臭い玉(膿栓)

喉に白い臭い玉(膿栓)ができたことで困っている人が多いのではないでしょうか。でも、臭い玉(膿栓)は取っても何度でもできるし、人によってできる原因が異なります。ですので、自分の臭い玉(膿栓)ができる原因をよく知って対策することが重要です。
こちらでご紹介している記事をお読みいただければ、臭い玉(膿栓)の悩みを解決できると思います。

臭い玉(膿栓)とは

膿栓(臭い玉)を指の上にのせる

膿栓(臭い玉)は、扁桃(へんとう)の穴に粘液(免疫)と細菌の死がいが集まってできた米粒大の固まりです。 ですから、膿栓が出来ると、喉がイガイガしたり、喉から鼻に抜ける口臭を感じるようになります。

引用:口臭の元!臭い玉(膿栓)ができる4つの原因と取り方

臭い玉(膿栓)が出来る場所

臭い玉(膿栓)ができると、喉に白い玉が見えることがありますが、一般的には扁桃(へんとう)の陰窩(いんか)という穴の中にかくれているために見えないことの方が多いのです。詳しくは『膿栓が見えない?膿栓のできる場所はここ!直接取るのは危険』をご参考にしてください。

臭い玉(膿栓)ができた時の症状

えへん虫

臭い玉(膿栓)は見えていないのに、喉にイガイガなど違和感を感じたり喉から鼻にかけて下水臭がすることも。喉がイガイガしエヘン虫がよく出る場合は、『エヘン虫が暴れる原因とだまらす方法はコレ!』をご参考にしてください。

臭い玉(膿栓)が口臭原因!?

臭い臭いと鼻をつまむ女

ところが、ある日くしゃみや咳をした時に、臭い玉(膿栓)が口に飛び出してくることがあります。初めて異様な形の臭い玉(膿栓)を見たり、ひどいニオイを嗅ぐことで、口臭が気になるきっかけになる人が多いです。

臭い玉(膿栓)が臭くなるのは…

細菌の死がいの固まりである膿栓(のうせん)に細菌が繁殖し腐敗を起こすからです。だから…膿栓(のうせん)は臭い!

引用:口臭原因!膿栓(のうせん)についての基礎知識

本当は膿汁(のうじゅう)が口臭原因になっている

粘液のイメージ

膿汁(のうじゅう)というのは聞きなれない名前かもしれませんが、膿汁は膿栓の元となる粘液です。

膿汁ができると、喉に痰がへばりつくような感じになり違和感を感じることがあります。また、膿汁は唾液に混じり、舌の奥に舌苔(ぜったい)をつくる原因になる。この二つのことによって、強い口臭を発生する原因になります。

口臭の元である膿汁(のうじゅう)は、扁桃(へんとう)から分泌される粘液(免疫物質)に細菌の死がいなどが混じり膿化したものをいいます。

膿汁(のうじゅう)は、だから臭い!それに、固まると臭い玉(膿栓)になる悪質な液体なのです。

引用:膿汁(のうじゅう)が本当の口臭原因!膿汁は膿栓より臭い!

臭い玉(膿栓)や膿汁ができる原因

膿栓のできる仕組みの図

臭い玉(膿栓)や膿汁は、喉にばい菌が増えることで扁桃(へんとう)の陰窩という穴にできるのですが、次のようなことがあると、更にできやすくなります。

  1. 口呼吸で喉が乾燥する
  2. 唾液が少ないため、喉が洗浄できない
  3. 後鼻漏で喉に細菌が増える
  4. 蓄膿症
  5. 鼻炎
  6. 咽頭炎、喉頭炎
  7. 逆流性食道炎

引用:膿栓(臭い玉)は取ってもすぐできる!予防の仕方はコレ!

