歯周病

磨き残しゼロ!正しい歯磨き手順で口腔内の健康を守る方法

口腔ケアの究極ガイド:磨き残しゼロで健康な口内を目指す

あなたの口の中は、健康や自信を決定する重要な場所です。しかし、日常のケアが適切に行われていないと、不健康な口内が原因でさまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。実際、正しい歯の磨き方を知らないために、多くの人が磨き残しや歯周病のリスクを抱えています。

このガイドでは、競合サイトの情報と併せ、最新の知見に基づいて、磨き残しゼロを目指す正しい歯の磨き方や口腔ケアの方法を紹介します。初心者から上級者まで、すべての人が健康な口内を手に入れるための情報を詳しく解説しています。

健康な口内は、美しい笑顔とともに、あなたの生活の質を向上させる鍵となります。是非、このガイドを参考に、日常の口腔ケアを見直してみてください。

この記事は、歯科衛生士 上林ミヤコの監修で、口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登Chat GPT-4が書いています。

はじめに

口腔ケアは、ただの日常習慣以上のものです。それは私たちの健康、自信、そして社交的な生活の質に深く関係しています。正しいケアを実践することで、生活の質を向上させるだけでなく、様々な健康問題を予防することができます。しかし、多くの人々は、口腔ケアの真の重要性や方法を十分に理解していないのが現状です。

口腔ケアの目的は、口の中を清潔にするだけでなく、歯や口の疾患を予防し、口腔の機能を維持することにあります。また、口腔ケアはQOLの向上のみならず誤嚥性肺炎(ごえん)などの全身疾患の予防、全身の健康状態の維持・向上にもつながります。

引用:公益財団法人長寿科学振興財団

口腔ケアの重要性と誤解

口腔の健康は、体の健康全体に影響を与えることが知られています。例えば、口腔内の細菌の過度な増殖は、心臓病や糖尿病のリスクを増加させる可能性があります。一方、しっかりとした口腔ケアを行うことで、これらのリスクを大幅に減少させることができるのです。

しかし、誤解が多いのも事実です。多くの人が「強く磨けば磨けるほど良い」と思い込んでいますが、実は逆効果。歯や歯茎を傷つける可能性があります。また、歯磨き粉の量や磨く頻度、歯ブラシの選び方など、日常の習慣に隠された誤解は数多く存在しています。

・関連:歯磨きし過ぎのリスクと正しいケア方法

この記事では、これらの誤解を解明し、真実に基づいた効果的な口腔ケアの方法を提供します。正しい知識と習慣を身につけることで、あなたも健康な口内を手に入れることができるでしょう。

正しい歯の磨き方

正しい歯の磨き方を身につけることは、口内の健康を守るための基本です。適切な磨き方を実践すれば、むし歯や歯周病のリスクを大幅に減少させることができます。以下では、歯磨きの基本的なポイントに焦点を当て、効果的なケアの方法をご紹介します。

・関連:現役歯科衛生士が教える「正しい歯磨き」の仕方

ハブラシの正しい持ち方

ハブラシの基本的な持ち方は、鉛筆を持つように握って持つ「ペングリップ」と、手のひらで握るように持つ「パームグリップ」の2つがあります。

多くの人がハブラシを手のひらでしっかりと握りしめていますが、それは実は間違い。正しい持ち方は、ペンを持つように軽く指の先で持つこと。これにより、適切な力加減で歯を磨くことができます。強く磨きすぎると、歯や歯ぐきを傷つける可能性があるので注意が必要です。

歯と歯ぐきの境目の磨き方

歯と歯ぐきの境目は、プラークが溜まりやすい箇所です。この部分を磨く際は、ハブラシの毛先を45度の角度で歯ぐきに当て、小さな円を描くようにゆっくりと磨くことがポイント。この磨き方により、歯ぐきに優しく、効果的にプラークを取り除くことができます。

歯の間の磨きポイント

歯の間は、ブラシだけでは磨きにくい部分です。ここに食べ物の残りやプラークが溜まると、むし歯の原因となります。歯の間を磨くためには、デンタルフロスや歯間ブラシの使用が効果的です。これらを毎日のケアに取り入れることで、歯の間の健康を維持することができます。

磨き残しを避けるコツ

磨き残しは、むし歯や歯周病の主要な原因の一つです。効果的な歯磨きを行うためには、磨き残しを最小限にすることが不可欠です。以下のセクションでは、各部位の適切な磨き方やオススメの磨き時間、回数について詳しく解説します。

