臭い玉(膿栓)

喉に白い臭い玉(膿栓)ができたことで困っている人が多いのではないでしょうか。でも、臭い玉(膿栓)は取っても何度でもできるし、人によってできる原因が異なります。ですので、自分の臭い玉(膿栓)ができる原因をよく知って対策することが重要です。
こちらでご紹介している記事をお読みいただければ、臭い玉(膿栓)の悩みを解決できると思います。

臭い玉(膿栓)とは

膿栓(臭い玉)を指の上にのせる

膿栓(臭い玉)は、扁桃(へんとう)の穴に粘液(免疫)と細菌の死がいが集まってできた米粒大の固まりです。 ですから、膿栓が出来ると、喉がイガイガしたり、喉から鼻に抜ける口臭を感じるようになります。

引用:口臭の元!臭い玉(膿栓)ができる4つの原因と取り方

臭い玉(膿栓)が出来る場所

臭い玉(膿栓)ができると、喉に白い玉が見えることがありますが、一般的には扁桃(へんとう)の陰窩(いんか)という穴の中にかくれているために見えないことの方が多いのです。詳しくは『膿栓が見えない?膿栓のできる場所はここ!直接取るのは危険』をご参考にしてください。

臭い玉(膿栓)ができた時の症状

えへん虫

臭い玉(膿栓)は見えていないのに、喉にイガイガなど違和感を感じたり喉から鼻にかけて下水臭がすることも。喉がイガイガしエヘン虫がよく出る場合は、『エヘン虫が暴れる原因とだまらす方法はコレ!』をご参考にしてください。

臭い玉(膿栓)が口臭原因!?

臭い臭いと鼻をつまむ女

ところが、ある日くしゃみや咳をした時に、臭い玉(膿栓)が口に飛び出してくることがあります。初めて異様な形の臭い玉(膿栓)を見たり、ひどいニオイを嗅ぐことで、口臭が気になるきっかけになる人が多いです。

臭い玉(膿栓)が臭くなるのは…

細菌の死がいの固まりである膿栓(のうせん)に細菌が繁殖し腐敗を起こすからです。だから…膿栓(のうせん)は臭い!

引用:口臭原因!膿栓(のうせん)についての基礎知識

本当は膿汁(のうじゅう)が口臭原因になっている

粘液のイメージ

膿汁(のうじゅう)というのは聞きなれない名前かもしれませんが、膿汁は膿栓の元となる粘液です。

膿汁ができると、喉に痰がへばりつくような感じになり違和感を感じることがあります。また、膿汁は唾液に混じり、舌の奥に舌苔(ぜったい)をつくる原因になる。この二つのことによって、強い口臭を発生する原因になります。

口臭の元である膿汁(のうじゅう)は、扁桃(へんとう)から分泌される粘液(免疫物質)に細菌の死がいなどが混じり膿化したものをいいます。

膿汁(のうじゅう)は、だから臭い!それに、固まると臭い玉(膿栓)になる悪質な液体なのです。

引用:膿汁(のうじゅう)が本当の口臭原因!膿汁は膿栓より臭い!

臭い玉(膿栓)や膿汁ができる原因

膿栓のできる仕組みの図

臭い玉(膿栓)や膿汁は、喉にばい菌が増えることで扁桃(へんとう)の陰窩という穴にできるのですが、次のようなことがあると、更にできやすくなります。

  1. 口呼吸で喉が乾燥する
  2. 唾液が少ないため、喉が洗浄できない
  3. 後鼻漏で喉に細菌が増える
  4. 蓄膿症
  5. 鼻炎
  6. 咽頭炎、喉頭炎
  7. 逆流性食道炎

引用:膿栓(臭い玉)は取ってもすぐできる!予防の仕方はコレ!

耳鼻科疾患があるときには、治療をうけて先ず病気を治すことが大事です。また、口呼吸などによって口腔乾燥を起こしているときには、それらを改善することも大切です。

臭い玉(膿栓)の取り方

膿栓を綿棒で取る

綿棒などを使用して、ご自分で臭い玉(膿栓)を取ろうとする人がいますが、喉を傷つけたりばい菌が感染するかもしれないので、おすすめできません。安全に臭い玉(膿栓)を取る方法は耳鼻科で除去してもらうのが良いと思います。しかし、耳鼻科では、高熱が出ているなど悪化しているケースを除いて取らない医師が多いようです。まずは耳鼻科で相談されてはいかがでしょう。

耳鼻科では、イソジンなどのうがい薬でうがいを行うように勧められることが多いです。イソジンのようなうがい薬には、喉のばい菌を殺菌する効果がありますが、臭い玉(膿栓)を取るのは難しいかもしれません。

うがいを行うだけであれば、水によるうがいでも代用できます。

引用:うがいで膿栓(臭い玉)を効果的に取る5つのポイント

臭い玉(膿栓)の予防

息をはく女性

喉に細菌が感染しても、異常増殖しなければ、いずれ喉はきれいになります。それは、食事や飲み物、唾液が喉の細菌を洗い流すからです。そして、免疫作用によって喉が清潔になります。これが健康な人のからだ。

ところが、この除菌作用が働かない人がいます。除菌できなければ、慢性的に喉が不衛生状態になる。そして、膿汁(のうじゅう)ができるのです。

ところが、この除菌作用が働かない人がいます。除菌できなければ、慢性的に喉が不衛生状態になる。そして、膿汁(のうじゅう)ができるのです。

臭い玉(膿栓)ができやすい人の特徴は、口呼吸や唾液が少ないこと。そして、喉にばい菌が増えやすい環境にあることです。

ですから、臭い玉(膿栓)ができないように予防するためには、口呼吸を鼻呼吸になおすことも大事ですが、毎日、のどうがいを行い清潔を保つようにしなければいけません。常に喉がきれいな状態であれば、臭い玉(膿栓)や膿汁は予防できます。

