舌がピリピリと痛い原因
Yahoo!知恵袋を見ると「歯みがき後、舌がピリピリ痺れる(しびれる)」と悩んでいる方がいましたが、舌痛症の人が市販の歯磨き粉を使うと、舌がひりひり、ピリピリと痺れるような痛みを感じることがあります。
舌痛症の他にも、ドライマウスで舌が乾いていたり、尖っている歯やクラウンの縁や義歯のクラスプなどによって舌が傷ついていると、歯磨きをした後にピリピリと痛くなることがあります。
舌痛症はストレスが原因だと言われていますが、はっきりとした原因は分かっていません。舌痛症は個人差がありますが、口腔乾燥などの原因がストレスと複雑に絡み合っていることが多いです。
舌痛症
出典:日本歯科医師会 テーマパーク8020
舌痛症になると、歯磨きやマウスウォッシュを行なった時に、刺激によって舌の炎症部分にしみて、ひりひり・ピリピリと痛くなるので、ラウリル硫酸ナトリウムなど強い刺激成分の入った歯磨き粉やうがい薬は使わないようにしましょう。
歯磨き粉に添加されているシナモンやミントなどの香料は、口腔状態が良ければ口がスッキリとして気持ちいのですが、粘膜に炎症があると成分がシミて痛さを感じるようになるのでご注意ください。
アレルギー反応がない場合でも、市販の歯磨き粉にはいろんな刺激性成分が含まれているので、舌痛症の方には不向きです。こちらで歯磨き粉の成分を確認してください。
>買ってはいけない歯磨き粉
舌の痛む原因が分からず、舌がひりひりしているとストレスがたまりますよね。舌が痛くなる部位で多いのは、舌の付け根と舌の先で、舌が赤く腫れている部分です。鏡で舌を見て、痛い部分と症状をチェックしてみてください。
舌がんなどの病気でなくても、痛みを我慢するとストレスになりますので、早目に歯科で診療を受けられることをおすすめします。軽度の舌炎であれば、歯科で治療できますが、ストレス性で原因不明の舌痛症の場合は、神経科のような専門病院の診療が必要になることがあります。
舌がひりひり・ぴりぴりと感じる時には、舌粘膜が荒れているため、歯磨き粉がしみて痛くなります。炎症時に、刺激のある食べ物を食べると、舌に激痛を起こすことがあるのでご注意ください。
舌のしびれ症状は、脳神経の異常(重篤な病気)で起きている場合もあるので、しびれが続いている時は専門病院に相談しましょう。
舌の痺れ
出典:MedicalNote
今回の記事は「歯磨き粉が舌にしみて痛い場合の対処法」についてお伝えします。歯磨きした後に舌がヒリヒリするとお困りでしたら、ぜひご参考にしてください。
この記事は、口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登が書きました。
舌がヒリヒリ・ピリピリする痛みの原因
口腔アレルギー症候群
口腔アレルギー症候群とは、原因物質を口に入れてから15分以内に、口の中や唇が腫れたりかゆくなったりするアレルギー疾患を言います。
口腔アレルギー症候群
PFAS(アレルギー反応)は、野菜や果物が口腔粘膜に接触すると、その直後から数分以内に口腔、咽頭、口唇粘膜の刺激感、かゆみなどが誘発されます。
まれに、歯磨き粉に含まれるシナモン、ミント、スペアミント、ペパーミントなどで、アレルギー反応を起こすことがあります。
舌や歯ぐきがヒリヒリしたり、痛くなったりと症状は様々です。ヒリヒリする歯磨き粉は合わないので、すぐに使用を中止しましょう。
ラウリル硫酸ナトリウム
歯磨き粉に含まれるラウリル硫酸ナトリウムは、歯磨き時に泡立たせるための発泡剤として用いられます。界面活性剤のひとつですが、刺激が強く粘膜や舌にダメージを与えることがあります。
参考:刺激の強いラウリル硫酸ナトリウム含有の歯磨き粉
歯磨きに限らず、マウスウォッシュ(またはマウスリンス)を使用すると、お口や舌がひりひりしみるという人がいます。合成界面活性剤やアルコールによって口腔乾燥を起こすと舌が過敏になります。歯磨き粉成分の刺激によって舌がヒリヒリ痛むことがありますので、歯磨きを選ぶときは注意が必要です。