耳鼻科疾患があるときには、治療をうけて先ず病気を治すことが大事です。また、口呼吸などによって口腔乾燥を起こしているときには、それらを改善することも大切です。

臭い玉(膿栓)の取り方

膿栓を綿棒で取る

綿棒などを使用して、ご自分で臭い玉(膿栓)を取ろうとする人がいますが、喉を傷つけたりばい菌が感染するかもしれないので、おすすめできません。安全に臭い玉(膿栓)を取る方法は耳鼻科で除去してもらうのが良いと思います。しかし、耳鼻科では、高熱が出ているなど悪化しているケースを除いて取らない医師が多いようです。まずは耳鼻科で相談されてはいかがでしょう。

耳鼻科では、イソジンなどのうがい薬でうがいを行うように勧められることが多いです。イソジンのようなうがい薬には、喉のばい菌を殺菌する効果がありますが、臭い玉(膿栓)を取るのは難しいかもしれません。

うがいを行うだけであれば、水によるうがいでも代用できます。

引用:うがいで膿栓(臭い玉)を効果的に取る5つのポイント

臭い玉(膿栓)の予防

息をはく女性

喉に細菌が感染しても、異常増殖しなければ、いずれ喉はきれいになります。それは、食事や飲み物、唾液が喉の細菌を洗い流すからです。そして、免疫作用によって喉が清潔になります。これが健康な人のからだ。

ところが、この除菌作用が働かない人がいます。除菌できなければ、慢性的に喉が不衛生状態になる。そして、膿汁(のうじゅう)ができるのです。

ところが、この除菌作用が働かない人がいます。除菌できなければ、慢性的に喉が不衛生状態になる。そして、膿汁(のうじゅう)ができるのです。

臭い玉(膿栓)ができやすい人の特徴は、口呼吸や唾液が少ないこと。そして、喉にばい菌が増えやすい環境にあることです。

ですから、臭い玉(膿栓)ができないように予防するためには、口呼吸を鼻呼吸になおすことも大事ですが、毎日、のどうがいを行い清潔を保つようにしなければいけません。常に喉がきれいな状態であれば、臭い玉(膿栓)や膿汁は予防できます。

引用:のどの膿を予防する方法!これで膿栓(のうせん)と膿汁(のうじゅう)はなくなる

【膿栓大量出現】原因と解決法!知恵袋ベストアンサーまとめ

臭い玉(膿栓)は口蓋扁桃のくぼみにたまる

膿栓が大量に出る原因と対処法

口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

Yahoo!知恵袋に「膿栓が、ほとんど毎日のように大量に出るようになり、徐々に大きな膿栓が出るようになりました。何が原因でしょうか?」との質問がありました。

口臭に悩んでいる方は、そんな不安を抱えていませんか?膿栓が大量に出てきた経験がある方は特に、口臭が気になってしまうことでしょう。この記事では、膿栓ができる原因や対処法について詳しく解説していきます。

口臭の原因の一つとされる膿栓について、どのようなメカニズムでできるのか、なぜ大量に出てくることがあるのか、そしてどのように対処すればいいのかを知ることで、口臭不安を解消し、快適な毎日を取り戻すお手伝いができれば嬉しいです。これから、一緒に膿栓の問題を解決していきましょう!

膿栓とは何か?

膿栓(のうせん)とは、扁桃腺の溝や穴に溜まった細菌や死んだ細胞、食べ物のカスなどが固まってできる小さな塊です。白っぽくて、固形であることが多く、時には臭いがすることがあります。

・関連記事:のど(扁桃腺)に白いできものがついている!原因から予防法まで徹底解説

膿栓ができるメカニズム

扁桃腺は、口の奥にあるリンパ組織の一部で、体を病原菌から守る働きがあります。しかし、扁桃腺の溝に細菌や食べ物のカスが詰まることがあり、これらが固まって膿栓ができることがあります。

膿栓が多量にできる人、巨大な臭い玉ができる人は、扁桃腺の溝が深い、扁桃腺に炎症が起こりやすい、口内環境が悪いといった要因が影響していることが多いです。

・関連記事:臭い玉びっしりの原因と撃退法!効果的な取り方と予防法を徹底解説

膿栓を放置するとどうなる?

