舌が白い(舌苔)

舌苔を完全に除去する方法:知恵袋ベストアンサーまとめ

口臭を防ぐ: 知恵袋から学ぶ舌苔の効果的な除去方法

口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

知恵袋の「舌苔 完全除去 」カテゴリから得た情報をもとに、口臭と口内環境への影響について詳しく解説します。舌苔(ぜったい)とは、口内の細菌が舌の表面に付着して形成される膜のことで、放置すると口臭の原因となることがあります。

本記事では、知恵袋で集めた実際の質問とベストアンサーの回答をもとに、舌苔の適切な除去方法と、その重要性について掘り下げます。口腔ケアの一環として、正しい舌の清掃が口臭予防にどのように役立つか、また、過剰な清掃が口腔衛生に与える悪影響についても議論します。

舌苔とは何か?

舌苔のできる理由とは?

舌苔から口臭が発生するイラスト図

舌苔(ぜったい)は、舌の表面に蓄積する白や黄色のコーティングで、主に口内の細菌、食べかす、細胞の死骸が組み合わさって形成されます。この膜は、口腔内の細菌が繁殖しやすい環境を提供し、特に口臭の問題を引き起こす原因となります。

舌苔の形成は、個人の口腔衛生状態、脱水、特定の食生活、または口腔内の乾燥から影響を受けることが多いです。

舌苔と口内環境の相互作用

舌苔の形成と口腔内環境は密接に関連しています。適切な口腔衛生が行われていない場合、舌苔が厚くなり、その結果、口臭が強くなる可能性が高くなります。

口内の健康なバランスを維持するためには、定期的な歯磨きや舌のクリーニングが重要です。舌苔を適度に管理することで、口内フローラの健康を保ち、口臭を防ぐことができます。また、舌苔の除去は、歯周病や歯垢のリスクを低減する助けにもなります。

舌苔除去の重要性

口臭予防と効果的な口腔ケア

舌苔除去は、口臭予防において非常に重要な役割を果たします。舌の表面に蓄積した舌苔は、口臭の原因となる細菌が繁殖するための理想的な環境を提供するのです。

しかし、定期的に舌を清掃することで、これらの細菌の増殖を抑制し、口臭を大幅に減少させることができます。さらに、舌苔を取り除くことで、口内の全体的な衛生状態が向上し、味覚の感受性が改善されることもあります。

歯科医院でのプロフェッショナルな舌ケア

舌苔の除去は、家庭での日常的な口腔ケアだけでなく、歯科や口腔外科での専門的なケアでも重要な位置を占めます。歯科医は舌の健康を評価し、必要に応じて舌磨きなど舌苔の除去方法を提供します。

これには、舌を傷つけることなく効果的に舌苔を除去できる専用の舌ブラシや技術が含まれます。定期的な歯科検診には、舌の検査とクリーニングが含まれるべきで、これにより口臭の問題の早期発見と治療が可能となり、口腔全体の健康を維持することができます。

知恵袋ユーザーとベストアンサー:舌苔が取れません

知恵袋には、「舌苔が取れません」というような質問が多く寄せられています。以下は、質問者の症状や悩みとベストアンサーの回答をまとめたものです。

質問1:舌がピンク色にならない

  • 症状や悩み: 舌苔除去ブラシを使用しても舌が完全なピンク色にならない。多少の舌苔があっても良いのか疑問。
  • ベストアンサー: 力を入れてゴシゴシ磨くと逆効果。歯ブラシを使って優しく磨くと良い。舌磨きグッズより歯ブラシが効果的な場合がある。

質問2:舌苔が完全に取れない

  • 症状や悩み: 舌ブラシを使っても舌苔が完全に取れず、アイドルのようなピンク色にならない。人前で大口を開けるのが恥ずかしい。
  • ベストアンサー: 舌苔を過度に除去すると口臭が悪化する可能性あり。注意が必要。
  • その他の回答: 重曹水またはアルカリイオン水を舌に優しくこすりつける方法が効果的。

質問3:口臭がとれない

  • 症状や悩み: 舌苔が取れず、口臭が気になる。舌磨きしても効果なし。
  • ベストアンサー: 舌専用の磨き粉とブラシを使うべき。毎日の使用は推奨しない。
  • その他の回答: 舌ブラシの使用には手加減が必要。内臓の問題も考慮し、舌診をお勧めする。

質問4:舌ブラシ以外の舌苔除去ツールはないですか?