引用:のどの膿を予防する方法!これで膿栓(のうせん)と膿汁(のうじゅう)はなくなる

膿栓(臭い玉)を簡単に取る方法|ためしてガッテン流を徹底解説【口臭対策に効果抜群】

臭い玉の取り方

【ためしてガッテン流】膿栓(臭い玉)を安全に取る方法|口臭まで改善できる簡単メソッドガイド

こんにちは、口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)で、口臭歯磨き粉の研究責任者の上林登(うえばやし のぼる)です。

「喉の奥に白い塊があって、しかも口臭がひどい…」そんな経験はありませんか?その白い塊は膿栓(のうせん)、通称「臭い玉」と呼ばれるもので、扁桃(へんとう)のくぼみに溜まった老廃物が固まったものです。

実は、NHK「ためしてガッテン」でも膿栓が取り上げられ、その対処法としてシャワー洗浄やうがいを活用する方法が紹介されました。本記事では、その「ためしてガッテン流」膿栓の取り方を中心にしながら、最新の医学的見解や専門家目線の注意点も併せて解説します。

  • 「綿棒で取っていいの?」
  • 「すぐ再発するのはなぜ?」
  • 「口臭対策で歯科や口臭外来を受診すべき?」

こうした疑問に詳しくお答えし、安全かつ効果的に膿栓を対処する方法をご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

膿栓(臭い玉)とは?口臭を引き起こす原因を徹底解説

膿栓ができる仕組みと「臭い玉」と呼ばれる理由

膿栓(のうせん)とは、喉の奥にある扁桃(へんとう)のくぼみ(陰窩・いんか)に溜まった白や黄色っぽい塊のことです。通称「臭い玉」と呼ばれるのは、揮発性硫黄化合物(VSC)を含み、強烈なにおいを放つ場合があるためです。

  • 主な原因物質:食べかす、唾液中の成分、粘膜の剥がれ落ちた細胞、細菌の死骸など
  • 硬化して固まりやすい条件:口呼吸や乾燥しやすい口腔内環境

「知らないうちに口からポロッと白い塊が出てきて、におってみたら強烈だった…」という体験談も多く、初めて見た人は驚くでしょう。見た目だけでなく、独特のにおいが大きな特徴です。

こちらの簡単な質問に答えると膿栓(臭い玉)のチェックができます。

口臭との深い関係とは?主な原因とメカニズム

膿栓ができやすい人は、口臭を強く感じることが少なくありません。というのも、膿栓に含まれる細菌や老廃物がガス(VSCなど)を発生させるためです。

  • 膿栓が喉に引っかかると喉の違和感が増す
  • その不快感から口呼吸が進み、さらに口腔内が乾燥 → 細菌繁殖 → 口臭悪化

ただし、口臭の原因は膿栓だけではなく、歯周病や舌苔(ぜったい)、胃腸の不調など複合的な要因が絡んでいる場合も多いです。膿栓を取ったからといって、すべての口臭トラブルが解消されるわけではない点に注意しましょう。

こちらの簡単な質問に答えると口臭リスクの診断ができます。

関連記事

膿栓(臭い玉)があるかどうかを確認する方法

「喉に違和感があるけど、膿栓かどうかわからない…」という方は、まず以下の簡単な方法でチェックしてみましょう。

基本の膿栓チェック方法

  1. 鏡で喉の奥を見る
    明るい場所で大きく口を開け、舌を出しながら鏡で扁桃腺付近をチェック。白や黄色の粒があれば膿栓の可能性大です。
  2. 喉の違和感・口臭の有無を確認
    飲み込むときの異物感や、急な口臭がある場合も、膿栓のサインかもしれません。
  3. 耳鼻咽喉科で診てもらう
    自分では確認しにくい場合や繰り返す場合は、医師の診察がもっとも確実です。

💡簡単&確率UP!おすすめ「ハイブリッド膿栓チェック法」

より確実に、しかも自宅で簡単に臭い玉(膿栓)を確認したい方は、以下の3ステップを試してみましょう。

1. 鏡+ライトで喉の奥チェック

スマホのライトやLEDライトを使って、喉奥(扁桃周辺)をしっかり観察。「アー」と声を出しながら見ると見えやすくなります。白や黄色のつぶつぶが見えたら、それが膿栓!

2. 塩水うがい&吐き出し観察

ぬるま湯に塩を溶かしてガラガラうがい。うがい後に白い粒やカスが出てきたら、それが膿栓の可能性。(※塩水は膿栓をふやかして自然に出しやすくする効果があります。)

3. フロスやガーゼで臭いチェック

喉や舌を軽くこすったガーゼやフロスのにおいを嗅いで、強い悪臭があれば膿栓や口臭物質が溜まっているサインです。(※口臭があるのに見た目では膿栓が見つからない場合、「隠れ膿栓」の可能性があります。)


この3ステップは「視覚(見える)」「嗅覚(におう)」「排出確認(出てくる)」の3つの感覚で臭い玉(膿栓)を確認できるので、初心者でも試しやすく、判断の確実性がグッと高まります!

