生えていたり、歯茎に埋まっていたり。

そのため、汚れがたまりやすいからですが、歯茎が臭くなるのはそれだけではありません。親知らずの歯が一番奥にあるため、ブラッシングが困難なためです。

ブラッシング不足によって、歯周病になりやすいからです。

また、親知らずの歯を抜歯した後、歯茎にぽっかりと大きな穴が開くことがあります。その穴に食事カスがたまり腐敗すると、ひどい口臭が発生します。穴がふさがると臭いもしなくなりますが、それまで強烈な口臭がするかもしれません。穴がふさがらなく臭いが続く場合は、歯科で処置をしてもらうと良いでしょう。

歯茎から出る汁が臭い

歯肉炎で腫れている歯ぐき

歯周病が悪化し歯周ポケットができると、ポケット内に膿の汁がたまります。ポケット内の汁は普段でも出ているのですが、歯磨きの時や歯茎を押さえた時によく汁が出ます。この汁が臭い!

他にも、歯周病になると「歯茎が腫れる」ことがあります。

歯茎が腫れているといっても、ポツンとできものが出来る根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)や、全体的に歯茎がぶわぶわと腫れる歯肉炎のように原因によって異なります。

どちらも放置すると、症状が悪化するので早目の処置と治療が大事です。詳しくは、『歯茎が臭いのは歯周病のサイン!?原因と対策』をご参考にしてください。

歯茎の臭いを徹底的に予防するには

歯茎からの臭いの原因の多くは、歯周病によるものです。ですから、治療を受けて処置することが必要ですし、歯周病の予防のためには、定期的に歯科健診を受け歯石除去やクリーニングをしてもらうことも大切です。

しかし、これだけでは、歯茎からの臭いを完全に予防することは困難かもしれません。それほど、一度歯周病にかかると、歯茎の臭いを予防することが難しいのです。実際、私自身、このことで悩み続けていたのですからよく知っています。

では、私の口臭を最終的に解決した方法をご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。

それは、ブラッシングの仕上げにワンタフトブラシを使用したことです。たったそれだけです。ですが、これほど効果が出る方法を他には知りません。

ワンタフトブラシで歯周ポケットをブラッシングする

ワンタフトブラシというのは、一般の歯ブラシとは形状が異なり、毛先を束ねて筆のようにした歯ブラシです。

このワンタフトブラシで、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)と、歯間部分をなぜるように磨きます。一般の歯ブラシでは磨き残しができる部分でも、筆のようなワンタフトブラシを使うとキレイに磨けます。

使ってみるとよく分かると思いますが、今まで感じることができなかった「スッキリ感」を感じるはずです。それほど狭い部分までよく磨けます。

このワンタフトブラシを習慣にすると歯周病が予防できるため、歯茎からの臭いも気にならなくなると思います。効率よく口臭予防するためには、美息美人(びいきびじん)を併用することをおすすめします。是非お試しください。

口臭予防歯磨き粉「美息美人」

まとめ

歯周病が進行すると排膿するようになり、口臭が強くなります。歯茎を吸うと臭いを感じますが、初期の歯周病では自分で判断できないことがあります。家族から口臭を指摘されたら、一度歯科を受診しましょう。

早目に歯科治療して、歯磨きなどの口腔ケアをていねいに心掛けると、歯周病の口臭を予防できます。

歯間ブラシで血が出る原因のほとんどは歯周病

歯間ブラシ

歯間ブラシで血が出るのは

日本歯周病学会会員口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

歯磨きや歯間ブラシを使った時に出血すると不安になりますよね。YAHOO!!知恵袋を見ていると、「歯磨きした時に出血するのは磨き過ぎですか?」とか「歯間ブラシを使うと血が出るのは病気ですか?」と言う質問がありした。

歯磨きや歯間ブラシで出血を経験する人は多いです。その理由は、歯茎からの出血する原因は、ほとんどが歯周病だからです。歯周病は日本人の8割以上が罹患している国民病です。歯周病の初期は、血が出ることはありませんが、病気が進行すると歯茎が腫れて出血するようになります。

歯槽膿漏になると歯が抜け落ちることにもなるので、ブラッシングを適切に行なうことが大事です。

今回の記事では、「歯間ブラシで出血してしまう原因」についてお伝えしますので、是非ご参考にしてください。

歯間ブラシで血が出る原因のほとんどは歯周病

歯間ブラシで血が出ると不安になりますが、歯ぐきから出血する原因の多くは「歯周病」によるものです。歯肉に炎症が起きると、毛細血管が広がり歯肉が腫れるので、ブラッシングしただけで毛細血管が破れて出血するようになります。

歯周病は進行する病気で、歯肉炎、軽度歯周炎、中程度歯周炎、重度歯周炎(歯槽膿漏)へと悪化していきます。歯周病の症状には、歯ぐきの赤み、腫れ、出血、口臭といった症状がありますが、出血する場合には、軽度歯周炎以上になっています。

参考:日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方 Amazon

歯磨きの度に血が出るとか大量出血がある場合は、中程度から重度の歯周炎になっている可能性が高いです。血が出る場合は、放置しないですぐに歯科を受診するようにしてください。

>>歯周病の症状について分かりやすく解説します

歯周病の原因

歯ぐきから出血する原因のほとんどが歯周病です。この歯周病になる原因を理解しておくと、今後の対処や予防に役に立ちます。

【歯周病の原因】

  1. 歯磨きが上手にできていないために、歯垢や歯石が着く。
  2. 歯間ブラシやフロスを使っていない。
  3. 唾液の分泌量が少ない。(ドライマウスの原因には、薬の副作用やストレスなどがある。)
  4. 自律神経の乱れ
  5. 喫煙習慣(コチン・タール)
  6. ホルモンの乱れ(思春期、更年期)
  7. 糖尿病などの疾患

歯みがきで出血

歯間ブラシが臭くなる原因について詳しくは、『口臭の元!歯間ブラシが臭くなる原因と対策ポイント4つ』をご参考にしてください。

関連記事>>歯周病の治し方

歯茎からの血は出したほうがいい

歯科で診てもらったときに、歯医者さんから「軽い歯肉炎ですから、血は出したほうが良いです。(早く治るから)」といわれることがあります。

その理由は、血の中に膿が混じっているからです。膿は腐敗物だけでなく歯周病菌などのばい菌が多く含まれているので、膿を出す方が炎症が治りやすいのです。

いいえ、歯磨きを控えるのは逆効果です。歯茎から血が出ているときは、「歯磨きをしたらもっと血が出そう」「刺激を与えると治りが悪くなりそう」という気持ちから、多くの方はブラッシングを控えがちになります。しかし、この判断は正しくありません。
引用:東京国際クリニック/歯科 歯茎の出血・膿に関するQ&A

出血しやすくする要因

ホルモンバランスの乱れ

女性の場合は、生理などでホルモンバランスが崩れると、歯肉炎を起こしやすくなるため、優しく歯間ブラシで磨いたつもりでも血が出ることがあります。

喫煙

喫煙習慣があると歯周病になりやすいというデータがあります。歯肉に炎症を起こした後も、喫煙を続けると歯周病が悪化するため、出血の可能性も高くなります。

薬の影響

血をサラサラにする、抗血小板薬や抗凝固薬を飲んでいると、歯茎からの出血が止まらない場合があります。また、降圧剤や抗うつ薬を服用していると、唾液の分泌が減少し歯周病のリスクを高めます。

歯周病以外の出血原因

歯周病が悪化すると歯肉が腫れるため、歯間ブラシを使っただけで血が出るようになります。歯間ブラシの使い方が間違っているなど他の原因もあるので、ご紹介します。

歯間ブラシの使い方が間違っている

歯間ブラシは、歯と歯の間の隙間にたまったプラークを除去するためのものです。無理に歯ぐき部分をゴシゴシと磨くと歯肉を傷つけて出血することがあるのでご注意ください。

正しくブラッシングするためには、歯間の広さに合った適切な「歯間ブラシ」を使うようにすることが大切です。

また、歯周ポケットなど歯肉部分を磨く場合は、フロスを使うといいでしょう。

歯周病以外の病気

歯周病でないのに歯ぐきから血が出る場合には、次のような病気の可能性もあります。

  • 血友病
  • 白血病
  • 再生不良性貧血
  • 血小板減少性紫斑病
  • ネフローゼ症候群

出血が続いている場合、重大な病気の可能性もあるので、早目に受診するようにしましょう。

歯ぐきから出血する場合の対処法

歯科治療

軽度の歯肉炎であれば、歯科での治療は歯石除去と歯のクリーニング程度で済みます。中程度であれば治療期間も長くなるかもしれません。歯槽膿漏のような重度の歯周病になれば、抜歯することもあります。

ブラッシングケア

鏡の前で歯磨き

歯周病の予防で大切なのは、毎日の歯磨きです。歯石を取っても歯磨きが上手にできていなければ、直ぐに歯周病菌は繁殖して再発します。

ですから、歯磨きで口の清潔を維持することは、歯周病予防にはとても重要なことです。
その時に、歯間ブラシやワンタフトブラシを使用すると、効果的に汚れを取り除けるために歯周病の予防効果が高まります。

歯磨き効果を高めるには、どの歯ブラシを使うかも大切なことです。

そして、歯磨き効果を高める大きな要素は、歯磨き粉の選択が重要です。同じように歯磨きをしても歯磨き粉によって効果に差が出ます。

歯周病の予防にお勧めできるのは、アルカリイオン水の歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」です。アルカリの力がよく汚れを落とすので、細菌の繁殖を抑えることができるからです。次の記事をご参考にしてくだされば幸いです。

まとめ

歯周病は進行する病気です。膿臭く感じたり出血がある場合には、すぐに歯科を受診しましょう。歯周病の予防は、日頃のブラッシングケアと定期的な検診を受けることも大切です。

>>歯周病になってから対処するよりも、予防が大切です。

歯間ブラシを使ったときに、血や臭いが気になる場合には、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」をご使用されることをおすすめします。

口臭予防歯磨き粉「美息美人」

歯間ブラシが臭い!ニオイの原因と対策は?

歯間ブラシが臭い3つの原因

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)上林登です。

歯間ブラシやフロスを歯の間に通した後、その匂いを嗅いだことがありますか?

Yahoo!知恵袋で確かめると「歯間ブラシをすると一か所だけ臭かったです。臭いの原因は何でしょう?」とか「歯間ブラシをやった後すごく臭います。口臭もそれだけ臭うのでしょうか?」とか「歯間ブラシを使うとドブのように臭いのですが、異常ですか?」など、歯間ブラシを使った後のひどい臭いにショックを受けている方が多くおられました。

歯間ブラシを嗅ぐと、誰でも多少は匂いがしていますが、歯の間から腐敗臭や硫黄臭の臭いがしていると不安になりますよね。

歯間ブラシを使って臭いところは、歯垢が着いていたり、歯周病になっている可能性が高いです。

1,歯垢(プラーク):ブラッシング不足による磨き残しが原因で、硫化水素(温泉のガスのような臭い)やメチルメルカプタン(玉ねぎの腐った臭い)を発生する。

2,歯周病(歯周病菌):歯周病が進行すると歯茎から膿や血が出て、タンパク質の腐敗臭を発生する。

3,虫歯(二次カリエス):クラウンやインレーと歯の間に隙間ができて虫歯になることから、腐敗臭が発生する。

参考:口臭の原因・実態 厚生労働省e-ヘルスネット

このように、歯間ブラシを使った後、ひどい臭いを感じた時には口臭も強くなっている可能性が高いです。

臭いが強い場合は、虫歯や歯周病が進行しているかもしれないので、早目に歯科を受診しましょう。

口臭対策としては、臭いのある歯間部をフロスや歯間ブラシを用いて、臭いを感じなくなるまでしっかり磨きましょう。ただし、歯ぐきに痛みを感じる場合はブラッシングは控えてください。

歯ぐきから出血や腫れがある場合は、歯周病の薬用歯磨き粉を使うことで予防効果が高まります。

参考:歯周病(膿)の臭いを消す裏ワザ

今回の記事は、フロスや歯間ブラシが臭い場合の原因についてです。ご参考にしてくだされば幸いです。

歯間ブラシを使うと臭いのはなぜ?

