口臭原因

口臭をなくす方法を具体例で紹介します!

口臭をなくす方法

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

Yahoo!知恵袋を見ていると「今すぐ口臭を消す方法を教えてください。」「自分で口臭をケアする方法はありますか?」「コーヒーを飲んだ後の臭いを消すにはどうすればいいのでしょう?」「喫煙した後、たばこの臭いを消す方法はありますか?」など、口臭をなくす方法の質問が多くありました。

関連記事:「口臭」に関するQ&A

毎日歯みがきをしていても、口臭がしていないか気になりますよね。今回は、日常生活の中で今すぐできる口臭ケアの方法をご紹介しますので、ご参考にしていただければ幸いです。

口臭原因

口臭には、生理的口臭と病的口臭があります。生理的口臭は起床時、空腹時、緊張時に唾液の分泌が減少することによって起きます。

病的口臭には歯周病や虫歯が原因のほか、耳鼻科疾患や糖尿病など内科疾患が原因になっていることもあります。

プラーク(歯垢)や舌苔(ぜったい)の量が多いと口臭は強くなるので、歯みがきと舌苔清掃は口臭をなくすためには必須です。

出典:口臭原因・実態 厚生労働省e-ヘルスネット

かんたんに口臭をなくす方法

口臭をかんたんに無くすために大事なことは、①唾液の分泌量を増やす、②舌清掃、③ブラッシングの三つです。

  1. 唾液量を増やす…よく噛む、よく喋る、唾液腺マッサージ、お口の体操、ガムを噛むなど。
  2. 口腔乾燥を防ぐ…ストレスをためない、鼻呼吸をする、小まめに水を飲むなど。
  3. ブラッシング…就寝前の歯磨きを習慣にする、歯間ブラシやフロスを使用する、時間をかけて磨く、鏡を見ながら磨くなど。

関連記事:口が臭い人の共通点と対策

口の乾きを予防する

起床時

朝起きて直ぐは、唾液量が減少するため口がネバネバになりやすいです。口が乾くと口臭が強くなりますが、歯みがきをして朝食を摂った後には、正常に唾液が分泌されるので、口臭はなくなります。

空腹時

お腹が空くおやつの時間帯は唾液の分泌も減少するため、口臭の心配があります。3時頃におやつを食べるのは、口臭予防に効果があります。

緊張時

営業などでお客と会わないといけないと緊張すると、口が乾いてしまいます。それまで口臭がしていなくても、口の中が乾燥すると一辺に口臭が発生するようになります。このような時には、水を飲んだり深呼吸してリラックスすると、口の乾き対策になります。

喫煙・飲食時のニオイ対策

キムチなど臭い食べ物

にんにくやキムチなど臭い食材料理を食べた後は口臭が強くなりますよね。食べ物による臭いは、血流に溶け込み呼気になっているものなので、時間が経過することで自然と消えていきます。

※食事中に、より“ニンニク”を感じたギョウザは12時間後の計測でも“強い口臭”。18時間を超えると体臭も加わった。一方のキムチは、ニオイが6時間でほぼ減少。

引用:週間アスキー

コーヒー

コーヒーを飲んでも、通常は口臭は気になりません。ところが、舌苔の量が多いと、舌苔の臭い(VSC揮発性硫黄化合物)にコーヒー豆の微粒子の匂いが混じり、ひどい臭いになります。

このようなケースでは普段からの舌苔ケアが大切ですが、コーヒーを飲む時(飲んだ後)に水を飲んで、口中に残ったコーヒー豆の微粒子を洗い流すようにするといいでしょう。

関連記事:コーヒーを飲むと口臭がする!?予防と対策について

喫煙

喫煙後のタバコ口臭は呼気に含まれるガス状物質(TVOC)が原因で、 喫煙後の呼気はタバコ臭くなります。喫煙後の口臭は無くなるまでに45分必要だと言われています。喫煙後45分ルールを守っても、タバコの匂いは洋服にも付いているのでご注意ください。

出典:受動喫煙のおはなし 京都工場保険会

まとめ

歯磨きをしていても、口臭はいろんな場面で起きてきます。急な場面で今すぐ口臭対策をしたい。そんなケースに応じた対策方法をご紹介しましたが、口臭ケアで大切なのは、毎日のブラッシングなどの口腔ケアを充分に行なうことです。

口臭原因は様々ですので、口臭ケアをしても口臭が改善しない場合は、歯科を受診することをおすすめします。

簡単に口腔ケアができて、口臭を防ぐ効果が期待できる方法は、アルカリイオン水を用いる「うがい」です。是非お試しください。

歯磨きで取れない口臭がうがいでスッキリ

足が臭いのと口が臭いのは同じ!治し方も同じ!?

口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林登です。

足が臭いわきが臭い口が臭い、これら3つのニオイには共通点がある、ってご存知ですか?

共通点の一つ目はどれも体から発生する汗の匂いと唾液の匂いであり、二つ目はニオイの原因が細菌であること、三つ目は対策をしても中々消せないことです。

今回は、足や脇の臭いと口の臭いを比較しながら、口臭の治し方をイメージしてもらおうと思います。ご参考になれば幸いです。

足のにおいの原因

足の臭いを消すには、足を洗うだけではダメです。足を洗ったすぐは、におわなくなりますが、また臭くなるという経験をしたことがあるのではないでしょうか。

菌は高温多湿を好む

水虫の真菌や細菌は、適度な温度と湿度のある環境を好みます。湿度80%以上、温度15℃以上になると真菌は活発に増殖します。

足は洗ってもまた臭くなる

足は蒸れやすく雑菌が繁殖しやすいからです。嫌な臭いが発生する、足の臭いの正体は雑菌(細菌や真菌)です。足に汗をかきやすい人ほど臭くなるのはそういう理由からです。

足を洗うと細菌はなくなるハズでは?