  • 症状や悩み: 舌苔がなかなか取れず、舌ブラシとジェルを使用中。効果がない場合の対処法を知りたい。
  • ベストアンサー: 舌苔は落としてはいけない部分もある。口臭の原因は舌苔内の細菌。優しくブラッシングが推奨。
  • その他の回答: 舌のケアは慎重に。過度な舌磨きは問題を引き起こす可能性がある。

質問5:舌磨き以外の方法はないですか?

  • 症状や悩み: 口臭が気になるため、舌苔の除去を試みているがうまくいかない。
  • ベストアンサー: 舌の表面を傷つけないように注意。普通の歯ブラシでの強い擦りは避け、舌専用ブラシとジェル状磨き粉を使用すること。
  • その他の回答: 舌ブラシの使用は軽く行い、舌ブラシで取れない舌苔は体内の問題が原因かもしれないので、内科や消化器科の診察をお勧めする。

質問6:舌磨きしても効果がない

  • 症状や悩み: 舌苔が常に気になり、繰り返し舌磨きを行っているが、効果が見られない。
  • ベストアンサー: 舌苔を無理に取り除こうとすると、舌の健康に悪影響を与える。舌の自然な更新を促すためにも、過度な清掃は避け、必要なら専門医のアドバイスを求めるべき。
  • その他の回答: 舌苔の除去はある程度は自然に任せること。強く擦ることで逆に問題を引き起こす可能性があるので注意。

関連記事:舌磨きしないほうがいい理由

質問7:舌の奥に舌苔が残る

  • 症状や悩み: 舌の後ろの方に厚い舌苔が常に存在し、それが口臭の原因になっていると感じる。
  • ベストアンサー: 舌の後部には通常、舌苔が溜まりやすいが、この部分は特に優しく清掃する必要がある。舌苔の完全な除去は必要なく、口臭予防のためには適切な舌の清掃方法を学ぶことが重要。
  • その他の回答: 舌の清掃は、舌表面を優しくなでる程度に留め、過度な除去は逆効果。細菌のバランスを保つためにも、自然な保護層を維持することが勧められる。

以上の回答に関しては、専門家ではないのでご参考程度に留めてください。いつまでも舌苔が取れない場合は、歯科医師に相談することをお勧めします。

効果的な舌苔除去方法

舌ブラシの正しい使い方

舌ブラシの使用は、効果的に舌苔を除去するための基本です。舌ブラシを使用する際は、舌の後部から前部へと優しくブラッシングします。力を入れすぎると舌を傷つける可能性があるため、軽い圧力をかけることが重要です。また、ブラッシング後は、水または口腔衛生用のリンスで口をすすぎ、除去した舌苔を洗い流すことが推奨されます。

・関連記事:舌の奥の舌苔が取れない!効果的な取り方とは

自宅でできる自然療法

家庭で簡単に試せる自然成分を用いた舌苔除去法としては、アルカリイオン水のうがいが効果的です。微量のホタテ貝殻パウダー粉(口臭予防歯磨き粉「美息美人」)を水に溶かして、うがいに使用します。舌表面の汚れを優しく除去し、口臭を減少させることができます。また、重曹も同様に使用でき、舌の表面を自然に消毒し、細菌の増殖を防ぎます。

口腔衛生製品の選び方

舌苔除去には適切な口腔衛生製品の選択が欠かせません。舌専用のクリーナーやジェルが市販されており、これらの製品は舌の敏感な表面を考慮して設計されています。製品を選ぶ際は、アルコールフリーで、自然成分を含むものを選ぶと良いでしょう。これにより、舌苔を効果的に除去しつつ、口腔内の自然なバランスを維持することができます。

専門家による舌のケア

歯科クリニックで利用できるオプション

口臭外来などの歯科クリニックでは、舌苔の除去と全般的な口腔衛生管理に関して、専門的なアプローチを提供します。これには、専用の舌クリーナーや専門的なクリーニング技術が含まれます。

舌の健康状態を診断し、必要に応じて個別の治療プランを作成することで、慢性的な口臭やその他の口腔問題の根本的な原因に対処します。

歯周病と口臭治療の専門クリニック

歯周病クリニックでは、舌のケアと同時に、口臭の治療にも特化しています。歯周病は口臭の一般的な原因の一つであり、専門的なクリーニングや治療を通じて歯周病を管理することは、舌苔を減らし、口臭を効果的に改善するのに役立ちます。

歯周病クリニックでは、定期的な歯石除去や歯周ポケットの深部クリーニングが行われ、舌及び口内の健康を維持するための包括的なサポートを提供します。

舌苔除去の誤解を解消

舌苔を完全に除去する必要は本当にあるのか?