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歯間ブラシを使うと臭い場合は、歯間ブラシを通してところが歯肉炎(歯周病)になっていると考えられます。歯周ポケットにたまっている滲出液や膿が、歯間ブラシで掻き出されることが臭い原因です。

歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。(中略)さらに進行すると膿がでたり歯が動揺する

引用:日本臨床歯周病学会

歯周病や虫歯のほかにも、銀歯や差し歯があると歯垢(プラーク)が溜まりやすく臭くなります。どちらも歯科で診てもらうと直ぐに原因がはっきりします。

歯間ブラシが臭い時の原因は3つあります。

  1. 歯垢(プラーク)…歯磨き不足によって歯にプラークが付着して臭くなる
  2. 歯髄の腐敗…虫歯ができて腐敗臭がする
  3. 血や膿…歯周病(歯肉炎・歯周炎)によって生臭いにおいになる

歯垢(プラーク)に含まれる嫌気性菌が、硫化水素やメチルメルカプタンといった臭いのガスを作り、卵が腐ったような匂いを出します。歯周ポケットから膿が出ていると、ドブのような臭いになります。

口臭原因の9割は歯周病

ブラッシング不足

歯磨きをしても歯間部が臭い時は、ブラッシング不足が原因かもしれません。差し歯や奥歯のブリッジなど歯間部は歯磨きを行っても、磨き残しができやすく、プラーク(菌)が着いてしまいやすい所です。そのため、臭くなりやすい。

普段、フロスや歯間ブラシを使用していないと、歯間部にプラークや歯石が着きやすく、虫歯や歯周病の原因となります。

歯間ブラシを嗅ぐと、ぷ~んと臭うことがありますが、これは狭い歯間に磨き残しの歯垢(プラーク)があるからです。これを放置すると、将来虫歯や歯周病になり、口臭がひどくなってしまうので、フロス・歯間ブラシを使うことは大切です。

【おすすめの口臭ケアとポイント】
独断と偏見ですが、お客様の間で結果の出ている「おすすめの口臭ケア」のポイントをご紹介します。

1, ブラッシングケア・グッズは…電動歯ブラシ、歯間ブラシ、ワンタフトブラシ(磨き残しを軽減できる)
2, 洗口剤は…アルカリイオン水(舌苔とプラークを分解できる)
3, 市販の歯磨き粉の使用をやめる(添加物が口腔乾燥を起こすため)
4, 小まめに水やお茶を飲む(口内と喉を洗浄するため。うがいだけでは不十分。)

引用:簡単にできる口臭ケア!ポイントは4つ

関連記事:『口臭対策の基本はブラッシング!

歯周病で臭い

フロスや歯間ブラシを使用していても、歯周病になることがあります。狭い歯間部分は、フロス・歯間ブラシを使っても磨き残しができるからです。(歯周病の予防には、定期検診とPMTCが必要)

参考:フロス・歯間ブラシの使い方

歯周病(歯肉炎・歯周炎)になると、歯周ポケットができて臭いの強いガスを発生します。毒ガスが歯肉細胞を傷つけて膿が出るようになるのですが、この膿がドブ臭い!(※ドブのような匂いがすると、臭い玉が原因だと思う人がいますが、臭い玉が原因の場合は喉の方から匂いがあります。)

歯肉炎が悪化すると出血したり、フロスや歯間ブラシを嗅ぐと血や膿の臭いがします。

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歯周病でフロスや歯間ブラシが臭い時には、ドブのような口臭がしているかもしれません。歯周病菌による口臭は、血生臭いにおいが特徴ですので、臭いを感じたら歯科を受診されることをお勧めします。

関連記事:歯周病は治るのですか?治った人はいますか?

虫歯になり臭い

フロス・歯間ブラシが臭くなる部位は、銀歯や差し歯、ブリッジを装着しているところが多いです。人工歯にレジンや合金が使われていると、歯垢(プラーク)が着きやすくなり、その部分から虫歯になることがあります。

歯磨きの時にフロス・歯間ブラシを使用していないとプラークが歯石化してしまい、虫歯が進行し口臭の原因となります。

歯間に虫歯ができていても、目視で確認することは難しいのですが、フロスや歯間ブラシを嗅ぐとチェックすることが可能です。

歯間ブラシが臭い時の対策

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歯間ブラシを使った後、ブラシや歯の間が臭いのに、そのままにしておくと口臭の原因になります。臭いと感じたら、すぐに歯科を受診することが大切です。

虫歯や歯周病を治療することで臭いを軽減させることができますが、治療後もブラッシングがおろそかになると、虫歯や歯周病は再発します。また、磨き残しがあると歯垢(プラーク)が付いて生理的口臭も強くなります。

狭い歯間部の歯磨きには、液体の歯磨き剤「美息美人(びいきびじん)がおすすめです。使用方法は、歯間ブラシに液をつけて歯間を磨きます。アルカリの働きで虫歯や歯周病を予防することができます。

まとめ

フロスや歯間ブラシを使った後に臭いと感じたら、歯周病か虫歯の可能性が高いですので、受診することをおすすめします。

歯科治療後も、狭い歯間部は磨き残しができやすいので、特に丁寧にブラッシングする必要があります。口臭は自分では気づきにくいものですが、歯間ブラシで匂いを嗅ぐことで口臭チェックにもなります。

歯磨きで取れない口臭がうがいでスッキリ

 

歯周病で口臭がひどい!臭いを消す方法

歯周病による口臭の治し方

歯周病になると、口が粘つく、歯ぐきから出血する、歯がぐらつくなどの症状が起きます。

歯周疾患の自覚症状とセルフチェック 

出典:厚生労働省e-ヘルスネット

歯周病の症状の中でも、口が臭く(口臭)なり歯科を受診する人が多いのではないでしょうか。

歯周病になると、卵が腐ったような匂い(硫黄臭)や生臭い匂いがします。また、歯周病が進むほどドブ臭のようなひどい匂いになるので、口臭を治すには、早目に歯科治療を受けることが大切です。

朝日新聞出版から発行された「日本人はこうして歯を失っていく」(日本歯周病学会日本臨床歯周病学会)によると、口臭対策のためには歯周病を治療することが最も大切ですが、それだけではだめで、歯周病を予防するためのセルフケアが必要だとも書かれています。

今回の記事は、歯周病が原因の口臭対策について詳しくお伝えします。口臭を治したい方は、是非ご参考にしてください。

記事は口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登が書きました。

歯周病になると口臭が発生する

口臭には生理的口臭と病的口臭がありますが、口臭の9割は口腔内に原因がある病的口臭です。その中でも歯周病が原因の口臭はトップレベルにあります。

厚生労働省が実施した「歯科疾患実体調査(2016年)」によると、日本人の7割が歯周病になってるそうです。この時の調査方法は、歯周病の特徴的な歯肉の所見(歯周ポケットがある、歯石の沈着、歯周ポケット測定後の出血)が見られるかどうかの結果をまとめたものです。

口臭が発生する原因

この歯周病の特徴は、すべて口臭を発生させる原因となるものです。歯周病菌が産生する硫化水素やメチルメルカプタンなどが臭いの発生源であるので、歯周病が原因の口臭は、卵が腐ったような硫黄臭が特徴です。

歯周病菌の多くは酸素を嫌う嫌気性菌で、歯肉に炎症をおこしてポケットができます。ポケットができると、その中の歯石(プラーク)、膿・血を住みかにして嫌気性菌(歯周病菌)が繁殖するので、膿や血の匂いがします。

歯周病が原因のケース

歯周病といえば、歯ぐきの腫れや痛み、出血、口臭をイメージすると思います。歯周病になりやすい所は、歯磨きが上手にできなく、磨き残しからプラークが着く部位です。歯周病になり臭くなるのは、次のケースの歯と歯ぐきとの境目の溝の部分です。

歯が臭くなるケース

  1. 前歯の差し歯・セラミック歯
  2. ブリッジ歯(支台歯)
  3. 銀歯、クラウン、ブリッジ歯
  4. 奥歯(大臼歯、小臼歯)最後臼歯の奥
  5. 部分床義歯のクラスプをかける歯

参考:ブリッジの歯が臭い!作り直し以外に対策はないの?

参考:差し歯が臭い!お家での対策ポイント

歯周病かどうかの口臭チェック

口臭がしているかどうかは、歯周病になっていないか自分で調べることで大体の見当がつきます。歯周病の症状は、歯ぐきが腫れる、歯が浮いた感じがする、歯ぐきから出血する、などです。しかし、慢性歯周病は、痛みなどの自覚症状がないことがあるので、歯を磨いても口臭が気になる時は歯科で検査してもらうといいでしょう。

歯科での検査は、レントゲン撮影とポケットの深さを測って歯周病を診断します。口臭計測装置を使ってガスの種類と臭いレベルを調べてくれる医院もあります。

自分で口臭がしているかどうか調べる方法としては、唾液を嗅ぐと自分でも臭いがわかります。この時、口臭が歯周病による臭いかどうかは、臭いの種類で判断します。

歯周病菌によって発生する「硫化水素」は、おならの匂い、卵が腐ったような匂いです。また、「メチルメルカプタン」の匂いは、魚の生臭い匂い、玉ねぎが腐った匂いに近いです。これらの臭いがしたら、歯周病が原因になっている可能性が高いといえます。

歯周病による口臭の治し方

歯周病が原因の口臭を治すには、まず歯科治療を受けましょう。そして、お家でのブラッシングを充分に行なうことが大事です。また、定期的に歯石除去と歯のクリーニングもしてもらうことも大切です。

基本はPMTCとブラッシングケア

歯周病が原因の口臭対策は、歯科でのPMTC(歯石除去と歯面清掃)とお家でのブラッシングケアで治すことが可能です。しかし、歯周病が進行しているケースでは、歯科治療をして歯周病を治さないと根本的な解決には至りません。

歯茎の臭いの治し方

歯茎の臭いの対策としては、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯と歯の間のポケット部分の汚れを落とすことが大切です。ポケットが深い場合は、歯間ブラシをポケットに突っ込むような感じで清掃します。

歯ブラシだけでは落とせない汚れもあるので、フロスや歯間ブラシも使って歯と歯の間の汚れもしっかり落とすようにしましょう。

歯周病用の薬用歯磨き粉

歯周病特有の生臭い味と匂いを感じる場合には、「アセス」などの歯槽膿漏に効く歯磨き粉が有効です。薬用成分によって、歯肉炎や歯槽膿漏で歯茎が腫れた場合に効果があります。

歯磨きの仕方は、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)に、歯ブラシで歯磨き粉を塗り込むようにしてブラッシングします。

しかし、薬用成分だからといっても、歯周病自体を治すことはできないので誤解しないでください。薬用歯磨き粉は、軽度の歯肉炎による歯ぐきの腫れには有効ですが、中程度以上の歯周病には効果は期待しないほうがいいです。

歯磨き粉アセスの効能書には「歯肉炎、歯槽膿漏の原因となる『嫌気性菌』にすぐれた抗菌力を発揮して、歯ぐきの出血、はれ、口臭などをしずめます。」とありますが、それは歯周病が治まることで口臭が軽減するという意味です。

歯周病(膿)の臭いを消す裏ワザ

歯周病になると生臭い膿が出ます。この臭いを消すためには、ポケットの中にある嫌気性菌を除菌することが効果的です。今からご紹介するのは、歯周病用の薬用歯磨き粉を使う方法ですが、本来の使用方法とは違う「裏ワザ」のため、試される場合は自己責任でお願いいたします。

【歯周ポケットの臭いを消す方法】

1,歯周病用の薬用歯磨き粉を準備する(おすすめの歯磨き粉は、カムテクトシュミテクトなど)

