ドライマウス完治の鍵!知恵袋で見つけた唾液促進・乾燥対策とは?
口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。
ドライマウス(口腔乾燥症)は、多くの人が経験する辛い症状です。口の中が乾いてしまい、食事や会話が難しくなります。私もかつてこの問題に悩まされていました。この症状は唾液の分泌減少により引き起こされ、ただの不快感にとどまらず、生活の質全体に影響を及ぼすことがあります。
Yahoo! 知恵袋などのフォーラムには、「ドライマウスをどうにかして改善したい」という切実な声が多く寄せられています。この記事では、ドライマウスに悩む方々が少しでも楽になるよう、実際に効果のあった対処法を紹介します。
本記事では、以下の内容を網羅しています:
- ドライマウスを克服した人々の貴重なアドバイス
- 専門家から推奨される対処法
- 日常生活で簡単に取り入れられる実践的なヒント
これらの情報を通じて、唾液の生成を促進し、口の乾燥を解消するための多角的なアプローチを紹介します。この記事を参考にして、ドライマウスという煩わしい症状に対する新たな理解と対策を見つけてください。
関連記事:ドライマウス症状の全て: 原因、対策、予防法まで詳しく解説
ドライマウスの症状と原因
ドライマウス(口腔乾燥症)、または唾液減少症は、口内の潤いが不足する状態を指します。口が乾く感覚は、口腔乾燥とも呼ばれ、多くの不快感を引き起こす原因となります。
1. ドライマウスの原因
ドライマウスは、薬の副作用や加齢、ストレスといった多くの原因によって、唾液の分泌減少から引き起こされます。しかし、場合によっては特定の原因が分からないこともあります。
- 薬剤の副作用
- 自己免疫疾患
- 放射線療法や化学療法
- ホルモン異常や感染症
- 高齢
口が乾く原因となる病気には、風邪による発熱のほか、以下のようなものがあります。
- シェーグレン症候群などの自己免疫疾患
- 頭頸部の癌に対する放射線治療や化学療法
- 終末期の患者
- 糖尿病など
2. 主な症状
ドライマウス、別名乾燥口腔は、日常生活において多くの不便をもたらします。軽度の主な症状は、口の中が粘っこい、口の中が膜の張ったような感覚、口臭が気になるなどです。寝ている時にいびきをかくと、口呼吸になり、朝起きると喉がカラカラに乾いているかもしれません。
その他の症状として、舌のひび割れ、食べ物の飲み込みにくさ、味覚の変化、話すのが難しくなるなどがあります。
3.水分補給の重要性
ドライマウスの基本的な対策として、水分補給は欠かせません。十分な水分を摂取することで、口内を潤し、乾燥感を軽減することが可能です。適切な水分摂取は、口腔の乾燥感を軽減するための鍵となります。
4.舌が乾く原因
舌だけが乾く原因は複数考えられますが、特に高齢者や介護が必要な人々に見られる症状です。ドライマウスを緩和する方法として、唾液刺激によって唾液の分泌を促すことが有効です。
- 経管栄養を受けている
- 身体の不自由さ
- 唾液の分泌量が少ない場合や、特定の薬剤の副作用
- 口呼吸、高い水分摂取、抗うつ薬や利尿薬の使用など
ドライマウスの治療
症状が改善しない場合は、専門家のアドバイスを求めることが重要です。歯科医や医師は、唾液腺を刺激する治療や、必要に応じて唾液代替品を推奨することがあります。
ドライマウス(口腔乾燥症)の主な原因は、唾液腺の機能障害、特定の薬剤の副作用、あるいは自己免疫疾患などです。治療方法には、原因に応じたものがあり、例えば唾液の代わりとなる人工唾液や唾液の分泌を促進する薬剤が使われることがあります。
治らないケースは対症療法
完全に治らない場合、それは慢性的な健康状態や治療が難しい根本的な原因(例えばシェーグレン症候群などの自己免疫疾患)によることが多いです。
これらの状態では、症状の管理と生活の質の改善に焦点を当てた治療が行われます。専門医との定期的な相談を通じて最善の管理方法を見つけることが重要です。
症状が悪化する前に、早めの治療や適切な対処が求められます。水分をこまめに摂取する、人工唾液の利用、湿度を適切に保つ、口腔ケアを徹底するなどの方法が挙げられます。
ドライマウスは単なる不快な症状に留まらず、全体的な健康にも影響を与える可能性があります。そのため、症状が気になる場合は、早めの対策や専門医への相談が推奨されます。
