口臭の9割は口内から発生しています。口臭原因は、舌苔と歯垢などの汚れ、歯周病・虫歯の歯科疾患による臭い(揮発性硫黄化合物)です。
舌が白い時には、口内の汚れ(食べかす、細胞の死がい、嫌気性菌など)から出来る舌苔が付着しているため、口臭が強くなります。
口の中にはたくさんの細菌がありますが、とくに舌の表面には細菌が多くあり、約5000億個の細菌があると言われています。
そのため、「うがい」で口内の汚れを洗い流すと、口臭を消すことができます。
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勘違いしないでいただきたいのですが、たとえ「うがい」で汚れを除去できたとしても、根本原因(舌苔、歯周病、虫歯)を解決できないと、口臭がしないのは一時的で、すぐに臭くなります。
そのため、舌ブラシや歯ブラシで舌磨きを行っているのではないでしょうか?しかし、舌磨きをしても、頑固な舌苔はすぐにでき、今以上に口臭が悪化します。
うがい薬や重曹水(またはオリーブオイル)を使うと、口臭が消えるだろうと思うかもしれませんが、期待しすぎない方がいいです。
口臭が改善しない理由は明白です。それらでうがいを行っても、口臭原因となっている舌苔を除去できないからです。
ところが、アルカリイオン水を使うと舌苔が取れて口臭も消えることが分かりました。それは、アルカリイオン水が、タンパク質から構成される舌苔を溶かす作用があるからです。
→ アルカリイオン水のうがいが、口臭予防になる
舌苔を除去するためには、舌苔の菌を除菌させることも必要です。ですから、アルカリイオン水でうがいを行うと口臭予防になります。
今回の記事は、舌苔うがいで口臭予防する方法をお伝えします。舌苔が改善しないとお困りでしたら是非ご参考にしてください。
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イソジンうがいで口臭が消える?
イソジンによるうがいは、単に口内を消毒するだけでなく、優れた殺菌効果を発揮し、口臭の主要な原因である細菌増殖を効率的に抑制します。多くの人が経験する不快な口臭悪化は、往々にして不衛生な口内環境が原因であり、この問題に対処するためには、口腔衛生の維持が不可欠です。
このプロセスにおいて、舌ブラシや舌クリーナーの使用は特に重要で、これらのツールは舌苔を効果的に除去し、より清潔な口内環境を実現します。舌のケアを行った後にイソジンでうがいをすることは、フレッシュな息を取り戻すための理想的な方法であり、定期的なケアによって健康的なオーラルケア習慣が身につきます。
総合的に見て、イソジンの適切な使用は、口臭予防に大きく寄与し、毎日のデンタルケアルーチンの中で重要な役割を果たします。このような積極的なアプローチにより、口臭の問題を根本から解決し、日常生活における自信と快適さを向上させることができます。
舌苔うがいの効果
口の中に水を含み、ぶくぶく、クチュクチュと舌苔うがいを行うだけで、食べかすなどの汚れを洗浄できますが、うがいの効果は、それだけではありません。菌の増殖しているネバネバ唾液を吐き出すこともできるのです。
そのため、うがいを行うことは、口臭予防に効果があります。
口臭予防
口臭の7割以上が舌苔から発生します。
だから、口臭をなくすためには舌苔を取り除かないといけません。でも、間違った舌磨きでは舌苔が悪化することがあります。これでは、何もできないと思ってしまいますよね。
そんなことはありません。ご安心ください。「うがい」が舌苔対策に効果があるのでご紹介します。
舌苔が予防できる
このブログの読者であれば、「舌磨きが良くない。」添加物の入っている「歯磨き粉が良くない」ことを良く知っていると思います。だから、それらに代わる方法を探されているのではないでしょうか。
それが、今回ご紹介する「舌苔うがい」です。頑固な舌苔が「うがいで取れるの?」と半信半疑だと思うかもしれませんが、想像する以上の効果が表れています。こちらもご覧になってください。
唾液がよく出る
舌苔ができる方に多いのは、ドライマウスです。口の中が乾くと舌に苔ができます。このように、ドライマウスの大きな原因は、唾液不足によるものです。
赤ちゃんの時には唾液がたくさん出ているのに、加齢とともに唾液量は減少していきます。どうしてだと思いますか?