2、通常どおり、歯ブラシで口腔全体をブラッシングする

3,歯間ブラシ(またはワンタフトブラシ)に、歯周病用歯磨き粉を米粒ほど付けて、歯周ポケットに塗り込む。

4,歯磨き粉を塗った後は、できるだけ洗い流さないようにする。(※もしうがいを行う場合は、軽く1回程度)

裏技と言っても、手順はこれだけですので簡単に誰でもできます。ところが、効果は抜群です。いつも起床時に口がネバネバしていても、スッキリしているかもしれませんので、口臭に困っていましたら是非おすすめします。

口臭を消す方法

歯周病は治療で治すことが大事ですが、でもそれまでに一時的でも「口臭を消したい!」のが人情です。応急的に口臭を予防する方法をご紹介しますので、臭いを消す時のご参考にしてください。

  1. こまめに水(または白湯かお茶)を飲む
  2. うがい(マウスウォッシュやデンタルリンスを使用)
  3. ガムを噛む
  4. 舌苔の清掃(舌磨き)

注意)口臭が気になると歯磨きをする人がいますが、合成界面活性剤など添加物含有歯磨き粉を使用すると、反って口腔乾燥を助長して口臭を発生させることになります。歯磨き頻度は一日2回で十分です。

>>買ってはいけない歯磨き粉!成分とその理由

歯周病と口臭の予防

歯周病と口臭を予防するために最も大切なのはブラッシングです。食べ残しがプラーク(菌)を作るからです。効果的なブラッシングのポイントは、「磨き残しの多い箇所」と「歯磨きの仕方」ですのでご参考にしてください。

磨きにくい所を重点的にブラッシング

歯茎が臭くなる原因は、ブラッシング不足です。ブラッシングができていないと汚れがたまるため臭くなるのです。

【おすすめの口臭ケアとポイント】
独断と偏見ですが、お客様の間で結果の出ている「おすすめの口臭ケア」のポイントをご紹介します。

1, ブラッシングケア・グッズは…電動歯ブラシ、歯間ブラシ、ワンタフトブラシ(磨き残しを軽減できる)
2, 洗口剤は…アルカリイオン水(舌苔とプラークを分解できる)
3, 市販の歯磨き粉の使用をやめる(添加物が口腔乾燥を起こすため)
4, 小まめに水やお茶を飲む(口内と喉を洗浄するため。うがいだけでは不十分。)

引用:簡単にできる口臭ケア!ポイントは4つ

歯茎が臭くなるのは、どの部分が多いでしょう。それは、次の部位です。

  • 差し歯の裏側(舌側)
  • 奥歯と歯茎の境目
  • 歯と歯の間の歯茎部分
  • 親知らずと歯茎の境目
  • ブリッジのダミー底部の歯茎
  • 矯正装置が付いている部分の歯茎

この場所は、どれもブラッシングが困難な部位ですが歯ブラシが届きにくいところです。ご本人は、ていねいにブラッシングをしているつもりでも、自然と磨き残しができてしまうのです。だから、歯周病になり歯茎が臭くなる!

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歯磨きのコツ

歯肉に炎症のある歯周病の場合は、歯ぐきが痛くないように優しく丁寧に歯磨きを行うようにしましょう。

  1. 鏡を見ながら磨くポイントに当てる
  2. 歯茎を傷付けないように歯ブラシを小さく動かす
  3. 力を入れすぎない(力を入れると歯ブラシの毛先が開き磨けない)
  4. 歯ブラシを細かく動かす(歯垢が良く取れる)
  5. 1か所のつき10~20回磨く

引用:日本臨床歯周病学会 磨き方のpoint

ワンタフトブラシで磨く

歯周病の予防は、歯垢や歯石がつかないようにすることが最も大事なことです。

具体的な方法としては、歯と歯ぐきの境目の溝(歯周ポケット)の中の歯垢を取ること。そのためには、通常の歯磨きだけではなく、極細毛歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロス、ワンタフトブラシなどを使用して、ていねいに歯垢を取り除く必要があります。

これらの歯磨き方法は、始めの内は慣れないため面倒に思うかもしれませんが、慣れるとていねいに歯磨きを行うことにより口がスッキリするに違いありません。そして、口がスッキリすることで一日気分も良くなるでしょう。

ブラッシングの仕上げにワンタフトブラシを使用する。これだけのことですが、これほど効果が出る方法を他には知りません。

ワンタフトブラシというのは、一般の歯ブラシとは形状が異なり、毛先を束ねて筆のようにした歯ブラシです。

このワンタフトブラシで、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)と、歯間部分をなぜるように磨きます。一般の歯ブラシでは磨き残しができる部分でも、筆のようなワンタフトブラシを使うとキレイに磨けます。

使ってみるとよく分かると思いますが、今まで感じることができなかった「スッキリ感」を感じるはずです。それほど狭い部分までよく磨けます。

このワンタフトブラシを習慣にすると歯周病が予防できるため、歯茎からの臭いも気にならなくなると思います。効率よく口臭予防するためには、美息美人(びいきびじん)を併用されると良いです。

うがいで予防する

一度歯周病になると完治することは難しいです。治ったと思っていても、体調がすぐれない、ストレスで免疫が低下する、噛みしめが強いこと等によって、歯周病は再発します。

その度に、歯茎が腫れて口臭が起きます。臭いがするのは、歯周ポケットに臭い膿がたまるからです。

口臭を予防するには、ブラッシングやうがいが有効です。うがいはいつどこでも出来るので、臭いが気になった時には水道水でうがいを行ってください。臭い唾液を洗浄できるので口臭の軽減が期待できます。

おすすめは、水よりも効果のある「アルカリイオン水」によるうがいです。アルカリイオン水には、プラーク(たんぱく質)を分解する作用があるので口臭予防にも適します。

>>アマゾン、口臭予防歯磨き粉「美息美人」アルカリイオン水

>>美息美人のカスタマレビュー

まとめ

歯周病になると口臭を発生するようになりますが、歯周病が進行すると出血や排膿も多くなり臭いが強くなっていきます。

歯周病による口臭を防ぐためには歯科治療が必要ですが、これまで以上にお家でのブラッシングケアをていねいに行なうことが大切です。

関連記事:口臭ケアブランド『美息美人(びいきびじん)』が舌苔を溶かして取る仕組み

 

差し歯がドブ臭い!お家での対策ポイント

差し歯が臭い原因と匂いの取り方

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

口臭がしている場合には、差し歯が原因になっていることが多いです。Yahoo!知恵袋にも「差し歯が臭い」と困っている人が多くおられました。実は、差し歯という呼び名は俗称で、患者さんは前歯の補綴物全般を指して呼ぶことが多いです。

関連記事:「口臭」に関するQ&A

参考:歯周疾患の有病状況 厚労省e-ヘルスネット

差し歯を長期間入れたままにしていると、根本部分の歯ぐきが臭くなり口臭原因になります。差し歯がドブ臭い場合は、歯周病(歯肉炎)になっているケースが多いです。

口臭の原因で、口腔で一番考えられるのは歯周病です。

出典:日本臨床歯周病学会

歯周病(歯肉炎)かどうかを調べる方法は簡単です。歯科でレントゲン撮影すればすぐに診断できるので、口臭を心配されているのでしたら早目に受診しましょう。

口臭が強くなると、すぐにでも差し歯からの臭いを取り除きたいと思うのではないでしょうか。

差し歯のあたりから匂いがする場合には、

①治療した歯と差し歯の隙間から菌が侵入して二次カリエス(むし歯)になって臭いケース
②差し歯と歯ぐきの間にプラークが付着して歯周病(歯肉炎)になり臭いケース

差し歯からドブのようなにおいが発生するのは、歯周病菌(嫌気性菌)がVSC揮発性硫黄化合物(硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド)という口臭原因物質を産生しているからです。

また、むし歯によって神経(歯髄)が腐ると、腐敗臭でドブ臭く感じるようになります。

差し歯のあたりが臭い場合は、二次カリエス(むし歯)や歯周病が疑われるので、早目に歯科で検査を受けましょう。

差し歯のトラブルで多いのは口臭です。差し歯が臭い場合は、補綴物を作り替えることで口臭は改善されます。

出典:差し歯やブリッジなど補綴物の寿命

関連記事:差し歯の値段と寿命は?保険と自費診療の違い

歯科検診でやり替える必要がないと言われた場合には、しっかりと歯磨きをして歯垢を除去できれば臭いを取ることが可能です。毎日の歯磨きの時に、アルカリイオン水重曹水を用いて「うがい」をすることで口臭予防ができます。

参考:重曹で口臭予防!超簡単な作り方とやり方はこうする

差し歯が古くなり適合していない場合は、作り替えることも大事ですが、虫歯や歯周病の治療をしないといけません。差し歯を作り替えた後も、きちんと歯磨きケアを行わないと、また差し歯が臭くなるなんてことになるかもしれません。

今回の記事は、差し歯と歯茎の隙間が臭う原因と対策のほか、歯科医院の治療についても詳しくご説明します。

差し歯とは

長い間、差し歯を入れていると、虫歯や歯周病の原因になり差し歯と歯茎の隙間から臭うようになります。差し歯による口臭を効果的に対策するためにご説明します。
これが、前歯に入れる差し歯です。

一昔前までは、歯根に穴をあけ、その穴にピンが付いた人工歯を植立する方式の補綴物のことを差し歯といっていました。出典:りょうき歯科クリニック 差し歯って何?

前歯の白い人工歯を「差し歯」と呼ぶ人がいますが、現在は上図のような方式に変わっています。

セラミック歯の場合には、人工歯を装着する前に一度ピンが付いた支台歯を立てる。その支台歯に(ポーセレンや硬質レジンの)人工歯を被せるのが一般的です。

でも、ほとんどの方は、保険の差し歯と自費治療のセラミック歯のどちらも、「差し歯」と呼んでいるようです。

また、前歯が虫歯になる人の場合には、虫歯が1本だけではなく複数の歯にも及んでいたり、抜歯して歯が欠損していることも。そのため、前歯の差し歯が「ブリッジ」になっているケースが多いです。

さし歯とはむし歯や外傷によって歯の大部分が失われたときに適用となる人工の歯です。歯根に対して心棒(ポスト)を差し込む形であるためそう呼ばれ、外観に触れる人工歯と歯根に差し込まれる心棒が一体になっています
引用:日本歯科医師会 歯とお口のことなら何でも分かるテーマパーク8020

差し歯のドブ臭い症状

差し歯による口臭で代表的な症状(相談内容)をご紹介します。

「現在51歳の主婦です。30年前に入れた差し歯から口臭がするようになり困っています。2年前に入れた差し歯が取れて歯科に行ったのですが、その時はセメントでくっつけてもらい、問題がなかったのでそのままにしていました。

でも、取れた差し歯をくっつけてから、差し歯の部分の歯茎はブヨブヨと腫れた感じで臭います。差し歯の部分の歯茎を指で押すと臭いがするので、これが口臭原因だと思っています。どうすれば口臭がしないようになるでしょうか?」

もし、あなたも差し歯が臭いのでしたら、このご相談者と共通点があるかもしれませんね。

この方の差し歯が臭くなったのは次の4つが原因でしたが、どこか似ていませんか?

