
知恵袋で不安な方へ|30秒で分かる結論
Q. 歯茎がぶよぶよで押すと痛い…自宅ケアだけで治せますか?
A. 軽い歯肉炎なら、歯みがきや歯間ケアの見直しで落ち着くこともあります。ただし、押すと痛い腫れ・膿っぽい・噛むと響く・顔が腫れる場合は、歯周病や歯の根の炎症、親知らず周囲の炎症が関係していることがあります。
自宅でできるのは、原因を悪化させないための応急ケアです。2〜3日たっても痛みが引かない場合は、早めに歯科で確認してください。
今日すぐにやること
- 歯ブラシは「やわらかめ」で、歯と歯ぐきの境目をなでるように磨く
- 痛い部分を押さず、頬の外側から冷たいタオルで10分ほど軽く冷やす
- 刺激の少ない洗口で、食べかすや汚れをやさしく薄めて流す
※注意:ぶよぶよ部分を押して膿を出そうとすると、傷つけたり炎症が広がったりすることがあります。触らず、受診の判断に切り替えてください。
こんにちは、口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の 上林登です。
監修:歯科衛生士 上林ミヤコ
「歯茎がぶよぶよして、押すと痛い」「知恵袋で調べても、歯周病なのか膿なのか分からない」と不安になっていませんか。
歯茎のぶよぶよは、軽い歯肉炎で起こることもありますが、押すと痛い場合は、歯周病、歯の根の炎症、親知らず周囲の炎症などが関係していることがあります。
この記事では、歯茎がぶよぶよして押すと痛い時に、どの原因に近いのか、今日できる応急ケア、やってはいけないこと、歯科受診の目安を分かりやすく整理します。
押すと痛いときの見分け表
※自己判断の目安です。痛みや腫れが続く場合は歯科で原因を確認してください。
| よくある状態 | 考えられる原因 | 受診までにできること | 受診の目安 |
|
歯の根の炎症 根の先に膿がたまるタイプの可能性 |
|
2〜3日で痛みが引かない場合は歯科へ。 顔の腫れ、発熱があれば早めに相談。 |
|
歯肉炎・歯周病 歯垢や歯石による炎症の可能性 |
|
1週間たっても腫れや出血が続く場合は歯科へ。 歯石除去など専門ケアが必要なことがあります。 |
|
智歯周囲炎 親知らず周囲の炎症の可能性 |
|
口が開きにくい、発熱、腫れが広がる場合は早めに受診。 |
やってはいけないこと:腫れを押す、針や爪楊枝でつつく、強い洗口液を長時間使う、痛い部分を強く磨く。
早めに歯科へ相談したいサイン
- 押すとズキッと痛む状態が2〜3日続く
- 膿のようなものが出る、口の中が苦い
- 噛むと響く、歯が浮いた感じがする
- 顔やあごまで腫れてきた
- 発熱、口が開きにくい、飲み込みにくい
このような場合は、自宅ケアで様子を見すぎず、歯科医院で原因を確認してください。
クリックできる目次
歯茎がぶよぶよ・押すと痛い原因
歯肉炎・歯周病
歯茎がぶよぶよして赤い、歯磨きで出血しやすい、口臭が強くなったという場合は、歯肉炎や歯周病が関係していることがあります。
歯周病は、歯と歯茎の境目に歯垢がたまり、細菌の影響で歯茎に炎症が起こる病気です。進行すると、歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨にも影響することがあります。
参考:厚生労働省e-ヘルスネットでは、歯周病は歯垢に含まれる細菌の影響で歯肉が腫れたり出血しやすくなったりし、進行すると歯を支える骨にも影響すると説明されています。
厚生労働省 e-ヘルスネット「歯周病とは」
歯の根の炎症
特定の歯の根元あたりだけがぷくっと腫れ、押すと痛い、噛むと響く、歯が浮いた感じがする場合は、歯の根の先に炎症が起きている可能性があります。
この場合、表面をきれいに磨くだけでは原因が残ることがあります。歯科ではレントゲンなどで確認し、必要に応じて根の治療を行います。白いできもののような膿の出口がある場合も、つぶさず歯科で相談しましょう。
親知らず周囲の炎症
奥歯の一番奥、特に親知らずの周りだけが腫れてぶよぶよしている場合は、親知らず周囲に汚れがたまり、炎症が起きている可能性があります。
親知らず周囲は歯ブラシが届きにくく、食べかすが残りやすい場所です。強くこすると傷つけやすいため、やさしく洗い流しながら、痛みや腫れが続く場合は歯科で確認してください。
強いブラッシングや歯間ケアによる傷
硬い歯ブラシでゴシゴシ磨いたり、サイズの合わない歯間ブラシを無理に入れたりすると、歯茎を傷つけて腫れや痛みが出ることがあります。
「しっかり磨いているのに歯茎が痛い」という方は、磨く力が強すぎる可能性もあります。歯ブラシはやわらかめを選び、歯と歯茎の境目に軽く当てる程度にしましょう。
口内炎・傷・できもの
歯茎の一部だけが腫れて、白い膜のように見える、触れるとしみる場合は、口内炎や傷が関係していることもあります。
ただし、2週間以上治らない、硬いしこりのように触れる、出血をくり返す、色が明らかにおかしい場合は、自己判断せず歯科や口腔外科で相談してください。
自宅でできる応急ケア
自宅ケアは、歯茎の腫れそのものを治療するものではありません。受診までに悪化させないための応急ケアとして行いましょう。
頬の外側から軽く冷やす
痛みや腫れがつらい時は、冷たいタオルや保冷剤をハンカチで包み、頬の外側から10分ほど軽く当てます。
