コーヒーを飲むと口臭くなるのは何故?
口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。
ホッと一息つきたい時、ホットコーヒーを飲みたくなりますよね。コーヒーには心身の疲れを癒し、自律神経の安定に役立ちます。
朝の目覚めに温かいコーヒーを飲むと、コーヒーに含まれるカフェインが交感神経を活性化し、眠気を覚まし気分をすっきりさせてくれます。交感神経の高まりで気持ちが高揚するとストレス解消にも効果的です。
この他にも、コーヒーの効能には、セロトニンやドーパミンの分泌を増やす「抗うつ効果」や末梢神経を拡張させる作用があります。他にも、コーヒーに含まれるクロロゲン酸(ポリフェノール)には抗酸化作用があり、血流をよくします。
コーヒーを飲むと便秘を解消し、腸内環境の改善にも役立つと言われています。
出典:眠れなくなるほど面白い「自律神経の話」順天堂大学医学部教授 小林弘幸著
私たちにこれほどメリットのあるコーヒーですが、コーヒーを飲んだ後、口臭が悪化するというデメリットがあるのです。
Yahoo!知恵袋の口臭相談でも「コーヒーを飲むと口臭くなるのはどうしてですか?」という質問が多くあります。
コーヒーを飲むと口が臭くなるから、飲めないというのはつらいですよね。
今回の記事は、コーヒーを飲むと口臭になる原因と、臭いを気にしないで済むコーヒの飲み方についてお伝えします。ぜひご参考にしてください。
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コーヒーで口臭くなるのはなぜ?
コーヒーを飲んだ後、口臭が気になりませんか。
コーヒーを飲んだ後に口が臭くなるのは、コーヒーが口腔を乾燥させ、口腔内を酸性化させることが原因だと言われています。
※出典:日本口臭学会第4回学術大会 一般演題「コーヒー飲用が口臭に与える影響」
口臭原因については⇒⇒『口臭がドブ臭でもアルカリイオン水うがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・』
コーヒー豆の微粒子が臭い
コーヒーは良い香りがしますが、コーヒー豆の微粒子が口臭原因になります。コーヒーを飲むと、舌の粘膜に豆の微粒子が付着して残ります。舌からの硫黄ガスと豆の臭いが混じると独特の口臭になるのです。
コーヒーを飲んだ後の口臭の原因となるものは、実はコーヒー豆に含まれている微粒子です。(中略)このコーヒー豆の微粒子が口臭の直接の原因物質です。フリーズドライで乾燥させて作ったインスタントコーヒーでも、この微粒子はやはり混ざっています。缶コーヒーでも同じように缶の中に溶け込んでいます。
舌苔があるとコーヒー豆の微粒子が付着するので、普段から舌清掃するなどして舌苔を予防することが大切です。
自律神経が興奮して唾液が減る
コーヒーを飲むと気持ちが落ち着くという方がいますが、コーヒーに含まれるカフェインが交感神経を活性化するため、唾液の分泌を低下させて口腔内を乾燥させます。コーヒーを飲んだ後に口臭が悪化するのはカフェインが神経を興奮させるからです。
※引用:眠れなくなるほど面白い「自律神経の話」順天堂大学医学部教授小林弘幸著
→ 唾液が臭いから口臭が気になる!効率的な口臭対策のポイントは?
利尿作用があるため唾液が減る
コーヒーの成分には利尿作用があるため、体内の水分量が減り、唾液量も減少してしまいます。コーヒーを飲む時、おしっこを済ました後は、水分補給をすることが大切です。
口内を酸性化させる
コーヒーには、クロロゲン酸やリンゴ酸、クエン酸等が含まれています。そのため、PH5~6 の酸性飲料 だったのです。ということは、コーヒーを飲むと口内は酸性化します。
口臭にとっては、これが大きな問題です。口臭の原因となる細菌は、酸性の環境で活発に活動をします。すると、細菌が揮発性硫黄化合物(硫黄ガス)を産生するわけです。これが口臭です。
ですから、舌が白くなっていたり、歯肉炎になっているような口内に細菌が多い人がコーヒーを飲むと、口が粘つき口臭を発することになります。これが、コーヒーを飲むと口臭を発する理由です。
コーヒーを飲んだ後に水を飲むと、酸性化した口内を中性に戻す効果が期待できます。
コーヒーを飲む人の口臭予防と対策
「でも、私のようなコーヒー好きな人間はどうすれば良いのでしょう?」
大丈夫です。次のようにすると口臭を予防できます。
水を飲む
コーヒーに入っている豆の微粒子が舌の表面に残ることで口臭がおきます。ですから、コーヒーを飲みながら、飲んだ後もしっかりと水を飲むようにしましょう。水で口の中を洗い流すと口の中がスッキリとし、コーヒーの味と香りを楽しめますよ。
舌の汚れを落とす
コーヒーを飲んでないのに臭いが気になることがありませんか?
コーヒー豆の微粒子は舌乳頭の間に付着するため、臭い唾液にコーヒー臭が混じりあった、臭い物質が口の中に沈着します。
一日に何回もコーヒーを飲む人は、飲んでなくても口の中が気持ち悪くなることもあります。そんな時は、口に水を含み、舌を上あごにこすりつけ豆の微粒子を落とします。これで、舌の表面に着いている細菌も取れます。
舌を動かすと唾液がよく分泌するようになるので、口臭予防に効果があります。
関連記事:舌苔がすぐにたまる!原因と対処について
喫煙を控える
コーヒーを飲むときに喫煙をされる人が多いのですが、タバコに含まれるニコチン・タールは、それだけでも臭く、タバコ臭がコーヒー臭と混じるとよけいひどい口臭となるのでご注意ください。
また、喫煙は毛細血管を収縮させるため、歯肉炎・歯周病の原因になるともいわれています。歯周病菌がつくる口臭は、特に臭いので口臭が気になる場合は、禁煙されることをおすすめします。
ガムを噛んで予防する
コーヒーが口臭原因になるのは、唾液が減少するからです。ガムを噛むと唾液分泌を促す効果があります。ですから、コーヒーを飲んだ後は、ガムを噛むと良いです。その場合はシュガーレスガムをおすすめします。
→ ガムは口臭に効果があるか?口臭予防のためのおすすめの噛み方
うがいで洗浄する
食事やコーヒーを飲んだ後は、口内が酸性化します。そのため、口臭菌が活発になるので口臭がでます。ですから、口内環境を中和させることが大切です。
おすすめは、美息美人のアルカリイオン水を使ってうがいを行なうことです。食後の口内の汚れを洗浄できるだけではなく、口内をアルカリイオン水で中和させる効果も期待できます。
まとめ
コーヒーを飲むと口臭原因になる理由が分かったのではないでしょうか。
また、今回ご紹介した予防方法だけでも、コーヒーを飲んだ後の口臭予防になりますが、できれば、水よりも美息美人(びいきびじん)を使って口腔ケアをした方が良いです。普段から口腔内の細菌をコントロールできていれば、たとえコーヒーを飲んだとしても口臭が発生しないからです。
コーヒーを良く飲まれる方は、口臭予防歯磨き粉「美息美人」お試しください。