  1. 差し歯が古い(一般的に差し歯は5年ほどで適合しなくなり歯茎との間に隙間ができる)
  2. 保険適用のレジン歯(樹脂製)には臭いが付く
  3. 差し歯が取れ再接着した(差し歯と支台歯が適合していない)
  4. 歯茎が腫れている(歯肉に炎症がある)

差し歯が臭い場合には、これらが原因となっているケースが多いのです。特に、差し歯がすぐ取れる場合は、支台歯と合っていないからです。差し歯が適合していないと歯肉炎の原因になるのでご注意ください。

→ 口臭の原因がわからない!?よくある口臭原因と適切な対策方法

差し歯の臭くなるところ

差し歯が臭うケースで多いのは、差し歯と歯との間の段差と、差し歯と歯茎の隙間です。この隙間に歯垢がたまり虫歯や歯周病になるからです。また、差し歯がブリッジ歯の場合は、ダミーの底部に汚れがたまるので臭くなりやすい部位です。

差し歯の歯ぐき部分が黒くなっているのを見たことがあるかもしれません。差し歯が古くなると、人工歯と支台歯との適合が悪くなり隙間が出来てきます。

この隙間には、食べかすが詰まりやすく歯周病菌などが繁殖しやすい。そのため、歯ぐきが腫れたり出血することも起きます。いわゆる歯肉炎です。

歯肉炎は歯周病の初期ですが、痛みもほとんどなく進行する病気です。そのままにしておくと、歯が長く垂れ下がり抜歯することにもなります。

そこまで進行していなくても、歯肉炎になると歯周ポケットができるため、歯周病菌による膿がたまり口臭が発生します。口臭のなかでも、歯周病菌による口臭が最も強い口臭ですので注意が必要です。

もちろん、歯肉炎になっていたら、自身でニオイを感じるだけではなく周囲にも口臭で迷惑をかけているかもしれません。そのような場合は、『歯周病はうがいで治る!?アルカリイオン水のうがいで進行が防げる』をご参考にしてください。

差し歯が臭くなる原因

差し歯が臭くなる原因は、この3つです。

  1. 差し歯と歯茎の隙間に食べかすがたまり、歯根にプラークが付く。
  2. 虫歯になっている。
  3. 歯肉炎になっている。

差し歯を入れた当初は支台歯に人工歯がよく適合しているので、食べかすも詰まりにくく、歯垢も付きにくいでしょう。しかし、差し歯を入れ年数が経過すると、差し歯と支台歯との間にすき間が出来ることがあります。

歯周病ではなくても、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目にネバネバした細菌の塊(歯垢)が残っていれば口臭が発生する場合があります。
引用:大阪大学歯学部附属病院 お口が原因の口臭

隙間が出来ることによって歯垢が付着し歯石ができます。それが原因となり虫歯や歯周病に発展するのです。

歯周病が口臭原因

差し歯を入れていると、ていねいに歯磨きをしていても磨き残しができ歯周病になりやすい。歯周病になると口臭が強くなりますが、それはこういう理由からです。

歯周病(歯肉炎)になると、歯周ポケットができ臭い液がたまるようになります。この液に歯周病菌が増殖すると口臭を発生するようになるのです。

虫歯が口臭原因

差し歯と歯ぐきの間に隙間ができると、その部分にプラークが付き虫歯になることがあります。プラークが付くだけでも口臭がしますが、虫歯になると腐敗臭を発生するため更に口臭が強くなります。

差し歯が適合していないから

差し歯がすぐ取れるようになると口臭の原因になるのでご注意ください。

その理由はこうです。差し歯が取れるのは、支台歯と差し歯が適合していないからです。適合が悪くなると差し歯と歯茎の間にも隙間ができ汚れがたまるようになります。

そのことから歯肉炎になり、歯周ポケットも深くなり臭い膿の汁がたまります。この膿が口臭の原因になるだけではなく、歯周病が進行する原因にもなるので、早目に差し歯をやり替えることが大事です。

この他にも、差し歯が取れた後にそのまま接着すると、根管の中に細菌が入るかもしれません。根管に入った細菌は歯根を突き抜け、歯根膜に炎症を起こしたり歯根の先に膿の袋をつくることになるので、差し歯が取れたからといってそのまま接着するのは良くありません。

差し歯がよく抜けるようになったら要注意です。

差し歯がドブ臭いのをそのままにするとどうなる?

差し歯が臭いときには、支台歯が虫歯になっていたり、歯茎が歯肉炎(歯周病)になっていることかもしれません。そのままにすると、病気が進行して悪化するので放置しないで歯医者さんを受診するようにしてください。

差し歯がドブ臭いと感じたらすぐに受診しましょう

差し歯から不快な臭いを感じたら、まず歯科を受診しましょう。

歯科治療

  1. 歯科でレントゲン撮影などで検査をしてもらい、適合性を診てもらうことが重要です。
  2. 差し歯が古くなっているとか適合していない場合には、治療をして補綴物を作り替えます。
  3. 歯肉炎の治療をしてもらい、その後も定期的に歯石除去をしてもらう。

差し歯を作り替える

口の中に原因がある病的口臭は、口の清掃に加えて、同じ大学病院内の歯科と連携して歯周治療、むし歯治療、冠の作り直しなど歯科治療を行います。
引用:福岡歯科大学 医科歯科総合病院 口臭クリニック

参考:ブリッジの歯が臭い!作り直し以外に対策はないの?

口臭の中でも、「差し歯」からの口臭で困っている人が多いです。差し歯は前歯にあるため、その部分から臭いがしていると分かりやすいからかもしれません。

また、爪で差し歯と歯茎の間にある隙間の汚れを取り、嗅いだ時に臭いが強いようであれば、口臭がしている可能性が高いでしょう。

このように差し歯からの口臭を感じるようになると、まず歯科に行かれると思います。ところが、診察を受けると、「差し歯を作り変えないとニオイは改善できないかもしれませんね。でも、差し歯をこのままにしていても特に問題ありませんので様子を見ましょう。」といわれることが多いようです。

差し歯から口臭がしていても、歯科的には問題ないかもしれませんが、患者さんにとっては最も治したいところです。ですから、この差し歯からの口臭を改善するための方法について順を追ってご説明しますのでご参考にしてくださればと思います。

しかし、口臭は差し歯だけが原因ではありません。人によって様々な口臭原因があります。だから口臭の治し方もケースによって異なります。詳しくは、『口臭はアルカリイオン水うがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・』をご参考にしてください。

補綴物の寿命

前歯に差し歯を装着したからといって、そのまま一生もつことはほとんどありません。食事の最中に差し歯が外れたなんていう、経験をした人があるのではないでしょうか。

差し歯を製作した時には支台歯とよく適合していても、日数がたつと、金属が腐食したりセメントが取れたりして、支台歯と差し歯に隙間ができ唾液やばい菌が感染します。ですから、たとえ差し歯が外れないでくっついていても、その時が寿命です。

差し歯の寿命年数は、ケースによって異なりますが、2~3年で外れたり歯肉炎になる場合もあれば、20年以上もつ場合もあります。保険の硬質レジンの寿命平均して7年ぐらいで、保険外のセラミックやジルコニアの寿命は、8~10年だといわれています。

前歯の場合は、人工歯が変色することがあります。

白い部分が陶器のものは変色が少なく、プラスチック(レジン)のものは長年の使用で変色することがあります。
引用:公益社団法人 日本補綴歯科学会

寿命を長く持たすには、前歯で固いものを噛まないようにすることが大事です。たとえセラミックでも、固いおせんべいやスルメイカを噛むと欠けることがあるのでご注意ください。また、差し歯と歯茎の境目のブラッシングケアをていねいにすることで、歯肉炎の予防ができます。

差し歯が取れずにしっかりと支台歯にくっついていても、口臭がすることがあります。口臭がするようになったら、差し歯と支台歯のどこかに問題が起きています。よくあるのが、不適合によって歯垢がたまり口臭がでることです。虫歯や歯周病など問題がなくても、口臭がするようになれば、その時が差し歯の寿命かもしれません。すぐに、歯科で検査を受けられることをおすすめします。

誤解しないで欲しいのですが、寿命があるのは差し歯だけではなく詰め物にもあります。

歯科治療の期間と値段

差し歯が外れたとか口臭がするようになり、差し歯の作り替えが必要になると、治療期間や値段が心配になるのではないでしょうか。

差し歯の作り替えの場合には、治療から行うことはないため、治療期間は少なく済みます。例外的に二次カリエスになっている場合には、根管治療や根尖治療が必要になります。

一般的には、支台歯を外し根管をキレイに削り、新しく支台歯を立てます。支台歯をそのままにして歯冠だけ作り替えても、後々問題が起きやすいかもしれません。やり替えるのなら、すべてキレイに作り替えることをおすすめします。

順序としては…

  1. 歯冠と支台歯を外す
  2. 根管をキレイに削る
  3. 印象採得、仮歯の製作と装着
  4. 支台歯を構築、仮歯修正と装着
  5. 印象採得
  6. 差し歯の装着

これだけでも、最低5~6回の通院が必要です。ケースによっては、治療が必要だったり、本数やブリッジのケースなどによって治療に要する期間は異なります。

前歯の差し歯の値段は、保険適用の硬質レジン前装冠の場合…5,000円~8,000円。

しかし、保険適用外の場合は、材料などによって大きく異なります。レジンにセラミックを混ぜ合わせたハイブリッドセラミックが、40,000円~120,000円程度。オールセラミックの差し歯は、80,000円~150,000円程度です。

引用:湘南美容歯科 差し歯を使った歯並び矯正の費用はいくら?

差し歯の臭いのとり方

差し歯がドブ臭い場合は、次のようにケアを行うといいでしょう。

⇒ 気になる口臭の臭い対策と口腔ケア

  1. いつもより丁寧に歯磨きケアを行う。
  2. 歯間ブラシ、フロス、ワンタフトブラシ、電動歯ブラシを使用すると、より効果的です。
  3. 歯茎が腫れている、または膿が出ている部位の歯と歯茎の境目の溝(歯周ポケット)の中をワンタフトブラシで磨き清掃する。
  4. うがいで口内を洗浄。
  5. 仕上げに、歯周病用の「薬用歯磨き」をワンタフトブラシの先に米粒ほどの量を付けて、歯周病の症状のある部位(歯周ポケット)に塗布する。
  6. この後、できるだけうがいをしないこと。(薬剤が水で流れてしまうため。)

※薬用歯磨き…サンスターガム、ライオンシステマ、アース製薬カムテクト、小林製薬アセス、花王ディープクリーンなど。

寝る直前に薬用歯磨きを塗るのが効果的です。朝起きた時の口の粘つきが減少します。

>>歯周病の治し方

また、朝の歯磨きの後にデンタルリンスを使用すると、効果が持続します。

重曹で臭いを消す

差し歯が臭くなり重曹を使っている人がおられます。重曹は正式には「炭酸水素ナトリウム」と言い、重曹は弱アルカリ性のため、口内環境が酸性に傾き口臭がしている時に中和させる効果があります。

そのため、ネットで「口臭予防」や「口臭対策」と検索すると「重曹」が出てきます。また、歯医者さんでも、口臭予防や虫歯予防に重曹水でのうがいや歯磨きを勧める先生がおられるようですね。

しかし、重曹に期待し過ぎないことが大事です。弱アルカリの重曹を使うと、多少は口臭予防に効果があるかもしれませんが、初めから申し上げているように、差し歯が臭くなる原因は歯周病によるものです。

ですから、差し歯による臭いを消すためには、歯周病を治すこと、そして、口内細菌をやっつけないと本当の効果を得ることはできません。

ブラッシングケア

差し歯から口臭が発生する原因で一番多いのは歯肉炎によるニオイです差し歯の歯ぐき部分が歯肉炎になるのは、差し歯が合わなくなってるから。そして、ブリッジの場合には歯磨き残しから歯垢や歯石が付着するからです。

歯間ブラシやフロスを使用して、歯間部をより丁寧に清潔にする。詳しくは『歯間ブラシが臭い!その原因と取り方について現役の歯科医が教えます。』をご参考にしてください。

差し歯を入れてから、口臭で困っている方が多いのですが、どうしてだと思いますか?

