舌磨きはしないほうがいい!?舌磨きのメリット・デメリットと正しい舌ケアの方法を解説

舌磨きしないほうがいい

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)上林登です。

舌苔がたまると口臭の原因になります。そのため、舌磨きする人が増えていますが、まだ舌磨きに関しての正しい知識を知らない人の方が多いです。

関連記事:舌を磨いても舌苔がすぐたまる!?原因と対処について

試しにYahoo!知恵袋を見ると「舌は磨いたほうが良いのですか?」という質問があれば、反対に「舌を磨くのは悪いことなのですか?」という質問がありました。

歯科で舌苔(ぜったい)について相談すると、歯医者さんからは「ブラシで優しく舌を磨いてください。」と指導されませんか?ところが、反対に「舌磨きは口臭を悪化させるので、舌は磨いてはだめです。」と指導する歯医者さんも。

そのため、舌をきれいにしたいけどどうして良いか、困っていませんか。

舌苔(ぜったい)が溜まると、舌に白や黄色の苔が付いて汚く見えます。舌苔が増えると、口の粘つきを起こすため口臭が不安になりますよね。

舌磨きによって舌をケアすることは大切です。だからといって、舌をゴシゴシ磨いてしまうと逆効果になるので注意が必要です。

今回は、舌磨きのメリットとデメリットのほか、舌苔の予防についてお伝えします。

関連記事:舌が白い!舌苔の原因と取り除き方

舌磨きの効果

舌苔が溜まり口臭が気になる場合には、舌を磨いて舌苔をケアすることが口臭予防に有効です。スポンジ状の舌苔には、(細菌が繁殖している)臭い唾液が含まれているので、専用の舌ブラシで舌を磨くことで口内環境が清潔になり口臭が減少するからです。

しかし、ドライマウスの場合には、舌磨きによる効果は一時的に過ぎず、臭い唾液が舌にたまるとまた臭くなります。

口臭には生理的口臭と病的口臭がありますが、その原因はほとんどが舌苔です。したがって舌の清掃による舌苔の除去が最も有効な予防法です。

引用:口臭の治療・予防 厚生労働省e-ヘルスネット

舌磨きが良くないのは

舌磨きが良くないのは、舌をブラシでゴシゴシと磨いて、舌乳頭を傷つけてしまうからです。過剰な舌磨きは、嫌気性菌を増加させてしまい口臭を発生させたり、味蕾が損傷すると味覚障害を起こす危険もあるからです。

舌磨きをし過ぎると、舌粘膜を保護している唾液ムチンを除去してしまい、舌をますます乾燥させて細菌の温床となります。舌を磨き過ぎると舌苔が分厚くなり、口臭の原因になります。

舌苔を着かなくするためには、舌磨きよりも唾液の分泌を増やすことが大事です。

リスクの多い舌磨きはしないほうがいいです。特に舌磨きをしなくても、サラサラした唾液が十分に分泌されていれば、口内の汚れや細菌は胃へ洗い流されるので、舌苔はできることもなく口内は清潔に保たれます。

舌磨きしてはダメなケース

舌の磨き過ぎは、口臭不安症の人に多いのですが、もともと舌が乾いている場合には、少し舌を磨いただけで(優しく磨いたつもりでも)舌痛症を起こす可能性が高いです。舌がひりひりと痛い場合は今すぐ舌磨きをやめてください。痛みが続く場合は歯科を受診するようにしましょう。

ドライマウスの場合は、舌を磨くのはやめましょう。ほかに、舌磨きがダメなケースは炎症がある場合です。炎症がある時に舌を磨くとヒリヒリと痛みを覚えます。舌苔が治るどころか、よけいに炎症が悪化し口臭も強くなっていきます。

舌痛症
出典:テーマパーク8020 日本歯科医師会

過剰に舌磨きすると、糸状乳頭が傷ついて角化を起こし、口腔乾燥を悪化させてしまいます。

参考:舌磨きで傷ついた舌は何日で治る?傷の治し方はコレ!

唾液の分泌量が少ないと、舌が乾いて角化が進むため、舌磨きをしては舌炎を起こすのでよくありません。舌苔がべっとり付いていたり、地図状舌や溝状舌の症状があれば、舌磨きしては絶対にだめです。

舌に口内炎(舌炎)が出来ているときも舌磨きはダメですが、歯磨き粉がしみて舌がピリピリするとか、舌が痛いなど異常がある場合は、舌磨きはよくありません。舌が痛い場合は、歯科を受診することをおすすめします。

舌磨きのメリットとデメリット

口臭予防が期待できる(メリット)

舌磨きのメリットは口臭予防に一定の効果があるからです。

舌苔はプラークと同じ成分で、細菌、はく離上皮細胞、血球成分などから成るため、舌苔を除去すると口臭対策に効果があるのは事実ですが、唾液量が減って口腔が乾燥していると舌苔はすぐにたまります。

舌磨きした方が良い」という理由は、ネットでもたくさん見られます。

舌磨きにはリスクがある(デメリット)

舌磨きのデメリットは、舌磨きの仕方を誤ると舌苔と口臭が悪化するからです。

日本口臭学会常任理事で医療法人ほんだ歯科の本田俊一院長によると、「舌磨きをすると、舌に溜まっている唾液まで取ってしまう」そのため、口腔乾燥を起こして口臭を発生させる、と指導されています。

また、口臭を過剰に気にする人は、完全に舌苔を取ろうとするので、ゴシゴシと舌を磨いて舌乳頭を傷つけることがよくあります。そのことが原因となって舌苔と口臭を悪化させている人が多いのです。

舌苔ができる原因は、全身の状態と密接に関係していて、疲労時、発熱時、胃腸など消化器に不調を来したときに、特にプラークが付きやすくなるのです。だから、舌磨きしてもあまり意味がない。つまり、これが「舌磨きしないほうが良い」という理由です。

引用:口臭への対応と口臭症治療の指針2014、日本口臭学会より

舌磨きする場合には(正しい舌磨き)

どうしても舌磨きしたい場合には、舌を傷つけないように優しくケアしましょう。

専用の舌ブラシが良いのですが、歯ブラシを使用する場合は柔らかい毛先のブラシを選ぶようにしてください。舌磨きの仕方は、舌の奥から前方に向けてブラシを3回程度、優しくなぜるようにして清掃します。

舌苔の清掃方法

  1. 思い切り舌を前に出す。(舌を出さずに磨くと嘔吐反射するから)
  2. ブラシを水に濡らし、舌の奥から前方にこする。(1回こする度に水でブラシを洗う)
  3. 舌清掃が終わったら、水でうがいしてよく洗浄する。

【舌清掃の注意点】

  1. 舌ブラシが上あごに触れると嘔吐反射する。
  2. 嘔吐反射の防止には、息を止めると良い。
  3. 一日に何度も磨かないこと。
  4. 力を入れて強く磨かないこと。
  5. 舌苔が付いていない場合は磨かない。

引用:舌の奥の舌苔が取れない!効果的な取り方とは

舌苔の予防法

舌磨きを行うとかえって舌苔と口臭を悪化させてしまうことがあるので、舌の状態を確認しながら優しく舌のケアをおこなうことが大切です。

舌苔を予防するために最も大切なことは、唾液の分泌を増やすことです。十分に唾液が分泌されると舌の汚れは唾液によって洗い流され清潔になり、舌苔が予防できます。

参考:ドライマウス対策を行なって口臭を予防

びっしり舌苔が付いている場合には、アルカリイオン水でうがいを行ったり、アルカリイオン水を湿らせたコットン(綿花)で舌全体を拭くと、舌苔が除去できて口臭予防になります。

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