膿栓の取り方|ためしてガッテンは安全?やってはいけない取り方・押し出さない手順と受診目安

臭い玉の取り方

こんにちは、口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。
監修:歯科衛生士 上林ミヤコ

「喉の奥から白い塊がポロッと出てきた」「ためしてガッテンで見た膿栓の取り方を、家でも真似していいの?」

そんな不安を抱えて、このページにたどり着かれたかもしれません。

先に結論:膿栓は「押し出さない」が安全の基本です
膿栓の安全な取り方を押し出さない手順、やってはいけないNG行為、耳鼻科受診の目安で整理した図解

図解のポイント:膿栓は「押して取る」より、「ふやかして流れやすくする」方が安全です。痛みや出血がある場合は中止してください。

  • ためしてガッテン系の情報は、「押し出さず、洗浄とうがいでやさしく流す」方向で考えるなら安全寄りです。
  • ただし、高圧シャワー・熱すぎるお湯・指や綿棒など器具での圧出を自己流で真似するのはNGです。喉の粘膜を傷つけるおそれがあります。
  • ご自宅では、ぬるま湯うがい → 蒸気でふやかす → 必要時だけもう一度うがいという「押し出さない3ステップ」にとどめるのが、現実的で安全なラインです。
30秒でわかる結論
  • 膿栓は、指・綿棒・ピンセットで押し出さないのが安全です。
  • 自宅でできるのは、ぬるま湯での声出しうがい、蒸気でふやかす、水分補給までが基本です。
  • 痛み、出血、発熱、片側だけの強い腫れ、飲み込みにくさがある場合は耳鼻咽喉科で相談してください。
  • 何度も大量に出る、巨大で取れない、喉にびっしり見える場合は、原因と再発予防を別記事で確認してください。
自分で取る前に避けたい4つのこと
  • 綿棒で押し出す
  • 指で扁桃を押す
  • ピンセットでつまむ
  • ジェットウォッシャーを喉に直撃させる

これらの方法は、膿栓を取るつもりが、扁桃の粘膜を傷つけたり、膿栓を奥へ押し込んだり、炎症を長引かせたりする可能性があります。見えていても、強く押す方法は避けてください。

この記事でいう膿栓の取り方とは、無理に押し出す方法ではなく、喉を傷つけないように「ふやかして、自然に流れやすくする手順」です。

この記事では、膿栓の正体、やってはいけない取り方、安全なうがい手順、赤旗サイン、受診の目安、再発予防までを順番に整理します。

のどの奥が臭う場合でも、膿栓だけが原因とは限りません。後鼻漏・舌苔・歯周病・胃腸なども含めて整理したい方は、のど奥の口臭タイプを確認するページをご覧ください。

大量に出る・何度も繰り返す方へ

この記事は「今見えている膿栓を安全にどう扱うか」を整理する取り方ガイドです。

膿栓がほぼ毎週のように大量に出る、巨大で取れない、喉にびっしり見える場合は、取り方よりも原因と再発予防の確認が大切です。詳しくは、膿栓が大量に出てきた時の原因と対策をご覧ください。

クリックできる目次

膿栓とは?におい玉の正体とできやすい条件

膿栓について説明する医師のイラスト

膿栓は、扁桃のくぼみ(陰窩)にたまった老廃物が固まったものです。

成分には、食べかす、剥がれた上皮、唾液成分、細菌、代謝物などが含まれます。いわゆる「臭い玉」と呼ばれることもあります。

乾燥や口呼吸が続くと、喉の奥が乾きやすくなり、汚れが固着しやすくなります。

また、扁桃のくぼみが深いタイプでは、鏡で見えないのに口臭が気になることもあります。見えない膿栓を無理に探って取ろうとすると、粘膜を傷つけるおそれがあるため注意が必要です。

「そもそも臭い玉が出ない人っている?」が気になる方は、臭い玉がない人の特徴7つも参考になります。

  • 体質差:扁桃のくぼみが深い人ほど、たまりやすい傾向があります。
  • 季節差:冬や花粉時期は、乾燥や後鼻漏で気になりやすくなることがあります。
  • 悪循環:違和感 → 口呼吸 → 乾燥 → 固着、という流れに注意が必要です。