ためしてガッテン流!膿栓を安全に取る方法

綿棒での除去はNG?「ためしてガッテン」で推奨されない理由

かつては膿栓を綿棒で押し出す方法が一般的に広まっていましたが、NHK「ためしてガッテン」をはじめ、多くの医療専門家が綿棒による強引な除去は推奨しないとしています。

  • 喉の粘膜を傷つけるリスク:扁桃周辺の組織は敏感で出血や炎症を起こしやすい
  • 雑菌が入りやすい:清潔な綿棒を使っていても、力加減を誤ると細菌が侵入する可能性
  • 奥まで取り切れない場合が多い:一部だけ残ってしまい、再発や悪化の要因となりやすい

もし膿栓の除去を試すなら、直接触らずにシャワーの水圧やうがいで流し出す方法に切り替えるのがベターです。

シャワー洗浄やうがいが推奨されるワケ

「ためしてガッテン」で紹介されたケア方法として代表的なのが、シャワーの弱い水圧を喉の奥にあてて膿栓を洗い流すという方法です。塩水うがいも合わせて推奨されています。

  • 喉を傷つけにくい:直接的に押し出さないので粘膜へのダメージが少ない
  • 消毒効果が期待できる:塩水うがいなら抗菌作用をサポートし、膿栓をふやけさせて排出しやすい
  • 綿棒よりも広い範囲を洗浄:喉の奥全体をまんべんなくすすげる

ただし、強い水圧や熱すぎるお湯は喉を刺激しやすいので要注意。必ず弱めのシャワー圧ぬるま湯程度の温度で行いましょう。

番組内容に対する専門家の見解|最新の医学的知見から

「ためしてガッテン」で紹介された膿栓ケアは、ごく一般的な方法を取り上げており、自宅でも試しやすいという利点があります。一方で、頻繁に膿栓ができる方や、痛み・口臭が強い方は、番組のケア方法だけでは解決しきれないケースも多いです。ここでは、口臭歯磨き粉の研究や日常的な口臭相談を通じて得た知見を踏まえながら、番組情報をどう活用すべきかを解説します。

自分で膿栓を取るのはリスクがある

そもそも、自己流で膿栓を取る行為自体にリスクが伴うことを知っておきましょう。粘膜を傷つけたり、細菌感染を招きかねないため、私は基本的におすすめしていません。

  • 強引な方法や不潔な器具の使用 → 粘膜を傷つけて出血・炎症
  • そもそも膿栓を取っても、喉や鼻の疾患・乾燥が改善されなければ再発

シャワーやうがいでも痛みがある場合や出血が見られる場合は、ただちに中止し、専門医へ相談してください。

膿栓ができやすい根本原因を対処することが重要

膿栓が繰り返しできる多くの方は、**鼻や喉の慢性炎症、口腔乾燥(ドライマウス)**などが背景にあります。

  • 口腔内が乾く → 唾液の自浄作用が低下 → 食べかすや細菌が溜まりやすくなる
  • 扁桃に炎症が起きている → くぼみが深くなり、膿栓ができやすい

いくら膿栓自体を取っても、原因改善をしない限りまたすぐできるというのが現実です。気になる方は耳鼻咽喉科で検査を受け、必要に応じて治療や生活習慣の見直しを進めましょう。

風邪やインフルエンザ後の膿栓は自然排出されるケースが多い

急性の扁桃炎や風邪後に一時的に膿栓ができた場合、体が回復するにつれて自然にはがれて出てくることが多いです。自己判断で無理に除去しようとせず、まずは経過観察しましょう。

  • 高熱や強い痛みが続く → ほかの疾患の可能性もあるので受診を
  • 膿栓が多量に出る、口臭が非常に強い → 慢性化・病気のサインの恐れも

膿栓以外の口臭原因にも目を向けよう

実際に私が相談を受けた方の中には、「膿栓を取っても口臭が治らない」という声がよくあります。これは、歯周病や舌苔、喉頭酸逆流症(LPR)など別の原因が隠れている場合があるからです。

  • 歯科や口臭外来の受診 → 歯周病や虫歯の有無、口臭測定
  • 全身的な健康チェック → 胃腸疾患や慢性疾患の有無確認

口臭を根本的に改善するには、総合的なアプローチが欠かせません。膿栓はあくまで一因に過ぎないことを覚えておきましょう。

参考リンク:
お客様の口コミ一覧(実際の口臭ケア商品の体験談を掲載)

のど(扁桃)が痛い…そのときどうする?症状別の対処法

のど(扁桃)が痛いときに考えられるリスクと注意点

膿栓そのものが強い痛みを引き起こすことは多くありませんが、膿栓が大きくなって扁桃に刺激を与えている場合や、そもそも扁桃炎を起こしている可能性など、いくつかの要因が考えられます。

  • 扁桃炎や扁桃周囲炎
    発熱や飲み込みづらさがある場合は細菌感染が広がっている恐れも。
  • 慢性的な炎症
    喉の乾燥やアレルギー体質が重なると、痛みや腫れが長引くことがあります。
  • 無理な自己処置で傷ついた
    綿棒や爪などで膿栓を強引に押し出そうとして、喉を傷つけた場合。

喉(扁桃)が痛い場合は、まず自己判断で無理に触らないことが大切。強い痛みや発熱、腫れがあるときは放置せず、耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。

痛みがある場合のセルフケアと医療機関受診のタイミング

セルフケア

  1. 口腔内の保湿
    こまめに水分をとり、乾燥を防ぐ。唾液分泌を促すガムを噛むのも有効です。
  2. 塩水うがい・ぬるま湯うがい
    喉を刺激しすぎないようにぬるま湯で優しくうがい。塩水には粘膜をやわらかくする効果も期待できます。
  3. 安静にする
    発熱や体のだるさがある場合は、無理せず休息を取ることで回復を早めます。