完全に舌苔を除去することは、実は必ずしも必要ではありません。舌苔の中には口腔内の健康を支える善玉細菌も含まれており、これらは自然な防御機構の一部として機能します。

過度に舌苔を除去することは、この自然バランスを乱し、口内の抵抗力を弱めることにつながりかねません。そのため、適度な舌の清掃が推奨され、舌苔を完全に取り除くことは避けるべきなのです。

口内フローラと健康的なバランスを保つ方法

口内フローラは、健康な口内環境を維持するために重要な役割を果たします。舌の表面に存在する微生物群は、有害な細菌の過剰な増殖を防ぎ、病気から保護する役割を担っています。

適切な舌苔の管理によって、口内フローラのバランスを保ち、舌と全体の口腔健康を維持することができます。舌のケアには、そのバランスを理解し、保つことが不可欠なのです。

舌苔除去に関するQ&A

以下では、舌苔とその除去に関しての疑問に対して、歯科医師など専門家による回答をご紹介します。

Q1: 舌苔がなぜできるのですか?

専門家の回答: 舌苔は、死んだ細胞、食べ物の残りかす、そして口内の細菌が混ざり合って形成されます。特に口内の乾燥、不十分な口腔衛生、病気、または薬の副作用が原因で発生することがあります。

Q2: 舌苔の除去方法は?

専門家の回答: 舌苔の除去には、舌ブラシまたは舌スクレーパーの使用が効果的です。舌の後部から前部へ優しくブラッシングし、毎日の口腔ケアの一環として行うのが最良です。強くこすりすぎると舌を傷つける可能性があるので注意が必要です。

Q3: 舌苔除去が口臭にどのように影響しますか?

専門家の回答: 舌苔は口臭の原因の一つです。定期的に舌苔を除去することで、口臭を引き起こす細菌の数を減らすことができます。これは、全体的な口腔衛生を改善し、口臭を減少させる効果的な方法です。

Q4: 舌苔の除去はどのくらいの頻度で行うべきですか?

専門家の回答: 多くの歯科専門家は、毎日の舌の清掃を推奨しています。ただし、舌の敏感さや健康状態によっては、頻度を調整することが必要です。舌が刺激を受けやすい場合は、隔日または必要に応じて清掃することが適切です。

Q5: 自然な方法で舌苔を除去する方法はありますか?

専門家の回答: 自宅で簡単に試せる自然な方法として、重曹を利用することがあります。重曹水を少量舌に塗り、指の腹で優しく撫ぜた後、うがいをし、水で洗い流します。また、塩水でのうがいも効果的です。塩水は抗菌作用があり、舌の清潔を助けます。

まとめ

舌苔除去のベストプラクティス

舌苔除去のベストプラクティスには、毎日の舌の清掃が含まれます。適切なツール(舌ブラシまたはスクレーパー)を使用し、舌の根元から先端に向かって優しくブラッシュすることが推奨されます。使用後は、口を水でよくすすぎ、清潔を保ちます。さらに、水分を十分に摂取し、定期的に歯科検診を受けることで、口腔衛生を維持し舌苔の蓄積を防ぎます。

実生活で今すぐ始められる舌苔対策

  1. 毎日の舌清掃:毎朝または就寝前に舌を清掃しましょう。
  2. 適切な道具の選択:柔らかめのブラシまたは医療用シリコンのスクレーパーを選びます。
  3. 適度な圧力:舌を傷つけないように、適度な圧力で清掃します。
  4. 水分補給:一日中十分な水分を摂取することで、口内を湿潤に保ち、細菌の増殖を抑えます。
  5. 定期的な歯科検診:口臭の原因を特定し、適切な治療を受けるために、定期的に歯科医を訪れます。

・関連記事:口臭を克服!舌苔の効果的な取り方

うがいで舌苔を取る

参考文献・資料:

舌苔を除去するうがい方法!うがいで口臭が消えるは本当だった!