知恵袋で見つけたドライマウス解消法の実例
ドライマウス(口腔乾燥症)について、Yahoo!知恵袋にはいくつかの対処法が提案されています。一部の人々は、自律神経の乱れが原因であると指摘し、規則正しい生活、定期的な運動、深呼吸の実践、アロマなどによるリラクゼーションを推奨しています。
また、別の回答では、医者に相談し、唾液の分泌を促すために物をよく噛む習慣をつけることや、舌先で上顎の歯茎の内側を舐めるという健康法が提案されています。
これらの情報は経験に基づいた個人的なアドバイスであり、ドライマウスの治療法は個人によって異なるため、効果があるかは個々の状況によります。専門医の診断と治療を受けることが最も確実な方法です。
効果のあった方法
知恵袋のユーザーが推奨する、効果を感じたドライマウス対策を3つ紹介します。
- 唾液腺マッサージ: 指で口の中の唾液腺を優しくマッサージすることで、唾液の分泌を促進します。
- 保湿ジェル: 舌や口内に保湿ジェルを塗ることで、乾燥を防ぎます。市販のものも効果的です。
- 昆布茶: 毎日昆布茶を飲むことで、唾液の分泌が増えるという報告があります。
これらの方法は個人の体験に基づくものですが、多くの人が効果を感じているため、一度試してみる価値があります。
唾液はカンタンに増やせる
ほんだ式ドライマウス対策
医療法人ほんだ歯科の本田俊一医師がお勧めしている「唾液の出し方」をご紹介します。
- 口が粘つく時は、お茶よりも水を飲む
- たくさん水分補給すると、唾液がサラサラになる
- ガムを噛んだ後も、口の中でコロコロと転がすと唾液が増える
- にっこり笑うと唾液が出る
- だし昆布を噛むと唾液がよく出る
- 太極拳で唾液を出す
- 和食が唾液を出す
- 目線を水平にすると唾液が流れ出る
出典:「長生きする人は唾液が多い」本田俊一著 フォレスト出版
私の実践方法(おすすめ)
ドライマウス、つまり口の中が乾燥してしまう状態は、ストレスや生活習慣、薬の副作用などさまざまな原因が考えられます。私自身もかつてこの問題に悩まされ、日常の中でいくつかの対処法を試みてきました。以下は、私の実践して効果を実感した方法を紹介します。
1.小まめに水を飲む
口の乾燥を和らげる最もシンプルな方法は、水分を摂取することです。私は常に水筒を持ち歩き、喉が渇く前に小まめに水を飲むよう心がけています。特に乾燥する季節や室内など、水分が奪われやすい環境では、一日当たり約1.2ℓ程度の水分を意識的に摂取することをおすすめします。
2.適切なオーラルケア
口内環境を改善するためには、オーラルケアが重要です。無糖の噛むガムや唾液の分泌を促すキャンディーなどを使用することで、自然な唾液の分泌を促し、ドライマウスの症状を和らげることができます。
3.軽い運動、よく噛む、よく喋る
実は、軽い運動や、食事時にしっかりと食べ物を噛むこと、また、会話を楽しむことも唾液の分泌を促進します。私は日常生活の中で、これらの行動を意識して取り入れることで、健康的な生活習慣を作るよう心がけています。
簡単な方法ばかりですが、これらを実践することでドライマウスの不快感を大きく軽減することができました。同じ悩みを抱える方に、ぜひ試していただきたい対策です。
ドライマウスの治療
ドライマウスの治療目標は、適切な唾液量を保ち、口内環境を正常に戻すことです。ドライマウス症の治療を受ける必要があるかどうかを判断するためには、原因となっている疾患の改善や影響を考慮する必要があります。
また、状態が安定していないときは専門医の診断が必要です。不安となる場合は、専門医との面談を受けることで、最も効果的な治療法選択のための判断が下せます。
ドライマウス外来
大学病院などに「ドライマウス外来」を設置しているところがありますが、ドライマウスの治療は歯科でも受けられます。でも、ドライマウスは症状であり根本的な原因を取り除かないかぎり完治できません。一般的には、ドライマウスから起きる症状への対処療法になります。
治療法:保湿剤、含嗽剤、唾液分泌促進剤、モイスチャープレート
唾液分泌量の検査法
ドライマウス外来や口臭外来を受診すると、まず、唾液がどれだけ分泌されるかを検査して確認します。