膿栓を放置すると、口臭悪化、扁桃炎リスク増加、口内環境悪化、嚥下障害や違和感が起こる可能性があります。そのためでしょうか、知恵袋の回答にも「大きな膿栓が取れて気持ち良かった!」と書き込みがありました。

膿栓をそのままにして口内環境が悪化すると、歯周病や虫歯リスク増加につながるので、日常的な口腔ケアで口内環境を清潔に保ちましょう。

膿栓は自然に取れるタイミングがありますが、繰り返し膿栓が発生する場合は、耳鼻咽喉科の専門医に相談しましょう。

膿栓が大量に出てきた

膿栓が大量に出る場合の原因は、扁桃の慢性的な炎症や口腔衛生の問題が主な原因であり、小さな膿栓は自然に、または簡単なケアで取り除くことができますが、大きな膿栓や症状を引き起こす膿栓は専門的な治療が必要になる場合があります。

頻繁に出る場合も、口腔衛生の維持と扁桃のケアにより、膿栓の形成を予防することが可能です。

膿栓が大量に出る原因

膿栓は、慢性の扁桃炎によって引き起こされる石灰化であり、扁桃の隙間に溜まった細菌、食べかす、唾液、白血球の残骸が固まって形成されます。これらは通常小さいものの、時には大きくなることがあります。慢性の扁桃炎、不十分な口腔衛生、扁桃の深い隙間が膿栓の形成を促進する可能性があります。・出典元: Lo et al., 2011

膿栓が頻繁に出るのは

膿栓が毎日のように出るのはなぜ?膿栓は扁桃炎になるとできますが、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が元々の原因です。鼻汁や後鼻漏が喉に落ちて細菌が増えるため、扁桃腺から免疫が分泌されるから膿がたまるのです。

出典:慢性扁桃炎・習慣性扁桃炎 龍角散

膿栓の治療方法

膿栓の治療にはいくつかの方法があります。小さな膿栓は、ガーグルや扁桃を優しくマッサージすることで自然に取り除かれることがあります。大きな膿栓や頻繁に出るような症状を引き起こしている膿栓の場合は、医療機関での除去が必要になることがあります。

膿栓が繰り返し発生する場合や重度の場合は、扁桃摘出手術が推奨されることもあります。また、口腔衛生の向上や扁桃の隙間に食べ物が詰まりにくくするための予防策も重要です。・出典元:Yohana, 2018

膿栓ができやすい人の特徴と要因

膿栓が頻繁にできる人には、以下のような共通する特徴があります。

1. 扁桃腺の構造
人それぞれの扁桃腺の構造に違いがあります。穴が大きい、深い、または構造が複雑な人は、膿栓ができやすい傾向にあります。

2. 口内環境の悪化
口内環境が悪化すると膿栓のリスクが上がります。歯磨きの不足や歯周病、虫歯が存在すると、細菌が繁殖し、膿栓ができやすくなる可能性が高まります。
歯磨きだけでなく、舌苔(ぜったい)の除去や歯間ブラシの使用など、綿密なケアも大切です。

3. 唾液の分泌量の減少
唾液の分泌が不足すると、口の中の洗浄作用が低下します。加齢や特定の薬の副作用、あるいは疾患(例:シェーグレン症候群)で唾液の分泌が減ることが知られています。

4. 鼻炎やアレルギー
アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎を持つ人は、鼻の分泌物がのどに流れやすくなり、膿栓のリスクが高まります。

5. 口呼吸やいびきの影響
頻繁に膿栓がたまる人の中には、口呼吸やいびきが原因となっているケースが見られます。

6. 慢性扁桃炎
免疫力が低下すると、慢性扁桃炎のリスクが上がり、これが膿栓の原因となることがあります。

これらの特徴や原因を持つ人は、口腔ケアを徹底的に行うこと、生活習慣の見直し、そして必要に応じて専門医の相談を行うことが、膿栓を防ぐ鍵となります。

膿栓が大量に出てきた場合の対策

自己処理は可能ですが、膿栓が頻繁に大量に出る場合は、何かしらの病気の可能性も指摘されているため、医師の診断を受けることも重要です​​。

また、膿栓が大量に出てきても、人によって扁桃腺の大きさや陰窩の深さが異なるため、必ずしも異常ではないとの情報もあります​​。

ためしてガッテン-膿栓の取り方

膿栓を自分で取り除く方法として、NHK「ためしてガッテン」ではいくつかの方法が紹介されています。ここにいくつかの方法をまとめました:

  1. 綿棒: これは最も一般的な方法で、綿棒を使って膿栓が見える陰窩の真下部分を軽く押すことで膿栓を除去します。ただし、臭い玉を直接綿棒に当てると、膿栓がさらに奥へと押し込まれる恐れがあるので注意が必要です​​。

  2. 丸型洗浄瓶: これは喉にある臭い玉を取り除くために使われ、水を満タンに入れた洗浄瓶で膿栓に勢いよく噴射する方法です。物理的なダメージが少なく、臭い玉を狙いやすいとされています。ただし、水が周囲に飛び散る可能性があるので、お風呂場などで行うことが推奨されています​​。

  3. スポイト: 注射器タイプのスポイトを使用して膿栓を取り除く方法で、これも丸型洗浄瓶と似たような方法です。100円ショップなどで手に入るスポイトで、先端が鋭くないため安全性が高いとされています​​。

  4. うがい: うがいは、喉を洗い水を振動させることで自然に膿栓が除去される方法です。物理的な圧迫を伴わないので安全ですが、確実に膿栓が除去できるわけではないため、神経質になりすぎずに行うべきです​​。

・関連記事:臭い玉(膿栓)の取り方を徹底解説!ためしてガッテンやYouTubeで人気の方法も

膿栓の取り方-おすすめ方法

  1. シャワー:浴室のシャワーを使用して膿栓を取り除く方法です。ミラブルゼロなどのようなマイクロナノバブルのシャワーヘッドを使うと膿栓が取れやすく、また、泡の水流が喉粘膜にも優しいです。

  2. アルカリイオン水:アルカリイオン水によるうがいによって膿栓を取り除きます。アルカリイオン水は、膿栓表面のタンパク質を溶かす作用があるため除去しやすいです。また、毎日のうがいで膿栓の予防ができるのでおすすめです。

膿栓による口臭のメカニズム

膿栓が口臭の原因になる仕組み

膿栓は、細菌が分解される過程で硫黄化合物が生成されるため、悪臭を放つことがあります。これが、膿栓が口臭の原因となる仕組みです。特に、膿栓が大量にできている場合は、口臭が強くなることがあります。

・関連記事:喉に膿汁(のうじゅう)が着くとドブ臭くなる!?膿汁とは?その原因と対策

口臭物質の生成プロセス

口臭物質は、口の中の細菌が歯垢や舌苔、膿栓などを分解する過程で生成されます。硫黄化合物、アミン類、脂肪酸などが主な口臭物質です。これらの物質が大量に生成されると、口臭が強くなります。

膿栓の形成と口臭を防ぐための医学的アプローチ

膿栓は口臭の原因の一つで、その予防には毎日の正しい口腔ケアが不可欠です。しかし、ケアしても膿栓が良く出来て治らない場合は、耳鼻咽喉科で扁桃腺摘出手術を相談されてはいかがでしょう。

・関連記事:膿栓形成のメカニズムと扁桃腺摘出手術の効果

正確な口腔ケアで基盤を固める

毎日の歯磨きはもちろん、舌苔の除去や歯間ケア(歯間ブラシやフロスの利用)が基本となります。そして、3ヶ月に1度の歯科検診も推奨します。私の開発した「美息美人」の歯磨き粉も、この膿栓予防に役立ちます。

・参考:膿栓、臭い玉が簡単に取れるアルカリイオン水うがいとは?