若い女性が洗口剤を手に口腔ケアをしている

口臭の9割は口内から発生しています。口臭原因は、舌苔と歯垢などの汚れ、歯周病・虫歯の歯科疾患による臭い(揮発性硫黄化合物)です。

舌が白い時には、口内の汚れ(食べかす、細胞の死がい、嫌気性菌など)から出来る舌苔が付着しているため、口臭が強くなります。

口の中にはたくさんの細菌がありますが、とくに舌の表面には細菌が多くあり、約5000億個の細菌があると言われています。

そのため、「うがい」で口内の汚れを洗い流すと、口臭を消すことができます。

関連記事:舌苔がすぐにたまる!原因と対処について

勘違いしないでいただきたいのですが、たとえ「うがい」で汚れを除去できたとしても、根本原因(舌苔、歯周病、虫歯)を解決できないと、口臭がしないのは一時的で、すぐに臭くなります。

そのため、舌ブラシや歯ブラシで舌磨きを行っているのではないでしょうか?しかし、舌磨きをしても、頑固な舌苔はすぐにでき、今以上に口臭が悪化します。

うがい薬や重曹水(またはオリーブオイル)を使うと、口臭が消えるだろうと思うかもしれませんが、期待しすぎない方がいいです。

口臭が改善しない理由は明白です。それらでうがいを行っても、口臭原因となっている舌苔を除去できないからです。

ところが、アルカリイオン水を使うと舌苔が取れて口臭も消えることが分かりました。それは、アルカリイオン水が、タンパク質から構成される舌苔を溶かす作用があるからです。
→ アルカリイオン水のうがいが、口臭予防になる

舌苔を除去するためには、舌苔の菌を除菌させることも必要です。ですから、アルカリイオン水でうがいを行うと口臭予防になります。

今回の記事は、舌苔うがいで口臭予防する方法をお伝えします。舌苔が改善しないとお困りでしたら是非ご参考にしてください。

関連記事:舌が白い!舌苔の原因と取り除き方

イソジンうがいで口臭が消える?

イソジンによるうがいは、単に口内を消毒するだけでなく、優れた殺菌効果を発揮し、口臭の主要な原因である細菌増殖を効率的に抑制します。多くの人が経験する不快な口臭悪化は、往々にして不衛生な口内環境が原因であり、この問題に対処するためには、口腔衛生の維持が不可欠です。

このプロセスにおいて、舌ブラシや舌クリーナーの使用は特に重要で、これらのツールは舌苔を効果的に除去し、より清潔な口内環境を実現します。舌のケアを行った後にイソジンでうがいをすることは、フレッシュな息を取り戻すための理想的な方法であり、定期的なケアによって健康的なオーラルケア習慣が身につきます。

総合的に見て、イソジンの適切な使用は、口臭予防に大きく寄与し、毎日のデンタルケアルーチンの中で重要な役割を果たします。このような積極的なアプローチにより、口臭の問題を根本から解決し、日常生活における自信と快適さを向上させることができます。

舌苔うがいの効果

口の中に水を含み、ぶくぶく、クチュクチュと舌苔うがいを行うだけで、食べかすなどの汚れを洗浄できますが、うがいの効果は、それだけではありません。菌の増殖しているネバネバ唾液を吐き出すこともできるのです。

そのため、うがいを行うことは、口臭予防に効果があります。

口臭予防

口臭の7割以上が舌苔から発生します。

だから、口臭をなくすためには舌苔を取り除かないといけません。でも、間違った舌磨きでは舌苔が悪化することがあります。これでは、何もできないと思ってしまいますよね。

そんなことはありません。ご安心ください。「うがい」が舌苔対策に効果があるのでご紹介します。

舌苔が予防できる

このブログの読者であれば、「舌磨きが良くない。」添加物の入っている「歯磨き粉が良くない」ことを良く知っていると思います。だから、それらに代わる方法を探されているのではないでしょうか。

それが、今回ご紹介する「舌苔うがい」です。頑固な舌苔が「うがいで取れるの?」と半信半疑だと思うかもしれませんが、想像する以上の効果が表れています。こちらもご覧になってください。

唾液がよく出る

舌苔ができる方に多いのは、ドライマウスです。口の中が乾くと舌に苔ができます。このように、ドライマウスの大きな原因は、唾液不足によるものです。

赤ちゃんの時には唾液がたくさん出ているのに、加齢とともに唾液量は減少していきます。どうしてだと思いますか?