安静状態で自然に出てくる唾液をコップなどに吐きだしてその量を測定する「吐唾法」(0.1ml/分以下を唾液低下と判断)、ガムを10分間咀嚼して出てくる唾液の量を測定する「ガム法」(1ml/分以下を唾液低下と判断)、乾燥したガーゼを2分間咀嚼して、吸湿した唾液重量を測定する「サクソン法」(2g 以下を唾液低下と判断)などがあります。
出典:Quint Dental Gate
人工唾液
治療で処方される人工唾液には、「サリベート」というものがあります。サリベートは、口腔乾燥がひどく義歯を入れているのがつらいケースや、口の乾きから嚥下困難な患者さんに処方されます。
しかし、サリベートは長時間にわたり効果が続かなく不快感をもつ人もおられます。通販でも購入できるスプレータイプの人工唾液もありますが、効果は定かではありません
ドライマウス(口腔乾燥症)の治療
口呼吸の場合は、マウスピースによる矯正や、口唇の筋肉が弱い場合は口唇筋肉のトレーニングを行ない、鼻呼吸を習慣化します。
糖尿病、高血圧など生活習慣病がドライマウスの原因になっている場合は、抗酸化サプリメントなどで体質改善をはかったり、その治療薬に副作用がある場合は、処方薬の見直しをします。
ドライマウスの治療薬
ドライマウスの治療薬としては、シェーグレン症候群では主に唾液分泌促進薬として塩酸セべメリンあるいはアネトールトリチオンが用いられます。また、漢方薬(麦門冬湯、白虎加人参湯)が用いられることもあります。
傷ついた粘膜に対しては軟膏や含嗽薬、カンジダ症に対しては抗真菌薬が用いられます。乾燥した粘膜の保護には保湿剤や人工唾液が処方されます。
ドライマウス(口腔乾燥)の改善方法の指導
ドライマウスは、ストレス、食生活、生活習慣が影響してなっているので、自律神経を整える方法や食生活の改善などを指導します。
関連記事:口が乾くのはストレスが原因!?ストレス性ドライマウスについて
唾液を分泌させるための改善方法としては、唾液腺のマッサージや、口の筋肉や舌の運動の指導・練習などがあります。
ドライマウスに悪い食べ物・良い食べ物、
ドライマウスによくない食べ物
ドライマウスになると口が乾くのでカレーなど辛い食べ物は避けた方がいいです。舌がぱさぱさの場合は、炭酸水など刺激のある飲料を口にしても舌がぴりぴりするかもしれません。
また、ドライマウスは唾液の分泌が少なくなるため、クッキーやパンなどを飲み込むのが困難です。食事を容易にするためには、水分量の多い食べ物がいいです。
ドライマウス症は舌が乾き、舌痛症の原因になることがあります。歯磨き後に舌がピリピリする場合は、歯磨き剤に含まれる合成界面活性剤やアルコールなどの刺激成分がしみるからです。舌が痛む場合は、刺激の少ない歯磨き粉を使用するようにしましょう。
ドライマウスに有効な食べ物
レモンや梅干しなどの酸っぱい食べ物を食べると、唾液の分泌が促進されるので、ドライマウスを改善するためには良いです。
NHK「ためしてガッテン」では、昆布の「うまみドリンク」を飲むと、唾液が良く出ると紹介されていました。その理由は、舌の味覚でうまみを感じると唾液が出るからです。「おいしい」と感じる食べ物や飲み物にはリラックス効果があり、副交感神経が優位になるからですが、昆布でなくても、お菓子でも同じ効果があります。
他にも、繊維の多い野菜やガムでも沢山噛む必要があるので、ドライマウスには有効です。
また、ドライマウスの高齢者の場合は、口が乾くと食事が飲み込めないので喉に食べ物が詰まる危険があります。そのようなケースでは、ドラッグストアに置いてある「トロミ」を食べ物に混ぜると飲み込みやすくなります。
関連記事:舌苔を溶かす食べ物・予防できる食べ物について教えます
自宅でできるドライマウス対策
保湿ジェルの使用
舌がパサパサするなどの口腔乾燥を防ぐために、保湿ジェルが効果的です。歯科医院で処方されるものだけでなく、市販の保湿ジェルも利用可能です。ただし、アルコールが含まれているマウスウォッシュは、かえって口腔乾燥を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
保湿ジェルは、舌や頬粘膜の乾燥がひどい場合に塗って使用します。舌苔ができている場合にも有効です。日中は食事や唾液によってジェルが取れてしまうため、特に就寝前に使用することをおすすめします。これにより、夜間の口呼吸による乾燥を防ぐ効果があります。
うがい薬の活用
