口臭予防

ヨガで口臭予防する方法!自律神経を整えサラサラ唾液をだす

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

口臭は、ストレスが影響していることが多いです。ストレスで自律神経が乱れると便秘や肩こりなどの症状が起きますが、唾液が減少し口臭の原因になることを知らないのではないでしょうか。

その場合、口臭を予防するには自律神経の乱れを整えることが重要です。自律神経を整える方法としては、ヨガが効果があることで有名です。
今回の記事では、「口臭を予防するヨガ」をご紹介します。ぜひご参考にしてください。

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自律神経の働き

手足を動かしたり、言葉を話す、目を閉じるなどは、意識的にできます。ところが、体の臓器には、脳の意識とはべつに動くものがあります。

たとえば、胃腸、血管、心臓、肺、など。そして、体温調節や排泄、ホルモン分泌、唾液分泌など、どれも無意識に働いています。

自律神経は、これら無意識に働いている器官をコントロールしています。

自律神経には、2つの神経があります。一つは緊張や集中したときに活発になる交感神経。もう一つはリラックスしたときや睡眠時に働く副交感神経です。

自律神経の乱れによる症状

健康な状態は、交感神経と副交感神経が1対1で働いています。現在人の「自律神経の乱れ」で多いのは、副交感神経が働いていないことです。ストレスが多くリラックスできない生活に原因があるといわれています。

自律神経が乱れると、身体に様々な症状がおきてきます。病院に行ったのに原因がわからないとか、その症状が続く場合には、自律神経が正常に働いていないことが多いです。

自律神経の乱れによる症状

交感神経系の症状としては、動悸・息切れ、頭痛、いらいら、立ちくらみ、めまい、肩こり、冷え症などがあります。
副交感神経系の症状には、便秘や下痢、胃もたれ、食欲不振、集中力の低下、無気力などがあげられます。

この他にも、喉のイガイガや不快感も自律神経が影響している場合があります。喉に炎症がおき細菌が増えると膿栓もできます。詳しくは『膿栓、臭い玉が簡単に取れるアルカリイオン水うがいとは?』をご参考にしてください。

器官に症状が出る場合、呼吸器系ではのどの不快感、空咳、息苦しさ、ため息などがあります。
脳神経系では、耳鳴りや頭が重い、頭痛などの症状が出ることがあります。

そして、ドライマウス症も自律神経の乱れによるものが大きいです。ドライマウスは、舌が白くなる、膿栓ができるなど口臭を発生することにつながります。ドライマウス対策については『「朝の口臭」はヤバい!唾液がネバネバ!前夜と当日の朝にしてほしい対策とは』をご参考にしてください。

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これらの症状だけみれば、自律神経の乱れが影響しているとは気づかないかもしれません。

ヨガが口臭予防できる理由

ヨガは、呼吸法とストレッチが代表的です。ヨガの呼吸法は、副交感神経を活発にすることができるので、自律神経を整えるにはもってこいです。

今回ご紹介するヨガ法は、「腸ヨガ」という便秘や下痢を改善するヨガ法ですが、胃腸を活発にすることは、白い舌をピンク色にする効果があります。

もう一つの「唾液ヨガ」は、舌の筋肉を鍛え呼吸法と併用することで唾液を出す効果があります。唾液が臭いのを治す方法については、こちら「唾液が臭いのは舌が汚れているから。うがいで口臭を洗い流す方法とは?」をご参考にしてください。

舌筋をきたえることで、もし舌に歯型がついている場合には、歯型がつかなくなります。

これらの効果があることで、口臭を予防することが期待できます。

腸ヨガ

腸ヨガを行なうと、便秘が解消されます。また、下痢症の人にも効果があります。たった2分のヨガを朝晩2回行うだけなので、ぜひお試しください。

腸ヨガのルール

★朝と夜の1日2回

★朝夜に各2ポーズ合わせて2分間行う

★期間は2週間です。

腸ヨガのやり方

・口から吐く「ハア~」

・冬に手を温めるときに息を吐くときの感覚。

・声を出しておなかから息を吐ききり鼻から吸う

・肩の力が抜けるようにリラックス

※苦しくないくらいの長さで無理しないこと※

深い呼吸をすることがコツです。深呼吸で自律神経を整える効果がでます。

朝ヨガのポーズは朝と夜2ポーズずつ行い、5回呼吸をするのがポイント!

夜の腸ヨガのポイント

★日中興奮状態にある交感神経を鎮める

★腸のポジションを整える

猫のポーズ

①よつんばいになり手を前に伸ばして頭を下げる

腕は前にのばし床におでこをつける

このポーズで5回呼吸をする

下がりやすい腸のポジションを整える効果が。

バッタのポーズ

②うつ伏せになり両手を後ろで組み肩と足をあげる!

