口が乾くのはストレスが原因!?ストレス性ドライマウスについて

口が渇いている女性

口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林登です。

当社の口臭予防歯磨き粉『美息美人(びいきびじん)』の相談コーナーには、毎日のように「口が乾く」という悩みが寄せられます。

口腔乾燥の原因は様々ですが、「ストレス」が原因で口臭を起こしているケースが圧倒的に多いです。

ストレスがかかると交感神経が刺激されて副交感神経が抑制されます。そのため、唾液の分泌量が減少し口の乾きを起こします。

ストレスによる「口の乾き」を改善するためには、ストレスを解消すればいいのですが、「頭で分かっていても対処できない」のが自律神経の特徴です。(※自律神経は運動神経とは違い、意識してもコントロールできない)

それだけではありません。唾液が出ないと不安(ストレス)になり、余計に口が乾いてしまう、そんな悪循環に陥っている方もおられます。

口腔内の乾燥が慢性化すると、口臭、むし歯、歯周病の原因になるだけではなく、味覚障害、口内炎、舌苔(ぜったい)の肥厚、唇の荒れなどのトラブルを引き起こすようになります。

今回の記事は、この厄介なストレスが原因の「口の乾き」を改善する方法をお伝えします。仕事や家事、人間関係のストレスで「自律神経の乱れ」が気になっている方は、是非ご参考にしてください。

・自律神経失調症について>>口が苦いのは自律神経失調症が原因かも?

口が乾く原因

口の中が乾く原因は、ストレスだけではありません。唾液の分泌量が少ない、口呼吸をしているなど、原因は人により様々です。ここでは、ご参考までにドライマウスになる主な原因をご紹介します。

  • 加齢
  • 女性ホルモンの低下(生理、妊娠、更年期など)
  • ストレス
  • 不健康な生活習慣(睡眠不足、過労、運動不足など)
  • 柔らかい食品(噛まない)
  • 口呼吸
  • 薬の副作用(抗うつ薬・睡眠薬・降圧薬などに唾液の分泌量を減少させるものがあります。)
  • アルコールの飲み過ぎ
  • 病気が原因(糖尿病、甲状腺の病気、くも膜下出血・脳出血・脳梗塞、シェーグレン症候群、更年期障害)

病院での一般的なドライマウスの治療方法は、生活指導や対症療法が中心になります。

・口の乾きの原因について>>ドライマウスの症状と原因「駆け込みドクター」で紹介

口が乾く原因で多いのはストレス

緊張や不安でストレスがかかると、唾液の水分が少なくなり、ドライマウス(口腔乾燥症)になります。逆にリラックスすると、副交感神経が刺激され、サラサラ唾液がよく出て口の中を潤します。

関連記事>>唾液が出ない!?その原因と対処法は?

ストレスは唾液をネバネバにする

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」とに分けられます。交感神経が優位になると血管が収縮し、心拍数と血圧が上昇。心身ともに興奮状態となります。

そのため、緊張や興奮したときには交感神経が働き、動悸が速くなる、汗をかく、そして唾液の水分量が減りネバネバ唾液となる。この粘ついた唾液が、口の乾燥を招き口臭原因になるのです。

口の中が粘つくと口臭が気になるという悪循環に!

関連記事>>本当に臭いのに「気にし過ぎ」と言われる!自臭症とは

中高年の女性はストレスが多い

ドライマウスの症状は、ホルモンバランスと自律神経の乱れから更年期の女性に多いのが特徴です。

10~20代の若い人は副交感神経の働きがよく唾液も十分に出るために、口の中が潤っています。ところが、年齢が高くなるにつれ副交感神経の働きが衰える傾向にあります。

男性では30代、女性では40代くらいの頃から副交感神経の働きが衰え始め、交感神経優位の状態に偏っていきます。この年代から急激に「口が乾く」「口臭が気になる」「舌苔(ぜったい)がとれない」と悩む人が多くなるのは納得できますね。

