30秒セルフ診断:あなたの舌苔レベルをチェック
10の質問に答えるだけで、舌苔レベル・原因・口臭リスク、あなたに合ったアドバイスがわかります。悩みがある方も、ちょっと気になる方もお気軽に。
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こんにちは、口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の 上林登です。
「市販のホワイトニング歯磨き粉って、本当に歯が白くなるの?」
コーヒーやワインの着色、黄ばみが気になるけれど、歯医者でのホワイトニングは高額でハードルが高い…そんな時、ドラッグストアで手軽に買えるホワイトニング歯磨き粉が目にとまりますよね。
でも、“毎日使っているのに効果が分からない”“本当に白くなる歯磨き粉はどれ?”“研磨剤や成分のリスクも心配…”そんな声も多く寄せられています。
※「本来以上に白くなる」「漂白」といった表現は薬機法で禁止されています。
市販品の「ホワイトニング」は、毎日のブラッシング+歯磨き粉の成分による“もとの白さへの回復”と理解しましょう。
この記事では、ホワイトニング歯磨き粉の本当の効果と成分の違い、歯科医院との違い、最新研究や専門家の視点から「後悔しない選び方」まで徹底的に解説します。
ホワイトニング歯磨き粉は「歯が白くなる」と謳われていますが、その“白くなる”には2つの意味があります。
ひとつは「歯の表面についた着色汚れ(ステイン)を落とすこと」。もうひとつは「歯そのものの色(エナメル質や象牙質の黄ばみ)を漂白して白くすること」です。
実は、市販の歯磨き粉には歯そのものを漂白する効果はありません。
歯科医院のホワイトニングは、過酸化水素などの漂白成分が医療従事者の管理下でのみ使えるため、歯の内側から白くすることが可能です。しかし、ドラッグストア等で販売されている市販の歯磨き粉には、薬機法で漂白効果のある成分(過酸化水素等)は配合できないと定められています。
なぜ市販品には漂白成分が使えないのか?
日本では薬機法(旧薬事法)によって、市販の歯磨き粉には一定濃度以上の過酸化水素や過酸化尿素などの漂白剤が配合できません(※医薬部外品として認可されていない)。
つまり、市販品で「歯が白くなる」とは、主に“表面の着色を落とす”ことを指します。
したがって、元々の歯の色を漂白して明るくすることはできません。これが、歯科医院のホワイトニングと市販ホワイトニング歯磨き粉の最大の違いです。
歯磨き粉成分について詳しくはこちら▶歯磨き粉の選び方:危険を避け、安全性を重視するためのガイド
市販のホワイトニング歯磨き粉の多くは、研磨剤(シリカや炭酸カルシウムなど)が配合されており、歯の表面の着色(コーヒー、紅茶、タバコのステイン)を物理的にこすり落とす仕組みです。
ポイントは研磨剤の「RDA値」(Relative Dentin Abrasivity:象牙質相対研磨性)。これは歯をどれくらい傷つけるかの指標で、「70以下」が一般的に安全とされます。
研磨性が強すぎる製品を使い続けると、歯の表面を傷つけ、逆に着色がつきやすくなったり、知覚過敏の原因になることもあります。
研磨剤以外に、近年注目されているのがポリリン酸ナトリウムやピロリン酸ナトリウム。これらは化学的にステインを浮かせて落とす作用があり、研磨剤による物理的なリスクが少ないのがメリットです。
歯の表面に付着したタンパク質や色素を分解することで、着色をやさしく除去します。
もう一つの新しいアプローチがヒドロキシアパタイト(HAP)です。これは歯とほぼ同じ成分で、歯の表面の微細な傷を埋め、光の乱反射を増やすことで「視覚的に白く見える」効果が報告されています。
また、再石灰化を促しながら、歯の表面をなめらかに整えるため、着色やプラークもつきにくくなります。
臨床研究では、「HAP配合歯磨き粉を8週間使用すると、歯の白さ(ΔE値)が明らかに改善した」という結果も出ています。
最近の注目成分にブルーカバリン(青色顔料)があります。これは歯の表面に微量の青色を残すことで、黄ばみを視覚的に打ち消し、瞬時に歯を白く見せる“光学的ホワイトニング”です。
あくまで一時的な視覚効果ですが、「すぐ白くしたい」「大事な予定前のケア」にも使われています。
ただし、研磨剤のリスクが少ない分、着色除去の根本効果はありませんので、日常ケアとの併用が理想です。
ここでは市販で人気の高いホワイトニング歯磨き粉10商品を、成分(研磨剤・HAP・ブルーカバリン)・RDA値・臨床データなど客観的な指標で徹底比較します。
※一部代表例:
低研磨かつHAPやブルーカバリン配合製品は、「削らずに白さをアップ」できるため、特に安全性を重視する方におすすめです。
逆に、「短期間で目立った効果を感じたい」場合は、RDA値が高い(=研磨力が強い)製品を選びがちですが、使いすぎに注意が必要です。
どんな成分の歯磨き粉でも、“使い方”が間違っていると十分な効果が得られません。ホワイトニング効果を高めるポイントは
また、着色のつきやすい「コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレー」などを摂取した直後は、特に念入りなケアをおすすめします。
短期間で白くなりたいからといって、強い研磨剤配合ペーストを毎日使い続けると、エナメル質が薄くなり、むしろ黄ばみや知覚過敏が起きる場合があります。
週1回を目安にポイント使いし、普段は低研磨・成分重視でケアしましょう。
市販の歯磨き粉で「どうしても歯が白くならない…」と感じたら、歯そのものの黄ばみ(象牙質の着色)が原因かもしれません。
その場合は、歯科医院のホワイトニング(オフィスホワイトニング)を検討しましょう。
歯科医院での施術後に、市販のホワイトニング歯磨き粉で着色を防ぐ「アフターケア」として活用するのが最も理想的です。
美息美人は、アルカリイオン水によって、歯の表面に付着したタンパク質汚れ(ステインや舌苔、プラーク)を分解しやすくします。
さらに、カルシウム・リン(ホタテ貝殻パウダー)の働きで再石灰化が期待できるため、エナメル質を強くしながら“歯本来の白さ”を引き出すサポートが可能です。
研磨剤を使わずに口内環境を整え、着色や汚れの再付着も抑えやすくなります。
安全性と効果のバランスを重視する方には、日常のうがいや優しいブラッシングと併用することで、負担をかけずに健やかな白い歯を目指せます。
著者から一言アドバイス
市販のホワイトニング歯磨き粉は「歯そのものを白くする」ものではありませんが、正しい選び方と使い方で、表面のステイン除去や口内環境改善には大きな効果を発揮します。迷ったときは、成分や安全性、研磨力をよく確認し、自分に合った製品を選びましょう。もし不安や疑問があれば、いつでもご相談くださいね。
参考文献