差し歯は、前歯が虫歯になった後に入れる補綴物です。奥歯が虫歯になると詰め物や被せを入れますが、前歯が銀歯や金歯になると見栄えが悪くなるので、白いポーセレンやレジンの人工歯を入れます。

このように、差し歯を入れるのは虫歯が原因なわけです。ということは、「歯磨きが十分に出来ていないから」です。
前歯は、意外と歯磨きが難しい部位です。そのため、虫歯になりやすいのですが、差し歯を入れた後は更に磨き残しが出来、次は歯肉炎(歯周病)になりやすいのです。

そのため、差し歯の部位は磨き残しの臭いに加えて、歯肉炎による強い臭いを発生しやすくなります。差し歯を入れたから虫歯が治ったと安心するのではなく、今まで以上に気を付けて歯磨きを行う必要があります。

ワンタフトブラシの使用

私の場合には、歯医者さんで調べてもらうと、軽度の歯肉炎ということが分かったので、定期的に歯石除去とクリーニングをしてもらっていました。でも、それだけでは、依然として口臭はなくならなかったのです。

口臭が消えなかったのは、磨き残しがあったからです。ていねいに歯磨きしていても、歯と歯ぐきの境や歯間部分はきれいに磨けないのです。

それで、歯間ブラシを使うだけではなく、ワンタフトブラシを使用するようにしたのです。

歯間ブラシは名前のとおり、歯と歯の間の清掃には適しています。しかし、歯と歯茎の境目の歯周ポケットにたまる汚れを取ることができません。

そのような時でも、ワンタフトブラシは、毛先が1本に束ねられているので、差し歯と歯ぐきの境目の溝を掃除しやすい。使ってみると、歯と歯ぐきの境目がスッキリするので、効果が一目瞭然です。出典:Amazon エビス プロフィッツワンタフトブラシ

まとめ

差し歯が臭い場合は補綴物の寿命かもしれませんので、臭わないようにするためには、補綴物の作り替を検討する必要があります。差し歯を入れてから年数が経ってないのに臭いがする場合は、歯周病などが原因かもしれないので、早目に歯科を受診することをおすすめします。

口臭が気になる場合は、小まめに重曹水やアルカリイオン水でうがいを行うことも大切です。

アルカリイオン水でうがいを行うと口臭が防げる

【参照リンク・参考文献】
日本歯科医師会 歯とお口のことなら何でも分かるテーマパーク8020
日本口臭学会 口臭と口臭症に関連する用語
日本口臭学会誌 口臭への対応と口臭治療の指針2014
日本口腔ケア学会
日本歯周病学会
日本臨床歯周病学会

歯周病の治し方

歯周病の治し方

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

Yahoo!知恵袋に「歯周病は家で治りますか?」との質問がありましたが、結論から申しますと、歯周病(歯肉炎・歯周炎)をお家で治すことはできません。

歯周病は歯周病菌に感染して発生する病気ですが、感染した当初は痛みや腫れはなく、腫れや出血などの症状に気づいた時には、歯周病はある程度進行しています。歯周病がこの時点になると、歯科治療が必要になります。

軽度の歯周病であれば、歯科治療ときちんとブラッシングケアを行なうことで歯周病は治ります。ところが、体の免疫が低下すると歯周病菌が活発かして症状を悪化させることがあります。このことが、「歯周病は治りますか?」「歯周病は一生治らないのですか?」という不安を作っている原因だと思います。

歯周病対策のポイントは、上手に歯周病と共存することです。共存というのは、歯周病について理解をしていれば、いち早く症状の悪化に気づくことが出来、自分で対処できます。手遅れになれば、歯科にかかるしか治す方法はありません。

今回は、歯周病の症状が出た時にお家で対処する方法についてです。

関連記事:歯周病は歯磨きで治りますか?その答えは?

治療が必要な歯周病の症状(状態)

歯周病を治すことに向かい合うためには、歯周病について知ることが大事です。

歯周病菌に感染すると、始めは歯周病菌がつくるガスが歯肉に炎症(歯肉炎)を起こしてポケットを形成します。歯ぐきが腫れたり、痛い、血が出るような症状があれば、(自分で治すことはできないので)歯科で治療しないといけません。

歯周病が進行すると、歯を支えている歯槽骨を溶かしていきます。骨が溶けるとやがて歯がぐらぐらと動揺し、痛みを伴うので抜歯することになります。この状態(歯槽膿漏)になればすでに手遅れで、歯科でも少しでも抜けるまでの期間を延ばすのが精いっぱいの処置になります。

歯周病の歯科治療

基本治療(スケーリング・ルートプレーニング)

歯周病の原因は、歯に付着した細菌の塊「プラーク」です。プラークを取り除かないと、歯周病の進行を止めることはできません。

歯科医院では、歯科衛生士さんがスケーラーという器具を使って歯の表面に付着した歯石を除去します。(スケーリング)続いて歯肉の下のザラザラした根面をなめらかにします。(ルートプレーニング)

歯ぐきの炎症部分の治癒が進むと、歯ぐきが引き締まりポケットが浅くなり(2ミリ以下)、歯周病特有の口臭も改善されます。

出典:日本臨床歯周病学会 歯周病の治療方法

歯周病の外科治療

歯周基本治療をおこなっても、歯周ポケットが改善しない場合があります。そのようなケースでは、外科治療が必要になります。歯周病の外科治療はこのようにします。

歯周病の進行が進んでしまった状態に対して外科的にポケットの深さを減少させる手術があります。また、特殊な材料を用いて部分的に失われた骨を再生させる手術(再生療法)を行う場合もあります。

出典:日本臨床歯周病学会 歯周病の治療方法(外科治療)

歯周病が治らない理由

ほとんどの人は歯科治療をすれば歯周病は治るものと考えます。ところが、歯周病はそう簡単には治りません。

歯周病は感染症だからです。歯周病菌は誰でも持っている菌です。たとえ持っていなくても、食事やキスなどで容易に感染します。

それだけではありません、歯周病は免疫が弱まったり口腔の衛生状態が悪くなるとすぐに再発します。

再発というと大きな病気を想像するかもしれませんが、歯肉に軽い炎症を起こし膿を出している状態でも歯周病の再発です。

ところが、痛くもかゆくもない軽度の歯肉炎でも、歯周ポケット内の膿から口臭を発するのです。これが、歯周病を治療してからも口臭がする理由です。しかし、このことを理解されていないばかりに、口臭で悩む人が多いのです。

重要なことなのでもう一度言います。
歯周病は治療しても、何度でも再発します。そして、簡単に再発します。

歯周病が治った人?

歯周病は治したので、口臭の原因は他にあると思います!ご相談者がこのように仰ることがよくあります。

歯周病になっても、治療すれば治ると思うのが当然でしょうし、歯医者さんから、「これで歯周病も治りました。」と言われれば、そう信じるのが当然かもしれません。

でも、誤解のないようにハッキリと申し上げます。歯周病は完治しません!歯周病は完治しないので口臭も完治しません。

歯医者さんの間では、歯周病の症状が止まると、患者さんには「治った」と言うのが普通です。歯ぐきが腫れるなど歯周病の症状が一時的でも止まったときが、治療の終了だからです。

それから後は、患者さん自身の口腔ケアによって、歯周病が再発しないようにするしか方法がないのです。嘘だと思ったら歯医者さんに質問してみてください。

だから、口臭がしなくなっても、歯周病が再発すると口臭も復活します。

それだけではありません、歯科治療によって一時的に歯周病の進行は止まりますが、退縮した歯槽骨が戻ることはありません。
(※初期の軽度歯肉炎であれば歯磨きケアだけでも治癒することがあります。)

それどころか…これを見てください。
3

↓ ↓

4

青い●が、歯周ポケットの中の歯周病菌です。

これぐらいだったら、少し丁寧にブラッシングすればきれいに取り除けます。
ところが…

   ↓ ↓
5

重度歯周炎(いわゆる歯槽膿漏)になると、歯周病菌は歯根の方に潜んでいます。

青い●が歯周病菌
こんな所に潜んでいる歯周病菌を歯磨きだけでどうやって取り除くことができるでしょうか?

…できません。

歯の根っこに棲みついた歯周病菌は、ずっと生存します。治療した時点では、歯周病菌は全滅に近いくらいまで減少します。

ところが、敵(歯周病菌)もさる者。じっと、復活できる日を待ちます。

歯周病菌は生物です。ですから、生き残った歯周病菌が強い遺伝子を持って繁殖できる時期(環境)を待っているのです。

歯周病菌にとって丁度良い環境ができれば、ものすごいスピードで増殖をして以前よりも悪化します。
※歯周病菌にとって丁度良い環境⇒体調を崩し免疫が弱まった時。

長い間歯周病が悪くなかったのに、体調が悪くなったとたん、突然、歯ぐきが腫れたという経験はありませんか?
それは、歯周病菌が増え歯周病が再発したからなのです。

歯周病になりやすい人

歯周病専門の歯医者さんの中には、重度歯周病でも治療技術によって完治が可能だと仰る先生がおられます。確かに治療が可能かもしれません。

ですが、歯周病になる患者さんについて研究すればその確率はかなり低いことが理解できます。歯周病菌が繁殖する棲家は、歯石です。歯石を取ればプラークが付きにくくなり歯周病が改善されていきます。だから、歯医者さんでは必ずといっていいほど歯石除去を行います。

歯石が着きやすい人

ところが、その歯石の出来やすい人と出来ない人がいます。

歯石が出来やすい人

  1. 歯磨きが上手にできないから歯石ができる。
  2. 歯並びが悪いから汚れがたまり歯石が出来る。
  3. 詰め物や被せ物が合っていないかプラークが付く。
  4. ドライマウスや口呼吸

歯周病菌が増えやすい要因

それだけではありません。歯石が出来る原因には歯周病菌が生活しやすいことがあげられます。

歯周病菌が増えやすい要因

  1. 喫煙習慣がある。
  2. 口呼吸(いびきも含む)
  3. ストレスなどが多く、唾液の分泌が少ない。
  4. 歯ぎしりをすることで歯周組織に負担がかかる。
  5. 不規則な生活や食生活
  6. 歯磨きが不十分なために歯石がついている。

私自身が、これらのほとんどに当てはまっていたので実証済みです。とくに、いびきによる口呼吸と歯ぎしり、そして、喫煙が原因でした。

いびきをすると、口呼吸から口腔内が乾燥します。それに、歯ぎしりは歯を支えている歯根膜を痛めるので、歯周炎の原因になりました。さらに喫煙習慣があることは、歯ぐきの血管を収縮させるために、歯周病を作っているようなものでした。

歯周病になりやすい人というのは、私のように、なりやすい体質 と なりやすい生活習慣 を持っています。ここが、歯周病になりやすいのかを見極めるポイントかもしれません。

お家での歯周病の治し方

歯周病のチェック法

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歯周病菌が活動をはじめたかも?」と注意する目安としては…歯ぐきからの臭いで分かります。歯周病が気になる部分に歯間ブラシを通してニオイを嗅いでみてください。異臭がしたら要注意です。

他人から臭いと教えてもらえれば直ぐに分かるかもしれませんが、口臭については中々教えてもらえません。

ブラッシングした後に、舌で歯ぐきを吸い鼻にフンと息を出せば臭いを感じることができます。少しでも臭いと感じたら、間違いなく歯周病が進行しています。

歯周病が進行しないためにも、普段から、歯周ポケットの中をていねいにブラッシングすることです。そのためには、歯間ブラシやワンタフトブラシを使用すると良いかもしれません。

それだけではなく、定期的に歯科で歯石除去してもらう。この二つのことが、歯周病予防にはとても大切です。

もし、歯周病を治したのに口臭が続いてるのでしたら、歯周病が進行していると考えるほうが賢いかもしれません。そんな時には、早く、歯医者さんで診てもらうことです。

そして、口臭がしていてもしていなくても、普段から口臭予防のために、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」でブラッシングすることをお勧めします。

ワンタフトブラシで歯みがき

一般的は歯周病ケアは、歯ブラシによるブラッシングケアを丁寧に行なうことです。しかし、歯ブラシより簡単でもっと効果がある方法があります。それは、ワンタフトブラシによる歯磨きです。

歯科衛生士をしている末娘が、ワンタフトブラシで歯磨きをしているのを見つけたのです。

奥歯の奥をワンタフトブラシで磨く

ワンタフトブラシで歯周ポケットをブラッシングする

娘にワンタフトブラシについて聞くと、「普通の歯ブラシでは、奥歯とか狭いところは磨けなくて当たりまえよ。と教えられたのです。

そのあと直ぐに歯医者さんでワンタフトブラシを購入。それからです。私がワンタフトブラシを使うようになったのは。

ワンタフトブラシを使用すると…

口臭チェッカー

はじめてワンタフトブラシで磨くと、歯周ポケットの奥深くまで入ってくるのが分かりました。歯ブラシの毛先が歯根のほうまで入ってるのが分かるのです。

歯みがきでこんな感触を感じたのははじめての体験で感動的でした。もちろん、磨いた後はスッキリ!