歯の部位別の磨き方

  • 前歯 : 前歯は表面を縦の方向に、歯の裏面は下から上方向に磨くことがオススメ。ハブラシを45度の角度で当て、上下に動かす。

  • 奥歯 : かみ合わせの部分だけでなく、歯周ポケットを特にていねいに磨きます。また、奥歯の内側、外側も念入りに磨くことで、食べ物の残りやプラークをしっかり取り除けます。

  • 歯と歯の間 : 前述したように、デンタルフロスや間歯ブラシを使用して、日々のケアを心がけることが大切です。

オススメの歯磨き時間と回数

一回の歯磨きにかける時間は、3分程度が理想的です。この時間内で、全ての部位を網羅することができます。また、日に2回以上、特に食後と就寝前の歯磨きは欠かせません。食後は、食べ物の残りや糖分が歯に付着するため、これを早めに取り除くことが重要です。就寝前の歯磨きで、1日の汚れをしっかりと洗い流すことで、夜間の口内環境を整えることができます。

歯磨き以外の口腔ケア

歯磨きだけでは完璧な口腔ケアは実現できません。正確なケアのためには、歯間ブラシやフロスの使用、さらには口腔ケア商品の適切な選択が欠かせません。ここでは、それらの正しい使用法と選び方を解説します。

歯間ブラシやフロスの使い方

  • 歯間ブラシ : 歯間ブラシは歯と歯の間の隙間を掃除するためのアイテムです。適切なサイズを選び、やさしく歯と歯の間に差し込んで動かすことで、歯垢や食べ残しを効果的に取り除きます。

  • フロス : フロスは、歯間ブラシが入りにくい細かい隙間のケアに適しています。十分な長さを切り取り、指に巻きつけながら歯と歯の間に滑り込ませ、上下に動かすことで歯垢を取り除きます。

口腔ケア商品の選び方

  • 成分チェック : 口腔ケア商品を選ぶ際は、含まれる成分を確認することが重要です。フッ素入りの歯磨き粉や、アルコールフリーのマウスウォッシュなど、状況やニーズに合わせて選びましょう。

  • ブランドと評価 : 信頼性のあるブランドや、高い評価を受けている商品を選ぶことで、安心して使用することができます。

  • 個人のニーズに合わせて : 口の中の状態や、特有の悩み(例: 口臭、歯の黄ばみなど)に応じて、専用のケア商品を選択することが効果的です。

参考にしよう!歯磨きのコツ

歯磨きは毎日の日課として行われるものですが、正しい方法で行われていないと効果が半減してしまうことも。そこで、いくつかの有名サイトから歯磨きのコツをまとめ、これからの口腔ケアの参考としていただくためのポイントを挙げました。

参考ポイント

  1. 毛先の位置:

    • ハブラシの毛先を歯と歯ぐき(歯肉)の境目や、歯と歯の間にきちんと当てることが基本中の基本です。(クリニカより)
  2. 磨く力加減:

    • 強く磨きすぎることは歯や歯ぐきにダメージを与える原因となるので、軽い力で磨くことが推奨されています。(クリニカより)
  3. 磨きの目的:

    • 歯磨きの主要な目的は、歯を“磨く”ことではなく、むし歯や歯周病の予防のために歯垢を落とすことです。(岡野歯科医院より)
  4. 歯磨きのタイミング:

    • 食事の後は、30分は時間をあけてから磨くのが良いとされています。そして、夜寝る前だけでも入念に時間をかけて磨くようにすると虫歯の予防に効果的だと、推奨されています。(ゆざわや歯科クリニックより)
  5. 歯磨き粉の選び方:

これらのポイントを日常のケアに取り入れることで、より効果的な歯磨きが可能となります。正しい知識と技術で、健康な口腔を保ちましょう。

まとめ

歯磨きや口腔ケアの適切な方法とその重要性について詳しく探る中で、多くの情報とヒントを得ることができました。それでは、この記事の締めくくりとして、いくつかのポイントを再確認し、健康的な口腔を維持するためのメッセージをお伝えします。

歯磨きの重要性再確認

  1. 正しい歯磨き法: 歯と歯ぐきの境界、歯の間など、磨き残しのないよう注意深く磨くことが必要です。

  2. 磨き残しの対処: 適切な歯の磨き方や、磨きにくい部分へのアプローチが口腔の健康を維持するカギです。

  3. 口腔ケア商品の選択: 歯間ブラシやフロス、そして歯磨き粉選びも、むし歯や歯周病の予防に役立ちます。

健康的な口腔の未来へのメッセージ

歯磨きや口腔ケアは日々の習慣として行うものですが、その背後には健康な口腔を保つという大きな目的があります。健康な口腔は、全身の健康にも繋がります。毎日の少しの努力が、長期的には大きな恩恵をもたらします。あなたの口腔が健康であり続けるために、今日から適切なケアを心がけましょう。