医療機関受診のタイミング

  • 高熱が続く(38℃以上)
  • 飲み込みが困難なほど痛い
  • 首回りや扁桃周辺の腫れが激しい

これらの症状がある場合は、膿栓だけが原因ではない可能性(扁桃周囲膿瘍など重い病気)が高くなります。早めに耳鼻咽喉科を受診し、適切な治療を受けましょう。

膿栓を自分で取る方法とリスク

失敗しないためのステップバイステップガイド

膿栓を自己処置で取る場合は、あくまで粘膜を傷つけないレベルで行うことが大前提です。ここでは一般的に知られている「ためしてガッテン流」のケアを詳しくまとめます。

  1. 準備と衛生管理

    • 手洗いをしっかり行い、シャワーヘッドやうがい用カップも清潔な状態に。
    • 鏡を用意して喉の奥を確認しながら行えるようにしましょう。

  2. 塩水うがい

    • ぬるま湯に少量の食塩を溶かし、30秒ほど喉を「ガラガラ」うがいします。
    • 膿栓をふやかす効果があるため、2〜3回くり返すのがおすすめ。

  3. シャワー洗浄

    • シャワーの水圧は弱め、温度はぬるま湯程度に設定。
    • 喉の奥に軽くあて、口を「アー」と開けたり声を出しながら当てると、膿栓が自然に流れ出やすい。
    • 水圧が強すぎると喉を傷める原因になるため注意。

  4. 終了後のケア

    • 最後にうがいをして口の中をすすぐ。
    • 水分補給をして喉を乾燥させないように心がける。

注意
もし痛みや違和感、出血があれば即中断。自己処置にこだわらず、早めに耳鼻咽喉科へ相談してください。

強引な方法は危険!喉を傷つけないための注意点

  • 爪や綿棒、ピンセットを使わない
    喉はとてもデリケートで、少しの力加減で出血や粘膜損傷を起こしやすいです。
  • 強い痛みを感じたらすぐ中止
    軽い痛みでも続くようなら耳鼻咽喉科を受診しましょう。
  • 大きすぎる膿栓、再発を繰り返す膿栓は専門医へ
    自己処置では限界があるため、医療機関での洗浄やレーザー治療なども選択肢に入ります。

膿栓(臭い玉)と再発防止策

日常の口腔ケアが鍵!口臭予防にも効く対策

膿栓は取れても、原因となる口腔内環境や生活習慣がそのままだと再発しやすいのが厄介です。以下の対策を習慣化しましょう。

・歯磨き・デンタルフロスの徹底

  • 歯と歯の間や歯周ポケットに溜まる食べカスを残さないよう、丁寧に歯磨き。
  • フロスや歯間ブラシの併用で磨き残しを減らします。

・舌苔(ぜったい)ケア

  • 舌の上に白く付着した汚れは、口臭や細菌繁殖の温床。
  • 専用の舌ブラシで優しく除去し、傷つけないよう力加減に注意。

・うがいの習慣

  • 食後や起床時、外出先から戻ったときなど、1日に何度も水やぬるま湯でうがいをして口の中を清潔に保つ。

 舌苔ケアや唾液を増やす工夫で膿栓を予防

・唾液分泌の促進

  • ガムを噛む、水をこまめに飲む、唾液腺マッサージなどで唾液量を増やす。
  • 唾液が多いほど自然洗浄力が高まり、膿栓や口臭の予防につながります。

・生活習慣の見直し

  • 喫煙や過度の飲酒は口腔内の乾燥を招くため、できるだけ控える。
  • ストレスや睡眠不足も唾液分泌を妨げる要因。十分な休養とバランスの良い食事を意識。

・口呼吸を鼻呼吸に変える工夫

  • 口呼吸は喉や口を乾燥させる大きな原因。意識して鼻呼吸を心がけるか、必要に応じて耳鼻咽喉科で鼻づまりなどを治療しましょう。

よくある質問(Q&A)

Q:膿栓が頻繁にできるのは体質?改善方法は?

A:体質的な影響は否定できませんが、生活習慣や口腔内環境、鼻や喉の慢性炎症などの要因も大きいです。

  • 口呼吸・後鼻漏・扁桃炎などがあると膿栓が作られやすくなる
  • 改善策としては、鼻詰まりの治療や唾液の分泌促進、こまめなうがいを取り入れる
  • 再発を繰り返す場合は耳鼻咽喉科で根本原因をチェックしてもらうことが大切

Q:ためしてガッテンで紹介されたメソッドと最新の治療法の違いは?

A:番組でのメソッドは、誰でも自宅で簡単に実践できる「セルフケア」が中心でした。

  • シャワー洗浄や塩水うがいなど、粘膜を傷つけにくく初心者向け
  • 最新の医療現場では、レーザー治療や扁桃摘出手術など重度の再発ケース向けの治療法も
  • 扁桃は免疫機能に重要な役割を担うため、摘出は最終手段。専門医と相談して決定するのが望ましい

Q:膿栓対策は歯科・耳鼻咽喉科どちらへ行けばいい?

A:基本的には耳鼻咽喉科が第一選択ですが、口臭外来を設置している歯科でも膿栓を相談できる場合があります。

  • 耳鼻咽喉科:喉・鼻の病気を総合的に診察して、専用器具で安全に膿栓を除去
  • 歯科・口臭外来:歯周病や舌苔を含め、口臭の原因を幅広くチェックできる。必要に応じて耳鼻咽喉科へ紹介してもらえる

Q:膿栓が大きくて硬い場合、どうすればいいの?

A:無理に自己処置で除去しようとせず、**まずは塩水うがいやシャワー洗浄**を数日継続して膿栓を柔らかくする方法があります。それでも改善しない場合や痛みが続く場合は、専門医の診察が必要です。

Q:鏡で見ても膿栓が確認できないのに、喉の奥に違和感があります…。膿栓以外に考えられることは?

A:喉の違和感は膿栓だけでなく、慢性扁桃炎・咽喉頭酸逆流症(LPR)・後鼻漏などさまざまな要因が考えられます。

  • 膿栓が深い陰窩に隠れている可能性もあるので、耳鼻咽喉科の診察がおすすめ
  • 他の疾患を見逃さないためにも、症状が続くなら受診を

Q:扁桃腺がもともと大きいと言われたことがあります。膿栓はできやすいのでしょうか?