それから1週間も経たないうちに、気になっていた「もわ~っ」という臭いが無くなっていたことに気づきました。

ワンタフトブラシの驚くほどの効果で、あれからは、口臭チェッカーで測っても、常にレベル0!

今、ワンタフトブラシにはまっています。普通の歯ブラシ(私の場合には、極細毛のシステマ音波電動歯ブラシ)で全体を歯磨きをし、そして、歯間ブラシを使ったあとに、ワンタフトブラシで、気になるすべての歯周ポケットと歯間のプラークを取るようにしています。

これが本当に気持ちよく、朝から気持ちもスッキリします!

あっ?言い忘れましたが、歯磨き粉は、もちろん、美息美人(びいきびじん)を使っています。

これだけ、歯磨きに手間をかけているので、現在は口臭の心配などまったくありません。
もし、あなたも、歯周病で困っていましたら、この方法をご参考にされてはいかがでしょう。

薬用歯磨き粉で歯周病を治す

歯周病が再発した時の処置の仕方をご紹介します。歯周病用の薬用歯磨き粉を適切に使用することで、治癒効果を上げることができます。

【歯周ポケットの臭いを消す方法】

1,歯周病用の薬用歯磨き粉を準備する(おすすめの歯磨き粉は、カムテクト、シュミテクトなど)2、通常どおり、歯ブラシで口腔全体をブラッシングする
3,歯間ブラシ(またはワンタフトブラシ)に、歯周病用歯磨き粉を米粒ほど付けて、歯周ポケットに塗り込む。
引用:歯周病で口臭がひどい!臭いを消す方法

歯周病は自宅のケアが大切

歯肉

歯周病の基本治療は、歯石とプラークの除去です。その方法は、歯科治療とブラッシングケア。歯周病体先で大切なことは、歯周病にならないように予防することです。そのためには、定期的に歯科検診を受けることも大事です。

  1. 歯石除去やクリーニングによって歯や歯ぐきをきれいにする。歯石除去を行う期間を短くして歯肉を退縮させないことが大切です。
  2. 歯磨きをていねいにして口腔の衛生状態を保持する。歯周病菌は歯と歯周ポケット内に存在しますので、歯磨きによってプラークを取り除くことが重要です。プラークは、歯ブラシの毛先を動かすことで容易に取れます。しかし、プラークが存在する部位は狭い所ですので、丁寧にブラッシングすることが必要になります。そのためには、歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやワンタフトブラシを使用することをおすすめします。
  3. 舌苔(ぜったい)を除去する。歯周病菌は、歯や歯周ポケットに付着しているプラークにあるわけではありません。実は、舌の粘膜に付着している苔(プラーク)中にもあるので、歯石除去や歯磨きを丁寧にしていても、歯周病菌はすぐに移ってきます。

まとめ

irasutokousyu

歯周病は実に厄介な病気です。歯医者さんに行き治療を受けて治ったと思っても、直ぐに再発します。

歯周病の治療を受けた患者さんは、「歯医者さんから治療が終わりました。」と告げられると、完治したと思ってしまいます。

でも、一度歯周病になったことがあると、仕事による疲労や毎日の生活のストレスで急に歯ぐきが腫れたり、歯が浮いた感じを受けることがあります。これが歯周病の再発です。

歯周病は完治しない病気です。だから、一度治療が終わったからといって安心しないで、定期的に歯石を除去し、丁寧に口腔ケアを行うことが大切です。

それでも、歯周病が再発する恐れがあります。でも、いきなり再発するわけではありません。必ず予兆があります。それが、口臭です。

歯周病の口臭は、強い異臭を発するので分かりやすいです。口臭が強くなったなと感じたら、それが歯周病が再発する前のサインです。口臭を感じたら早めに歯周病を治すことが大事です。

また、治療したからと安心しないで、歯周病にならないよう予防することが大切です。

歯周病でお困りのあなたを応援するために、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」を定期購入された方には、特典としてワンタフトブラシをプレゼントさせていただいております。是非この機会にお買い求めください。
  
口臭予防歯磨き粉「美息美人」

参照リンク

禁煙しないと歯周病で歯が抜ける!?

禁煙すると歯周病は治る

口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林登です。

歯科医院に行った時の事。受付で「うそっ、タバコで歯が抜ける?」と書かれたパンフレットを発見!

パンフレットの記事は「たばこを吸うと歯周病になる」「喫煙を続けると歯周病は悪化する」。そして最後は「禁煙しないと歯が抜ける」という内容でした。

今回は、禁煙しないと歯が抜けるのは本当か?について説明します。

関連記事:小学生でもわかる「歯周病」について

歯周病は悪化する病気

歯周病は35歳から59歳の約7割が罹患している「国民病」です。ところが、歯周病について知らない人が多いようですので、ここで簡単に説明します。

歯を磨かないでいると、歯面がザラザラ、ベタベタしてきます。これが、歯周病の原因となるプラーク(細菌)ですが、その栄養素が食べかすです。このため、食後の歯磨きが大事になります。

プラークが歯と歯肉の境目に付着すると、歯肉に炎症が起こり、歯肉が破壊され歯周ポケットが形成されます。歯周病が進むと、歯の周りの骨も吸収され(歯周炎)、その結果、歯肉が下がり歯が長くなり、抜け落ちそうになる。これが歯周病が悪化するプロセスです。

日本人はこうして歯を失っていく

出典:日本歯周病学会、日本臨床歯周病学会

たばこと歯周病の関係

たばこの煙には、ニコチン、タール、一酸化炭素の有害成分が含まれています。この他にも70種類以上の発がん性物質が含まれています。

引用:日本医師会

歯周病の原因はプラークですので、直接的には喫煙は歯周病に関係していません。しかし、たばこを吸う人は吸わない人に比べて歯周病にかかりやすく、悪化しやすい、というデータがあります。

ある統計データによると、歯周病にかかる危険は1日10本以上喫煙すると5.4倍に、10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、また重症化しやすくなります。

引用:日本臨床歯周病学会

喫煙が歯肉に及ぼす影響

重度歯周病

たばこの有害物質は、血管を収縮させるため歯ぐきの血流が悪くなります。血液の循環が悪化して歯ぐきに十分な酸素が行き渡らなくなると、歯周ポケットの中で歯周病菌が繁殖しやすくなります。

細菌がつくる毒素は歯周ポケットをさらに深めて歯を支えている骨を溶かし、歯がぐらぐらするようになり、さらに進むと歯が失われることにつながります。

喫煙しないと歯周病は悪化し、最終的には歯が抜け落ちる。これは真実です。

喫煙と歯周病の関係

出典:厚生労働省e-ヘルスネット

禁煙しても歯周病は治らない!?

何度も申しますが、歯周病の原因はプラーク(細菌)です。禁煙することで、歯ぐきの血流は多少改善されるかもしれませんが、根本的な歯周病対策にはなりません。

だからといって、禁煙するのをあきらめると、容赦なく歯周病は進行していき、出血、口臭がひどくなります。歯が抜けるまでこの症状を繰り返すので、一日も早く禁煙しないといけません。

そして、歯周病を治すためには、専門的な歯科治療(炎症治療やPMTC)と、毎日のブラッシングケアが大事だということもご理解ください。

結論として、歯周病を悪化させないためには、タバコを止める、そして治療する。この二つが大事です。

口臭予防歯磨き粉「美息美人」

歯周病は治るのですか?治った人はいますか?

自宅で歯周病を治す方法

歯周病を治したい女性

日本歯周病学会会員、口腔ケアアンバサダーの上林登です。

歯周病は厄介な病気で、治ったと思っても何度でも再発します。そのためでしょうか、Yahoo!知恵袋を見ると「歯周病は治るのですか?」という質問が多かったです。知恵袋の質問者も「歯医者さんに歯周病は治りませんよ。」と言われてショックを受けたという方もいました。

結論から申し上げますと、歯周病は初期(軽度)でないと自宅で治すことは不可能です。中度以上の歯周病になると、治療しても破壊された歯周組織は元の歯ぐきの状態に戻ることはありません。歯科治療と自宅でのブラッシングケアを施すことによって、出血や歯ぐきの腫れ、痛みを治すことはできますが、歯茎が引き締まり歯が伸びたように見えます。

実際、わたしの歯周病はポケットが5ミリもある重度でしたが、歯科治療後に、毎日徹底的にブラッシングケアをしました。そのおかげで、歯周病の症状は完治しました。現在も歯茎の健康は継続しています。しかし、歯茎は下がり、歯が長くなったことがネックです。

だからといって、あきらめる必要はありません。「初期の歯周病」であれば自宅の歯磨きケアで治すことができるからです。

歯周病はほっておくと炎症が広がり、歯を支えている歯槽骨が溶けて「歯が抜ける」ことになるかもしれませんので、諦めずに歯磨きケアをする努力が必要です。

歯周病を治すためには、病気の原因となる細菌の塊「歯垢」を取り除かなければなりません。そのための基本治療として、歯科医院で専門的に行う「プロフェッショナルケア」と、お家で患者さん自身が行う「ブラッシングケア」が推奨されています。

しかし、歯科治療しても歯磨きをしても、歯周病は治らない人の方が多いのです。どうしてでしょうか?

今回は、「ホームケア(ブラッシング)」を中心にした歯周病の治し方についてお伝えします。

歯周病が治らない原因

 

歯周病の歯

★歯周病が治らないのは、歯周ポケットに溜まる「歯垢」が原因。

歯周病の原因となる歯周病菌(嫌気性菌)の多くは空気を嫌います。歯磨きが不十分だと歯の表面にネバネバした歯垢(プラーク)が付着します。

歯垢は細菌のかたまりで、時間とともにその量が多くなり、唾液が減る睡眠時などの時間帯に細菌は特に増殖します。

歯周病の原因となる歯垢が、歯と歯ぐきの境目の溝にたまると、感染によって歯肉に炎症を起こして「ポケット」ができます。

食べかすが溜まる「歯周ポケット」には、歯垢が付きやすく細菌のすみかとなり、感染はセメント質、歯根膜、歯槽骨へと広がっていきます。

歯周病を治すには

★歯周病を治すには、歯周ポケット内の「歯垢」を除去することが必要です。いわゆる「プラークコントロール」がポイントとなります。

歯茎が腫れているとか血が出る場合は、薬用歯磨き粉を使うと症状を軽減させることができます。

>>薬用歯磨き粉を使った歯周病ケア

歯周病の検査を受ける

歯周病が軽度~中度であれば、歯茎が腫れたり痛みは心身状態によって変化します。調子が良いと腫れも痛みもないため、歯周病が治ったと勘違いするかもしれません。しかし、ポケット内では感染・炎症が静かに進行します。

ですから、自己判断しないで、先ずは歯科で検査を受け、必要なら治療も受けるようにしましょう。

※検査法…X線検査、歯周ポケットの深さを調べるプロービング検査、

ポケット内をブラッシングする

歯周病を治す、進行を止めるには、歯周ポケットに溜まる「(細菌の塊である)歯垢」を取り除かないといけません。

目で見える「歯の表面」だけではなく、歯肉の溝(ポケット)の中にある、隠れて見えない「歯の表面」も歯垢のない清潔な状態にしておくことが大切です。

しかし、ポケット内や歯間の隙間は、通常のブラッシングでは完全に清掃することは不可能です。そのため、用途によってデンタルフロスや歯間ブラシ、極細毛歯ブラシなどを使い分けて、徹底的にブラッシングすることが必要です。

関連記事>現役歯科衛生士が教える「正しい歯磨き」の仕方

歯石除去と歯のクリーニング(歯周基本治療)

