喉の口内炎が痛い
口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林登です。
口内炎が頬の内側や唇・舌にできて痛みを覚えたことは、だれでも一度は経験したことがあると思います。口内炎は、口の中だけではなく喉の奥にもできるのでご注意ください。
口の粘膜は喉にもつながっているため、口の中や舌と同じように、口内炎のような症状が起きることがあります。
口内炎の大きな原因は、外から入ってきた細菌やウィルスによるものです。 食事や呼吸によって、喉は細菌に感染しやすく、口内炎になると治りにくい部位です。
今回は、食事や会話のときに痛みがつらい、喉の口内炎についてお伝えします。
口内炎
口内炎は、口の中や口唇にできる炎症の総称で、炎症がおきた部位によって、舌炎、歯肉炎、口唇炎と呼ばれます。
口内炎で最も多い症状は、数ミリの大きさの灰白色班のアフタ性口内炎です。口内炎ができると、痛みを生じ、食事にも支障がでます。
特殊な口内炎には、ヘルペス、手足口病、はしか、性病などが原因になっていることがあります。また、口内炎だと思っていても、長期にわたり治らない場合は舌癌のこともあるので、そのような場合は、すぐにお医者さんに診てもらうことが大切です。
口内炎の治し方
ヘルペスウイルスなどによる口内炎は、発熱と痛みを伴います。子どもでは38℃から40℃の高熱になるので、その場合はかかりつけ医に電話で相談して、直ぐに受診することが望ましいです。
ストレスや体調不良で免疫が低下していたり、衛生状態がよくないとカンジダが増殖しやすく、口内炎の原因となります。この場合は、体を休め、うがいなど口腔ケアを十分にすることで、1週間から2週間程度で自然治癒されます。
いつまで経っても口内炎が治らない場合は、他の病気のこともあるので、放置しないで受診することをおすすめします。
口内炎と扁桃腺炎の違い
口内炎と扁桃炎などの耳鼻科の炎症を同じように思っている人がいますが、口内炎と耳鼻科疾患は症状も起きる部位も異なります。喉に白いものができているから、「口内炎」と勘違いするのかもしれませんが、白く見えるの多くは膿が固まってできたものです。口内炎は、皮膚が白くなり炎症を起こしているものなので根本的に違います。
引用:日本耳鼻咽喉科学会
咽頭炎(いんとうえん)
喉に炎症がおきたものを咽頭炎(いんとうえん)といいます。
疲労やストレスで抵抗力が落ちたときには、細菌やウイルスに感染しやすくなり、喉が赤く腫れることがあります。咽頭炎になると、当初は喉の違和感があり、喉が痛くなったり、ものが飲み込めなくなったりします。悪化すると発熱をおこすので、喉の腫れを感じたらお医者さんに診てもらうことをおすすめします。
扁桃炎(へんとうえん)
喉の入り口の左右にあるアーモンドのような形をしているのが扁桃(へんとう)です。扁桃腺(へんとうせん)とも呼ばれます。
扁桃は、外から入ってくる細菌やウイルスを防御するための組織です。そのため、しばしば炎症を起こし、扁桃が赤く腫れたり発熱を起こします。また、扁桃の表面に乳白色の膿や膿栓(のうせん)ができます。扁桃炎について詳しくは、『扁桃腺炎の症状と治し方』をご参考にしてください。
扁桃周囲炎(へんとうしゅういえん)
写真は、のどちんこ(口蓋垂・こうがいすい)の奥に白い出来物が見えます。喉にできた膿ですが、これは喉に傷が付いたことでできた炎症が原因です。
このように喉に傷が傷ついて膿ができる場合がありますが、扁桃炎が悪化して扁桃の周りにまで炎症が広がることが多いのでご注意ください。
歯ブラシで喉に傷をつけてしまったことで口内炎になってしまうケースも多いようです。また、喉に口内炎ができたと思い病院へ行ってみたら、扁桃腺が腫れていたり大きくなった口内炎がはじけてさらに炎症がひどくなっていた、というケースもあるようです。
写真を見るまでは、喉に膿ができるとは思わなかったのではないでしょうか?
