口臭原因

虫歯が治ったが口臭が治らないのは何故?

歯科衛生士による歯石除去

虫歯を治したのに、口臭がしている。歯医者に相談しても口臭原因が分からない。口臭外来にかかっても原因がはっきりしないので治らない。

という方が、相談者に多くおられます。

このように口臭が気になり治そうと思っても、口臭の原因が分からないため、どうすることもできないかもしれません。

でも、実際のところ、口臭の原因は限られています。ところが、このことが公になっていないために、困っている人たちがおられます。

というわけで、今回のブログでは、口臭の原因について知ってもらい、お役に立てていただければと思います。ぜひご参考にしてください。

一般的な口臭原因

口臭=虫歯、もしくは、口臭=歯周病です。

だから、歯医者さんに行って、「口臭が気になる」と相談しても、「虫歯も歯周病もないので口臭は大丈夫ですよ。」と一蹴されることがほとんどです。

歯医者さんは虫歯のプロですが、口臭については理解されていないことが多いです。ですので口臭を相談されるのなら口臭外来に行かれることをお勧めしています。

それでも、「口臭外来に行ったが、気にするほどの口臭ではありませんと言われたが、口臭がしている。」という方が後を絶たないのはどうしてだと思いますか?

その理由は…口臭は口からだけ出ているのではないから。

口臭は、虫歯と歯周病だけが原因ではありません。その他にも、舌苔(ぜったい)からであったり、喉から口臭が発生しているのは珍しくないのです。

私自身が、すべて(虫歯、歯周病、舌苔、喉)の口臭を体験したのではっきりと申し上げることができます。

当時、虫歯と歯周病を治療して完治したのに口臭がしていました。口の中を覗いたら舌が白い。舌の中央から奥にかけ舌苔がびっしり着いている。

舌溝

すぐにそれが原因と分かりました。

努力の末、舌苔(ぜったい)がなくなっても、まだ口臭がしていたのです。後になって、その臭いは喉から出ていると分かりました。最終的に喉のケアをしたことによって私の口臭は消えたのです。だから、口臭は何が原因でどうすれば消えるかということを誰よりも知っています。

歯周病が口臭原因

歯のレントゲン写真

歯周病菌がタンパク質を分解すると、VSC(揮発性硫黄化合物)というガスを発生します。

このガスの中には、卵が腐ったような臭いの硫化水素ガスや、野菜が腐ったような臭いのメチルメルカプタンガス、そして、腐ったごみのような臭いのガスが交じっています。

だから、臭い!
そして、「歯周病になると口臭がする。」といわれます。詳しくは『歯周病の口臭、出血、歯茎の腫れに効く歯磨き粉の選び方』をご参考にしてください。

虫歯による口臭

虫歯の進行

虫歯になると口臭がします。

どうしてか知っていますか?

虫歯が進行すると、歯に穴があき食べかすがたまり腐敗し発酵します。

虫歯の穴は複雑で通常のブラッシングでは食べかすを取り除けません。
そのため、口臭を発生することになります。虫歯をほっておくと、痛いだけではなく恥ずかしいことになります。
虫歯が進行すると、歯根の底に膿の袋ができます。この膿から腐敗臭が起こります。

歯ぐきが腫れるのは、歯周病だけではありません。虫歯が進行しているかもしれません。口臭がしていたら、気を付けてください。

このように、口臭の原因を見つけるには、一番に歯周病や虫歯などの口腔内の疾患を疑うといいかも。

舌苔(ぜったい)が口臭原因

舌磨きで白くなった舌

舌が白くなると、口臭が発生します。

これは、舌の粘膜に細菌や汚れが付着して苔をつくるからです。この状態を舌苔(ぜったい)といいます。

舌に細菌が繁殖すると、舌に着いた食べかすや細胞の死骸などのタンパク質を分解しガスを発生します。

口が乾きガスが発生するのですが、口にこもっているガスが会話するときに一気に出るので臭く感じることに。

また、唾液中にも臭い物質が溶け込むため、唾液も臭くなります。

唾液が臭くなると、マスクをしても、マスク自体が臭くなるこもあります。特に、唾液の分泌が少ない人に唾液が臭くなりやすいです。

対策は、唾液を出すことです!