お家でここまでていねいに歯磨きをしても、磨き残しがたまると「歯石」ができてしまいます。歯石は石のように固いため、歯ブラシで取ることはできないため、歯科で専門器具によって「歯石除去」してもらうしかありません。

歯科では、歯石を完全に除去した後、さらにポケット内の歯根の表面を、専門器具を使って滑らかに磨き「歯垢」がつきにくくします。

※プロによる歯のクリーニング「PMTC」とは:ホームケアでは行き届かない部位を中心に、歯面の歯石とプラークを除去・研磨します。スケーラーという器具を使って機械的に歯石を取り除きます。歯面清掃では、歯の表面に付いたプラークや着色を専用機器を用いて除去します。最後にフッ素を塗布します。

歯周病の治療

PMTCとホームケアなどの「基本治療」で歯周病が改善しない場合は、歯周病の原因菌が歯根まで感染している可能性があります。そのようなケースでは、「歯周外科治療」を施すことがあります。

フラップ手術:歯に沿って歯肉をメスで切開して歯から剥離して、歯の根面を露出させ、患部が良く見えるようにします。この状態でスケーリング・ルートプレーニングを行ない、プラークや歯石を徹底的に取り除きます。

歯周組織再生療法

歯周基本治療やフラップ手術でプラークや歯石を除去できれば、歯周病の進行は止まり、歯肉の炎症も改善します。

しかし、歯周病によって破壊され失われてしまった歯肉や歯槽骨は、自然には回復できません。この失われた歯周組織を可能な限り元に戻そうという治療が「歯周組織再生療法」です。

【歯周組織再生療法】

GTR法:特殊な人工膜(メンブレン)を使用。健康保険適用可
エムドゲイン:特殊なゲル状のタンパク質(幼若ブタの歯胚から抽出)を使用。自由診療
リグロス:トラフェルミンというゲル状の薬を使用。健康保険適用可

引用:「歯を抜くしかない」手遅れの歯周病とは?

歯周病はどれくらいの期間で治る?

歯周病が治る期間は、個人差があり、歯周病の程度や歯磨きの努力次第で異なってきます。定期的にPMTC(歯石除去・クリーニング)を行なった場合には、歯肉炎で約2~3週間、軽度歯周病の場合でも歯磨きを丁寧にすれば2~3ヶ月程度で治癒します。

歯周病の治療費は、保険適用(3割負担)の場合、1回あたり「1,800円~2,000円程度」です。歯周病治療では、これに加えて歯石除去などがあるため、合計費用は「3,000円から4,000円」が平均的な相場です。ただし、「歯石除去」だけを行なうと自由診療の対象となるのでご注意ください。

まとめ

歯周病の治し方は、歯周病の程度によって違いますが、基本は「歯磨き」です。お家での歯磨きをどれだけていねいに行なうかで歯周病を早く改善することができます。

また、一度治った歯周病でも、疲労や体調不良があると、歯ぐきが腫れるなどの症状がでることがあります。そうならないためにも、日ごろから歯磨きを励行して歯周病の予防をしましょう。

『関連記事』

歯周病の症状~わかりやすく説明します~

歯周病の口臭、出血、歯茎の腫れに効く歯磨き粉の選び方

歯茎が臭い!歯周病が進行しているかも?治し方はコレ!

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インプラントやらなければよかった!?インプラントのデメリット

インプラントのメリットとデメリット

口腔ケアアドバイザー(一般社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林です。

インプラントにしたから歯周病にならないなんてことはない

「歯槽膿漏(歯周病)がひどいから抜歯してインプラントにしたのに、また歯周病になった。。。」

このように困っている方が多くおられます。歯槽膿漏(重度歯周病)になると、治療をしても何度も再発し歯ぐきが腫れたり痛くなることがあります。それだけではなく、口臭もひどくなる!

「思い切ってインプラントにしたらすべて解決するかもしれない。」このようにお考えの方もおられるかも。でも、ちょっと待ってください!

インプラントにしても、また歯周病になるかもしれないということを知っておいてほしいです。インプラントに関しては良い情報ばかりありますが、インプラントにもメリット・デメリットがあります。

その上でインプラントをご検討されてはいかがでしょう。

今回の記事では、インプラントを入れるメリットとデメリットついてお伝えします。是非ご参考にしてください。

インプラントを入れたら歯周病になった?

インプラントを入れてから歯周病(正しくはインプラント周囲炎)になったという方がおられます。折角、高価なインプラントを入れたのに歯周病になっては、、、なんのために、無理をしたのか分からない。。。

インプラントは単体(1本)で入れることもありますが、インプラント治療では圧倒的にブリッジや義歯のケースが多いようです。

このように、インプラント治療を受けられる人の多くは、抜歯して歯がない、もしくは、抜歯しなければならない状況にあります。インプラント治療を受ける人は、どうしてこれほど歯が悪くなったと思いますか?

それは、歯周病(または虫歯)に感染して重症化したからです。

歯周病になりやすい人には特徴があります。それは…

  1. ブラッシングケアが上手に出来ていない
  2. 唾液が少ないとか口呼吸によるドライマウス

2つのうちでも、ブラッシングケアができていないと、歯周病になりやすい。歯磨きが出来ていなければ、歯垢がつくので歯周病になりやすいのは当然です。

ブラッシングが上手くできない人がインプラントを入れた後、果たして上手にブラッシングできるでしょうか?

このことが問題です。だから、インプラント治療後に歯周病(インプラント周囲炎)になることがあるのです。

インプラントにしても歯周病になるのは?

インプラントは、高価な歯なのに…。入れてからトラブルが起きることがあるって知っていましたか?

インプラントだからといって万能の歯ではありません。歯周病と同じインプラント周囲炎になることもあります。

元々、インプラントにする人の場合、歯周病の人が多いです。

歯周病になったからといって、歯磨きをおろそかにしたわけではありません。歯周病になるには、いろんな原因があります。

歯周病になる原因

  • 歯磨き不足
  • 唾液分泌が少ないドライマウス
  • 口呼吸・いびき
  • 薬の副作用で唾液が出ない
  • 糖尿病
  • 内科的疾患

このようなことがあると歯周病になるリスクが高くなります。

歯周病におすすめの歯磨き粉は、こちら『歯周病に効く市販の薬と歯磨き粉はコレ!正しい使い方はコレ!』をご参考にしてください。

それらが原因で歯周病になったとしたら、インプラントにしてからも歯周病になるリスクが高いということです。

誤解のないようにいうと、インプラントの場合には、歯周炎(歯周病)とは呼ばずに、「インプラント周囲炎」といいます。

でも、歯がインプラントになっただけで同じことです。

歯周病は、歯と歯茎の間の溝に歯周病菌が繁殖し歯茎に炎症を起こすことで始まります。歯周病菌が産生する毒ガスによって歯茎が傷つき、歯周ポケットが形成される。

歯周ポケットの中に、膿がたまり更に炎症が起き、口臭も発生する。というように徐々に歯周病は進行します。

これとほとんど同じことが、インプラントの上部に被せた冠と歯茎の間の溝に歯周病菌が繁殖します。そして、インプラント周囲炎へと進行します。

だから、出血も起きるし、口臭が発生することがあってもおかしくないのです。

インプラント先進国のヨーロッパでは、このインプラント周囲炎が一番の問題になっているそう。

天然歯における歯周病と同じようなインプラント周囲への感染による病気あるいは失敗はないと考えられていました。
しかし、1990年代に入ると留学先の研究室では、ベーグルンド先生(現イエテボリ大学歯周病学科教授)がビーグル犬を使った一連の実験によって、

インプラント周囲もプラーク(細菌の塊)により歯周病と同じような病気が発現し進行していく事を発表しました。

引用:スウェーデンデンタルセンター

ヨーロッパ歯周病学会のコンセンサスレポートでは、患者割合で28%~54%との報告も。

これって、2~3人に一人の割合で、インプラント周囲炎になっている確率です。

歯周病(歯肉炎・歯周炎)

歯周病は、歯についたプラークによっておこる感染症です。歯周病は、歯肉炎からはじまりますが、ほっておくと進行し歯根をつたわり、歯を支えている組織を壊します。つまり、セメント質、歯根膜、歯周靭帯、歯槽骨を破壊するのです。この状態を歯周炎といいます。

インプラント周囲炎

プラークは口の中の固いものに付着しますが、歯と同じようにインプラントにもプラークは付着します。

インプラントにプラークが付着すると周囲粘膜にも歯肉炎と同様に炎症が発症します。

インプラント周囲口腔粘膜に限局した炎症が起こることをインプラント周囲粘膜炎といいます。
インプラント周囲粘膜炎も歯肉炎と同様に歯ブラシなどでプラークを除去すれば治すことが可能です。

歯周病が歯面にそって進行するように、このインプラント周囲粘膜炎も放っておくとインプラントに沿って感染が進行しインプラントを支えている骨が喪失します。
この状態がインプラント周囲炎です。

引用:スウェーデンデンタルセンター

歯周病の場合は、歯ぐきが腫れる、痛みがある、膿がでる、歯が動くなどありますが、インプラントの場合は、痛みも歯の動揺もないのでふつうに食事ができます。

そのため、知らず知らずのうちにインプラント周囲炎(歯周病)が悪化するので怖いのです。

インプラントの治療期間

虫歯や歯周病で歯が抜けてしまうと、普通はブリッジや入れ歯を入れます。インプラント治療では、抜けた部分の骨に金属を埋め込むという手術。その後、上部に補綴物を作るというプロセスがあります。

だから、インプラント治療では一般の治療とは違い、長い期間を要します。

まず、インプラント治療をする前には、精密検査と診断が必要です。その後にインプラントの埋没手術をします。

しかし、骨にインプラントを埋め込む手術をするにも、抜歯をしてから4~6か月経っていないとできないのです。(骨の回復を待つため。)

インプラントを骨に埋め込む手術の後、インプラントと骨が結合するまで6か月ほどおきます。

術後の状態が良いことが確認できると、インプラントの上部の補綴物(ブリッジ・義歯など)を製作をはじめます。型どり、補綴物の製作、噛み合わせなどの調整に2~4週間かかります。

ですから、早くても1年、普通はそれ以上の期間が必要になります。

でも、これだけでインプラント治療が終了したわけではありません。インプラント治療は、口の中に補綴物が入ってから後の定期的なメンテナンスが重要なのです。

先ほどもいったように、ていねいにケアをしないと、歯周病(インプラント周囲炎)になるリスクが高いからです。

インプラントの治療費

インプラント治療にかかる費用は、全額患者負担の自費診療ですので健康保険のようには安くできません。ただし、一部例外もあります。

最近外傷や腫瘍等の病気で顎骨を失った場合や、その部位に骨移植をおこなって再建した場合、先天的に歯や顎骨を欠損している場合に限って、インプラント治療に健康保険が適用されることになりました。

引用:日本口腔インプラント学会

このようなケースでは、健康保険が適用されるようなので歯科医院でご相談されることが大事です。

インプラント治療では、インプラントを埋め込む手術代がかかります。手術代は、10万円~38万円です。

インプラントの場合には、普通はポーセレンなどの保険外の人工歯を入れます。人工歯1本あたりの費用は10万円~15万円が相場。

でも、治療はこれだけではありません。治療前の精密検査と診断に1,5万円~5万円。治療後のメンテナンスに1回あたり5千円~1万円かかります。

ですので、インプラントを1本入れる場合の合計費用は、30万円~が相場。

この費用については、地域によっても違いますし、上部部分の人工歯をセラミック歯にするかどうかでも違ってきます。

インプラント治療費が極端に安いとか高い場合は、他と比較して検討する必要があります。

インプラントの失敗例と原因

インプラントにも失敗があります。失敗の原因は、治療する歯科医師にある場合もあれば、患者側にあることも。

インプラントで失敗しないように、失敗の原因を知っておくといいかもしれません。

インプラントが骨と結合しない

ドリルの熱により骨にダメージが多いと結合しない。

インプラントが適切に埋入されていない

手術の仕方に原因がある。インプラントが骨と結合しないので外れてしまう。

術後に痛み・しびれ・腫れが継続する

インプラントの埋入によって、神経を圧迫したり損傷していることがある。ほかに、インプラントが細菌に感染しインプラント周囲炎によって痛みを生じるケースがある。

人工歯が破損する

咬合調整が適正でないために嚙み合わせが悪く、セラミック歯が破損することがある。

人工歯が外れる

インプラントと人工歯の連結が緩んでいると脱落することがある。

インプラントの失敗を防ぐための歯科選び

インプラントの失敗を防ぐためには、安全で正確な治療を受けることが重要です。そのためには、歯医者選びを慎重に行うことが大切です。

最近では、どこの歯科でも「インプラント治療ができる」とうたっています。しかし、インプラント治療をするには、専門の設備や術者が必要です。

インプラント治療を安全に行うには、CTや手術室、滅菌器などの衛生管理機器、手術中の全身管理設備などの設備機器が必要です。これらは、すべての歯科医院で備えているわけではありません。