膿栓だけとは限らない?喉奥の臭いを30秒で見分ける表

喉の奥が臭う時、すべてが膿栓とは限りません。

後鼻漏、口呼吸、乾燥、扁桃炎、舌苔や歯間汚れなどが重なっていることもあります。まずは、今の状態に近いものを確認してみましょう。

気になる状態 近い原因 見るポイント 次に確認すること
白い塊が出る、潰すと強く臭う 膿栓 頻度、量、痛みや出血の有無 取れるタイミング大量に出る時
鼻の奥が臭い、黄色い鼻水や痰がある 後鼻漏・副鼻腔炎 鼻水、顔の重さ、喉に流れる感じ 膿汁・後鼻漏との違い
朝に喉が乾く、口がネバつく 口呼吸・乾燥 起床時の口渇、いびき、口を開けて寝る癖 臭い玉がない人の特徴
喉の痛み、発熱、飲み込みにくさがある 扁桃炎など 痛み、熱、片側だけの腫れ 耳鼻咽喉科で相談
舌苔や歯間の臭いも気になる 口内汚れ・乾燥 舌の白さ、歯間の汚れ、朝のネバつき 口内全体の基本ケアを見直す

白い塊が見える場合でも、鼻や乾燥、炎症が関係していることがあります。痛みや発熱がある時は、無理に取ろうとせず受診を考えてください。

ためしてガッテンの膿栓情報を今見る時の注意点

「ためしてガッテンで紹介されたなら、自宅でも同じように取ってよいのでは?」と思う方もいるかもしれません。

ただし、テレビで見た情報を自己流で再現するのはおすすめできません。特に、喉の奥に強い水流を当てたり、器具で押し出したりする方法は、粘膜を傷つけるおそれがあります。

現在の家庭ケアでは、押し出すよりも、ふやかして、やさしく流すことを基本に考えてください。

家庭でできる範囲は、ぬるま湯うがい・蒸気・短時間のやさしい洗浄まで。
痛み、出血、頻発、飲み込みにくさがある場合は、自宅で深追いせず耳鼻咽喉科で相談しましょう。

まず安全に:やっていいこととNG行為

膿栓を自分で取る前に確認したい、やっていいこと・避けたいNG行為・耳鼻科に相談すべきサインをまとめた30秒判断表

自宅でできる範囲 避けたいこと
ぬるま湯で声を出しながらやさしくうがいする 綿棒・指・爪・ピンセットで押し出す
蒸気や入浴で喉をふやかす 高圧シャワーやジェット水流を喉に当てる
水分補給と口の乾燥対策をする 痛みや出血があるのに続ける
※「ためしてガッテン」で紹介された“洗浄・うがい”は、粘膜を傷つけにくい方向の対処として考えることはできます。ただし、高圧・高温・器具で押す行為は避けることが大切です。

安全な膿栓の取り方:約5分でできる押し出さない促し方

膿栓を押し出さず安全に対処する方法の図解
注意:ここで紹介するのは、膿栓を押し出す方法ではありません。喉を傷つけないように、ふやかして自然に流れやすくするための手順です。痛みや出血がある場合は行わないでください。
  1. 準備:手洗いをして、常温からぬるま湯、清潔なコップと鏡を用意します。乾燥が強い日は、先に少量の水分をとってください。
  2. ぬるま湯うがい:上を向いて「アー」と声を出し、喉奥に水を当てるイメージで10秒×1〜2回。強く吐き出さないようにします。
  3. 蒸気でふやかす:洗面器の湯気をタオルで覆い、5分前後、鼻呼吸でやさしく蒸気を浴びます。やけどに注意してください。
  4. 必要時のみ、もう一度うがい:違和感が軽くなった場合だけ、うがいをもう1セット。痛みや出血があればその場で中止します。
  5. 終了後ケア:口をすすぎ、水分補給をして、乾燥を避けます。

無理に触る前に、膿栓が取れやすいタイミングを確認しておくと、余計な刺激を減らしやすくなります。

自然に外れやすい時間帯と、無理に触らない判断

膿栓は、入浴後や起床時など、湿度や唾液の状態によって自然に外れやすくなることがあります。

ただし、「外れやすい時間帯だから取ってよい」という意味ではありません。違和感が強い時ほど、押し出さず、うがいまでにとどめましょう。

  • 入浴後・起床時:湿度と温度でふやけて、自然に外れやすくなることがあります。
  • 食後のうがい直後:唾液分泌が増え、流れやすくなることがあります。
  • 強い炎症時は不可:痛みや発熱がある日は、自宅ケアより休息と受診判断が大切です。

家庭ケアの比較表:メリットと注意点

方法 期待できること 注意点
ぬるま湯・薄い塩水うがい 付着物をふやかし、流れやすくする 高濃度の塩は刺激になることがあります。常温からぬるま湯で十分です。
低圧のやさしい洗浄 広い範囲を穏やかに洗いやすい 高圧・高温はNG。喉に直撃させず、短時間で切り上げます。
蒸気を浴びる 乾燥をやわらげ、自然に外れやすい状態に近づける やけどに注意。長時間は不要です。

