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「8020」ってなに?歯の8020(ハチ・マル・ニイ・マル)運動とは

口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林登です。

2022,5,30のYAHOO!ニュースで「全国民に毎年の歯科健診を義務付ける『国民皆歯科健診』の導入に向け、検討を始める」との発表がありました。

今頃になって『国民皆歯科健診』がなぜ必要になってきたのかと言うと、厚生労働省は日本歯科医師会とともに、80歳で歯を20本残す、いわゆる「8020運動」などを進めてきましたが、「歯科健診」の受診率があまりにも低いために、国民一人当たりの医療費が毎年増加しているからです。

あまり耳にしない「8020」ですが、この「8020」の基準を達成できている人は、高齢になっても「健康で長生き」していて、反対に残存歯数が少ない人ほど成人病や痴ほう症などで「介護」が必要になっているというデータが出ています。

と言うことは、「80歳になった時に歯が20本」あれば、老後も健康で生活できる可能性が高くなると思いませんか。

皆さんは「8020運動」についてどこまでご存知でしょうか?
今回は、この「8020運動」について、解説させていただきます。

「8020(ハチマルニイマル)運動」とは?

「8020運動」は、1989年より、現在の厚労省と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。

8020推進財団
目的:21世紀の国民の積極的な健康づくりに寄与することを目的に、80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという運動「8020運動」を国民運動として発展させていくために活動。

歯の本数の数え方は?

成人の歯は、上顎に14本(親知らずが2本あると16本)と下顎に14本あり、すべて残っている場合、合計数は28本(親知らずが4本残っていると32本)です。
※片顎14本の内訳…中切歯2本、側切歯2本、犬歯2本、小臼歯4本、大臼歯4本

治療が終わって銀歯など「被せ」の歯や、支台歯コアで「差し歯」になっている歯も1本と数えます。ブリッジで(抜歯して)ダミーの歯は数えません。
また、虫歯で歯が腐り、歯根しか残っていなく、歯としての役割を果たしていない場合は、本数に数えません。

歯を失うとどうなる?

残存歯が少なくなると、咀嚼能力が低下するため、おいしく食事ができないだけでなく、QOL(生活の質)とAOL(生活の快適さ)が低下して行きます。噛める歯が無くなると、誤嚥や糖尿病など病気になる可能性が高くなり、老化を早めることにつながります。

歯の喪失と健康の図解

引用:平成 27年度 厚生労働省委託事業 保険者における歯や口の健康づくりセミナー 資料


➀生活の質が低下する
固いものや繊維の多い野菜を食べることが困難になり偏食になります。自分の歯が少ないと、よく噛めないために消化器官に負担がかかるようになります。

咀嚼回数が減少すると脳への刺激や血流が不足することになり、アルツハイマー型認知症の原因になる、と言われています。

②病気のリスクを高める
残存歯の数が減ると、よく噛めなくなり、さまざまな病気のリスクを高めます。
歯を失い噛めなくなることで招く可能性のある疾患は、認知症・脳血管疾患のほか、肥満・糖尿病・転倒・免疫力の低下・胃腸の不調などがあります。

歯の喪失と糖尿病

引用:平成 27年度 厚生労働省委託事業 保険者における歯や口の健康づくりセミナー 資料

③実際年齢よりも老けて見える
歯が抜けると、歯を支えていた骨が痩せて口元にしわができやすくなり、見た目も実際の年齢より老けて見えます。鏡で若さを失った自分を見ることで、余計に老化を早めるかもしれません。

④正しい発音がしづらくなる
抜けた歯の間から空気が漏れるため、発音がしづらくなります。部分義歯でバーやクラスプがある場合には、会話時に舌が触れて喋りづらく老けた発声になります。

⑤顎関節に影響が出る
歯がないと噛み合わせが悪くなるため、顎関節が痛くなることがあります。顎関節に影響が出ると、バランスを乱して転倒しやすくもなります。また、頭痛・肩こりなどの原因にもなります。

8020を達成するとどうなる?

