フッ素入り歯磨き粉は危険!?

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

歯医者さんに行くと、「虫歯予防にフッ素が良い」と歯への塗布を勧められた経験はありませんか?

ところが、ネットで「フッ素」について調べていると、「スウェーデン、ドイツ、オランダなどではフッ素の使用を中止!」という記事がありました。これだけ見ると、フッ素は危険だと信じてしまい市販の歯磨き粉を使用することに躊躇してしまいますよね。

しかし、この記事とは対照的に、日本歯科医師会や厚労省では、水道水(飲料水)にフッ化物を入れて虫歯を予防する「水道水フロリデーション」を都道府県知事に推奨しています。

果たして、フッ素歯磨き粉は健康害のリスク以上に、虫歯予防に効果があるのでしょうか?そして、使い続けてもからだに安全なのでしょうか?

歯磨きは毎日行うものですから、安心して使いたいですよね。

ということで、、今回は「フッ素入り歯磨き粉」の効果と安全性についてお伝えします。

フッ素ってなに?

理科の時間に習った「フッ素」は、原子番号9の元素で元素記号はFです。

フッ素の仲間には、塩素(Cl),臭素(Br),ヨウ素(I)などがあります。フッ素はたいへん反応性が強い元素で、自然界ではカルシウムやアルミニウムと結合して安定した状態になっています。

う蝕予防(虫歯予防)に用いられる「フッ化ナトリウム(NaF)」もフッ化物(フッ素化合物)の一種です。ちなみに「水道水フッ化物添加」の英語名は「Water Fluoridation」です。

フッ素歯磨き粉の効果

フッ素は虫歯予防に効果がある

フッ素入り歯磨き粉を使う目的は、虫歯予防です。フッ素は虫歯の発生と進行を抑える効果があるからです。

  1. 歯を強くする…歯の表面のエナメル質を酸に溶けにくい性質にして虫歯になりにくくする。
  2. 再石灰化を促進する…酸により歯から溶け出したカルシウムとリンを補う作用(再石灰化)を促進する。
  3. 細菌をコントロールする…虫歯の原因菌の働きを弱める効果があります。

フッ素を使っても歯周病になる

フッ素は虫歯予防に効果がありますが、歯周病には効果がありません。歯周病を予防するためには、ブラッシングによってプラークを除去しないといけないからです。

このことを考えずに議論すると、予防歯科の目的である「8020」(人生80歳まで歯を20本残す)の達成が難しくなるでしょう。

なぜかと言うと、歯周病が進行すると抜歯しなければならなくなるからです。

●抜歯の主原因別の割合で最も多かったのは歯周病(37.1%)、次いでう蝕(29.2%)、破折
(17.8%)、その他(7.6%)、埋伏歯(5.0%)、矯正(1.9%)の順となった。

引用:公益財団法人8020推進財団、第2回 永久歯の抜歯原因調査より

フッ素を用いなければ虫歯は予防できないのだろうか?

結論から申し上げますと、フッ素を使用しなくても虫歯は予防できます。

歯医者さんに行くと、虫歯予防のために歯に「フッ素」を塗ってもらうのが一般的です。それだけではありません。市販の歯磨き粉の多くには、「フッ素」が含有されています。

だから、フッ素が入ってないと、虫歯になるような気になっていませんか?

虫歯の原因

チョット待ってください。虫歯予防を考える時には、虫歯になる原因について理解する必要があります。

【虫歯の原因】

  1. プラーク(ミュータンス菌)
  2. 砂糖
  3. 歯の質

虫歯の原因菌は糖を栄養源とするため、甘いお菓子やジュースは虫歯になりやすくなる原因の一つです。 また、歯磨きの仕方や唾液量の不足が細菌の働きや繁殖を高めます。

砂糖の摂取を減らし、歯磨きをていねいにしたとしても、歯(エナメル質)の質が弱いと虫歯になる可能性が高くなるのです。

虫歯を予防するには

虫歯を予防するためには、先ほどお伝えした虫歯になる原因を解消すればいいのです。

その方法は簡単です。

  1. 歯磨きを丁寧に行なう…食べかすやプラークを除去する。磨き残しをつくらない。
  2. 細菌にエサ(糖分)を与えない…お菓子やジュースを減らす。歯に食べかすを残さない。
  3. 歯質を強化する…唾液量を増やす。カルシウム含有量の多い小魚や昆布などを食べる。