参考文献/URL

  1. 「歯周病と全身の健康」日本歯周病学会-Amazon
  2. 「歯の健康」-厚生労働省
  3. 「正しい歯磨きの方法 歯ブラシの持ち方や歯間ブラシ・デンタルフロスの使い方」-NHK健康ch
  4. 「〝歯磨きの新常識〟正しい磨き方」照山裕子(文化放送 田村淳のNewsCLUB 2023年3月18日後半)

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インプラントやらなければよかった!?インプラントのデメリット

インプラントのメリットとデメリット

口腔ケアアドバイザー(一般社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林です。

インプラントにしたから歯周病にならないなんてことはない

「歯槽膿漏(歯周病)がひどいから抜歯してインプラントにしたのに、また歯周病になった。。。」

このように困っている方が多くおられます。歯槽膿漏(重度歯周病)になると、治療をしても何度も再発し歯ぐきが腫れたり痛くなることがあります。それだけではなく、口臭もひどくなる!

「思い切ってインプラントにしたらすべて解決するかもしれない。」このようにお考えの方もおられるかも。でも、ちょっと待ってください!

インプラントにしても、また歯周病になるかもしれないということを知っておいてほしいです。インプラントに関しては良い情報ばかりありますが、インプラントにもメリット・デメリットがあります。

その上でインプラントをご検討されてはいかがでしょう。

今回の記事では、インプラントを入れるメリットとデメリットついてお伝えします。是非ご参考にしてください。

インプラントを入れたら歯周病になった?

インプラントを入れてから歯周病(正しくはインプラント周囲炎)になったという方がおられます。折角、高価なインプラントを入れたのに歯周病になっては、、、なんのために、無理をしたのか分からない。。。

インプラントは単体(1本)で入れることもありますが、インプラント治療では圧倒的にブリッジや義歯のケースが多いようです。

このように、インプラント治療を受けられる人の多くは、抜歯して歯がない、もしくは、抜歯しなければならない状況にあります。インプラント治療を受ける人は、どうしてこれほど歯が悪くなったと思いますか?

それは、歯周病(または虫歯)に感染して重症化したからです。

歯周病になりやすい人には特徴があります。それは…

  1. ブラッシングケアが上手に出来ていない
  2. 唾液が少ないとか口呼吸によるドライマウス

2つのうちでも、ブラッシングケアができていないと、歯周病になりやすい。歯磨きが出来ていなければ、歯垢がつくので歯周病になりやすいのは当然です。

ブラッシングが上手くできない人がインプラントを入れた後、果たして上手にブラッシングできるでしょうか?

このことが問題です。だから、インプラント治療後に歯周病(インプラント周囲炎)になることがあるのです。

インプラントにしても歯周病になるのは?

インプラントは、高価な歯なのに…。入れてからトラブルが起きることがあるって知っていましたか?

