口臭対策

今すぐ口臭を消す方法教えてください

簡単に口臭を消す方法

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

Yahoo!知恵袋に「お急ぎで口臭を消す方法を教えて」という質問がありました。よく読むと、お昼に彼とデートするのを忘れてキムチとにんにくを食べてしまったとのことです。

たとえ、彼女のようにニンニク料理を食べてなくても、デートの日の朝、口臭がしていると気が気でいられなくなりますよね。

今回は今すぐに口臭をなんとか消したいという方のために、簡単なケアをご紹介します。ご参考にしてくだされば幸いです。

関連記事>>口臭ケア!これで口臭を防ぐことができる

にんにくの匂いを消す方法

にんにくが臭いのは?

にんにくが臭いのは「アリシン」という成分が原因です。「アリシン」は、にんにくを潰したり噛むことでにんにくに含まれている「アリイン」という成分が破壊されてできます。

にんにく料理を食べると「アリシン」は血液中に溶け込み肺を通って呼気となって吐き出されます。これが、にんにくを食べた後に口臭がする、理由です。

にんにくを食べた量にもよりますが、16時間程度で臭いは消えて行きます。前日の夕食に食べたのでしたら、お昼ごろまで匂いが残ります。

早く臭いを消すには?

汗をかくとにんにくの匂い「アリシン」が出て体臭も臭くなりますが、運動やシャワーで汗をかくと体内の「アリシン」を早く外に出すことができます。汗をかいた後は、シャワーで洗い流すことが大事です。

ポリフェノールには「アリシン」を分解する働きがあると言われていますので、にんにくの匂いが気になる時は、リンゴを食べたり、コーヒーや紅茶を飲んだり、チョコレートを食べると、早く口臭を消すことが期待されます。

起床時の口臭を消す方法

起床時に口が臭いのは?

ふだん口臭のない人でも、起床時は口が粘つき口臭も強くなる時間帯です。その理由は、睡眠中は唾液の分泌が止まり細菌が活発に繁殖するからです。日中は会話したり食事することで、唾液が良く出るため、自然と口臭はコントロールされます。

早く口臭を消すには?

一番早く起床時の口臭を消す方法は「歯磨き」による口腔ケアです。増えた細菌(プラーク)をブラッシングによって除去し、口内の汚れをうがいで洗浄すれば、口臭はほとんど消えてしまいます。その後しっかり朝食を摂ることで、唾液が分泌されて口内が中和されて綺麗な環境になります。

歯磨きをしても口臭が軽減しない場合は、歯周病や舌苔が原因になっているかもしれませんので、歯科を受診することが大事です。

※『病的口臭』…歯周病、虫歯、副鼻腔炎・扁桃炎などの耳鼻科疾患、内臓疾患、糖尿病、癌など。
引用:「口臭」に関するQ&A

関連記事>>口臭の原因がわからない!?よくある口臭原因と適切な対策方法

簡単に口臭をなくす方法

YAHOO!知恵袋を見ていたら、「口臭を消す方法」として舌磨きを取り入れているが治らない、という人がいました。舌苔は口臭になりますが、口臭を効果的に消すためには、舌磨き以外の口腔ケアも取り入れられることをおすすめします。

うがい

喉うがいで口臭予防

口臭が気になったときに、一番簡単で効果があるのは「うがい」です。口臭が発生するのは、口腔が乾燥して口内細菌が増えたからです。ですから、「うがい」で口内洗浄すると、口臭が軽減します。

ただし、うがいによる予防方法は、根本的な口臭改善にはならないので誤解しないでくださいね。

>>口臭がアルカリイオン水のうがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・

舌清掃

舌苔は嫌気性菌のかたまりなので、舌苔が付着すると口臭を発生します。専用の舌ブラシで舌を磨いて清掃すると、口臭予防が期待できます。

ただし、舌磨きをし過ぎると舌粘膜を傷つけて口腔乾燥の原因になるので注意しましょう。

>>舌磨きはコットンが効果的!?