この体勢のまま5回呼吸をします。

組み手をはずしてリラックスをします。

腸に負荷をかけてから緩めることで自律神経のバランスが整える訓練をする

朝のポーズ

★睡眠中に鎮まった交感神経を高める

★腸に刺激を与え排便を促す

マーメイドのポーズ

横向きに寝て下の腕を伸ばし頭をのせます。

ウエストお尻内ももを締めながら脚を上げる

この体勢で5回呼吸をする。

反対側も行う。

おしり周りの締め付けは骨盤を刺激し直腸にある弁を押し出す

力を入れることで寝ぼけた体を目覚めさせ交感神経を高める。

ヨットのポーズ

脚を伸ばして座り片足を立てます。

立てたヒザにヒジを掛け5回呼吸をする。

★反対側も同様に

腰骨あたりは便の詰まりやすいポイント

腰をねじって腸のねじれを解消し便を通りやすくする

唾液ヨガ

正しくは、「シータリー呼吸」といいます。舌を鳥のくちばしのように丸めるので「舌くちばし呼吸」とも。

舌を丸め口から息を吸うことで、唾液分泌が促進されます。

唾液ヨガのやり方

①「う」の発音をするように口を前に突き出します。

②舌を外に出し、くちばしのような形に丸めます(舌をすぼめUの形にする)

③息を口から吸い鼻から出します。

※先ほどとは逆に、息を口から吸います。大切なところなので間違えないようにしてくださいね。

まとめ

昨日、テレビで紹介されていたのを便秘症の娘が見ていて、早速実践。今朝、「すごい、出た!」と大喜び。

繊維食もとらずにヨガだけで便秘を解消することに、当初、私は半信半疑でしたが、この事実を認めざるを得ませんでした。

昔から、ヨガには自律神経を整える効果は認められていて、最近、たくさんヨガ教室が増えています。分かるような気がします。

口臭の原因がわからない、何をしても中々、舌苔が取れないなどでお困りでしたら、ぜひお試しください。

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口臭予防にはガムより昆布のほうが効果がある!「だし昆布法」とは

だし昆布をなめるだけで口臭が予防できる!

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

口臭が気になるとガムを噛む人が多いです。ガムを噛むといい香りがするので、口臭も消えたような錯覚を起こします。しかし、本当は口臭がなくなったのではなく、ニオイをごまかしているだけに過ぎません。

今までガムに頼っていた方には、残念かもしれませんが、本当のことです。

ですから、ガムに変わる口臭を予防するための方法を探していたところ、「だし昆布法」というのを見つけました。だし昆布法は、口臭外来で著名な本田歯科医師が、おすすめしている方法です。

今回は、この「だし昆布法」についてご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。

ガムの口臭予防効果

チューインガム

口臭が気になるときには、ガムを噛みませんか?
焼肉を食べた後にガムを噛むとガムの香料でごまかせるかもしれません。このように、ガムを噛むのは、臭いをごまかすマスキング効果があるからです。

ガムは安価で簡単!だから、簡単にできる口臭予防の代表といえばガムを噛むことなのでしょうね。でも、ガムは飲み込めないのがネックです。だからでしょうか、最近は食べられるタブレットが増えています。

舌の歯型

ガムを噛むことで口臭が消えるわけではありません。

しかし、ガムを噛むと唾液腺を刺激し唾液の分泌を促す効果があります。抗菌作用のある唾液が多く分泌されると口内を洗浄しますので、舌苔の予防にもなり、口臭が軽減されるかもしれません。

ですから、ガムはドライマウスの人には良いかもしれませんが、砂糖が添加されていたら口内が酸性化され細菌が増えることになるのでご注意ください。

→ 口臭が治らない原因を誰も教えないのは何故?本当の原因を知らないから?

口臭予防するためにガムを噛んで、虫歯になったり、舌苔ができるようになれば最悪です。

また、一般的なガムには多くの添加物が入っていますので、ガムばかり噛んでいると胃腸が弱い人であれば、良くないかもしれません。

キシリトール入りのガムもありますが、できれば無添加のガムが良いかもしれません。自然食品のお店などで無添加ガムが購入できるようです。

ガムを噛むメリットとしては、顎や舌を動かすことによって唾液分泌を促進する効果があることは分かっていますが、実は、この他にもガムを噛むことでリラックスする効果があります。

精神がリラックスすると、副交感神経(自律神経)が働き、サラサラ唾液がよく出るようになるといわれています。ですから、ガムを噛んでリラックスすることは、口臭予防が期待できます。唾液の口臭予防効果については、『唾液が臭いのはなぜ?うがいで口臭を消す方法とは?』をご参考にしてください。

だからといって、砂糖入りのガムを噛むと口内が酸性化し、虫歯、歯周病、口臭を引き起こす要因となる。また、ガムを噛んでいると、口がくちゃくちゃするのでマナーとして良くないというデメリットもあります。