インプラントだからといって万能の歯ではありません。歯周病と同じインプラント周囲炎になることもあります。

元々、インプラントにする人の場合、歯周病の人が多いです。

歯周病になったからといって、歯磨きをおろそかにしたわけではありません。歯周病になるには、いろんな原因があります。

歯周病になる原因

  • 歯磨き不足
  • 唾液分泌が少ないドライマウス
  • 口呼吸・いびき
  • 薬の副作用で唾液が出ない
  • 糖尿病
  • 内科的疾患

このようなことがあると歯周病になるリスクが高くなります。

歯周病におすすめの歯磨き粉は、こちら『歯周病に効く市販の薬と歯磨き粉はコレ!正しい使い方はコレ!』をご参考にしてください。

それらが原因で歯周病になったとしたら、インプラントにしてからも歯周病になるリスクが高いということです。

誤解のないようにいうと、インプラントの場合には、歯周炎(歯周病)とは呼ばずに、「インプラント周囲炎」といいます。

でも、歯がインプラントになっただけで同じことです。

歯周病は、歯と歯茎の間の溝に歯周病菌が繁殖し歯茎に炎症を起こすことで始まります。歯周病菌が産生する毒ガスによって歯茎が傷つき、歯周ポケットが形成される。

歯周ポケットの中に、膿がたまり更に炎症が起き、口臭も発生する。というように徐々に歯周病は進行します。

これとほとんど同じことが、インプラントの上部に被せた冠と歯茎の間の溝に歯周病菌が繁殖します。そして、インプラント周囲炎へと進行します。

だから、出血も起きるし、口臭が発生することがあってもおかしくないのです。

インプラント先進国のヨーロッパでは、このインプラント周囲炎が一番の問題になっているそう。

天然歯における歯周病と同じようなインプラント周囲への感染による病気あるいは失敗はないと考えられていました。
しかし、1990年代に入ると留学先の研究室では、ベーグルンド先生(現イエテボリ大学歯周病学科教授)がビーグル犬を使った一連の実験によって、

インプラント周囲もプラーク(細菌の塊)により歯周病と同じような病気が発現し進行していく事を発表しました。

引用:スウェーデンデンタルセンター

ヨーロッパ歯周病学会のコンセンサスレポートでは、患者割合で28%~54%との報告も。

これって、2~3人に一人の割合で、インプラント周囲炎になっている確率です。

歯周病(歯肉炎・歯周炎)

歯周病は、歯についたプラークによっておこる感染症です。歯周病は、歯肉炎からはじまりますが、ほっておくと進行し歯根をつたわり、歯を支えている組織を壊します。つまり、セメント質、歯根膜、歯周靭帯、歯槽骨を破壊するのです。この状態を歯周炎といいます。

インプラント周囲炎

プラークは口の中の固いものに付着しますが、歯と同じようにインプラントにもプラークは付着します。

インプラントにプラークが付着すると周囲粘膜にも歯肉炎と同様に炎症が発症します。

インプラント周囲口腔粘膜に限局した炎症が起こることをインプラント周囲粘膜炎といいます。
インプラント周囲粘膜炎も歯肉炎と同様に歯ブラシなどでプラークを除去すれば治すことが可能です。

歯周病が歯面にそって進行するように、このインプラント周囲粘膜炎も放っておくとインプラントに沿って感染が進行しインプラントを支えている骨が喪失します。
この状態がインプラント周囲炎です。

引用:スウェーデンデンタルセンター

歯周病の場合は、歯ぐきが腫れる、痛みがある、膿がでる、歯が動くなどありますが、インプラントの場合は、痛みも歯の動揺もないのでふつうに食事ができます。

そのため、知らず知らずのうちにインプラント周囲炎(歯周病)が悪化するので怖いのです。

インプラントの治療期間

虫歯や歯周病で歯が抜けてしまうと、普通はブリッジや入れ歯を入れます。インプラント治療では、抜けた部分の骨に金属を埋め込むという手術。その後、上部に補綴物を作るというプロセスがあります。

だから、インプラント治療では一般の治療とは違い、長い期間を要します。

まず、インプラント治療をする前には、精密検査と診断が必要です。その後にインプラントの埋没手術をします。

しかし、骨にインプラントを埋め込む手術をするにも、抜歯をしてから4~6か月経っていないとできないのです。(骨の回復を待つため。)

インプラントを骨に埋め込む手術の後、インプラントと骨が結合するまで6か月ほどおきます。

術後の状態が良いことが確認できると、インプラントの上部の補綴物(ブリッジ・義歯など)を製作をはじめます。型どり、補綴物の製作、噛み合わせなどの調整に2~4週間かかります。

ですから、早くても1年、普通はそれ以上の期間が必要になります。

でも、これだけでインプラント治療が終了したわけではありません。インプラント治療は、口の中に補綴物が入ってから後の定期的なメンテナンスが重要なのです。

先ほどもいったように、ていねいにケアをしないと、歯周病(インプラント周囲炎)になるリスクが高いからです。

インプラントの治療費

インプラント治療にかかる費用は、全額患者負担の自費診療ですので健康保険のようには安くできません。ただし、一部例外もあります。

最近外傷や腫瘍等の病気で顎骨を失った場合や、その部位に骨移植をおこなって再建した場合、先天的に歯や顎骨を欠損している場合に限って、インプラント治療に健康保険が適用されることになりました。