一つは、口の周りや舌の筋肉の衰えです。筋肉が衰えると自然とやわらかい食べ物を好むようになるため、悪循環です。加齢によって口の周りや舌の筋肉が衰える。そして、唾液腺への刺激が減りドライマウスになっている人が多いのです。

唾液量の分泌が悪くなると、口の中のばい菌や食べかすを洗い流せなくなり舌苔ができます。そして、舌苔のばい菌が、歯周病や口臭を引き起こします。

唾液量が減るもう一つの原因は、ストレスによるものです。ストレスには、精神的ストレスと環境ストレスがありますが、どちらのストレスも唾液分泌に影響します。

緊張や恐怖などの精神的ストレスがあると、交感神経が活発になりネバネバ唾液になります。

ところが、口内が汚れ不衛生になることもストレスになります。舌苔ができると口内環境が悪くなるためストレスとなります。そして、唾液量が減り口腔乾燥をおこすのです。これも舌苔がある人の特徴的な悪い循環です。

だから、舌をきれいにするためには、毎日うがいを行うことが大事です。うがいを行うと、口の周りや舌の筋肉を鍛えることが出来、唾液の分泌も増え舌がキレイになります。

舌がきれいになると口臭もなくなります。

成人病の予防

私「舌苔って、かんたんには取れへんやろ?それでも、舌を磨く意味ってある?」
長女(看護師)「スポンジブラシ(舌ブラシ)を使って軽く舌磨きするだけでも、口の粘つきが取れて味覚異常も減るから、口がスッキリすると思うよ。あっ、そうそう。他にも、肺炎の人とか、口腔内に痰がへばりついてる患者さんの場合には、誤嚥性肺炎予防のために取ってるかな。」

引用:舌苔の取り方って知っていましたか?

舌苔うがいが習慣になると、口の中をいつもキレイに保てます。口内が清潔になると虫歯や歯周病になるリスクが減るだけではなく、口臭予防にもなります。

しかし、舌苔うがいによるメリットは、それだけではなかったのです。口の中のばい菌はからだのいろんな病気に関わってることが分かってきました。

口の中のばい菌が、毛細血管から侵入し身体全体をめぐり悪さをするのです。

「歯原性菌血症」と言い、そのことから、動脈硬化、脳梗塞、アルツハイマー型認知症、心筋梗塞などの心臓疾患、糖尿病、骨粗しょう症、高脂血症などの一因になると言われています。

関連記事:「歯を抜くしかない」手遅れの歯周病とは?

歯周病になると、歯ぐきから出血することがあります。その時に、歯ぐきの毛細血管から歯周病などのばい菌が入り込み身体中を駆け巡るのです。

ですから、常日頃から口を清潔にしておくことで、これらの病気になるリスクが抑えられます。

他にも、口内がキレイになると唾液の分泌が良くなります。舌苔が出来ている時には、唾液が少なく口が乾くため口腔環境が悪くなっていますが、唾液がよく出るようになると口内環境がキレイになるので健康になります。

口の中にばい菌が増え口内環境が悪いと、舌がん(口腔がん)や口内炎にもなりやすいといわれているので、舌苔うがいは舌がんのリスクも低くする効果も期待できますね。

舌が白いと怖い病気だと思うかもしれません。その場合は「舌がん?それとも口内炎?見分ける方法と注意点とは?」をご参考にしてください。

「舌苔うがい」のやり方

口の中をばい菌から守りスッキリさせる「舌苔(したごけ)うがい」。

誰でもすぐに始められるとても簡単なうがいです。やり方を覚えて実践するだけでいつもお口の中を清潔にしキレイな舌を保つことができます。

舌苔(したごけ)うがいは水道水でもできますが、おすすめはアルカリイオン水によるうがいです。水よりずっと効果を上げられるので、おすすめします。

舌苔うがいの基本手順

  1. アルカリイオン水を用意します。
  2. アルカリイオン水を口に含み、クチュクチュと5回うがいをしたら吐き出します。
  3. 再度、アルカリイオン水を口に含み、右側の奥歯に当たるように5回うがいをしたら、同じように左側の奥歯に当たるように5回うがいをして吐き出す。
  4. アルカリイオン水を口に含み、喉を立て右側の扁桃(へんとう)に水が当たるようにガラガラうがいを6回したら吐き出します。
  5. 同じ要領で、左側の扁桃(へんとう)に水が当たるようにガラガラうがいを6回し吐き出す。
  6. 最後の仕上げは、水道水でブクブクうがいとガラガラうがいによって洗浄します。