20本以上の歯があれば、なんでも良く噛めるので、食生活に満足ができます。それは、QOL(生活の質)とAOL(生活の快適さ)の低下の防止につながり、結果として健康で長生きできます。

80歳になった時に20本以上の歯を残すためには、次の3つがポイントになります。

1)よく噛んで食べる(唾液の分泌を促す)
2)丁寧に歯磨きを行い、しっかりと歯垢を除去する
3)歯科医院による定期健診を受ける

歯を失う原因

歯を失う原因の4割近くを歯周病が占めています。ちなみに、歯を失う原因全体では、歯周病が37.1%で、虫歯が29.2%です。

【歯の喪失原因】
1位 歯周病
2位 虫歯
3位 歯のくいしばり
引用:歯を失う理由、8020推進財団、第2回永久歯抜歯原因調査(2018年)

高齢になるほど残っている歯の数は少なくなり、75歳以上の後期高齢者の平均本数は約16本で、約3割の人が「総入れ歯」を使っているのが現状です。
引用:歯の喪失の実態、厚労省e-ヘルスネット

失った歯を補う方法

歯科治療で抜歯した後は、歯の抜けた部分を人工の歯で補うことになります。
失った歯を補う方法は3つあります。

・ブリッジ
・入れ歯(部分床義歯・全部床義歯)
・インプラント

成人の噛む力は、天然歯の場合は20~30歳の男性で約60kg、女性でも約40kgもあるといわれます。

ところが、噛む力は、部分入れ歯は天然歯の30~40%、総入れ歯になると10~20%しかありません。ブリッジでも天然歯の約60%程度しかありません。インプラントは天然歯とほぼ同じ噛む力がありますが、後述する多くのデメリットがあります。

入れ歯のデメリット

保険義歯のデメリットは…

  • 食べカスが挟まりやすい
  • 硬いものが食べにくい
  • バネ(金属クラスプ)など見た目が良くない
  • 手入れに手間がかかる
  • 会話しにくい
  • 不適合の場合は粘膜が痛くなる

インプラントのメリット・デメリット

(メリット)

  • よく咬める
  • 取り外す面倒がない
  • 審美感がよい

(デメリット)

  • 治療費が高い、治療期間が長い
  • 歯槽骨に直接咬合圧がかかるため、噛む感覚が自然歯と違う
  • 感染からインプラント歯周炎になる可能性がある

>>インプラントやらなければよかった!?インプラントのデメリット

実証済みの「8020運動」の方法とは?

1989年に始まった「8020運動」の達成者は10人に1人(10%)にも満たない状態でしたが、30年経った現在は2人に1人(50%)の達成を実現することができました。
引用:厚生労働省、2016(平成28)年の「歯科疾患実態調査」

その理由は、、

  1. 1日3回以上、歯をみがく者が倍以上に増加
  2. デンタルフロスや歯間ブラシ等の補助的な清掃用具の使用者が増加
  3. 定期歯科健診を受診する人が増加
  4. 歯と口への健康意識の高まり
  5. フッ化物配合歯みがきのシェアが増加
  6. 年間砂糖消費量の減少

これらの結果として、未処置のむし歯の減少と喪失歯の減少につながったのです。このやり方をお手本にすると「8020」を達成しやすくなるでしょう。

より確実に「80歳で20本」を実現する方法

「8020」を実現するためには、歯が痛くなってから歯科を受診するのではなく、痛くなる前から予防することが重要です。

予防歯科先進国のスウェーデンでは、1970年代に『定期検診』を義務化したことで、20本以上の歯を残すことに成功しています。

しかし、定期検診だけで歯の健康を予防することは難しいです。歯周病など歯科疾患を予防するためには、毎日の歯磨きをしっかりと行う必要があります。磨き残しをなくすためにも、定期検診時に「ブラッシング指導」を受けるようにしましょう。

>>現役歯科衛生士が教える「正しい歯磨き」の仕方


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歯磨き粉の選び方…目的、価値観で選ぶ

歯磨き粉を選ぶ基準

歯磨き粉は様々な種類があり、どれを購入すれば良いのか迷ってしまいますよね。今回は、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」の開発者で株式会社アイオーンの上林が、プロの立場から、歯磨きに重要で安全なおすすめの歯磨き粉を選ぶ基準を10個厳選し、ランキングでまとめています。