うがい薬には、イソジンやアズレンなどがあります。イソジンは口腔乾燥によって増えた細菌を消毒するために使われますが、直接ドライマウスを改善するわけではありません。アズレンは、口腔乾燥による頬や舌粘膜の炎症を和らげるために使用されます。
トローチ・口腔用軟膏の利用
トローチは殺菌作用を目的に、口腔用軟膏は炎症を抑える目的で処方されます。ただし、抗生剤が含まれるため、長期使用するとカンジダ症になるリスクがあるので注意が必要です。
セルフケアの方法
日常のセルフケアでドライマウスを改善する方法をご紹介します。
- 水を飲む: 砂糖入りのジュースは避け、少量の水を頻繁に飲みましょう。
- 部屋の加湿: 特に冬場は加湿器を使って室内の湿度を保ちましょう。
- マスクの着用: 乾燥を防ぐために、特に冬場はマスクを着用しましょう。
- 鼻呼吸の習慣化: 口呼吸を避け、鼻呼吸を意識しましょう。医療用テープやマウスピースを使うと効果的です。
- シュガーレスガム: 唾液の分泌を促すためにガムを噛む習慣をつけましょう。
- 適度な運動: 自律神経を整えるために、適度な運動を取り入れましょう。
- 禁煙と飲酒の制限: 禁煙し、飲酒も控えめにしましょう。
- 楽しい会話と笑い: 表情筋を動かし、唾液腺を刺激しましょう。
- カラオケで歌う: 唾液の分泌を促します。
- 無添加の歯磨き粉とマウスウォッシュ: 刺激の少ないものを使いましょう。
- よく噛む: 食事の際によく噛むことで唾液の分泌を促します。
唾液腺マッサージ
唾液腺マッサージは、唾液の分泌を促進するための効果的な方法です。舌で唇をなめることで唾液腺が刺激され、一瞬で唾液が出ることがあります。異常に口が乾いたときには試してみてください。
砂糖をなめる
砂糖をなめると唾液が分泌されますが、糖分の多いお菓子や飴は虫歯や歯周病の原因となるため、注意が必要です。
よく噛む
食事をよく噛むことで、唾液の分泌が促進されます。現在の咀嚼回数を2倍から3倍に増やすことで、普段から唾液がよく出るようになります。
水を飲む
定期的な水分補給が必要です。少量の水を頻繁に飲み、一日に1.2リットル以上の水分を摂取することをおすすめします。ジュースや緑茶、コーヒーなどは逆効果です。
口腔ケア
口内が汚れているとストレスから唾液が出にくくなります。歯石除去やクリーニングで口内を清潔に保つことが重要です。舌苔のケアも忘れずに行いましょう。
これらの方法を取り入れることで、ドライマウスの症状を軽減し、快適な生活を送ることができます。詳しくは、関連記事をご参照ください。
関連記事:舌苔と口臭の全て:効果的な除去・予防ガイドとプロの秘訣
ドライマウスの予防方法
ドライマウスは、症状が出てから治すことよりも、普段からの予防が大切です。以下に自分でできる予防方法をご紹介します。
ドライマウスの予防方法:
- 水分摂取:一日を通して十分な水分を摂取し、口の乾燥を防ぎます。
- 口の中の刺激物を避ける:アルコール、カフェイン、辛い食品は口の乾燥を引き起こすことがあるため、これらの摂取を控えめにします。
- 口腔衛生:定期的な歯磨きとフロス使用で、口腔内を清潔に保ちます。
- 喫煙の禁止:タバコは口腔の乾燥を引き起こしやすいため、喫煙を避けます。
- 加湿器の利用:室内の湿度を適切に保つことも、ドライマウス対策として効果的です。加湿器を使用することで、空気を潤し、口内乾燥を防ぐことにつながります。
- 食生活の見直し:食生活の見直しも、ドライマウスの改善に寄与します。特に、刺激物の少ない食品を選び、乾燥を促進させるカフェインやアルコールの摂取を控えることが推奨されます。
- 定期的な歯科検診:定期的な歯科検診で、口腔の健康状態をチェックし、必要に応じて専門家のアドバイスを受けます。
これらの予防策を日常生活に取り入れることで、ドライマウスのリスクを低減し、口腔内の健康を維持することができます。
まとめ
ドライマウスは、日常生活に大きな影響を及ぼす辛い症状です。しかし、唾液腺マッサージ、保湿ジェル、昆布茶などの対策を実践することで、症状を軽減できます。知恵袋での実例を参考にし、自分に合った方法を見つけてください。口腔ケアを怠らず、日々の生活を快適に過ごしましょう。
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