このように、ガムにはメリットとデメリットがあることを知っておくと良いと思います。

だし昆布で舌苔(ぜったい)と口臭を予防

昆布

口臭は、口内の細菌がタンパク質を分解したときに腐敗臭を発生するからです。この細菌が活発に生きるのが酸性の環境です。

細菌を抑制する唾液はアルカリ。だから、唾液が沢山出ると口臭もしなくなります。

反対に、アルカリの唾液が少ない人は口臭が強くなったり、舌も白くなるのですね。このように、舌苔(ぜったい)や口臭を予防するためには、口腔内を酸性化しないようにすることが大事なのです。

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ですから、ガムを噛むと唾液を出す効果があるかもしれませんが、砂糖入のガムでは酸性化するかもしれないのです。

ところが、今からご紹介する昆布は、アルカリ度がかなり高く、食品では断トツにアルカリ度が高いのです。口臭菌は酸性化した口内で増えますが、アルカリに傾くと菌は一辺に減るといわれています。

アルカリ度というのは、水に溶かした溶液を中和するのに必要な酸性液の量で表します。ちなみに、アルカリの高いワインが2.43に対して、昆布は38.9もあるのです。

私も実験的にだし昆布を口に入れて2分ほど舐めてから、唾液と一緒に吐き出し、リトマス試験紙を付けて見た所、PH9のアルカリ性だったのです。唾液のPHは6.8程度だといわれていますので、唾液よりもはるかにアルカリ度が強いことが分かりました。

口臭外来で有名なほんだ歯科の本田先生は、ずっと以前から唾液を出すためには「昆布法」が良いと紹介されていたので、私も実験的にだし昆布を舐めてみました。昆布法

昆布法のやり方は簡単です。

  1. だし昆布をハサミで1センチ角に切りいくつか作っておきます。
  2. 昆布の破片を口に入れて舌で舐めて溶かします。

たったこれだけです。昆布は噛んでしまうと直ぐに無くなってしまうので、舐め続けるのがコツです。

舐めているとミネラルが溶けて昆布の味がするので美味しく感じ唾液もいつもよりも出てきます。でも、人によっては昆布の磯臭いニオイが苦手な人もあるかもしれません。

舐めた後も、昆布なので後味もよく唾液が沢山出たことで口の中が潤っていました。舌苔(ぜったい)が付いている人の場合には、表面の苔が削れとれるかもしれませんので、お勧めです。

何よりも、価格が安いこと、安全、そして栄養が摂れる、などが嬉しいです。

ところが、ほんだ歯科のHPを拝見していると、だし昆布法は効く人と効かない人があるそうです。内容をご紹介しますので、ご参考にしてください。

だし昆布法は、精神的緊張が長時間持続してしまう結果、慢性的な緊張時口臭を引き起こし、その結果、平常時における唾液分泌能力が低下してしまった、長期にわたる苦しむ自臭症の患者さんが、基礎治療終了後において、唾液分泌能が回復したにもかかわらず、人前で緊張を起こしてしまう人のために考えた方法です。
実際の自臭症の治療では、最終段階にプログラムしています。
基礎的能力が回復していない自臭症の人がいきなりこれを行っても効果の低いことがあります。

口臭がほとんど問題にならない、一般の人が緊張時口臭を緩和する目的でガムを噛んだり飴を舐めたり、防臭剤を使う代わりに、この方法を用いることも大変有効です。

出典:ほんだ歯科 だし昆布を用いた口臭抑制法 この方法の特徴と有効な人

ここまで説明してきて残念なお知らせになりますが、「だし昆布」の効果は、ある程度唾液が出る人が対象だということみたいです。

極度に唾液が出ない人が、だし昆布をなめても効果がないかもしれません。唾液を出す方法については、『歯磨きしても口がネバネバする原因8つ!唾液の粘つき改善方法はこれ!』をご参考にしてください。

「だし昆布」の効果が期待できる人というのは、お家など平常時には唾液が出るけれど、人前に出ると緊張して口が乾いてしまうケースのようです。

人は、口の中に食べ物を入れるとか、物をなめると安心するという本能的なものがあります。飴など食べ物をなめるのは、幼児が指をなめるのと似ています。

ですから、だし昆布をなめることでリラックス効果が生まれるのかもしれません。

まとめ

フーセンガム

ガムを噛むと口臭が消えた気持ちになります。しかし、実際は、ガムの香料でごまかされているだけで、口臭は消えていません。

だからといって、ガムはまったく効果がないわけではありません。唾液の分泌を促す効果があるので、ドライマウス症の人の場合にはシュガーレスガムを噛むと良いと思います。

準備に手間がかかり少し面倒かもしれませんが、ガムよりも口臭予防に効果があるのは、だし昆布です。ぜひお試しください。

だからといって、口臭対策で大切なのは口腔ケアです。毎日の口腔ケア、特に歯磨きをおこなっている人が、ガムや昆布を噛むことでさらに効果ができるということですので勘違いしないでくださいね。

口臭予防に効果を望むのでしたら、こちらの記事『簡単、自宅でもできる口臭対策』をご参考にしてください。