歯磨き粉を購入したいけれど、どれを選んだらよいのかわからない…という方は必見のポイントです。是非、歯磨きを選ぶときのご参考にしてみてください。

【1位】:プラークがよく取れる

歯磨き粉を選ぶ時にもっとも重要な基準は、プラークがよく取れることです。

歯磨きを行う一番の目的は、細菌の塊であるプラーク(歯垢)を除去することです。そのための道具として、歯磨き粉が研究開発されています。

歯磨きで残ったプラークは、虫歯や歯周病の原因になります。プラークが残ると、固まって歯石になります。歯石は、歯磨きでは取り除くことができなく、ザラザラ面にプラークが付きやすくなり細菌の温床となります。

プラークが増えると口臭も強くなるため、柔らかい内にプラークをブラッシングで取ることが大事です。

このような歯磨きの目的のために、ほとんどの歯磨き粉に「研磨剤」が含まれています。歯磨き粉に研磨剤が入っていることで、歯垢など汚れを落とすことが容易になるからです。

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【2位】:虫歯・歯周病を予防できる

2番目に歯磨き粉を選ぶ基準は、虫歯と歯周病を予防できること。

歯磨き粉の中には、「歯周病予防」とウリにしているものが多くありますが、たとえ薬用歯磨き粉であっても歯周病を治すことは不可能です。

薬用成分で効果があるのは、歯茎の腫れや出血を抑えること。歯周病歯磨き粉には殺菌成分も含まれていますが、殺菌できるのは唾液中や歯茎の表面にある歯周病菌だけです。

多くの歯周病菌はプラーク(バイオフィルム)の内側に潜んでいるため、殺菌剤が届かないのです。効果的に歯周病を予防するためには、細菌の温床であるプラークを除去するのが一番なのです。

虫歯菌も歯周病菌と同様にプラークを温床としているので、歯磨きでプラークを除去することで予防ができます。

そのためには、やはりプラークがよく取れる歯磨き粉が良いといえます。

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【3位】:口臭を予防できる

3番目に歯磨き粉を選ぶ基準は、口臭が予防できること。

歯磨きの目的の一つに口臭予防があります。歯磨き粉に口臭を抑える成分があればいいのですが、今のところはありません。

ほとんどの口臭は、口内にある嫌気性菌に原因があるからです。嫌気性菌が存在しているのは、先ほどからのプラークと舌苔(ぜったい)です。歯周ポケットが深い場合は、嫌気性菌はポケットの中にも多くなります。

ですから、口臭を予防するためには、プラーク、舌苔、歯周ポケットの嫌気性菌を除去するのが一番効果があります。

プラークを除去する方法としては、ブラッシングを丁寧に行うことです。歯周ポケットの中の菌を除去するためには、歯と歯ぐきの境目の溝にブラシの毛を入れて磨く必要があります。

厄介なのは、舌苔です。歯磨きで清掃できないからです。間違っても、歯ブラシで舌を磨いてはいけません。固い毛先で舌粘膜を傷めてしまい、逆に舌苔を悪化させ口臭もひどくなります。

歯磨き粉に舌苔を溶かす成分があれば良いのですが、大方の歯磨き粉は歯に付着しているプラークを取り除くためのものです。

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【4位】:歯を強くする

歯磨き粉を選ぶ基準4番目に挙げるとすれば、歯を強くできる歯磨き粉です。

「歯を強くする」と言えば、フッ素をイメージするかもしれませんが、フッ素は歯を強くするのではなく、歯の表面をフッ素でコーティングすることによって、虫歯菌から守るためのものです。

「歯を強くする」というのは、歯質(カルシウム・リンなど)を多く密にするのが本来の意味です。歯には(カルシウムが付く)石灰化と(カルシウムが抜ける)脱灰化があり、一日の間に歯が強くなったり弱くなったりします。

食事の時に脱灰化を起こしても、時間が経つと唾液中のカルシウムが歯に戻ります(石灰化)。だから、食後すぐに歯磨きするのは良くないとか言われますよね。(食後30分経ってから歯磨きを行うほうが良いという理由)

この脱灰化が、歯磨きでも起きることがあります。信じられないかもしれませんが、脱灰化を起こす歯磨きを使用すると、歯磨きで歯質が弱くなるのです。

歯磨き粉を選ぶ時には、酸性タイプではなくアルカリの歯磨き粉を選ぶようにしてください。

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【5位】:研磨剤が無添加

歯磨き粉を選ぶ基準に「研磨剤の無添加」があるのは、矛盾に思いませんか?

