簡単1分!あなたの口臭タイプ診断
7つの質問に答えるだけで、原因タイプ・治療の目安・自宅ケア法・あなたの状況に合わせた前向きアドバイスがわかります。悩みがある方も、ちょっと不安な方もどうぞ。
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こんにちは、口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の 上林登です。
魚が腐ったような強烈なにおい、鼻水や痰が生臭い…そんな「蓄膿症(副鼻腔炎)」の口臭に悩んでいませんか?
実は、副鼻腔に溜まった膿が喉や口に流れ込み、独特の強烈な口臭が引き起こされることがあるのです。
本記事では、
などをわかりやすく解説します。早めに対策を始めて、つらい口臭トラブルから解放されましょう!
蓄膿症(副鼻腔炎)は、副鼻腔という顔の周囲にある空洞に膿がたまる病気です。その膿には大量の細菌や老廃物が含まれており、生ゴミ臭や魚臭などの強烈な悪臭を放つことが少なくありません。具体的には…
これらのにおいが鼻や口から漏れ出すため、周囲の人に気づかれるケースも多いです。「自分ではわからないけれど、周りから指摘されてしまった…」という方は要注意です。
副鼻腔の膿が吐息に混じる
蓄膿症になると、副鼻腔にたまった膿が鼻や口のほうへ流れ込んできます。その膿自体が強烈なにおいを発するため、吐く息と混ざると口臭が発生するのです。
後鼻漏(こうびろう)が喉へ流れ込む
後鼻漏とは鼻水や膿が喉へ落ちていく症状のことで、喉の奥に細菌が滞留しやすくなります。その結果、喉や舌の奥でさらに菌が繁殖し、独特の口臭を引き起こします。
口呼吸による口腔内の乾燥
鼻づまりで口呼吸になると、唾液の分泌が減り、口の中が乾燥して細菌が増えやすくなります。これによって口臭がさらに強くなる悪循環が生まれるのです。
「自分の口臭は本当に蓄膿症によるもの?」と感じる方は、まず以下のチェックリストを試してみてください。これに多く当てはまる場合、蓄膿症(副鼻腔炎)が口臭の原因である可能性が高まります。
もしこのチェックで「当てはまる項目が多い…」と感じた方は、専門的な治療や対策が必要になるかもしれません。でもあきらめる必要はありません。正しくケアすれば蓄膿症の口臭は改善できます。
急性の副鼻腔炎であれば、適切な治療を受ければ1〜2週間ほどで良くなるケースが多いです。しかし、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)に移行すると3ヶ月以上症状が続き、膿のにおいが長期化してしまうことがあります。
こういった場合は慢性化の疑いが強いため、早めに耳鼻科へ行くことが大切です。
「蓄膿症が改善されたはずなのに、口臭が消えない…」という人は、歯周病や虫歯、舌苔(ぜったい)など別の原因が潜んでいるかもしれません。
蓄膿症以外の要因が重なっていると、どうしても口臭が強くなります。歯科を受診するか、日々のオーラルケアを再チェックしましょう。
「蓄膿症が原因の口臭をどうにかしたい!」という方は、耳鼻科での根本治療と自宅での口臭ケア、この両面からアプローチすると効果的です。
蓄膿症が疑われる場合、まずは耳鼻科を受診しましょう。専門医による検査や治療を受けることで、根本的に膿の発生を抑えることが可能です。
抗生物質の服用
細菌感染による炎症を抑え、副鼻腔に溜まった膿を減らします。
鼻洗浄(鼻うがい)
生理食塩水や専用の洗浄液を使って、副鼻腔や鼻腔内に溜まった膿や鼻水を洗い流します。
ネブライザー治療
炎症を抑える薬剤を霧状にして鼻や喉へ直接届け、粘膜の状態を改善します。
手術(内視鏡手術)
慢性化していて薬では改善が難しい場合、内視鏡を使って副鼻腔内の膿を除去し、鼻腔の通りをよくする手術を行うことがあります。
耳鼻科での治療と並行して、自宅でもこまめなケアを実践すると口臭を軽減しやすくなります。
鼻うがいを習慣化する
膿や鼻水が溜まらないように、1日1回以上鼻うがいを行うと効果的。市販の専用洗浄器具や生理食塩水を使う方法が安全です。
口の中を清潔に保つ
口呼吸を防ぐトレーニング
適度な水分補給
口腔内が乾くと細菌が繁殖しやすいため、のどが渇く前にこまめに水を飲むことを意識しましょう。
口臭対策には、食事の内容も大きく影響します。蓄膿症の炎症を抑え、鼻水や膿の発生を軽減する食材を選ぶことで、症状の悪化を防ぎやすくなります。
抗炎症作用のある食べ物
体を温める食べ物
免疫力を高める食べ物
糖分の多い食品(スイーツ、ジュース、菓子パン)
菌のエサになるため、口臭を助長しやすい
脂っこい食べ物(揚げ物、ジャンクフード)
肝臓や腸に負担がかかり、免疫力の低下につながる
乳製品の過剰摂取(牛乳、チーズ、バター など)
人によっては鼻水を増やす原因になることがある
アルコール・カフェイン
体を冷やしたり、粘膜を乾燥させて炎症を悪化させる恐れがある
軽度の蓄膿症であればあまり気づかれないこともありますが、魚臭や生ゴミ臭のような強いにおいが出ている場合、近距離の会話で指摘される可能性が高いです。
「あれ? なんか臭うな」と思われる前に早めのケアを始めるのがおすすめ。
鼻うがい:膿や鼻水を洗い流して副鼻腔を清潔に
口腔ケア:舌磨き、歯磨き、マウスウォッシュで菌の繁殖を防ぐ
生活習慣の改善:睡眠をしっかり取り、バランスのよい食事を心がける
耳鼻科での診断・治療(抗生物質・鼻洗浄・ネブライザーなど)
慢性化している場合は手術も検討
鼻うがいや口呼吸改善などのセルフケアを同時に行う
鼻づまりや後鼻漏が 3週間以上 続く
口臭がひどく、セルフケアでは改善しない
熱や頭痛、顔面痛 が続く(炎症が進んでいる可能性あり)
いずれかに当てはまるなら、早めに耳鼻科を受診することをおすすめします。
蓄膿症が原因の口臭は、膿が鼻や喉に流れ込むことで発生する
セルフチェックを通じて、蓄膿症の兆候を見落とさないように
治療は耳鼻科での抗生物質・鼻洗浄・ネブライザー・手術など
自宅でも鼻うがい、舌磨き、口呼吸対策、食生活の見直しでケア
口臭が治らない場合は歯周病や虫歯、内科系の疾患も疑う
蓄膿症による口臭は、根本の原因(副鼻腔の膿)を取り除くことで改善が見込めます。もし「生ゴミのようなにおい」や「魚が腐ったようなにおい」が続き、周囲へのエチケットが気になる場合は、ぜひ早めに対策を始めてみましょう。
少しずつケアを進めれば、必ず口臭は良くなっていきます。あなたが安心して毎日を過ごせるよう、応援しています!
参考文献