長時間冷やし続けたり、氷を直接当てたりすると刺激になることがあるため、短時間にとどめましょう。
やわらかめの歯ブラシで軽く磨く
歯茎がぶよぶよしている時ほど、強く磨きたくなるかもしれません。しかし、痛い部分をゴシゴシこすると、さらに傷つくことがあります。
やわらかめの歯ブラシを使い、歯と歯茎の境目に軽く当てて、小刻みに動かしましょう。血が出る場合でも、強く磨くのではなく、力を抜いて短時間で丁寧に行うことが大切です。
フロス・歯間ブラシは無理に入れない
歯と歯の間に食べかすが詰まっている場合、フロスや歯間ブラシが役立つことがあります。ただし、腫れている場所に無理に押し込むと痛みが強くなることがあります。
出血や痛みが強い時は無理をせず、歯科でサイズや使い方を確認してもらいましょう。
刺激の少ない洗口で薄めて流す
食べかすや口内の汚れが残ると、歯茎の違和感や口臭が強く感じられることがあります。刺激の少ない洗口で、やさしく薄めて流すケアを取り入れましょう。
美息美人は、アルカリイオン水で口内の汚れをゆるめて流しやすくする、低刺激の補助洗浄です。歯周病や歯の根の炎症を治すものではありませんが、強くこすらず口内を清潔に整えたい時の基本ケアとして使いやすい方法です。
美息美人の使い方
- 水180ccに美息美人を1振りする
- ブクブク・ゴロゴロうがいをして、歯と舌をやさしくブラッシングする
- 最後に水でしっかりすすぐ
痛い部分を強く磨く必要はありません。歯茎が腫れている時は、まず「こすらず薄めて流す」ことを意識してください。
歯茎がぶよぶよ・押すと痛い時にやってはいけないこと
- 腫れた部分を指で押す
- 膿を出そうとして針や爪楊枝でつつく
- 痛い部分を強く磨く
- 強い洗口液を長時間使う
- 痛みが引いたからと受診を先延ばしにする
一時的に膿が出て楽になったように感じても、原因が残っていると再発することがあります。歯茎を触りすぎず、痛みや腫れが続く場合は歯科で原因を確認してください。
歯科医院では何を確認する?
歯科医院では、歯茎の状態、歯周ポケットの深さ、歯石の有無、噛んだ時の痛み、歯のぐらつきなどを確認します。必要に応じてレントゲン検査を行い、歯の根や骨の状態を確認することもあります。
歯周病が原因なら歯石除去やブラッシング指導、歯の根が原因なら根の治療、親知らず周囲の炎症なら洗浄や投薬、状態によっては抜歯の相談になることもあります。
参考:MSDマニュアルでは、歯周炎の初期徴候として歯ぐきの腫れ、出血、発赤、口臭があり、進行すると歯のぐらつきや噛む時の痛みが出ることがあると説明されています。
MSDマニュアル家庭版「歯周炎」
歯茎のぶよぶよと口臭が気になる場合
歯茎が腫れている時に口臭も強い場合、歯周病、歯間の汚れ、膿、奥歯まわりの磨き残しなどが関係していることがあります。
特に、歯茎を触ると臭い、フロスが臭い、奥歯の周りだけ臭い場合は、歯茎の炎症や歯間の汚れを確認した方がよいでしょう。
ただし、口臭だけを消そうとして強い洗口液や香りの強いアイテムでごまかすと、痛い部分への刺激になることがあります。まずは原因を見極め、必要に応じて歯科で確認しましょう。
よくある質問
歯茎がぶよぶよでも痛くなければ大丈夫ですか?
痛みがない場合でも、歯肉炎や歯周病の初期症状として歯茎が腫れていることがあります。歯磨きで出血する、口臭が強い、歯茎が赤い状態が続く場合は、歯科で確認すると安心です。
押すと痛い歯茎は自然に治りますか?
軽い炎症なら清掃の見直しで落ち着くこともあります。ただし、歯の根の炎症や膿が関係している場合は、自然に治ったように見えても再発することがあります。2〜3日続く痛み、膿、噛むと響く症状がある場合は歯科を受診してください。
膿を出せば早く治りますか?
自分で押したり、針や爪楊枝でつついたりするのは避けてください。傷から細菌が入り、炎症が広がる可能性があります。膿のようなものがある場合は、歯科で原因を確認しましょう。
市販の痛み止めを飲んでもいいですか?
痛みが強い場合、市販の鎮痛薬を検討することもあります。ただし、持病がある方、薬を服用中の方、妊娠中の方は、薬剤師や医師に相談してください。痛み止めで一時的に楽になっても、原因が残っている場合があります。
美息美人で歯茎の腫れは治りますか?
美息美人は歯茎の腫れや歯周病を治療するものではありません。刺激の少ないアルカリイオン水で、口内の汚れをゆるめて流しやすくする補助洗浄として使うものです。痛みや腫れが続く場合は、歯科で原因を確認してください。
まとめ|押すと痛い歯茎は、無理に触らず原因を確認しましょう
歯茎がぶよぶよして押すと痛い時は、軽い歯肉炎だけでなく、歯周病、歯の根の炎症、親知らず周囲の炎症などが関係していることがあります。
まずは腫れを押さず、やわらかい歯ブラシでやさしく磨き、刺激の少ない洗口で口内を清潔に保ちましょう。
ただし、2〜3日たっても痛みが引かない、膿っぽい、噛むと響く、顔が腫れる、熱が出る場合は、早めに歯科医院で相談してください。
次に取る行動
- 痛み・膿・顔の腫れがある方は、歯科へ相談
- 軽い腫れや出血だけの方は、やさしい歯磨きと歯間ケアを数日続ける
- 低刺激の口内ケアを探している方は、こすらず薄めて流す洗浄ケアを確認する