A:扁桃腺が大きい方は、くぼみ(陰窩)が深くなりやすく、膿栓が溜まりやすい傾向があります。

  • 日頃からこまめなうがいや歯磨き、舌苔ケアで予防
  • 慢性的な扁桃炎がある場合は、医師と相談して治療を検討

Q:シャワー洗浄が苦手でうまく喉に当てられません…。他に効果的な方法はありますか?

A:塩水うがいを頻回に行う方法や、弱い水圧でピンポイント洗浄できる**口腔洗浄器(ウォーターピック)**を使うのも良いでしょう。

  • それでも改善しない場合や、取れない膿栓が大きい場合は無理せず耳鼻咽喉科での除去を

まとめ|膿栓の悩みを解消して快適な口臭ゼロ生活へ

再発を防ぎながら健康的な喉と口内環境を保つポイント

  1. 原因を徹底ケアする
    • 鼻や喉の疾患、口呼吸・口腔乾燥がある場合は根本治療を。
  2. 正しいセルフケアを習慣化
    • 綿棒を使わず、シャワー洗浄・塩水うがいなど安全に配慮した方法を続ける。
  3. こまめなうがいと唾液分泌の促進
    • 水分をしっかり取り、ガムや唾液腺マッサージで喉や口を乾燥させない。

専門家のアドバイスを取り入れながらセルフケアを継続しよう

膿栓(臭い玉)は放置すると口臭の原因にもなり、喉の不快感を伴う厄介な存在です。ですが、正しい知識と適切なケアがあれば、十分に改善・予防は可能です。

  • E-E-A-T(専門性・権威性・信頼性・実体験)を踏まえたアドバイス
    自己処置で悪化させないため、専門家の見解を取り入れることが重要です。
  • 早めの受診がベスト
    再発を繰り返す、痛みや発熱を伴うなど心配な症状があるときは、すぐに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
  • 口臭が主な悩みなら歯科・口臭外来も選択肢
    膿栓だけが原因とは限らないので、歯周病や舌苔など他の口臭原因も含めてチェックする価値があります。

「ためしてガッテン」で紹介されたセルフケアはあくまでも一例であり、膿栓ができやすい体質や耳鼻咽喉科疾患などが背景にある方は、根本対策を行うことが欠かせません。ぜひ今回の記事を参考に、安全かつ効果的なケアで膿栓の悩みから解放されてください。


参考文献・参考リンク


おわりに

膿栓に悩んでいる方が、この記事をきっかけに少しでも症状が改善できれば幸いです。自分でできる対策を地道に続けながら、気になる症状があれば早めに専門家へ。そうすることで、口臭の原因にもなりやすい厄介な膿栓から解放され、より快適な毎日を過ごすことができるでしょう。

うがいで膿栓を予防する

【臭い玉びっしりケアガイド】原因・除去方法と予防対策

こんにちは。口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

ある朝、ふと喉を覗いたら「白い塊がびっしり…」と驚いたり、不快な臭いを感じたことはありませんか? これは「臭い玉(膿栓)」と呼ばれるもので、扁桃腺のくぼみに細菌や食べかすなどが溜まって固まったものです。

いざ自分の体で見つけると、とても不安になってしまうもの。でも、決して珍しい症状ではありません。適切にケアすれば、嫌な口臭や喉の違和感を抑え、再発も予防できます。
本記事では、「臭い玉びっしり」の原因・除去方法・予防対策を総合的に解説するとともに、私の相談実績から得たリアルな事例や注意点も紹介します。安心して読み進めてくださいね。

朝起きたら喉に白い塊が…「臭い玉びっしり」とは?

口腔ケアアンバサダーからのひと言

私のもとには、「朝起きて喉を鏡で見たら白っぽい塊がいっぱい並んでいて…」「急に口臭が気になり始めた」というご相談がよく寄せられます。ほとんどが臭い玉(膿栓)と呼ばれるもので、実はそこまで珍しくありません。まずは怖がらず、その正体を理解しておきましょう。

そもそも臭い玉(膿栓)って何?

臭い玉(膿栓)は、扁桃腺にある小さなくぼみ(陰窩・いんか)に、食べかす・粘膜・細菌などが溜まって固まったものです。潰すと強い臭いを発するため「臭い玉」と呼ばれます。(※参考:学校保健ニュース「扁桃の特徴と扁桃に起こる症状」

  • 膿栓自体は病気ではない
  • 直径数mm〜1cmほどの白〜黄白色の塊
  • 放置すると口臭や喉の違和感の原因になる場合も

「びっしり」という状態は、これらの塊が複数固まっていたり、くぼみの奥にたくさん溜まっていたりする状態を指します。見た目のインパクトは大きいですが、正しくケアすれば改善可能です。

のどの奥の白いのは膿栓

なぜこんなに?臭い玉びっしりができる原因

※臭い玉びっしりが気になる場合は、「膿栓が大量に出る原因と対策方法】を参考にしてください

口腔環境の悪化(歯磨き不足・舌苔・細菌)

日常の歯磨きや舌ケアが不十分だと、口腔内に細菌や食べかすが増えやすくなります。特に舌苔(舌の白い汚れ)が多い人は、口内環境が悪化しやすく、膿栓の材料がどんどん溜まってしまうのです。