失敗しやすいポイントと代わりの考え方

  • 乾燥したまま、いきなり押す → まずは、ふやかして、やさしく流す順番に変えてください。
  • ジェットを喉に直撃させる → 粘膜を傷つけるおそれがあります。歯間清掃とは別物と考えましょう。
  • 綿棒で深追いする → 出血や炎症につながることがあります。自宅ケアの範囲を越えないことが大切です。
  • 何度も鏡で確認し続ける → 不安が強くなり、触りすぎにつながります。痛みや出血がない場合は、うがいと水分補給で様子を見ましょう。

赤旗サインと受診の目安:こんな時は自宅ケアをやめて耳鼻咽喉科へ

膿栓の自己処置を中止すべき赤旗サイン(出血・痛み・頻発など)と耳鼻咽喉科への受診目安
  • 出血強い痛み、腫れが続く
  • 飲み込みにくい、喉に強い詰まり感がある
  • 耳まで痛む、または口が開けにくい
  • ほぼ毎週のように大量・頻発する
  • 発熱・強いだるさなど全身症状がある
  • 片側だけの強い腫れや違和感が悪化している
  • 息苦しい、声がこもる
医療機関では、吸引除去、洗浄、投薬などが検討されます。状態によっては、扁桃の炎症や副鼻腔炎など、別の原因を確認することもあります。

綿棒や器具で触ってしまい、痛みや出血がある方は、扁桃腺を傷つけてしまった時の対処法と予防策をご覧ください。

鼻の奥の臭い、黄色い鼻水、顔の重だるさもある方は、膿栓だけでなく鼻由来の可能性もあります。蓄膿症(副鼻腔炎)の臭いは他人にわかる?も参考にしてください。

膿栓を繰り返しにくくする5つの習慣

一度だけ少量出た場合は、過度に心配しすぎる必要はありません。ただし、口の乾燥や喉の違和感が続く方は、膿栓だけに意識を向けず、口内全体の流れを整えることが大切です。

  1. 鼻呼吸を意識する:就寝時の口乾燥を減らし、喉の乾きを防ぎます。
  2. こまめに水分をとる:唾液の自浄作用を保ちやすくなります。
  3. 舌苔と歯間のケアを整える:口の中の汚れを減らすと、においの元も減りやすくなります。
  4. 刺激物や飲酒のとりすぎに注意する:喉や口の乾燥が強い方は特に意識してください。
  5. 喉だけでなく口内全体を整える:舌苔、歯間汚れ、朝のネバつきがあると、口臭不安が続きやすくなります。

膿栓が何度も大量に出る場合は、このページ内で自己処置を深追いせず、膿栓が大量に出てきた時の原因と対策で、乾燥・後鼻漏・扁桃の状態・受診目安を確認してください。

喉奥が気になる時の口内ケアに、美息美人を使う場合

美息美人は、膿栓を直接取るための商品ではありません。膿栓を押し出す目的で使うものでもありません。

ただ、喉奥の不快感、朝のネバつき、口臭不安がある方では、膿栓だけでなく、舌苔、歯間汚れ、乾燥感などが重なっていることもあります。

そのような時は、強い刺激でごまかすよりも、こすらず薄めて流す洗浄ケアとして、うがいとやさしい歯みがきを整える方法があります。

美息美人の基本的な使い方
  1. 水180ccに美息美人を1振りして、アルカリイオン水を作ります。
  2. 5秒×3回程度、ブクブク・ゴロゴロうがいをします。その後、歯と舌をやさしくブラッシングします。
  3. 最後に水でしっかりすすぎ、汚れを洗い流します。

舌の表面は、強くこすらず、やさしくなでる程度にしてください。

痛み、出血、発熱、片側だけの強い腫れがある場合は、商品やセルフケアより受診を優先してください。強い症状がなく、口のネバつきや舌苔、喉奥の不快感が気になる方は、毎日の基本ケアの一つとして検討できます。

セルフチェック3問:自宅ケアを続けてよい?

  1. 痛みや出血はないですか。ある場合は受診を考えましょう。
  2. 頻度は月に数回以下ですか。毎週レベルなら原因の確認や受診の目安です。
  3. うがいと蒸気で悪化していないですか。痛みが増す場合は中止してください。
3つのうち1つでも不安がある場合は、無理に自宅で続けず、耳鼻咽喉科で相談してください。

耳鼻咽喉科での受診の流れと費用の目安

  1. 問診・視診:膿栓の頻度、量、発熱の有無、痛み、鼻症状などを確認します。
  2. 必要な処置:状態により、吸引除去、洗浄、必要時にお薬が出ることがあります。
  3. 再発対策の相談:鼻炎、後鼻漏、口呼吸、生活習慣の見直しにつながることもあります。
費用は地域や保険条件で変わります。詳しくは受診先に確認してください。