夜寝る前の歯磨き

口臭予防をするためには「歯磨き習慣」が重要です。口内の汚れを除去してプラークを付かないようにできるからです。

プラークは寝ている間に最も増殖します。睡眠中は唾液が出ないからです。そのため、就寝前にていねいに歯磨きを行うことが大切なのです。
寝る前に歯磨きをする人としない人では、起床時の口臭に大きく差が出ることでしょう。

水を飲む

ドライマウスだから水を飲む

水を飲む効果は、唾液量(体の水分量)を増やすだけではありません。水を飲むことで口内を洗浄することができるからです。

口がすっきりすると、副交感神経が刺激されてサラサラ唾液の分泌を促す効果も期待できます。

お茶には抗菌作用がありますが、利尿作用というデメリットもあります。唾液を出しやすくするには、水よりも温かい白湯のほうが、リラックス効果があります。

舌を動かす

唾液が舌を洗浄

何度も申し上げますが、口臭は口が乾くと発生します。ですから、口臭をしないように予防するには、唾液を出して口内を潤すことが大事です。

人間の体は、舌を動かすと唾液腺が刺激されて、唾液が出るようになっています。食事の時にはよく噛んで、会話にもたくさん参加して、舌を良く動かすようにすることが大切です。

また、口の渇きが気になったら、口の中で舌を動かし、唇を舐めることもおすすめします。

タブレット・ガム

タブレットやチューインガムを噛むと、一時的ですが口臭を消すことができます。

しかし、タブレットなどの効果は香料で匂いをごまかすだけですので、口臭と混じり余計に臭いが強くなるかもしれません。

チューインガムの場合は、噛み続けると唾液がよく出て、根本的な口臭対策にもなるので試す価値があります。

>>毎日の口腔ケア(歯磨き・洗口)には、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」をおすすめします。

口臭予防歯磨き粉「美息美人」

 

口臭が不安、、それぞれのケースごとに対策を紹介

口臭と一言でいっても、人によって原因が異なります。

口臭の原因が歯ぐきの膿が臭いからというようにはっきりしている場合もあれば、歯医者で治療も受けいろんなマウスウォッシュも使っているのに、口臭が無くならないというケースも。

口臭がしている人、しているかどうか分からない人、どちらの人も安心するための対策をそれぞれのケースに沿って不安を解消したいと思います。是非ご参考にしてください。

>>30~40歳代の女性に多い口臭の原因はコレ!口臭対策はこうする!

口臭がしているかどうか分からないので不安

マスクの女性

口臭の悩みで多いのが、「口臭がしているかどうか自分では分からないが、人にも聞けないし心配です。」というもの。

口臭や体臭は、自分では分からないことが多いです。その理由は人の嗅覚に原因があるからということをご存じでしたか?

たとえ良い香りでも、臭いがずっと分かっていると不快になるのでは?ましてや悪臭であればなお更。

においを同じレベルでずっと感じていれば気が狂いそうになるかもしれません。だから、嗅覚は同じにおいに麻痺するようにできています。

そのため、口臭をしても始めだけ臭いを察知するのですが、その後は、「多分臭いのだろうなあ。」と想像することに。

想像だから、事実と違うかもしれません。もしかしたら、想像以上に臭いかもしれませんし、臭っていないかもしれないのです。

人にはこの想像力があるために、不安を引き起こすことになっているのです。

だったら、解決する方法は簡単かもしれません。次のように行なってみてはいかがでしょう。

口臭チェッカー

  • 口臭チェッカーを購入し計測する。(口臭チェッカーはアマゾンで3,000円代であります。)客観的に自分が口臭しているかどうかを知ることが出来る。
  • 信頼できる家族に息を嗅いでもらい教えてもらう。
  • コップに息を吹きかけ、深呼吸してから嗅いでみる。
  • 口臭外来で計測してもらう。

不安を抱えることは精神衛生上も好ましくありません。そして、口臭を悪化させることにもなるかもしれません。

ですから、口臭をしているかどうかを正しく知ることは大事です。

口臭がしているのは胃腸が悪いから?

