自分で歯周病を治す方法!このやり方で歯肉炎が治った!?

自宅での歯周病の治し方

口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林登です。

自宅で歯周病を治す方法をお探しですか?歯周病の症状をすばやく簡単に軽減するための歯科のヒントをご紹介します。

歯周病は、細菌により歯茎に炎症が起こることによって発生する口内の病気です。口腔内の清潔を保ち、適切な予防を行うことが重要ですが、歯周病の発見後は、歯科治療とプロフェッショナルケアの他に自宅ケアを効果的に行い、歯周病を効果的に治す必要があります。

今回は、家庭で適切に歯周病をケアするための方法について説明します。

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お家で歯周病を治すためには

効果的な口腔衛生を行う

効果的な歯周病治療の基礎は、お家での口腔ケアの習慣を確立し維持することです。朝夕、毎日2回歯を磨き、少なくとも1日1回は定期的にデンタルフロス(または歯間ブラシ)を使い、洗口剤やうがい薬ですすぎます。

定期的に歯科で歯垢や歯石を取り除くと、歯周病の原因となっている口中の歯周病菌を減らすのに役立ちます。歯周病によって出来た、歯周ポケット周辺を軽くブラッシングし、デンタルフロスを使用することが重要です。

砂糖の摂取量を減らす

食事中の砂糖の量を減らすことは、歯周病の症状を軽減するのに役立つので、とても良い方法です。砂糖を食べすぎると、口の中のバクテリアが砂糖を食べ、歯垢が蓄積します。歯垢は歯茎を炎症させ、組織の損傷や虫歯につながる可能性があります。より健康的な歯茎のためにあなたの一日を通して甘いお菓子や飲み物を減らすようにしましょう。さらに、歯肉の炎症を軽減するのに役立つ果物や野菜などの抗酸化物質を含む食品を摂ることをおすすめします。

水分摂取量を増やす

特に歯周病を扱っている場合は、多量の水を飲むことが口腔の健康に不可欠です。水は、歯茎内の炎症の原因となる食物カスを洗い流し歯垢の蓄積を防ぐのに役立ちます。口内を清潔で健康に保つために、1日に少なくともコップ6~8杯の水を飲むようにしましょう。

喫煙をやめる

喫煙や噛みタバコは歯周病のリスクを高める可能性があるため、歯茎に問題が起きてている場合は禁煙することが重要です。喫煙は歯茎内の血流を制限し、歯茎を健康で強く保つのに役立つ重要な栄養素を体内に吸収することを困難にします。禁煙はまた、歯茎内の炎症を軽減し、カルシウムやリンなどの有益なミネラルを提供することにより歯を強化するのに役立ちます。

デンタルフロスとブラッシングツールを使用する

自宅で歯を磨いたりデンタルフロス(または歯間ブラシ)をしたりすることは、歯周病の発症を予防、最小化、さらには改善させるのに役立ちます。電動歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシなどのブラッシングツールは、自宅で歯や歯茎の周りを深く清掃するのに役立ちます。最近の研究では、これらのブラッシングツールの1つを1日2分以上使用すると、歯周病の兆候と症状を大幅に軽減できることがわかっています。

歯周病ケアの中心は、毎日自宅で行うブラッシングケアです。

出典:「日本人はこうして歯を失っていく」日本歯周病学会・日本臨床歯周病学会

自宅での歯周病ケア

YAHOO!知恵袋を見ると、「歯周病で困っています。家でできる治療法はありますか?」との質問がありましたが、結論から申しますと、歯科治療でも難しい歯周病は、自宅療法で治すことはできません。

歯周病が治った、という場合でもそれは一時的なもので、病気や疲労で免疫が低下すると歯周病の症状は再発することがよくあります。

しかし、丁寧にブラッシングするなど口腔ケアに気をつけることで、歯ぐきの腫れや口臭を抑えることができるので諦める必要はありません。

歯周病は進行する病気なので、症状に気づいたら早目に歯科受診するようにしましょう。

薬用歯磨き粉で歯茎をケアする

歯周病で歯ぐきが腫れたとか口臭がある場合は、ドラッグストアで「歯周病用の歯磨き剤」を購入して次のように行ってください。

  1. 歯みがきとうがいを行い、口内を洗浄。
  2. 仕上げに、歯周病用の「薬用歯磨き」をワンタフトブラシの先に米粒ほどの量を付けて、歯周病の症状のある部位(歯周ポケット)に塗布する。
  3. この後、できるだけうがいをしないこと。(薬剤が水で流れてしまうため。)

※薬用歯磨き…サンスターガム、ライオンシステマ、アース製薬カムテクト、小林製薬アセス、花王ディープクリーンなど。

寝る直前に薬用歯磨きを塗るのが効果的です。朝起きた時の口の粘つきが減少します。

歯周病を予防するブラッシング方法

軽度の歯肉炎程度であれば、歯磨きでポケットの中のプラークを除去することで、歯肉の炎症はおさまり治癒されていきます。

  1. 丁寧に歯磨きケアを行う。
  2. 歯間ブラシ、フロス、ワンタフトブラシ、電動歯ブラシを使用すると、より効果的にプラークを除去できます。
  3. 歯茎が腫れている、または膿が出ている部位の歯と歯茎の境目の溝(歯周ポケット)の中をワンタフトブラシで磨き清掃する。
  4. 仕上げに、幅広の「プレミアム歯ブラシ」で全体を磨く。ポケットの中と歯間部に歯ブラシの毛先がよく入るため、プラークが良く取れる。

自宅で歯周病を治す方法のまとめ

歯周病は治療で治る、と言われていますが、歯肉が下がってしまっていては、再生手術が必要になります。重度歯周病になると、歯を支えている骨(歯槽骨)がとけてしまい元に戻ることはありません。そこまで進行すると、隣の歯に悪影響を及ぼさないように抜歯するしか選択肢がなくなることも。

これが、歯周病の怖さです。ですから、大切なことは歯周病にならないように予防することです。そのためには、定期的に歯科検診を受けることも大事です。

  1. 歯石除去やクリーニングによって歯や歯ぐきをきれいにする。歯石除去を行う期間を短くして歯肉を退縮させないことが大切です。
  2. 歯磨きをていねいにして口腔の衛生状態を保持する。歯周病菌は歯と歯周ポケット内に存在しますので、歯磨きによってプラークを取り除くことが重要です。プラークは、歯ブラシの毛先を動かすことで容易に取れます。しかし、プラークが存在する部位は狭い所ですので、丁寧にブラッシングすることが必要になります。そのためには、歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやワンタフトブラシを使用することをおすすめします。
  3. 舌苔(ぜったい)を除去する。歯周病菌は、歯や歯周ポケットに付着しているプラークにあるわけではありません。実は、舌の粘膜に付着している苔(プラーク)中にもあるので、歯石除去や歯磨きを丁寧にしていても、歯周病菌はすぐに移ってきます。

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