よくある質問

Q. ためしてガッテンの膿栓の取り方は安全ですか?

A. うがいや洗浄でやさしく流す方向なら安全寄りに考えられます。ただし、指・綿棒・ピンセット・高圧水流で押し出す自己流の方法は、喉の粘膜を傷つけるおそれがあるため避けてください。

Q. 膿栓を今すぐ取りたい時、最初に何をすればいいですか?

A. 最初は、常温からぬるま湯で10秒ほどやさしくうがいしてください。取れない場合でも、指や綿棒で押し出そうとせず、蒸気で喉をやわらげてから様子を見ます。痛みや出血がある場合は、その時点で中止してください。

Q. 見えている膿栓なら綿棒で軽く触ってもいいですか?

A. 当サイトではおすすめしません。見えていても、喉の粘膜は傷つきやすく、強く押すと出血や痛みにつながることがあります。どうしても気になる場合は、自宅で深追いせず耳鼻咽喉科で相談してください。

Q. 綿棒やピンセットで押し出してもいい?

A. おすすめしません。喉の粘膜を傷つけたり、炎症を長引かせたりするおそれがあります。

Q. うがいだけで膿栓は取れますか?

A. 小さい膿栓は、うがいや唾液の流れで自然に外れることがあります。ただし、うがいで必ず取れるわけではありません。取れないからといって、強く押し出すのは避けてください。

Q. 膿栓が大量に出る場合も同じ方法でよいですか?

A. 一度だけ少量出た場合と、何度も大量に出る場合では確認すべきことが違います。頻繁に大量に出る、巨大で取れない、喉にびっしり見える場合は、取り方よりも原因や再発予防を整理する必要があります。

Q. 膿栓が取れない時はどうすればいいですか?

A. 見えていても、強く押して取ろうとしないでください。うがいで流れない場合は、いったん中止して様子を見ます。違和感が続く、痛みや腫れがある、口臭が強く不安な場合は耳鼻咽喉科で相談してください。

Q. 膿栓が見えないのに喉が臭うことはありますか?

A. あります。膿栓が見えない場合でも、後鼻漏、口呼吸、乾燥、舌苔、歯間汚れなどが関係していることがあります。鏡で無理に探るより、症状全体を整理してください。

Q. 片側だけ・黒い・見えない等のケースは?

A. 片側だけ強い腫れや痛みが続く、違和感が悪化する、出血がある場合は自己判断で長引かせず、耳鼻咽喉科で相談してください。

Q. 美息美人で膿栓は取れますか?

A. 美息美人は、膿栓を直接取るための商品ではありません。膿栓を押し出す目的で使うものではなく、うがいとやさしい歯みがきで口内を整える補助ケアです。喉奥の不快感や朝のネバつき、口臭不安がある方は、毎日の口内ケアの一つとして検討してください。

まとめ:膿栓は「押し出さない」で、安全に判断しましょう

膿栓が見えると、すぐに取りたくなるかもしれません。しかし、指や綿棒、ピンセットで押し出す方法は、喉の粘膜を傷つけるおそれがあります。

自宅でできる範囲は、ぬるま湯うがい、蒸気でふやかす、水分補給、口内全体のやさしいケアまでです。

痛み、出血、発熱、片側だけの強い腫れ、飲み込みにくさ、何度も大量に出る状態がある場合は、セルフケアを続けず耳鼻咽喉科で相談してください。

次の一歩

膿栓は、押し出して取るよりも、喉を傷つけないように「ふやかして流れやすくする」ことが大切です。

痛み・出血・発熱・片側だけの強い腫れがある場合は、セルフケアより耳鼻咽喉科での相談を優先してください。

強い症状はないものの、喉奥の違和感や口のネバつき、舌苔、口臭が気になる方は、毎日の口内環境をやさしく整える基本ケアを見直してみてください。

美息美人の使い方と、こすらず薄めて流す洗浄ケアを見る

参考・注記

  • NHK「ためしてガッテン」2014年10月22日放送回で「臭い玉(膿栓)」が扱われた記録があります。ただし、現在は該当放送回の公式詳細ページが確認しにくいため、本記事では番組紹介を推奨や提携の示唆としてではなく、注意喚起の文脈で紹介しています。
  • 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会、日本口臭学会、日本口腔ケア学会、日本歯科医師会などの公開情報を参考にしています。
  • 医療上の判断は専門医へ。本記事は一般的な情報提供を目的としています。

参考文献・参考リンク

12,000人が実践する"口臭対策"ネット

  • このエントリをはてなブックマークに追加する