引用:日本口腔インプラント学会

このようなケースでは、健康保険が適用されるようなので歯科医院でご相談されることが大事です。

インプラント治療では、インプラントを埋め込む手術代がかかります。手術代は、10万円~38万円です。

インプラントの場合には、普通はポーセレンなどの保険外の人工歯を入れます。人工歯1本あたりの費用は10万円~15万円が相場。

でも、治療はこれだけではありません。治療前の精密検査と診断に1,5万円~5万円。治療後のメンテナンスに1回あたり5千円~1万円かかります。

ですので、インプラントを1本入れる場合の合計費用は、30万円~が相場。

この費用については、地域によっても違いますし、上部部分の人工歯をセラミック歯にするかどうかでも違ってきます。

インプラント治療費が極端に安いとか高い場合は、他と比較して検討する必要があります。

インプラントの失敗例と原因

インプラントにも失敗があります。失敗の原因は、治療する歯科医師にある場合もあれば、患者側にあることも。

インプラントで失敗しないように、失敗の原因を知っておくといいかもしれません。

インプラントが骨と結合しない

ドリルの熱により骨にダメージが多いと結合しない。

インプラントが適切に埋入されていない

手術の仕方に原因がある。インプラントが骨と結合しないので外れてしまう。

術後に痛み・しびれ・腫れが継続する

インプラントの埋入によって、神経を圧迫したり損傷していることがある。ほかに、インプラントが細菌に感染しインプラント周囲炎によって痛みを生じるケースがある。

人工歯が破損する

咬合調整が適正でないために嚙み合わせが悪く、セラミック歯が破損することがある。

人工歯が外れる

インプラントと人工歯の連結が緩んでいると脱落することがある。

インプラントの失敗を防ぐための歯科選び

インプラントの失敗を防ぐためには、安全で正確な治療を受けることが重要です。そのためには、歯医者選びを慎重に行うことが大切です。

最近では、どこの歯科でも「インプラント治療ができる」とうたっています。しかし、インプラント治療をするには、専門の設備や術者が必要です。

インプラント治療を安全に行うには、CTや手術室、滅菌器などの衛生管理機器、手術中の全身管理設備などの設備機器が必要です。これらは、すべての歯科医院で備えているわけではありません。

また、学会に所属し、インプラント治療の経験豊富な医師もいれば、インプラント治療の経験が浅い医師もいます。

それに、インプラントの手術の時には、麻酔医や看護師などのスタッフも必要。麻酔時のトラブルもあるので、麻酔医の技術や経験も大事です。

ですから、インプラント治療を受ける歯科医院は、慎重に選択しなければいけません。費用や距離も大切なことですが、失敗しては元も子もありません。

インプラントに不適なケース

インプラントは、抜歯した部分にでも植立でき、自分の歯のようになるので現在の歯科医療では最先端技術の一つです。

ところが、だれでもインプラントにできるというわけではありません。手術に耐えられないケースは、まず無理です。

手術できないケース

  • 免疫不全
  • 1型糖尿病
  • 放射線治療を受けている
  • 成長期の子ども

困難なケース

  • 重度歯周病
  • 歯周病で歯槽骨が減退している
  • 骨粗しょう症
  • 口腔内の清掃状態が悪い人
  • 喫煙者

このような場合は、まず治療して改善してからの手術となります。

インプラント周囲炎を予防する方法

先ほどの話からもお分かりのように、たとえインプラントにしても、歯周病(周囲炎)になったり、口臭がでるかもしれません。

そうならないようにするためには予防が大切です。

そのためには、

  1. 短い期間に歯科検診(メンテナンス)を受ける。
  2. 定期的に歯石除去やクリーニングをしてもらう。
  3. 歯ブラシだけのブラッシング方法ではなく、ワンタフトブラシを使用して、狭い歯周ポケット部の清掃を行う。(ケースによっては、歯間ブラシやフロスも使用する。)

インプラント周囲炎にならないようにするには、今まで以上に口腔ケアを行うことが必要です。

インプラントの前歯は、ポーセレンで出来ているので汚れは着きにくい。しかし、たとえポーセレンといっても、人工の歯です。インプラントと人工歯との接合部分に段差ができることがあります。歯肉部分に隙間ができるかもしれません。その部分に汚れがたまり歯周病の感染がはじまります。

ブリッジの場合は、ダミーの底部分に汚れがたまります。ダミーの底は、歯ブラシでは清掃が困難です。歯間ブラシやワンタフトブラシを使用しないと、きれいに清掃することができません。そのために、歯肉炎になり口臭がすることがあります。

これらが、インプラントを入れてからも歯周病になる理由です。インプラントを入れたからといって安心してしまい、歯磨きをていねいにしないと、歯周病になり口臭が発生するのでご注意ください。

歯周病による口臭の対策については、こちらの記事『歯周病はうがいで治る!?アルカリイオン水うがいで進行が防げる』をご参考にしてください。