唾液分泌の活性化

唾液は口内環境のキープレイヤー。水分摂取の励行、無糖ガムの摂取、柑橘類の摂取が唾液の分泌を促進します。リラックスした生活や適度な運動も助けとなります。

生活習慣の見直し

バランスの取れた食事により、口内環境の健康をサポート。特に、食物繊維やビタミンを多く含む食品を中心に摂取することが推奨されます。また、アルコールやタバコは適量に。これらは口内の乾燥を招き、膿栓のリスクを高める可能性があります。


これらの方法を組み合わせることで、膿栓と口臭を効果的に予防できます。健康な口腔環境の実現に向け、日々のケアをお忘れなく。

膿栓大量への知恵袋ベストアンサーまとめ

「膿栓が大量に出てくるようになった」「膿栓を取っても毎日出る」などの質問に対して、知恵袋の回答者はなんと答えているのでしょう。

以下では、知恵袋のベストアンサーに基づいて、膿栓に関するアドバイスや情報を簡単にまとめましたのでご参考にしてください。

  1. イソジンでのうがいを試すことが推奨されている。特に成長期に一時的に膿栓が増えることがあるため、定期的なうがいで予防することが有効かもしれない。

  2. 大量に膿栓が出た場合、それは上咽頭炎によるものである可能性がある。この状態は粘液の塊が喉の奥で形成されることによって起こる。

  3. 膿栓の発生が頻繁になる場合、基本的には扁桃腺が弱いことが原因であることが多い。扁桃腺からの分泌物と食べカスが混ざり合って臭い膿栓を形成する。

  4. 膿栓に対処する方法としては、定期的なうがいや扁桃腺の手術が挙げられる。手術によって扁桃腺を削除することも一つの選択肢となる。

  5. 自分で膿栓を取り除く行為は一時的な解決にはなるものの、長期的には症状を悪化させる可能性がある。特に、綿棒での掻き出しは違和感を解消する一方で、膿栓ができやすくなるという悪循環を招くことがある。

  6. 膿栓が毎日のように発生する場合は、一度耳鼻科で診察を受けることが推奨される。耳鼻科では膿栓除去の処置が可能で、多くの膿栓が取り除かれることでスッキリ感を得られる。

知恵袋の回答は、膿栓に関する一般的なアドバイスとして参考になるでしょう。

・関連:臭い玉洗浄マシンの実際の効果とデメリットは?

まとめ

膿栓の頻発や口臭に関する不安を解消するためには、適切な口腔ケア、生活習慣の見直し、専門医の受診、そして口臭対策製品の使用が重要です。これらを通じて健康的な口内環境を維持し、自信を持った日常生活を送りましょう。

うがいで膿栓を予防する

引用・出典元

膿栓が自然に取れるタイミングと取り方のポイント

出勤中に咳をすると膿栓が出てきた若い会社員

口臭の原因となる臭い玉(膿栓)が取れるタイミングと取り方について

口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

膿栓(膿栓)とは、扁桃腺の隙間に細菌の死骸や食べカス、唾液などが固まった白や黄色の塊のことです。臭い玉とも呼ばれ、口臭の原因になることがあります。

膿栓自体は無臭ですが、周りに細菌が繁殖することで悪臭を放つようになります。大きければ大きいほど、細菌が繁殖しやすくなるため、強い口臭を引き起こす可能性が高くなります。また、扁桃腺に炎症がある場合は、病巣そのものからも臭いが発生するリスクがあります。

膿栓は自然に取れる場合もありますが、取り残しがちならば自分で取り除く必要があります。綿棒やピンセット、うがい、シャワーなどで取り除く方法がありますが、無理な取り方をすると扁桃腺を傷つけたり出血するリスクがあるので注意が必要です。

予防するためには、こまめな歯みがきや口腔ケア、扁桃腺の状態観察が重要です。鼻呼吸の習慣化や、こまめな水分補給、睡眠環境の改善なども膿栓予防に役立ちます。自覚症状がなくても、定期的に医師の診察を受けることをおすすめします。

小さな異常があれば早期に対処することで、膿栓による口臭やトラブルを未然に防げます。適切な予防と対処を心がけましょう。

膿栓(臭い玉)とは

臭い玉(膿栓)は口蓋扁桃のくぼみにたまる

膿栓(臭い玉)とは、扁桃腺の隙間に溜まった細菌の死骸や食べカスなどが固まったもので、臭い玉とも呼ばれています。白や黄色の塊状になっており、扁桃の周りに付着していることが多いです。