唾液が出ないことへの「ストレス」という悪循環

唾液が出ないこと自体がストレスになると、口の乾きを悪化させます。例えば、更年期障害に悩む患者さんが「抗うつ剤」を飲み、その副作用でドライマウスになり、舌がパサパサに乾くことにストレスを感じて、さらに口が乾いてしまうケースがあります。(悪化すると、舌にひび割れが生じることも。)

舌苔がとれない、口臭が改善しない等ほとんどのケースが、「唾液が出ないことへのストレス」が原因になっています。

そもそもストレスが解消できないことがストレス

「口の乾き」についての現状を調べるためにYAHOO!知恵袋を見ると、「明らかにストレスで自律神経が乱れていますが、ストレスがすぐに解消できない理由がある時はどうすればいいのですか?」や、「(病院に行っても)睡眠をとって、きちんと食事をとって、生活を改善しましょう、なんてのは何のアドバイスにもならない。」と言うように、口腔乾燥にはやはりストレスが影響しているようです。

多くの方のドライマウスが治らないことがご心配です。このように自律神経の乱れを解消できないことが「ストレス」になって、ドライマウスを悪化させているのが現状です。

ストレスが原因のドライマウス(症状としての舌苔や口臭)を改善するためには、自律神経を整えることが最も大切なのです。

ドライマウスを改善するための「ストレス解消法」

自律神経を整えると、副交感神経が活発になり唾液の分泌も良くなります。

自律神経を整える方法は、人それぞれなので自分に合った方法を探すのが一番です。いくつかご紹介しますので、自分に一番合った方法があればお試しください。

ストレス解消法(簡単に自律神経を整える方法)

1 深呼吸して気持ちを落ち着ける
2 いつもより30分早起きする(心に余裕をつくる)
3 朝起きたら布団の中でストレッチする
4 朝起きたらコップ一杯の水を飲む
5 ゆっくりと朝食をとる
6 親しい人と話す
7 たくさん笑う
8 適度に運動する(歩く、ストレッチなど)
9 自分の好きなものを食べる(嫌いなダイエット食は逆効果)
10 噛むことで脳を刺激する
11 食事のタイミング:1日3食、5~6時間おき
  食事:朝しっかりと食べ、昼は軽めに食べる
  食事:夕食は21時までに食べ終える
  食物:食物繊維を多くとる
  食物;動物性たんぱく質を食べる
  食物:みそ汁は心も健康になる
  食物:ヨーグルト、納豆、キムチなどで善玉菌を増やす
  食物:チョコとナッツで間食する
  食物:ガムを噛む
  飲料:コーヒーを1日2~4杯飲む
12 太陽の光を浴びる
13 趣味に没頭して日常を忘れる
14 好きな音楽を聴く
15 1日1か所だけ片付けをする
16 39℃~40℃のお風呂に15分間入る
17 よく眠って疲れを取る

口が渇く時の一番おすすめの対策法は、「水を飲む」ことです。水分摂取すると唾液量を増やすだけではなく、水を飲むと副交感神経を働かす効果があるからです。ペットボトルに水を入れておけば、口が渇いた時にいつでも飲めるので、ペットボトルはいつも持参しておくといいでしょう。

★やってはいけないこと(交感神経を刺激してしまう)

  1. 「病気」のネット検索
  2. ストレスにストレスを重ねる
  3. 寝る直前の飲酒・喫煙
  4. 「あれもこれも、やらなければ、、」と考え過ぎない
  5. ハードな運動は逆効果

口腔乾燥がひどい場合は、ドライマウス外来など専門の病院を受診することをおすすめします。また、体の不調が2週間続くなど心配な場合は、内科などで相談しましょう。

☆ドライマウス対策方法についての記事も、ご参考にしてくだされば幸いです。

>>ドライマウスの対策はコレが一番!いったいどんな方法なのか?

>>舌がパサパサになる人必見!速攻でドライマウス対策する方法

☆この記事は、リンクフリーです。

参考図書:眠れないほど面白い「自律神経の話」、順天堂大学医学部教授 小林弘幸著

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