  1. 歯磨きの回数不足・磨き残し

    • 奥歯や歯間、舌の表面に細菌や食べかすが残りやすい
    • 細菌が扁桃の奥まで入り込み、臭い玉発生の原因に
  2. 舌苔(ぜったい)の放置

    • 舌の上にたまった白い苔状の汚れ
    • 口臭だけでなく、扁桃周辺の細菌繁殖を助長

口呼吸・喉の乾燥が「びっしり」を招く理由

口呼吸をしていると唾液による自然洗浄が十分に働きません。さらに喉が乾燥することで、扁桃のくぼみに残った食べかすや菌が蓄積しやすくなります。

  • 睡眠中、口を開けっぱなしで寝る人
  • 部屋の湿度が低い状態が続く人
  • 花粉症や鼻炎持ちで鼻呼吸が難しい人

こうした方は、喉の乾燥を防ぐ対策が必要です。

扁桃腺のくぼみ(陰窩)と体質の問題

もともと扁桃腺に深いくぼみを持つ人は、食べかすや粘液が溜まりやすい体質といえます。また、慢性的に扁桃炎を繰り返すと、扁桃腺の形状がデコボコしやすくなり、臭い玉が“びっしり”とできやすくなります.

・関連記事:臭い玉(膿栓)ができやすい人の特徴

生活習慣(喫煙・食習慣・ストレスなど)との関係

  • 喫煙:ニコチンなどが口腔内の粘膜を傷つけ、抵抗力が弱まる
  • 食生活:乳製品やたんぱく質を過剰に摂取すると、口臭が強くなる傾向
  • ストレス:唾液分泌量が減り、口が乾燥しがちになる

こうした習慣も、膿栓が「びっしり」溜まるのを後押ししてしまうので、できる範囲から見直してみましょう。

びっしり膿栓を安全に取るには?自宅でできる除去方法

まずは無理せず「うがい」から

うがいはリスクが低く、最初に試すべき方法です。

  • 塩水うがい:コップ1杯のぬるま湯に小さじ1/2〜1杯の塩を溶かす
  • 口腔内をしっかり振動させる:喉の奥までガラガラうがいをして吐き出す

毎日の習慣にすることで、喉の粘膜や扁桃腺の溝を洗浄し、臭い玉が自然に剥がれ落ちるケースもあります。

シャワーで洗浄する際のポイント

「ためしてガッテン」でも紹介された方法として、シャワーの弱い水圧を喉に当て、膿栓を洗い流す方もいらっしゃいます。ただし、強すぎる水圧は扁桃や粘膜を傷つける恐れがあるため要注意。

  1. シャワーヘッドを口元に近づける
  2. 弱い水流で喉を軽くすすぐ
  3. 痛みや出血を感じたら即中止

「勢いはごく弱く」が大切です。こちらの具体的なやり方は別記事等で詳述し、概要のみに留めてもOKです。

臭い玉(膿栓)の取り方について詳しくは:『ためしてガッテン』で学ぶ!膿栓(臭い玉)の効果的な取り方と自宅でできる予防法

綿棒・専用ツールを使う場合の注意

綿棒や専用のピンセット型ツールで直接押し出すのは、自己判断だとリスクが高い方法なのでおすすめできません。

  • 粘膜を傷つけ、出血・炎症を起こす可能性
  • 奥深くの膿栓が無理に押されて逆に喉へ落ちるケースも

どうしても自分で試したい場合は、手を消毒し、綿棒を清潔にした上で、鏡を見ながらそっと当てる程度にしてください。痛みを感じたり出血したりしたら、ただちに中断し専門医を受診しましょう。

耳鼻咽喉科に相談するメリット

「びっしり溜まっていて自分では取りきれない」「痛みがあって怖い」という方は、耳鼻咽喉科を受診するのが安全です。

  • 専用の吸引器などで確実に除去
  • 細菌感染が疑われる場合は抗生物質の処方も検討
  • レーザー治療など専門的な処置も相談できる

頻繁に臭い玉ができるようなら、定期的な診察で根本的な改善策を教わることをおすすめします。

やってはいけない!自己流ケアの落とし穴と受診の目安

喉を傷つけるリスクとは

びっしりできた臭い玉を目にすると、「全部取ってしまおう!」とつい力任せに触りがちです。でも、自力で奥まで無理に取り除くと粘膜を傷つける危険があります。

  • 出血・激しい痛みを引き起こす
  • 傷口から細菌が入り、かえって炎症が悪化する
  • 余計に扁桃腺が腫れ、さらに膿栓が溜まりやすくなる場合も

「一度に全部取らなくてもよい」「ゆっくり継続的にケアすれば自然に落ちることもある」と心に留めてください。

急性扁桃炎・他の病気との見分け方

「白い塊」=すべて膿栓ではありません。急性扁桃炎や細菌感染による膿が付着している場合もあります。

  • 高熱・激しい喉の痛みを伴う
  • 扁桃全体が真っ赤に腫れ上がり、一部が白く覆われる
  • 飲み込みづらく、水分さえつらい

こうした症状があれば、すぐに耳鼻咽喉科で診察を。急性扁桃炎は適切な治療を行わないと大きな合併症を引き起こすリスクがあります。

専門医にかかるタイミング

下記のような場合は、自己流よりも医療機関の力を借りるほうが賢明です。

  • 一ヶ月に何度も臭い玉がびっしり発生する
  • 強い口臭や喉の痛みで日常生活に支障
  • うがいや軽いケアでは改善しない
  • 出血を伴い、痛みや発熱など炎症が疑われる

「恥ずかしい」「病院に行くほどのことじゃない」と放置せず、専門家に相談しましょう。早期対処ができれば、短期間で楽になるケースも少なくありません。

もう繰り返さない!臭い玉びっしりの再発予防策

口腔ケア徹底(歯磨き・舌磨き・マウスウォッシュ)