ところが、唾液の分泌には自律神経が影響しているため、過剰に心配したり緊張すると逆に唾液が出なくなります。
唾液を出すには、趣味や運動でリラックスしてストレスを軽減することが大切です。

喉からの口臭

えへん虫

口臭原因が分からない場合に多いのが、喉からの口臭です。

喉に細菌が増えることで、膿栓(のうせん)や膿汁(のうじゅう)ができます。
この二つが、強い口臭を発生します。

喉に細菌が増える理由としては、

  1. 鼻炎
  2. 蓄膿症
  3. 口呼吸
  4. いびき
  5. ドライマウス

が、一般的です。

膿栓(のうせん)は、健康な人でも風邪をひくだけでもできますが、度々膿栓(のうせん)ができる場合には、要注意です。詳しくは『喉が臭い!…原因が分からない。…どこに行けば?臭い玉など7つの原因』をご参考にしてください。

口臭対策

電動歯ブラシで歯磨きを行う

口腔内が口臭原因のケースの場合には、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」を使用すると、口臭が減少します。

「減少します」というのは、歯周病や虫歯の場合には、口臭はある程度抑えられますが、歯周病や虫歯を治さない限り、極限まで口臭を抑えることはできないからです。


でも、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」を使用することで、口腔に口臭原因があるかどうかが分かります。

口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」を使用したにも関わらず、口臭が減少したが、口臭を完治することができない時には、歯周病や虫歯があり細菌が常に増殖しているかもしれません。

「美息美人(びいきびじん)」を使って口臭が改善した場合には、歯周病や虫歯ではなく、舌苔(ぜったい)や膿栓(のうせん)ということもあります。


それは、美息美人(びいきびじん)は舌や膿栓(のうせん)が口臭原因の場合にも力を発揮できるからです。

ドライマウスの場合には、舌苔(ぜったい)ができやすくなるので口臭も中々改善しません。
舌苔(ぜったい)は、舌を観察するとすぐに分かります。

ドライマウス対策として、舌を動かすお口の体操をしたり、小まめに水を飲むことも大切です。

他に、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」でゴロゴロうがいをすることが、喉からの口臭には効果的です。

口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」

口臭予防歯磨き粉「美息美人」を使用しても、まったく効果が無い場合は、胃腸や内科疾患が考えられますので、そのような場合には早めに受診されることをお勧めします。

喉(のど)の奥から臭い!だからといって膿栓(のうせん)は早合点かも?

喉(のど)の奥が臭い場合の原因

最近はスマホやPCの普及によって、分からないことや困ったことがあると直ぐに検索して調べるのが定着しています。

そのためでしょうか。少しでも口臭が気になると、「膿栓(のうせん)かもしれない。」というように言われる人が多いことに驚いています。少し前だったら、かなり専門的な膿栓(のうせん)という言葉自体、知っている人は少なかったものです。

ところが、近頃は口臭といえば、その原因は膿栓(のうせん)だと決めつけてしまうことも。そのために、本当の原因を見落としてしまい、いつまで経っても良くならないということも。

今回の記事では、膿栓(のうせん)と誤ってしまう口臭の原因についてお伝えします。ぜひご参考にしてください。

膿栓(のうせん)と違う場合の症状

ドライマウスの女性

「喉(のど)の方から鼻にかけて臭います。多分、膿栓(のうせん)が出来ているのだとおもいます。」お客さまによっては、このように口臭の原因は膿栓(のうせん)だと決めつけられている方がおられます。

お口や喉(のど)の状態をよくよくお聞きすると、
「歯周ポケットの深さが、6ミリのところがある。」
「たまにブラッシングをすると出血をする。」
「歯茎が腫れるときがある。」
「奥歯が浮いた状態だ。」
「硬いものを噛むと歯が痛い。」
などなど…。

じつは、これらはすべて歯周病の症状です。歯周病になると、必らずといっていいほど口臭がします。

歯周病の程度(歯周ポケットの深さの程度)によっては、離れている人には分からないレベルの臭いかもしれません。でも、自分では分かる臭いです。歯周病菌が出すニオイは独特ですから、容易に判別できます。

分かりにく場合には、次のようにしてみてください。
意識的に一番奥の歯のさらに奥を舌でなぜながら息を鼻から出します。「むわっ」と、かすかにニオイがします。

うんこ臭いと鼻をつまむ女性

奥歯の奥が歯周病の場合には、喉(のど)の奥のほうから臭いがしますので、よく膿栓(のうせんと勘違いされる方が多いようです。

歯周病かもしれない

口臭が気になったら、歯医者さんで歯周ポケットの深さを調べてもらうと、歯周病だったということが分かるので、調べてもらうことが大切です。

歯周病の進行イラスト

歯周ポケットの深さ

  1. 健康なハグキでは1~2ミリ。
  2. 中程度の歯周炎があると3~5ミリ。
  3. 歯周病が進行した場合は6ミリ以上に。

歯周ポケットの深さが3ミリ以上あれば、歯周ポケットの中で歯周病菌が活動します。歯周病菌が繁殖すると、腐敗臭を発生します。これが口臭です。

歯みがきで出血

さらに、中程度以上の歯周病になると、出血や膿も出て口臭もかなり強くなり、重度の歯周病になると、治療も困難になり、最悪、抜歯ということにも。

このようにならない内に、勝手に決めつけないで、臭いを感じるようであれば、歯周病の診断を受けることをお勧めします。

そして、口臭を感じた時には、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」で口臭予防をしてください。もちろん、きちんと口腔ケアをすることで歯周病の予防にもなります。