雑菌は皮脂や垢をエサとして生きていますが、菌は足だけでなく靴や靴下にも繁殖しま。靴や靴下を長く洗っていないと細菌が生息しています。靴や靴下が臭い場合は、細菌が活動しているということです。

足のにおい…こんな人は要注意!

こんな人は足が臭い可能性大です!

1,角質が溜まっている人
2,通気性の悪いストッキングやタイツを履いている人、ゴム長靴は最悪。
3,靴や靴下を履き替えない人
4,靴や靴下を洗わない人

足が臭い、対策はこうすれば良い!

1,足を洗っていない。かかとや指が角質で白くなっている場合は、入浴時に石けんでキレイに洗い落としましょう。また、爪の中には汚れが溜まりやすいので、爪が伸びて不潔にならいよう、気を付けて爪切りすることすることも大切です。

2,ストッキングやタイツは蒸れやすいので、小まめに履き替えることも大切です。

3,前日履いた靴を翌日も履くと、足に感染してしまうので、複数の靴をローテンションで回して履くようにしましょう。

4,靴や靴下は洗っても、除菌していなければ細菌が残ります。洗濯剤は除菌できて消臭効果のあるものを選ぶようにしましょう。

足の臭いを口臭に当てはめる…口臭の原因と対策

1,口が臭い人はプラークが付いている。歯磨きしていても歯の隅々まで行き届かず、磨き残しがあり、そこから臭いが発生している。
対策→ 丁寧にブラッシングする。定期的に歯科で歯石除去とクリーニングをしてもらう。

2、歯磨きをしていても、しゃべらずに口を閉じたままにしていると、口中にガスがたまります。口を開いた時には口臭が一気に出て臭いのはそのためです。マスクをしていたら口とマスクの匂いで余計に臭くなるので注意しましょう。
対策→ 会話したり、大きく口を開けて深呼吸をして、口中の空気を入れ替えてガスが溜まるのを防ぐようにすることが大切です。

3、歯磨きしてもプラークが残っていると口臭がします。細菌は歯の表面だけでなく、(歯肉炎による)ポケットや舌苔(ぜったい)に生息しているからです。
対策→ 定期的に歯科健診を受けて歯周病治療や歯石除去や歯のクリーニングをしてもらうようにしましょう。
歯磨きの時はポケットの清掃をしっかり行なうことが大切です。舌苔量が多いと口臭原因になるので舌苔の清掃も行なうようにしましょう。

4,朝歯みがきをしていても、就寝前に歯磨きしないと口臭がします。口臭の元になる細菌は、唾液の分泌が止まる夜中(睡眠中)に増えるからです。
対策→ 就寝前の歯みがきが最も重要なので、眠くても我慢して、丁寧にブラッシングする習慣を身につけましょう

ワキが臭くなるのは?

ワキの汗腺(アポクリン腺、エクリン腺)からは、たんぱく質や脂肪を含んだ粘り気のある汗を出ます。肌表面の常在菌がこれを食べて、独特の発酵臭「ワキガ臭」を発生します。

※本来無臭のエクリン腺の汗が、ストレスなどの影響でベタベタになり、そこに菌が作用して、におうのだ。これが汗くささのメカニズム。(五味院長)
引用:ヘルスUP健康づくり「気になるストレス性の“べとべと汗”の対処法」より

つまり、ワキの臭いを予防するためには、「ストレスをためないこと」と「サラサラの汗にする」ことが大切なのです。

ワキ汗からの学びを口臭予防に活かすと、どうなるでしょう?
汗は唾液に置き換えられますから、ネバネバ唾液をサラサラの唾液にすると口臭も予防できるという訳です。

ネバネバ唾液をサラサラにすると口臭を予防できる

唾液は自律神経の働きによって、副交感神経が作用している時にはサラサラ唾液が分泌されます。

しかし、緊張や不安などストレスがかかると交感神経に傾くために唾液はネバネバになります。この時に細菌が活発になり口臭を発生させるのです。

サラサラの唾液を分泌させるには、乱れた自律神経を安定させることが大切です。入浴でリラックスしたり運動することが口臭予防に効果的です。

汗は無臭?臭いのは服についたニオイ!?

ほとんどが水分からなる汗は、もともと無臭です。ところが臭いのは、服に細菌が繁殖いているから。

洗たく物に汗や皮脂などが残ってしまうと、それを餌にして細菌が繁殖してしまい、汗臭いニオイが発生する原因となります。

引用:KAO 服についた汗臭いニオイの原因と洗たく方法は?

菌は湿った環境を好むため、洗濯後に生乾きになると服が臭くなります。

口の中も服の臭いと同じで、唾液の分泌量が十分あっても、歯や舌(舌苔)に菌が付着していたら、唾液と反応して口臭を発生させます。

口臭対策のポイントは、唾液の分泌を促すことと、十分に口腔ケアを行なうことなのです。

追記:防臭スプレーが効かないのは?

ワキの臭いを防ぐために防臭スプレーを使う人が多いですが、汗の質が悪くべたべたしていると、汗と菌が下着に付くために、スプレーで臭いを防ぐことはできません。

口臭でも同じことが言えます。唾液がベタベタであれば、タブレットを食べても匂いをマスキングするだけで口臭を防ぐことはできません。

ワキ汗をかいた時は制汗シートですぐにふき取ると良いように、口が粘つく時はティッシュで舌を拭き、うがいをしましょう。また、小まめに水や白湯を飲むと口内が洗浄でき、サラサラ唾液を分泌する効果も期待できます。

関連記事

「口臭」に関するQ&A

口臭がアルカリイオン水のうがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・

唾液が出ない!?その原因と対処法は?