日頃の口腔ケアが行き届くと、膿栓ができにくい環境になります。

  • 歯磨きの時間と回数を増やす

    • 朝・昼・晩、できれば就寝前は特に丁寧に
  • 舌磨き

    • 軽くブラシや舌専用クリーナーで優しくこする
  • マウスウォッシュ

    • 抗菌成分配合のものや、口の奥まで行きわたるタイプを選ぶ

特に寝る前は、口の中に雑菌を残さないよう気をつけるだけで、朝の口臭や膿栓発生リスクがぐっと減ります。

口呼吸を防ぐ習慣づくり(水分補給・加湿)

喉の乾燥を防ぐことで、臭い玉が「びっしり」たまるのを予防しやすくなります。

  • 水分をこまめに摂る:1日1.5〜2Lが目安
  • 就寝時の加湿:加湿器を使い、乾燥しすぎないよう注意
  • 口テープ習慣:寝るときに口が開いてしまう人は、専用の口閉じテープで鼻呼吸をサポート

口呼吸を改善すると、唾液の自浄作用がしっかり働き、膿栓のできにくい健康的な喉へ近づきます。

生活習慣を見直す(禁煙・食生活・ストレス管理)

  • 禁煙:タバコの煙で喉の粘膜が荒れると膿栓増殖のリスクUP
  • 食生活:乳製品や糖分ばかりに偏らず、野菜・果物をしっかり摂取
  • ストレスケア:適度な運動や趣味でリラックスし、唾液の分泌を促す

生活習慣の改善は即効性が高くはありませんが、長期的に見て最も効果が持続します。「なかなかすべては変えられない…」という場合も、できるところから少しずつ取り組みましょう。

口腔ケアアンバサダーの相談事例~3週間で改善したAさんの場合~

Aさんの悩み:朝起きると喉に白い塊がビッシリ

30代・女性のAさんは、朝の口臭が気になることをきっかけに喉をのぞいたところ、白い塊が扁桃腺にびっしりと並んでいるのを発見。見た目も嫌で、誰にも相談できずに悩んでいたそうです。試しに綿棒で取ろうとして傷をつくり、痛みと出血を経験したため「もう自力では怖い…」と私のところに来られました。

実践したこと:シャワー洗浄+うがい+口テープ

  • 耳鼻科で一度吸引除去:まず大きな膿栓はプロに取ってもらい、炎症を抑える薬を処方
  • 朝晩の塩水うがい:のどの粘膜をやさしく洗浄
  • シャワー洗浄:週1回ほど、自宅で弱いシャワー圧を使い、奥に残った膿栓を自然に落とす
  • 寝る前の口呼吸対策:口閉じテープを貼り、鼻呼吸を習慣化

さらに、舌磨きと1日1.5Lの水分補給を指導。Aさんは「大変かな…」と不安を抱えながらも、コツコツ取り組まれました。

※参考:塩水より効果的な「アルカリイオン水」のうがいについて詳しくはこちら

3週間後の変化:ほとんど膿栓ができなくなった!

専門医のサポート+生活習慣の改善で、3週間ほどで膿栓がほとんど確認されなくなったとのこと。Aさんからは「朝、口の不快感がすごく減りました。これなら続けられそう」と喜びの声をいただきました。

このように、一度にすべての膿栓を完璧に取ることより、習慣を整えて溜まりにくい環境を作るほうが、長い目でみると効果的です。

Q&A:臭い玉びっしりに関するよくある質問

Q1:「喉に白い塊がびっしり詰まっていて、どうにも取れません…。これは放置して大丈夫なんでしょうか?」

A: ご安心ください。実は同じ悩みを持つ方は思ったより多いですよ。白い塊が「臭い玉(膿栓)」というものであれば、すぐに命に関わるというわけではありません。ただ、放置すると口臭や喉の不快感が続いてしまう可能性は高いです。まずは、うがい・シャワー洗浄などの安全なセルフケアを試してみて、難しければ耳鼻咽喉科の受診も検討してくださいね。


Q2:「うがいで少しは取れるみたいなのですが、奥のほうまでびっしりしているようで…。シャワー洗浄って、本当に効果あるんですか?」

A: シャワー洗浄は「ためしてガッテン」で紹介されて以来、試す方が増えていますよね。水圧が弱ければ喉を傷つけにくく、手を入れなくても膿栓を流し出せる点がメリットです。ただし注意点として、勢いの強いシャワーは扁桃腺を傷つけるリスクがあります。

  • 水圧は弱く
  • 痛みを感じたら中止

この2点を守りながら、週1回程度で試してみましょう。うがいとの組み合わせで効果を感じる方も多いです。

アドバイス:著者(口腔ケアアンバサダー)も、シャワー洗浄を毎朝の習慣にしています。これにより、膿栓ができていない場合でも、膿栓と口臭の予防になっています。


Q3:「自分で綿棒やピンセットで取っているのですが、血が出たりしてちょっと怖い…やめるべきですか?」

A: はい、もし出血を伴うような強い刺激になってしまっているなら、一度中止をおすすめします。奥深くに詰まっている膿栓を、自力で綿棒やピンセットで取るのはリスクが大きい方法です。

  • 喉の粘膜を傷つける
  • 扁桃腺が腫れて、却って膿栓が溜まりやすくなる
    といった悪循環に陥るケースもあります。無理を感じたら専門医に相談しましょう。むしろ、自宅ケアはうがい・シャワー洗浄などの低リスクな方法を中心に行うほうが安心です。

Q4:「なぜこんなに大量にできるの?わたしの喉が特別なんでしょうか?」

A: 喉の扁桃腺には個人差があり、くぼみ(陰窩〈いんか〉)が深い方はどうしても膿栓が溜まりやすい傾向にあります。また、口呼吸・喉の乾燥・舌磨き不足などの要因が重なると、びっしりできてしまうことが珍しくありません.