炎症が悪化すると扁桃腺が腫れ高熱が出ることもあります。ですから、もし喉に膿ができている場合は、早めに耳鼻科を受診されることをお勧めします。
ここまで知ると、自分で膿栓(臭い玉)取るという考えはなくなったのではないでしょうか。
でも、がっかりしないでください。膿栓(臭い玉)は危険を冒さなくても取れますし、出来ないようにすることも可能です。これから、どのようにすれば良いのかについてお伝えします。その前に膿栓(臭い玉)について詳しくお話します。
扁桃炎(へんとう炎)
扁桃腺(へんとうせん)は口と咽頭(のど)の境目の両側にあり、桃の種のような形をしているリンパ組織です。
扁桃腺(へんとうせん)には陰窩(いんか)という凹みがあって、表面積が広くできています。
陰窩(いんか)の役割は、小さい子供の時に口から侵入しようとする細菌やウイルスをつかまえて、その情報を脳に伝えるためと考えられています。
陰窩(いんか)には食べ物カスたまったり、扁桃のリンパ球に殺された細菌の死骸などがたまります。
これを膿栓(臭い玉)といいいます。
膿栓(臭い玉)は、たまに口の中にポロッと出てきて、何だろうと指で押しつぶしたりすると、あまりの臭さにビックリしてしまいます。
膿栓(臭い玉)はこれだけ臭いのだから、口臭にも影響しているのに違いない…。だから、膿栓を取らないといけない!
そんなふうに思われるようですが、口臭原因の8割以上は、歯周病や舌苔(ぜったい)などの口中原因が占めていることを考えると、膿栓(臭い玉)があっても安心できるかと。
膿栓(臭い玉)は病気ではなく、からだの正常な活動によるものなのです。間違えてしまうのが扁桃腺炎です。
扁桃腺炎(へんとうせん)は膿栓(臭い玉)とよく似ていますが、炎症を伴いますので病気という点で異なります。
急性扁桃腺炎と慢性扁桃腺炎
扁桃腺炎(へんとうせんえん)は、細菌感染による腫れのことをいいます。
扁桃腺炎になると扁桃腺が赤く腫れ、表面に膿がつきます。
急性扁桃腺炎
急性扁桃腺炎はさらに奥にある扁桃腺に炎症の腫れが及ぶと扁桃腺周囲炎となります。
扁桃腺周囲炎の状態で膿(うみ)がたまると、扁桃腺周囲膿瘍になりかなり腫れます。
急性扁桃炎は、急性咽頭炎と一緒に発症し、のどの炎症が特に激しいものを言います。
急に39~40度の高熱がでて、のどがひどく痛み、それに伴い全身がだるかったり、関節痛がでたり、痛みが耳にまで放散する場合もあります。
慢性扁桃腺炎
急性扁桃炎が慢性化したのが、慢性扁桃炎です。
慢性扁桃腺炎は習慣化したもので、1年に何度も急性化するので要注意です。
扁桃腺炎になる原因
扁桃腺炎とは、扁桃の表面に付着している常在菌が、気温の変化やほこりなどの刺激、過労や風邪などによって抵抗力が弱まることで、活動を開始し炎症を起こすことをいいいます。
風邪のウイルスが原因になることもあり、原因となっている菌は溶血性連鎖球菌が多いとされます。ですので扁桃腺炎は子供に多いのですが、成人でもなります。
扁桃腺炎になる原因は、暴飲暴食や過労、のどの乾燥などがあげられます。
喉の炎症の予防方法
膿栓(臭い玉)が口臭の原因。
だったら、予防方法はあるのでしょうか?
扁桃腺炎になったり膿栓がたまると口臭の原因にもなりますが、それらの予防方法は、うがいです。
うがいをすることで、のどにある細菌を洗い流すことができます。ですので、一般的な耳鼻咽喉科の指導では、1日3回を目安にうがいするように勧められます
アルカリイオン水のうがい
一般的なうがい薬といえば、イソジンが有名です。口内炎や扁桃腺炎の場合にもイソジンが効きます。
でも、喉の清潔を守るためには、1年365日毎日うがいを行う必要があります。たとえイソジンでもお薬を毎日口内に含むのは抵抗があるのではないでしょうか。
できれば、無添加のもので安心して使えるものが良いのですが、水では洗浄効果が期待できません。ですから、無添加で洗浄効果が高いアルカリイオン水をお勧めしています。
口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」のアルカリイオン水で、ゴロゴロうがいをすると、膿栓(臭い玉)と扁桃腺炎(へんとうせんえん)の予防ができます。
私も口呼吸で子供の頃から喉が弱く、風邪をひいては扁桃腺が腫れたりしていました。成人になってからも常に咳が出て周囲に気を使っていました。
ところが、美息美人(びいきびじん)で歯磨きとうがいをするようになってからは、扁桃腺炎(へんとうせんえん)はもちろん、風邪もひいてません。それに口臭も気にしなくなることができているので、本当にお勧めです。
私と同じようにのどが弱くお困りでしたら、美息美人(びいきびじん)」をお試しください。膿栓(臭い玉)が沢山できてるとすぐに取りたいかもしれませんが、美息美人(びいきびじん)でのうがいで取るのがおすすめです。