おすすめの口臭チェックは匂いを嗅ぐだけ!?

厚生労働省HPによると、日本の9割が口臭を気にしています。なぜなら、口臭など自分のにおいは、嗅覚が麻痺して匂いを正確に判断できないからです。そのため「もしかしたら周囲に迷惑をかけているのでは?」と不安になっていませんか。

口臭がしているかどうか、簡単に確認できる方法があれば悩むこともなくなります。今回の記事は、お家で簡単にできる口臭チェックの方法をご紹介します。

この記事は、口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登が書いています。

口臭の原因

正しく口臭を診断するためには、「口臭とは何か」ということを理解しないといけません。口臭とは、嫌気性菌が口内のたんぱく汚れを分解する時に産生するVSC(揮発性硫黄化合物)のことです。

緊張などにより口内が乾燥するとVSC(揮発性硫黄化合物)が気化して、野菜の腐ったようなニオイの「メチルメルカプタン」、卵の腐ったようなニオイの「硫化水素」、生ゴミのようなニオイの「ジメチルサルファイド」などが混じって生まれるニオイが口臭の正体です。

口臭には生理的口臭と病的口臭がありますが、成人の8割以上が歯周病が口臭原因になっています。(※数値は厚生労働省HPより引用)日本歯科医師会HPによると、口臭の6割は舌苔由来だそうです。

口臭の診断方法

口臭外来による匂い測定方法には、高感度半導体式ガスセンサー、アンモニア増幅測定器、などの専門器械を用いる測定と、医師の嗅覚で患者の口臭を客観的に評価する方法があります。

しかし、お家で自分の口臭を診断するのは容易ではありません。口臭がしているかどうか診断するには、匂いを嗅ぐだけではなく、歯周病になっていないか、舌苔の程度などを観察することによって正確に口臭を確認できます。

おすすめの口臭チェック

唾液の匂いを嗅ぐ

おすすめの口臭チェックは「唾液の匂いを嗅ぐ」方法です。唾液の匂いを鼻で嗅ぐことで、臭くないかどうかわかるだけではなく、臭いの程度も分かります。

口の中に指を入れ、頬、歯ぐき、舌に触れてから、指の匂いを嗅いでみてください。

もし臭いと感じたら、今度は家族に息を嗅いでもらったり、口臭チェッカーで測ってみましょう。

コップに息を入れて匂いを嗅ぐ

コップやビニル袋に息を吹いて入れます。その後、一度深呼吸をしてコップまたはビニル袋の匂いを嗅いでみてください。

精度には欠けますが、口臭が強いかどうか確かめることができます。

舌の匂いを嗅ぐ

ティッシュを使って舌の上を撫ぜます。ティッシュに舌に溜まっている唾液が付くので、この匂いを嗅ぎます。舌苔があると強い臭いがするので、口臭がしているかどうか確認できます。

参考:口臭チェック「ティッシュ」でリアルな臭い体験!?

歯間ブラシの匂いを嗅ぐ

歯間ブラシを使って、歯と歯の間や、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)を擦ります。その後、歯間ブラシの匂いを嗅ぎます。

強い臭いがしたら、歯周病(歯肉炎)の可能性が高いです。歯周病は生臭いにおいがするのが特徴で、口臭も強くなります。臭いと感じたら早目に歯科を受診されることをおすすめします。

診断精度を求めるなら口臭チェッカーがおすすめ

口臭の診断精度を求めるなら、口臭外来の口臭診断機になります。家庭で口臭チェックするのでしたら、簡易口臭チェッカーで十分だと思います。

>>口臭チェッカーあてにならない!正しい使い方は?

スマホのアプリにも、口臭チェックをするアプリがあります。スマホで舌の写真を撮り、舌の画像からAIがアルゴリズムによって5段階で口臭リスクを判定する仕組みです。舌苔の程度を観て口臭診断するだけですので、あまり期待しないほうがいいと思います。

口臭チェック後にやること

口臭チェックは、あくまでも口臭がしているかどうかを確認するだけで、口臭対策を施す前の手段です。口臭を予防するためには、その後の口腔ケアであり、歯科に行って診断や治療を受けることです。この二つをおろそかにしては、口臭チェックしても自己満足(または余計に不安になる)になるだけです。

効率よく口腔ケアを行うには、ブラッシングと舌苔ケアに優れている口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」をおすすめします。

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