また、学会に所属し、インプラント治療の経験豊富な医師もいれば、インプラント治療の経験が浅い医師もいます。

それに、インプラントの手術の時には、麻酔医や看護師などのスタッフも必要。麻酔時のトラブルもあるので、麻酔医の技術や経験も大事です。

ですから、インプラント治療を受ける歯科医院は、慎重に選択しなければいけません。費用や距離も大切なことですが、失敗しては元も子もありません。

インプラントに不適なケース

インプラントは、抜歯した部分にでも植立でき、自分の歯のようになるので現在の歯科医療では最先端技術の一つです。

ところが、だれでもインプラントにできるというわけではありません。手術に耐えられないケースは、まず無理です。

手術できないケース

  • 免疫不全
  • 1型糖尿病
  • 放射線治療を受けている
  • 成長期の子ども

困難なケース

  • 重度歯周病
  • 歯周病で歯槽骨が減退している
  • 骨粗しょう症
  • 口腔内の清掃状態が悪い人
  • 喫煙者

このような場合は、まず治療して改善してからの手術となります。

インプラント周囲炎を予防する方法

先ほどの話からもお分かりのように、たとえインプラントにしても、歯周病(周囲炎)になったり、口臭がでるかもしれません。

そうならないようにするためには予防が大切です。

そのためには、

  1. 短い期間に歯科検診(メンテナンス)を受ける。
  2. 定期的に歯石除去やクリーニングをしてもらう。
  3. 歯ブラシだけのブラッシング方法ではなく、ワンタフトブラシを使用して、狭い歯周ポケット部の清掃を行う。(ケースによっては、歯間ブラシやフロスも使用する。)

インプラント周囲炎にならないようにするには、今まで以上に口腔ケアを行うことが必要です。

インプラントの前歯は、ポーセレンで出来ているので汚れは着きにくい。しかし、たとえポーセレンといっても、人工の歯です。インプラントと人工歯との接合部分に段差ができることがあります。歯肉部分に隙間ができるかもしれません。その部分に汚れがたまり歯周病の感染がはじまります。

ブリッジの場合は、ダミーの底部分に汚れがたまります。ダミーの底は、歯ブラシでは清掃が困難です。歯間ブラシやワンタフトブラシを使用しないと、きれいに清掃することができません。そのために、歯肉炎になり口臭がすることがあります。

これらが、インプラントを入れてからも歯周病になる理由です。インプラントを入れたからといって安心してしまい、歯磨きをていねいにしないと、歯周病になり口臭が発生するのでご注意ください。

歯周病による口臭の対策については、こちらの記事『歯周病はうがいで治る!?アルカリイオン水うがいで進行が防げる』をご参考にしてください。

「歯を抜くしかない」手遅れの歯周病とは?

重度歯周病 手遅れの症状

歯周病で歯が痛い

日本歯周病学会会員・口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会)の上林登です。

歯周病は歯周病菌(嫌気性菌)が原因で進行する病気です。細菌の塊であるプラークが増えると歯周組織を破壊していきます。

歯と歯肉の境目のプラークにより生じた炎症を放置すると、徐々にセメント質、歯根膜、歯槽骨へと広がっていき、最終的には歯科で抜歯することになります。歯の喪失の8割が歯周病か虫歯が原因です。

出典:歯周病とは 日本臨床歯周病学会

末期の「重度歯周病」になると、「歯茎が腫れる」「歯茎から出血や膿が出る」「噛むと歯が痛い」「歯が動揺する」などの症状が慢性的におこるのが特徴です。

また近年、歯科医療の進歩から歯の喪失が減少しているため、その分、歯周ポケット(4mm以上)保有者の割合が増加傾向にあります。

出典:歯周疾患の有病状況 図3: 歯周ポケット(4mm以上)保有者の割合の推移 厚生労働省e-ヘルスネット

歯周病の怖さは口の中の病気にとどまらず、誤嚥性肺炎や動脈硬化など全身性病気にも関連する可能性があるので、早目の処置を必要とします。

また、歯周病を放置すると歯槽骨が退縮するため、義歯を製作しても床による保持機能が働かなくなるというリスクもあり、歯槽骨が小さいと、インプラントにすることもできないかもしれないのです。

歯周病が悪化するとこのようなリスクがあるため「抜歯しましょう」という歯医者さんがいれば、抜歯してもらおうと思っていても、「抜かないで置いておくほうが良いです」と言う歯医者さんもいます。

患者の立場からすると、抜歯した方が良いのか、悪いのか、悩んでしまいますよね。

今回の記事は、よくある「重度歯周病」の悩みについてお答えしたいと思います。ご参考にしてください。

重度歯周病の症状

歯周病はサイレント・ディジーズ(静かな病気)と呼ばれ、痛みなどの症状が出にくく、知らない間に病気が進みます。そのため、歯茎が大きく腫れる、出血する、口臭がひどい、など症状に気づいた時には、一般的に「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼ばれる重度の歯周病になっているかもしれません。

関連記事:歯周病の症状について
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中等度歯周病の症状

中度の歯周病

  1. プラークが歯根の先に向かって入り込み、炎症が広がる。
  2. 歯肉の退縮が進み、歯根部分が露出し、歯が長くなったように見える。
  3. 歯と歯の間の歯肉が下がり、すき間が広がる。(歯周ポケットが深く大きくなる)
  4. 口のねばつき、口臭を感じるようになる。

重度歯周病の症状(末期症状)

中等度から重度の歯周病になると、歯の周りの組織がさらに破壊され、炎症もひどくなるため、見た目で分かるようになります。

  1. 歯肉は下がり、歯と歯の間のすき間も目立つ。
  2. 歯を支える歯槽骨が吸収されて小さくなっている(レントゲン撮影で見える)。
  3. 歯肉から膿や血がよく出るようになる。
  4. 口臭は一層ひどくなる。
  5. 歯はぐらつき動揺する。(歯を指で押すと動く)
  6. 歯並びが悪くなる。
  7. 十分に食べ物が噛み切れない。
  8. 発音に影響がでる。

歯周病末期症状の判定方法

歯周ポケットの深さを測る

歯周病を治療するために歯科に行くと、先ず、レントゲン撮影と歯周ポケットの深さを測って検査をします。

【歯周病の代表的な検査】

  1. 問診
  2. 赤色の染色液でプラークの付着を確認
  3. 歯周ポケットの検査(プロービング)
  4. 歯の動揺度(ゆれ)の検査
  5. X線検査

歯槽骨の状態

X線画像を見ることで、歯を支えている歯槽骨の状態が分かります。歯槽骨が吸収されて、ごくわずかになっていれば、歯周病は「末期状態」です。

参考:重度歯周病レントゲン写真画像 Google

歯周ポケットの深さ

歯周病の程度は、歯周ポケットの深さを測定して判断します。ポケットプローブ(深針)という器具を使って歯と歯肉の境目にある溝の深さを測ります。ポケットの深さが深いほど歯周病が進行している可能性が高くなります。ポケットが深いということは、歯周病菌が歯肉の内側に入り、組織を破壊している証拠だからです。

一般的に、歯周ポケットの深さが6ミリ以上であれば、いわゆる「手遅れ」の状態であり、完全に治すことは不可能です。(但し、治療とホームケアによって少しでも長く持たす処置を施すことは可能です。)

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【歯周ポケットの深さの目安】

  1. 健康な歯ぐきの目安は、ポケットの深さは約1~2mmで、歯茎と歯が密着しています。
  2. 軽度の歯周病は3~4mm
  3. 中度の歯周病は4~6mm
  4. 重度の歯周病になると、歯周ポケットの深さは6mm以上

歯周ポケットが4ミリより浅い中程度以下の歯周病であれば、歯科治療を受けた後のブラッシングケアを十分におこなうことで状態を改善することが可能です。

>>歯周病を改善するプラークコントロールとは

歯の動揺度

歯周病の程度を判断するには、歯を、唇・舌の前後に動かして見ると簡単に分かります。歯周病が進行するほど歯のぐらつきが大きくなります。

  • 動揺度0:動くことをほとんど感じません(0.2ミリ以下)
  • 動揺度2(中等度):左右方向にも動く、前後方向に約1ミリ。
  • 動揺度3(重度):前後左右に約2ミリ動く、上下にも動く。

引用:日本人はこうして歯を失っていく 日本歯周病学会・日本臨床歯周病学会共著 朝日新聞出版

重度でも歯を抜かない歯周病治療

重度の歯周病になると、基本的な歯科治療だけで治すことは不可能かもしれません。しかし、そのような重度のケースでも、歯周外科治療を施すことによって改善することが可能になります。

【歯周病の基本的治療】

  1. 口腔清掃指導(ブラッシングケア)
  2. スケーリング・ルートプレーニング(プラークと歯石の除去)
  3. 噛み合わせや虫歯の治療

フラップ手術

歯周病の基本治療を繰り返しても歯周ポケットが浅くならない場合、プラークがポケットの奥深くに入り込んでいると考えられます。

この状態を放置しておくと歯周病が進行していきます。このようなケースの時には、歯肉を剥離してプラークを除去する「フラップ手術」を行ないます。

対象となるのは、「4ミリ以上の歯周ポケットが残っている」ケースです。

局所麻酔で1時間程度の手術になりますが、持病があり全身状態が悪く手術の負担に耐えられないと判断した場合は、実施できません。

参考:フラップ手術 Google

歯周組織再生療法

歯周病治療やフラップ手術を施しても、破壊されて失われてしまった歯肉や歯槽骨は完全には回復できません。

この失われた歯周組織を可能な限り元に戻そうというのが、「歯周組織再生療法」です。しかし、骨の再生には、個人差があり一定期間(半年以上経過すると骨の再生が認められる)を要します。

適応は主に中度歯周病になります。歯の動揺が大きい「重度歯周病」の場合は、手術の負担に耐えられなく歯を失う可能性があります。一方、軽度の場合は、再生療法は必要ありません。

【歯周組織再生療法】

  • GTR法:特殊な人工膜(メンブレン)を使用。健康保険適用可
  • エムドゲイン:特殊なゲル状のタンパク質(幼若ブタの歯胚から抽出)を使用。自由診療
  • リグロス:トラフェルミンというゲル状の薬を使用。健康保険適用可

参考:歯周組織再生療法 Google

重度歯周病 歯を抜くか抜かないか?

重度歯周病まで悪化すると、治療しても改善は難しくなるため、一般の歯科医院では「手遅れ」と言われるかもしれません。

しかし、先ほどお伝えした歯周組織の再生療法もありますが、専門の病院でないと手術出来ないことが多いので先ずはご相談ください。

再生療法などの治療はメリットばかりではなく、手術後のケアが十分できていないと、歯周病が再発するというデメリットもあります。

将来的に、義歯やインプラントを考えているのであれば、歯槽骨が吸収されない内(健康状態)に抜歯した方が良いと思います。

また、歯周病や歯の状態は様々なので、治療方法も異なってきます。ですから、自己判断しないでかかりつけの歯医者さんによく相談されることをおすすめします。

歯周病の初期であれば予防が大切です>>自分で歯周病を治す方法!歯磨きで歯肉炎が治った!?