舌苔(ぜったい)は、舌の上に溜まった食べかすや粘膜の剥がれ落ちた細胞の死がい等に細菌が集まってできた苔のようなものです。そのため、舌苔ができると口臭の原因になります。
舌苔の取り方は、歯ブラシや専用の舌ブラシを使って、舌をブラッシングして取る方法が一般的です。しかし、過剰に舌を磨くと、舌苔を悪化させ口臭をひどくする事になるので、正しい「舌苔の取り方」を知ってからケアしましょう。
舌苔の取り方
一般的な方法は、歯ブラシか舌ブラシを使います。舌苔は舌の奥に多くできるので、ブラシを舌の奥から前方にブラッシングして苔を取ります。
注意するポイントは、磨き過ぎないことです。歯ブラシは固いブラシはNGです。柔らかい毛先の歯ブラシを選んで、ブラシを斜めに倒して優しくなぜるようにして、2~3往復します。ブラッシングした後に舌苔が残っていても、(舌苔を完全に除去することは無理なので)同じ個所を何度も磨かないようにしてください。
舌が痛いとか乾燥がひどい場合は、舌磨きや舌清掃は控えるようにしましょう。舌がヒリヒリする場合は、舌に保湿ジェルを塗ってケアしましょう。
舌磨き以外の舌苔を取る方法
舌苔の除去には、ブラシ以外にもいろんな道具を使う方法があります。
●ガーゼ・ティッシュペーパー…ガーゼを指に巻いて舌苔を拭き取る方法があります。このやり方は、寝たきり状態の人の介護の時に有効ですが、自身の舌清掃には嘔吐反射を起こすので不向きです。
ティッシュペーパーで舌を拭いても、ほとんど舌苔を取ることはできないので、おすすめではありません。
●スプーン…スプーンで舌苔をこすり取ると舌乳頭が毛羽立ちます。この状態で舌清掃を続けると舌を傷めるのでご注意ください。
詳しくは、、、スプーンで舌磨きする健康法 アーユルヴェーダ式
おすすめの舌苔の取り方
口腔ケアアンバサダーの上林がお勧めする方法をご紹介します。
準備するもの…口臭予防歯磨き粉「美息美人」、コットン(化粧用綿花)
1,美息美人の粉を水に溶かすと強アルカリイオン水ができます。
2,アルカリイオン水で数回うがいして口内を洗浄します。
3,コットンをアルカリイオン水に浸してから、舌の表面を2往復拭きます。
4,舌清掃が終えたら、再びアルカリイオン水でクチュクチュ、ガラガラとうがいをして口内を洗浄して完了です。
日頃の舌ケアで注意することは?
舌苔は体調不良やストレスのほか、口腔ケア不足が原因で形成されるため、忘れた頃に舌苔ができて舌が白くなります。
良い健康状態を保つことが大事ですが、毎日の歯磨きとうがいによる「口腔ケア」を丁寧にすることが大切です。
また、ドライマウスに気をつけて舌を乾燥させないように、唾液の分泌を増やすための「お口の体操」も取り入れてはいかがでしょうか。舌の乾燥がひどい場合は舌ジェルで保湿すると良いでしょう。
最後に、舌苔はすぐには取れないので根気よくケアしましょう。
この記事は、口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登が書きました。