舌痛症
舌がヒリヒリ・ぴりぴりと痛くなる症状を舌痛症(ぜっつうしょう)といいます。舌痛症になると、舌磨きの時や刺激のある歯磨き粉・マウスリンスの使用時にピリピリと痛くなります。
舌が痛い、舌痛症
出典:Google
歯磨き粉を使うと舌がピリピリする場合は、当分、歯磨き粉の使用を控えて様子を見るようにしましょう。
【舌の違和感(ひりひり・ぴりぴり)の原因】
- 舌がこすれて傷や炎症が起きている
- 口腔乾燥(更年期になると舌の違和感で悩む人が多くなります。)
- 舌痛症(舌の違和感や痛みは、原因の分からないストレス性のものがあります。)
- 歯磨き粉の成分(合成界面活性剤や発泡剤など刺激性成分)
この他にも、舌の違和感の原因としてアレルギーが関係していることもあります。これらの原因がいくつか重なると、歯磨き粉を使うと舌が荒れて、舌がかゆくなったりピリピリと痛くなることがあります。
【舌痛症の原因】
- 熱い食べ物を食べたことによる火傷
- 硬い歯ブラシによる舌磨き
- 義歯で傷がついた
- 口内炎
- 口腔カンジダ
- 扁平苔癬(へんぺいたいせん)
- 白板症(はくばんしょう)
- 口腔乾燥症(ドライマウス)
- ヘルペス性歯肉口内炎
この他にも、舌痛症の原因としては、鉄欠乏性貧血、亜鉛不足、心因性などがあります。
舌痛症の治療は、内服薬と心理療法を合わせて行います。舌痛症は神経性で原因不明なものもありますが、舌磨きによって傷んだ舌乳頭に「歯磨き粉」が付くと傷が荒れるので、刺激のある歯磨き粉は控えるようにしましょう。
舌痛症の治療は、局所治療や内服治療、心理療法を組み合わせて行います。 市販の口腔(こうくう)保湿剤を舌に塗ることで痛みが軽くなることがあります。
引用:徳島県医師会
歯磨き粉で舌がヒリヒリする時の対処
舌痛症の症状と原因は様々ですが、歯磨き粉が舌にしみて舌(または口腔粘膜)がカァーと熱くなったり、ピリピリと痛むことがあります。このような症状の時は、舌炎やカンジダなど口腔の病気を起こしているかもしれないので歯科で診察を受けるようにしてください。
歯磨き粉を使ったあと舌が痛くなる原因は、基本的に次の3つです。
- 舌粘膜が傷ついている
- 合成界面活性剤がしみる
- マウスウォッシュがしみる
舌がよく乾いてひりひりする場合は、舌に保湿ジェルを塗ると痛みを軽減できます。
歯磨き粉を使わない時も舌がヒリヒリ痛むことがある場合は、舌痛症かもしれません。舌痛症の原因は、神経性のものやストレスが影響していることもありますが、人によって様々です。
先に述べたように、歯磨き粉を使ったあとにお口や舌が痛くなる主な原因は3つです。
原因が特定できたら、その原因に沿って対処を行いましょう。
過剰な舌磨きをやめる
舌磨きをした後、舌がピリピリと痛む場合は、舌磨きをやめて様子をみましょう。
舌磨きが習慣になると、舌粘膜に傷がつき舌がヒリヒリすることがあります。舌の粘膜が荒れると味蕾細胞も削れ味覚障害を起こす可能性もあります。舌磨きをし過ぎると口内を乾燥させ、口臭の原因にもなるのでご注意ください。
また、過剰な舌磨きは舌癌のリスクを高めるともいわれています。正しい舌苔ケアは次のように行うといいです。
1、 健康な舌の色で舌苔が薄い場合には、舌磨きはしない方がいいです。
2、 厚い舌苔が付いている場合には、軽く舌を磨くと口臭予防になります。ただし、強く磨きすぎると舌粘膜を傷つけてしまい、口腔乾燥や口臭の原因になるのでご注意ください。
3、 舌の磨き方は、舌ブラシを使って舌の奥から優しく2回程度なぜるように磨く。(歯ブラシは毛先が硬いのでよくない)
4、 舌磨きの頻度は、舌苔が付いている時だけにする。一日、朝と夜の歯磨きの時だけで十分です。
引用:舌苔のケア方法。完全に除去する必要はないってホント!?