歯磨きを効率よく行うために、歯磨き粉に研磨剤が入っているからです。しかし、歯磨きについて理解すると、研磨剤が必要ないことが分かってくるでしょう。

元々、プラークはネバネバとした塊ですので、歯ブラシでこするだけで取れるもの。だから、ていねいにブラッシングすれば、研磨剤がなくてもプラークは除去できるのです。

ところが、歯磨きに時間をかけたくない、上手にブラッシングできない、という人のために研磨剤が活躍しているというのが本当です。

「ホワイトニング歯磨き粉」などと謳い、歯の黄ばみが取れる歯磨き粉などの場合は、研磨剤の粒子が粗かったり多量に含まれていたりします。

研磨剤入りの歯磨き粉で、ゴシゴシ磨くと、歯が削れて傷が付くこともあるので、できれば、研磨剤が入っていない歯磨き粉を選ぶ方が、歯をきれいに長持ちさせることができます。

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【6位】:合成界面活性剤が無添加

歯磨き粉を選ぶときに、「合成界面活性剤」が含まれいないものを選ぶのが重要なポイントです。

ほとんどの歯磨き粉には、合成界面活性剤の一つラウリル硫酸ナトリウムが含まれています。歯磨き粉に合成界面活性剤を入れる理由は、界面活性作用によって、歯磨き効果を高めるためです。

しかし、刺激の強いラウリル酸ナトリウムを使うと皮膚に炎症を起こすことがあります。

そのため、舌粘膜の角質を進めてしまい、舌が白くなったり口臭の原因になる。歯磨きしながら口臭が起きるのは、本末転倒としか言えません。特に唾液量が少ない人が合成界面活性剤入りに歯磨きを使用すると、口臭になりやすいのでご注意ください。

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【7位】:フッ素が無添加

歯磨き粉を選ぶときに、「フッ素」が入っていることが基準のように思われていませんか。フッ素が入ってなければ虫歯が予防できない。それほど、フッ素が虫歯予防に効果があるように思われているようです。しかし、一方では、フッ素の害を訴えている歯科医師もおられます。

果たして、フッ素は虫歯に効くのでしょうか?そして、フッ素は危険なのだろうか?

このことについて、お答えさせていただきますので、歯磨き粉を購入されるときのご参考にしてくだされば幸いです。

フッ素は虫歯予防に効果があります。どのようにして歯を強くするかについて、デンタルサロン・プレジール様のサイトに掲載されていましたのでご紹介します。

フッ素(フッ化物)には、以下の4つのメリットがあります。

  1. エナメル質結晶の安定化作用
  2. 歯の再石灰化を促進する作用
  3. 歯垢(プラーク)中の細菌に対する抗菌作用
  4. 耐酸性の向上具体的には、フッ化物イオンがカルシウムと結合して歯の表面に沈着すると、「脱灰」(歯の表面からミネラルが失われ、虫歯になりやすくなること)した部分に新たな結晶を作ってくれます。このため、歯の表面が滑らかになり、ホワイトニングなどとは違った意味で、歯に輝きや艶をもたらしてくれるという審美的なメリットも期待できます。

引用:審美歯科専門クリニック デンタルサロン・プレジール

詳しくは、『フッ素歯磨き粉のメリット・デメリット』をご参考にしてください。

フッ素の安全性について論じている記事がたくさんあります。フッ素は毒素なので口に入れると危険だとか、歯磨きに使えるようにしているので安全だとか。果たして、どちらが正しいのでしょうか?

次のような記事があります。

フッ素が虫歯に効果があるとのことで、アメリカでは飲料水にも添加しているそうです。それなのに、ヨーロッパや日本では「フッ素は健康を害する危険性がある」との理由から、フッ素を飲料水に入れることを許可しないのは何故?