舌苔を除去する「うがいの方法」

喉のガラガラうがい

舌苔の原因となるばい菌は、喉からの粘液に混じり舌の表面に感染します。そのため、扁桃腺(へんとうせん)と舌扁桃(ぜつへんとう)から分泌される粘液を洗浄しないと、舌苔の予防はできません。

だから、喉のガラガラうがいを行うことが重要なのですね。ぜひお試しください。

うがいの仕上げは水を飲む

うがいの後、水を飲む理由は2つあります。一つは、うがいをしても喉の奥まで届かないからです。水を飲むことで喉の奥の汚れを洗い流すことができます。

水を飲むもう一つの理由は、口腔や喉の保湿です。

舌苔ができやすい方の特徴は、唾液が少なく口腔が乾燥すること。舌苔うがいの効果を上げるには、口腔乾燥を予防することが大切です。

口腔乾燥を予防するためには、舌や口内の粘膜に保湿ジェルを塗る方法もあります。しかし、簡単にできるのは、「水を飲む」ことです。水を飲むのは簡単で、口に潤いを与えるためにはとても効果があるのでおすすめな方法です。

水を飲むことでばい菌を洗い流す効果もあります。また、水を飲むと唾液腺を刺激するので唾液が出やすくなります。舌苔でお困りでしたら、毎日小まめに水を飲むようにすると良いです。

ドライマウスについては⇒⇒ 「朝の口臭」はヤバい!唾液がネバネバ!前夜と当日の朝にしてほしい対策とは

舌苔を完璧になくすために、もう一つ行ってほしいのは、やっぱり歯磨きです。うがいだけでは、歯面に付いている歯垢(プラーク)を落とすことはできません。ですから、ていねいにブラッシングすることは重要なことです。

歯磨きと舌苔うがいの両方を続けることで、口内環境がキレイになるのでぜひお試しください。

舌苔うがいの注意点

マウスウォッシュで舌苔は取れない!

マウスウォッシュを使うことは簡単です。歯磨きのついでにクチュクチュとやれば良いだけですから。しかし、マウスウォッシュでクチュクチュしても、口の中の洗浄はできるかもしれませんが、舌苔まで取ることは難しいです。

また、注意してほしいのは、マウスウォッシュの種類によっては、アルコール含有タイプのものがあります。アルコールを口に含むと、口腔乾燥を起こしやすいため、舌苔が出来やすくなります。マウスウォッシュを使用する場合は、アルコールが含まれないタイプを使うようにすることをおすすめします。

うがい薬では舌苔は取れない!

イソジンうがい薬には殺菌剤が含まれているので、口の中をきれいにする効果があります。ですから、舌の表面がうっすらと白い程度であれば、イソジンでも良いかもしれませんが、厚い舌苔になると、たとえイソジンでも除去できません。それほど、舌苔はやっかいです。

それに、舌苔はスポンジのように水分を吸収します。そのため、舌苔に食べ物や飲料の色素や味が付着して、いつまでもニオイがすることがあります。これと同じことがイソジンを使用した時にも起こります。

イソジンの色が舌苔に付き、赤紫色に染まることがあるのでご注意ください。

→ 重曹うがいの舌苔除去効果は?正しく舌をケアして口臭予防する

まとめ

舌苔は口臭の最大原因。そのために、舌ブラシを使い舌磨きをする人が多いです。しかし、舌苔は舌の角質に根を張っているため、適切なケアを怠ると口臭悪化のリスクが高まりますが、舌のケアとイソジンでのうがいが予防策となります。

舌磨きのし過ぎは舌苔を悪化させます。そのようなことにならないために、「舌苔うがい」を行ってほしいです。

舌苔うがいの効果を上げるには、アルカリイオン水がおすすめです。アルカリの作用でたんぱく質の舌苔を溶かすので、毎日のうがいで舌苔の予防と対策になります。

うがいで舌苔を取る