「歯磨き」は、虫歯を予防する上で一番重要です。
また、口中を清潔にするためには、咀嚼回数を増やすなどして唾液の分泌を充分にすることも大切です。こまめに水やお茶を飲むと口内を洗浄する効果があります。

また、毎日の食事には、カルシウムやリンなどが多く含まれる「食べ物」を取り入れると、再石灰化を促進させて歯を強くすることができます。

フッ素のデメリット

欧米で虫歯の少ない理由として、フッ素の使用があるからだといわれています。近年では、日本でもフッ素の使用が一般化しています。市販の歯磨き粉には、ほとんどにフッ素が添加されています。

しかし、フッ素の害には世界中で賛否両論があります。データが少なく、まだ良いのか悪いのかはっきり分かっていないのが現状です。

フッ素の毒性

フッ素には毒性があるため、慢性中毒と急性中毒のリスクがあります。

しかし、歯磨き粉に含まれる基準量(厚労省の決める薬用歯みがき類製造販売承認基準)は少なく、急性中毒のリスクはかなり低いとのことです。

フッ化物濃度:薬用歯みがき類製造販売承認基準によりフッ化物イオン濃度は1,500ppm以下に定められており、1,450ppm程度までのものが販売されています。子ども用としては950ppm・500ppm・100ppmが販売されています。

フッ素はからだに悪い?

厚労省のe-ヘルスネットによると、小児の過剰摂取による「フッ素症」が確認されている、との報告がありました。(ただし、エナメル質が完全に形成された後にフッ素を適量摂取した時には、フッ素症は現れない。)

※フッ素症…特異的な歯の形成障害で、エナメル質に審美上の変化(不透明な縞模様・境界不明瞭の白斑・白濁など)があらわれ、中等度になると歯面全体にわたってチョーク様に白濁します。これに小陥凹が加わることがあり、凹部に外来性の色素が沈着して褐色もしくは黒色を呈します。

長期にわたるフッ化物の反復投与(暴露)による過量摂取から生じる慢性中毒症。歯のフッ素症と骨フッ素症が疫学的に確認されている。

e-ヘルスネットより引用

このようにフッ素には毒性がありますが、フッ化物は自然界にも存在しているもので、健康を守る上で大切なことはフッ素を摂り過ぎないことです。

歯医者のフッ素は安全?

たいていの歯医者さんはフッ素は安全だと言います。そして、一回、歯にフッ素を塗ると、診療報酬点数は100点から120点になります。(1点が10円なので、1000円から1200円の診療報酬)

フッ素を歯面に塗ることで耐酸性が上がると言われていますが、ただ塗ればいいというものではなく、歯面に歯垢や汚れ、唾液が作る膜をきれいに取り除いたうえで塗布し、5分以上そのままにすることで効果が得られるそうです。

それでも、歯医者さんはフッ素入りの歯磨き粉をすすめます。そして、その歯磨きの仕方をご紹介すると…

「フッ素入り歯磨き粉でブラッシングした後は、うがいを軽く1~2回するようにして、口に歯磨き粉(フッ素)が残るようにしてください。」

これって、汚くないですか?それに、そんなやり方で効果があると思いますか?というより、データが少ないため、効果があるのか証明されているのか疑問です。

まとめ

フッ素には毒性がありますが、市販の歯磨き粉に含まれるフッ素量は厚労省の決める薬価基準を満たしているため、適切な量を用いれば健康を害するリスクはほとんどないようです。(害を及ぼす可能性が全くないわけではない。)

ただし、エナメル質が未発達の小児の場合にはフッ素症のリスクが高いため、大人がついて適切量を守るようにすることが大切です。

しかし、虫歯や歯周病を予防するためには、歯磨きの仕方(口腔ケア)が最も大事です。ていねいにブラッシングすることはもちろんですが、歯磨き粉の成分を選ぶことも大切です。

おすすめは、貝殻パウダー(カルシウム・リン)を主成分とする歯磨き粉「美息美人」です。アルカリイオン水でうがいと歯磨きに使用するため、歯を磨くたびに歯を強くします。

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株式会社アイオーン代表取締役、上林歯研究所所長、口臭予防歯磨き粉 美息美人の開発・製造販売
日本口臭学会会員、日本歯周病学会会員、日本口腔ケア学会会員

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