フッ素が本当に安全であれば、日本でも水道水に入れるはずなのに入れないのは何故なのでしょうね。このような記事もあります。ユニセフ(国連国際緊急児童基金)がフッ素の安全性について疑念を表していました。

ユニセフ(国連国際緊急児童基金)が、1999年12月に飲料水中のフッ素の安全性について、疑念をあらわすレポートを公表した。
同じ国際機関といっても、アメリカのフッ素戦略を追認するしか能のないWHO(歯科保健部)と異なり、国連傘下の諸機関は、以前から、水中フッ素の危険性に関して独自の見解を表明してきた。すなわち、国連人間環境委員会は、1974年2月にナイロビで開催した会議の結果を報告書にまとめ、地球環境監視システムの設置を呼びかけ、地球規模で監視測定すべき危険物質として、水中のフッ素を優先順位第6番目にランクしたのである[1]。ちなみに第7番目にランクされた物は、アスベストとヒ素である。

ネットで「フッ素危険」と検索すると、次から次へとフッ素の安全性を疑う記事を見つけることができます。だからといって、本当の所はどうかということまでは判断できません。

しかし、はっきり分かっていることは、フッ素は毒素だということです。「フッ素歯磨き粉の虫歯予防効果」を見るかぎり、そこまで危険を冒してまでフッ素歯磨き粉を使う必要があるのかということです。(これは私個人の考えですので、いろんな考えがあると思います。)

忙しい毎日の生活の中で、歯磨きを行うのは面倒かもしれません。しかし、歯磨きにはリラックス効果もあるということを知っていますか。歯磨きを楽しむようにすると、自ずと歯磨きがていねいになります。そのようにして、歯磨きを辛いものと考えないで、健康になる行為だと考えるようにしたいものですね。

【8位】:無添加の歯磨き粉

歯磨き粉を選ぶポイントとして、「無添加の歯磨き粉」であることが大切です。

歯磨き粉には多くの添加物が配合されていますが、中でも歯周病用の薬用歯磨きには、薬剤が含まれます。

【薬用成分】

  • 殺菌剤
  • 抗炎症剤
  • ビタミンE
  • 清涼剤

しかし、歯磨き粉にこれらの薬用成分が含まれていても歯周病が治ることはないので、誤解しないでください。初期の歯周病であれば、ていねいにブラッシングすることを心掛ければ、進行を抑えることができるかもしれません。

一度歯肉炎になれば、痛みがなくても歯周ポケットの中から歯根にかけて炎症が進んでいるかもしれません。ですから、歯周病かもしれないと感じたら、歯磨き粉に頼らずに歯科を受診されることをおすすめします。

たとえ歯周病予防の歯磨き粉であっても、それは、歯科治療と並行するからこそ効果を発揮できるのです。

ここまでお読みになられると、歯磨きで大切なことは歯磨き粉の種類ではなく、ブラッシングの重要性だということが理解できたのではないでしょうか。

正しくブラッシングが出来ていると、虫歯や歯周病になることも少なくなります。それだけでなく、歯に黄ばみも付きにくくなると思います。

歯磨きが上手にできるようになると、薬剤や化合物などの添加物は必要なくなります。無添加の歯磨き粉で十分です。無添加にすれば、健康や安全性を心配しながら歯磨きをする必要もなくなります。そのほうが精神面でも健康的ではないですか。

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【9位】:口がスッキリする

歯磨きの目的の一つに、「口がスッキリする」があります。ところが、歯磨きをしているのに、口が粘つく人が案外多いのです。

どうしてだと思いますか?

それは、歯磨き粉の添加物に原因があるからです。合成界面活性剤は、口腔乾燥を引き起こすために口が粘つきます。また、カルボキシメチルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウムなどの粘結剤は、ネバネバしている液なので、口が粘つくのも仕方ない。

ドライマウスの場合には、これが口が粘つく原因になり口がスッキリしないのです。

でも、歯磨きをして口が粘つくのなら、これらの添加物が入っていない歯磨き粉を選ぶべきです。

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【10位】:電動歯ブラシに使える

最近、電動歯ブラシを使用する人が増えています。電動歯ブラシの方が上手にブラッシングできるので、私も使っています。

ところが、チューブ入りの練り歯磨き粉は、電動歯ブラシの回転部に入ると固まり、歯ブラシの動きを悪くします。このようなことにならないように、電動歯ブラシを使用している場合には、液体歯磨き粉を購入されるといいです。

口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」は、水に溶かすタイプの歯磨き粉なので、電動歯ブラシに使用しやすく、おすすめの歯磨き粉です。

口臭がうがいでスッキリする美息美人

 
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