歯磨き粉を使って歯磨きをする際、舌に激しい痛みが走ります自分は歯磨きをする際、舌が歯磨き粉に触れてしまわないように気を付けて歯を磨きます。(中略)痛みの程度としては、舌に歯磨き粉が触れると舌の奥から涙が出る程度の痛みがこみ上げる感じです。
出典:YAHOO!知恵袋
歯磨き粉が舌に触れても舌がしみる人としみない人がいます。何故だと思いますか?
よくあるのは、口腔乾燥と舌苔(ぜったい)が付いているケース。舌苔ができると、ばい菌が増えお口の中が不衛生になり炎症を起こします。そのため、舌が痛み少しの刺激にも敏感になります。
だからと言って、舌の磨きすぎは舌が痛くなる原因になるのでご注意。
無添加の歯磨き粉に変える
舌の刺激になっているのは、歯磨き粉に含まれている合成界面活性剤などの成分です。歯磨き粉には、この他にも発泡剤、香料などの刺激性の成分が入っている。
歯磨き粉に入っている合成界面活性剤などの成分が舌痛症の人にとっては問題なのです。舌のひりひりする原因は様々です。
合成界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム)は、日常使われているシャンプー・リンスの他にも、衣類の洗剤や化粧品にも入っています。
舌苔(ぜったい)が出来やすい人の場合には、歯磨きを行った後によくゆすぐことが大切です。
しかし、粘着性のある歯磨き粉は舌に付着しやすく、容易には洗浄できません。ですから、無添加の歯磨き粉を使うことをおすすめします。刺激のある添加物が入っていない歯磨き粉を使えば、舌にも優しいです。
そのためには、無添加の液体歯磨き粉をおすすめします。液体歯磨き粉であれば、舌のザラザラ面にとどまることも少なくなります。
関連記事:口のネバネバは歯磨き粉が原因!?ネバつき解消法4つ
ノンアルコールのマウスウォッシュに変える
マウスウォッシュにはアルコールが含まれるものがあります。アルコールは殺菌作用があるのでマウスウォッシュに入っているのですが、アルコールが蒸発することで口腔乾燥を起こすことになります。
そのため、舌痛症の場合には舌がぴりぴりと痛むことに。また、そのことによって、舌の角化が進み舌苔の原因にもなります。
マウスウォッシュを使ったあと、舌がピリピリする経験をしたことがないですか?
マウスウォッシュは、刺激が強く舌乳頭の角化をすすめます。だから、舌苔ができている場合には、おすすめではありません。もし、使うのであれば、ノンアルコールのマウスウォッシュに変えると良いかもしれません。
アルコール系洗口液
アルコールの強い刺激が特徴。アルコールによる殺菌効果とマスク効果と若干の殺菌作用を付与したもの。 一時的な即時的口臭抑制効果はあるものの、口腔内に過敏のある人や口腔内乾燥を持つ人は、よりいっそう口腔内過敏になったり口腔内乾燥を促進する逆効果がある。
また、香料や様々なエキスの溶媒としてアルコールが用いられている物も注意が必要。
出典:Dr.HONDA 口臭バイブル
まとめ
市販の歯磨き粉の多くは、合成界面活性剤など刺激性の強い成分が含まれています。それら添加物が舌をヒリヒリさせる原因になることがあります。
舌痛症の原因が、神経性の場合はストレスを軽減することが大切ですが、歯磨き粉が原因の場合は無添加の歯磨き粉に変えられてはいかがでしょうか。
舌が痛くなる人の場合は、口腔が乾燥するドライマウスが多いです。乾燥した舌であるために歯磨き粉が付着しやすくなるので、唾液の分泌を促すことが大切です。
歯磨き粉が原因で舌が痺れる場合には、ラウリル硫酸ナトリウムなど刺激のある歯磨き粉を使用しないいようにしましょう。どうしても使用する時には、歯磨きのあと、よくうがいを行いきれいに洗い流すことが大事です。
また、舌磨きをしないことも大事です。舌磨きが舌を傷める原因になるのでご注意ください。舌が痺れたり腫れて治らない場合は、自己判断しないで歯科を受診されるようにしてください。
舌が痛い時には、一般的には耳鼻科や歯科、口腔外科を受診することをおすすめします。(中略)
【神経系が原因の舌痛症のお薬】市販薬はありません。神経内科などで痛み止めなどのお薬が処方されます。
引用:舌痛症の治療