一つは、口の周りや舌の筋肉の衰えです。筋肉が衰えると自然とやわらかい食べ物を好むようになるため、悪循環です。加齢によって口の周りや舌の筋肉が衰える。そして、唾液腺への刺激が減りドライマウスになっている人が多いのです。
唾液量の分泌が悪くなると、口の中のばい菌や食べかすを洗い流せなくなり舌苔ができます。そして、舌苔のばい菌が、歯周病や口臭を引き起こします。
唾液量が減るもう一つの原因は、ストレスによるものです。ストレスには、精神的ストレスと環境ストレスがありますが、どちらのストレスも唾液分泌に影響します。
緊張や恐怖などの精神的ストレスがあると、交感神経が活発になりネバネバ唾液になります。
ところが、口内が汚れ不衛生になることもストレスになります。舌苔ができると口内環境が悪くなるためストレスとなります。そして、唾液量が減り口腔乾燥をおこすのです。これも舌苔がある人の特徴的な悪い循環です。
だから、舌をきれいにするためには、毎日うがいを行うことが大事です。うがいを行うと、口の周りや舌の筋肉を鍛えることが出来、唾液の分泌も増え舌がキレイになります。
舌がきれいになると口臭もなくなります。
成人病の予防
私「舌苔って、かんたんには取れへんやろ?それでも、舌を磨く意味ってある?」
長女(看護師)「スポンジブラシ(舌ブラシ)を使って軽く舌磨きするだけでも、口の粘つきが取れて味覚異常も減るから、口がスッキリすると思うよ。あっ、そうそう。他にも、肺炎の人とか、口腔内に痰がへばりついてる患者さんの場合には、誤嚥性肺炎予防のために取ってるかな。」
舌苔うがいが習慣になると、口の中をいつもキレイに保てます。口内が清潔になると虫歯や歯周病になるリスクが減るだけではなく、口臭予防にもなります。
しかし、舌苔うがいによるメリットは、それだけではなかったのです。口の中のばい菌はからだのいろんな病気に関わってることが分かってきました。
口の中のばい菌が、毛細血管から侵入し身体全体をめぐり悪さをするのです。
「歯原性菌血症」と言い、そのことから、動脈硬化、脳梗塞、アルツハイマー型認知症、心筋梗塞などの心臓疾患、糖尿病、骨粗しょう症、高脂血症などの一因になると言われています。
関連記事:「歯を抜くしかない」手遅れの歯周病とは?
歯周病になると、歯ぐきから出血することがあります。その時に、歯ぐきの毛細血管から歯周病などのばい菌が入り込み身体中を駆け巡るのです。
ですから、常日頃から口を清潔にしておくことで、これらの病気になるリスクが抑えられます。
他にも、口内がキレイになると唾液の分泌が良くなります。舌苔が出来ている時には、唾液が少なく口が乾くため口腔環境が悪くなっていますが、唾液がよく出るようになると口内環境がキレイになるので健康になります。
口の中にばい菌が増え口内環境が悪いと、舌がん(口腔がん)や口内炎にもなりやすいといわれているので、舌苔うがいは舌がんのリスクも低くする効果も期待できますね。
舌が白いと怖い病気だと思うかもしれません。その場合は「舌がん?それとも口内炎?見分ける方法と注意点とは?」をご参考にしてください。
「舌苔うがい」のやり方
口の中をばい菌から守りスッキリさせる「舌苔(したごけ)うがい」。
誰でもすぐに始められるとても簡単なうがいです。やり方を覚えて実践するだけでいつもお口の中を清潔にしキレイな舌を保つことができます。
舌苔(したごけ)うがいは水道水でもできますが、おすすめはアルカリイオン水によるうがいです。水よりずっと効果を上げられるので、おすすめします。
舌苔うがいの基本手順
- アルカリイオン水を用意します。
- アルカリイオン水を口に含み、クチュクチュと5回うがいをしたら吐き出します。
- 再度、アルカリイオン水を口に含み、右側の奥歯に当たるように5回うがいをしたら、同じように左側の奥歯に当たるように5回うがいをして吐き出す。