onakaitai

口臭がするようになると、「胃腸が悪いかもしれない?」と考えるのでは。

昔から「胃が悪いと息が臭くなる。」と言われてきました。私もおばあちゃんから言われたことがあります。そのようにして、日本人は刷り込まれています。

胃腸が悪くなると口臭がすることもありますが、口臭全体からいうと1割もありません。口臭がする場合には、他に原因がある事の方が圧倒的に多いのです。

でも、本当に胃腸が悪いこともあります。その場合の対策方法は簡単です。

  1. 胃腸科で診断してもらう。
  2. 医者にかかるほどでもなければ、整腸薬を飲む。

もし、胃腸に原因がある場合には、この方法で解決するはずです。

虫歯も歯周病もないが口臭がする

Close-up Of Male Doctor Pointing At Teeth X-ray

虫歯や歯周病になっていると口臭がすることがあります。そのため、歯科で治療をしたのに、口臭は治療前と変わらない。そんなふうにお困りでは?

でも、一番最近では、歯科で検査を受けたのはいつですか?

虫歯が悪化すると、腐敗臭がひどくなります。治療をして銀歯を被せていても冠の内部で二次カリエスになり神経が腐っていることもあります。他にも菌が感染し歯根の外側に膿の袋を作っているのは良くなることです。袋から膿が出てくると臭いのは当然です。

虫歯は治療さえ行なえば完治しますが、歯周病は中程度以上になると完治は困難かもしれません。進行しないように予防するのが精一杯かも。

それだけ一所懸命にケアをしていても、肉眼で見えない歯の間や奥歯の奥の歯茎部分で歯周病が進行していることがあります。

目で見えていなし痛みもなければ、歯周病に気づかないかもしれません。

でも、歯周病が進むと常に排膿や出血があるため、嫌な臭いがします。このことが原因の口臭が結構あります。

この場合の対策も、決まっています。

  • 2~3か月おきに定期健診を受け、歯石を取ってもらう。(自己判断は良くありませんし、歯石は歯科でないと取れません。)
  • 悪い箇所は治療を受ける。
  • 歯磨きケアの時間は、10分以上かける。(特に寝る前は丁寧に。)

定期健診も受けているのに口臭がする、、、

歯科衛生士による歯石除去

先ほどの説明のように定期健診を受けているにも関わらず、口臭で困っている人がいます。

やることは全てやっているはずなのに口臭が治らないので、どうして良いのか悩んでいませんか?

その場合に多いのは、この二つのケース。

膿栓の図解

  1. 舌苔(ぜったい)
  2. 臭い玉(のうせん)と膿汁(のうじゅう)

舌が真っ白くなって苔(こけ)が生えている状態になっているのが、舌苔(ぜったい)です。苔(こけ)は、菌や汚れが集まってできたものですので、腐敗臭を発します。

口臭で一番多いのが、舌苔(ぜったい)によるものです。だからといって、舌を磨いても苔(こけ)は直ぐにできます。

舌磨きで白くなった舌

その理由は、菌が増殖する環境がある限り、根本的な解決にはならないからです。

舌をきれいにして口臭を消す根本的な解決方法は、こちらの記事「美息美人(びいきびじん)で舌苔を除去する方法…白い舌がきれいに」で。

もう一つの臭い玉(のうせん)と膿汁(のうじゅう)。これは、喉に菌が増えることで出来る厄介なものです。

臭い玉(のうせん)と膿汁(のうじゅう)については、こちらの記事「喉が臭い!…原因が分からない。…どこに行けば?」をご参考にしてください。
臭い玉(のうせん)が原因で喉から口臭がしているからといって、臭い玉(のうせん)を取っても舌苔(ぜったい)と同じで根本的な解決にはなりません。

臭い玉(のうせん)も膿汁(のうじゅう)も、菌が原因だからです。喉を清潔にしないことには、根本的な解決にはならないのです。

根本的に解決するには、うがいによって喉の清潔を維持することが大切です。

こちらの記事「うがいで膿栓(臭い玉)を効果的に取る5つのポイント」も参考になります。