あなたの体質だけが特別というより、複数の習慣や環境が重なった結果、目立ちやすくなっている場合が多いですよ。


Q5:「周囲に相談できず恥ずかしいのですが、耳鼻咽喉科に行くとどんな治療をしてくれるんですか?」

A: 気持ちはよくわかります。口臭や喉の白い塊の相談って、言いづらいですよね。でも、病院での相談は珍しいことではありません。耳鼻咽喉科に行くと、

  1. 内視鏡やライトで扁桃部を確認
  2. 必要に応じて吸引や洗浄
  3. ひどい炎症があれば薬の処方などを行ってくれます。急性扁桃炎など別の病気が隠れている場合は、早期発見・治療が可能です。気負わず、「膿栓のことで相談したい」と伝えるとスムーズですよ。

Q6:「一度取ってもらったのですが、またびっしりできそうで不安です。再発を防ぐにはどうすれば?」

A: 再発予防に大切なのは、喉に食べかすや細菌を溜めにくい生活習慣を身につけることです。

  • 口呼吸を改善する(寝るときは口閉じテープ、部屋を加湿)
  • こまめな水分補給(唾液が多いほど自浄作用が高まる)
  • 歯磨きや舌磨きを念入りに(就寝前がとくに重要)。さらに、ストレスや喫煙も口腔環境を悪化させる原因になるので、少しずつ見直せる部分は変えていきましょう。習慣を改善すると、膿栓が自然に付きにくくなります。

Q7:「病院でレーザー治療や手術という話を聞いたのですが、そこまでする必要がある人はどんな場合ですか?」

A: レーザー治療や扁桃腺の切除術は、膿栓が繰り返し大量にできて、日常的に口臭や痛みがひどいケースなどで検討されることが多いです。

  • 扁桃のくぼみをレーザーで平らにする → 膿栓が溜まりにくくする
  • 扁桃摘出手術 → 扁桃腺自体を取り除く
    いずれもそれなりに費用やダウンタイムがありますから、医師と十分に相談して納得してから決めてください。軽度の場合は、生活習慣の改善だけでも十分に効果がありますよ。

Q8:「口臭が気になるので、人と話すのが怖くなってきました。どうしたら気持ちが楽になりますか?」

A: まず、自分だけが特別に臭い玉で悩んでいるわけではない、と知ってください。実際、私のところにも同じご相談がたくさん来ます。以下のように考えましょう。

  1. 早めにセルフケアや受診をする

    • 何もしないで不安を抱えるよりも、対策を始めると気持ちが軽くなります。
  2. 周囲にカミングアウトしてみる

    • 親しい家族や友人に「こういう悩みがあるんだ」と話すと、意外と「実は私も…」という共感が得られるかもしれません。
  3. 習慣を少しずつ変える

    • 毎日のうがい、シャワー洗浄、舌磨き。どれか一つでも始めると「自分はやるべきことをやっている!」という自信につながります。

口臭の原因は臭い玉だけとは限りませんが、まずはやれることから取り組み、一歩ずつ進めていきましょう。応援しています。


Q9:「もう全部取ってしまいたい!と思うけど、やっぱり自己流でゴシゴシやらない方がいいですよね…?」

A: そうですね。お気持ちは非常によく分かりますが、自己流の強引な除去は危険が多いです。過度な刺激でのどを痛めると、その後の回復に時間がかかるうえ、また別の膿栓ができやすい状況を招きかねません。

  • 綿棒を使って刺激 → 傷・出血 → 扁桃炎を起こすリスク
  • 無理矢理押し出して奥に押し込んでしまうケースも

まずは安全な方法(うがい・シャワー)を優先し、必要があれば専門家に頼ってみるという流れがおすすめですよ。


Q10:「何度も再発するようなら手術しかないですか?手術後は膿栓が完全になくなりますか?」

A: 扁桃摘出などの手術を選択するかは、症状の度合いと本人の意向によります。慢性扁桃炎を繰り返し、日常生活が難しいほどの症状なら検討する価値はありますが、決して簡単な手術ではありません。

  • 摘出すれば臭い玉ができる扁桃自体がなくなる → 再発リスクはほぼゼロに
  • 術後の痛みや出血リスク → 数日~1週間の入院や安静が必要
    術後のケアなどもしっかり考えたうえで決断しましょう。軽度の方は生活習慣改善+定期的な吸引除去などで対応しているケースが大半です。

まとめ~不安を解消して、快適な毎日を取り戻そう~

「臭い玉(膿栓)がびっしり溜まるなんて、自分だけ特別だ…」と思ってしまうかもしれませんが、意外と多くの人が経験している症状です。的確なケアをすれば、口臭や喉の違和感はきちんと改善できます。

  • 膿栓の基本:食べかすや細菌が扁桃のくぼみに溜まった白い塊。大量にできても焦らず対処
  • 原因:口呼吸・乾燥・口腔ケア不足・体質などが複合的に影響
  • 除去法:うがい・シャワー洗浄・専用ツールなど。無理は禁物で、難しければ耳鼻科へ
  • 予防策:歯磨きと舌磨き・水分補給・口呼吸の改善・生活習慣の見直し
  • 専門家の活用:悩みが深刻なら遠慮なく病院へ。早期ケアで再発防止もしやすい

少しでも「どうしよう…」と悩んだら、一人で抱え込まずに専門家に相談するのがベストです。最初の一歩を踏み出せば、きっと楽になりますよ。あなたの喉がスッキリ快適になり、毎朝を気持ちよく迎えられますように…応援しています!

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、医師の診断や治療に代わるものではありません。体調に不安がある場合は、必ず医療機関を受診してください。

参考文献・資料

うがいで膿栓を予防する