- アルカリイオン水を口に含み、喉を立て右側の扁桃(へんとう)に水が当たるようにガラガラうがいを6回したら吐き出します。
- 同じ要領で、左側の扁桃(へんとう)に水が当たるようにガラガラうがいを6回し吐き出す。
- 最後の仕上げは、水道水でブクブクうがいとガラガラうがいによって洗浄します。
喉のガラガラうがい
舌苔の原因となるばい菌は、喉からの粘液に混じり舌の表面に感染します。そのため、扁桃腺(へんとうせん)と舌扁桃(ぜつへんとう)から分泌される粘液を洗浄しないと、舌苔の予防はできません。
だから、喉のガラガラうがいを行うことが重要なのですね。ぜひお試しください。
うがいの仕上げは水を飲む
うがいの後、水を飲む理由は2つあります。一つは、うがいをしても喉の奥まで届かないからです。水を飲むことで喉の奥の汚れを洗い流すことができます。
水を飲むもう一つの理由は、口腔や喉の保湿です。
舌苔ができやすい方の特徴は、唾液が少なく口腔が乾燥すること。舌苔うがいの効果を上げるには、口腔乾燥を予防することが大切です。
口腔乾燥を予防するためには、舌や口内の粘膜に保湿ジェルを塗る方法もあります。しかし、簡単にできるのは、「水を飲む」ことです。水を飲むのは簡単で、口に潤いを与えるためにはとても効果があるのでおすすめな方法です。
水を飲むことでばい菌を洗い流す効果もあります。また、水を飲むと唾液腺を刺激するので唾液が出やすくなります。舌苔でお困りでしたら、毎日小まめに水を飲むようにすると良いです。
ドライマウスについては⇒⇒ 「朝の口臭」はヤバい!唾液がネバネバ!前夜と当日の朝にしてほしい対策とは
舌苔を完璧になくすために、もう一つ行ってほしいのは、やっぱり歯磨きです。うがいだけでは、歯面に付いている歯垢(プラーク)を落とすことはできません。ですから、ていねいにブラッシングすることは重要なことです。
歯磨きと舌苔うがいの両方を続けることで、口内環境がキレイになるのでぜひお試しください。
舌苔うがいの注意点
マウスウォッシュで舌苔は取れない!
マウスウォッシュを使うことは簡単です。歯磨きのついでにクチュクチュとやれば良いだけですから。しかし、マウスウォッシュでクチュクチュしても、口の中の洗浄はできるかもしれませんが、舌苔まで取ることは難しいです。
また、注意してほしいのは、マウスウォッシュの種類によっては、アルコール含有タイプのものがあります。アルコールを口に含むと、口腔乾燥を起こしやすいため、舌苔が出来やすくなります。マウスウォッシュを使用する場合は、アルコールが含まれないタイプを使うようにすることをおすすめします。
うがい薬では舌苔は取れない!
イソジンうがい薬には殺菌剤が含まれているので、口の中をきれいにする効果があります。ですから、舌の表面がうっすらと白い程度であれば、イソジンでも良いかもしれませんが、厚い舌苔になると、たとえイソジンでも除去できません。それほど、舌苔はやっかいです。
それに、舌苔はスポンジのように水分を吸収します。そのため、舌苔に食べ物や飲料の色素や味が付着して、いつまでもニオイがすることがあります。これと同じことがイソジンを使用した時にも起こります。
イソジンの色が舌苔に付き、赤紫色に染まることがあるのでご注意ください。
→ 重曹うがいの舌苔除去効果は?正しく舌をケアして口臭予防する
まとめ
舌苔は口臭の最大原因。そのために、舌ブラシを使い舌磨きをする人が多いです。しかし、舌苔は舌の角質に根を張っているため、適切なケアを怠ると口臭悪化のリスクが高まりますが、舌のケアとイソジンでのうがいが予防策となります。
舌磨きのし過ぎは舌苔を悪化させます。そのようなことにならないために、「舌苔うがい」を行ってほしいです。
舌苔うがいの効果を上げるには、アルカリイオン水がおすすめです。アルカリの作用でたんぱく質の舌苔を溶かすので、毎日のうがいで舌苔の予防と対策になります。