膿栓ができる原因と症状

膿栓ができる原因は主に以下の3つが考えられます。

  1. 口腔内の細菌感染
  2. 扁桃腺の窪みが深く死角ができやすい
  3. 唾液の分泌が少なく、自浄作用が低下

症状としては、喉の違和感や臭いを感じることがあります。無症状の場合もありますが、放置すると膿栓が大きくなり、それ自体が原因で口臭が発生する可能性があります。

・関連記事:のど(扁桃腺)に白いできものがついている!原因から予防法まで徹底解説

膿栓と口臭の関係

膿栓自体は無臭ですが、その周りに細菌が繁殖すると悪臭を放つようになります。つまり膿栓は直接の原因ではありませんが、口臭発生の大きな要因になり得るのです。特に膿栓が大きければ大きいほど、周りに細菌が繁殖しやすくなるため、口臭が強くなる傾向にあります。

定期的に膿栓を除去し、扁桃腺周りを清潔に保つことが、口臭予防には欠かせません。また、扁桃腺自体に炎症がある場合は、膿栓だけでなく病巣そのものからも口臭が発生する可能性がありますので、医師による治療が必要になってくる場合があります。

膿栓が自然に取れるタイミング

膿栓は自然に取れる場合もあれば、取り除く必要がある場合もあります。自然に取れるタイミングを知っておくことが大切です。

  1. 膿栓は通常自然に解決しますが、その期間は症例により異なります。一部の研究では膿栓が消失するケースが報告されています。 (Yamashita et al., 2021)

  2. Moura et al. (2007)は、無症状の膿栓のケースを報告し、無症状の場合は治療の必要がないと結論付けています (Moura et al., 2007)

  3. しかしながら、膿栓が症状を引き起こす場合(例えば、食物の違和感、嚥下困難、痛みなど)、外科的な除去や他の治療が必要になることもあります。 (Lo et al., 2011)

くしゃみや咳のときに取れる可能性

くしゃみや強い咳を した際に、喉の奥に付着していた膿栓が飛び出すことがあります。これは喉の筋肉の動きによって膿栓が押し出されるためです。くしゃみや咳が出る時は自然に膿栓が取れるチャンスなのです。

ただし、すべての膿栓がこの時に取れるわけではありません。大きな膿栓や強く付着している膿栓は、この程度の刺激では取れない可能性が高いです。

食事中に取れることも

噛んだり飲み込んだりする動作で、喉の筋肉が動くため、食事中に膿栓が取れることもよくあります。特に唾液の分泌が増えるため、膿栓が柔らかくなり取れやすくなります。

ただし、気づかずに飲み込んでしまう可能性もあるため、食後に口を確認するなどして、取れ残りがないか確認することをおすすめします。

自然に膿栓が取れるタイミングを見逃さず、こまめに確認することが大切です。ただし、取れ残りや大きな膿栓は自分で取り除く必要が出てくるかもしれません。

膿栓の取り方と注意点

綿棒で膿栓取りをする人

自然に取れなかった膿栓は、自分で取り除く必要があります。しかし、無理な取り方をすると危険な場合もあるので、注意が必要です。

綿棒やピンセットで取り除く方法

細く柔らかい綿棒の先端や、ピンセットを使って膿栓をつまむのが一般的な取り方ですが、危険なのでおすすめできません。除去方法は、口を大きく開け、鏡を見ながら膿栓の位置を確認し、綿棒やピンセットで丁寧に取り除きます。

ただし、あまり奥まで入れすぎると扁桃腺を傷つける可能性があります。力を入れすぎて粘膜を痛めないよう、軽い力加減が重要です。無理に取ろうとせず、取れ残しがあれば耳鼻咽喉科での受診をおすすめします。

うがいやシャワーでの取り方

シャワー洗浄による膿栓の取り方(予防)は、毎日私が行っている安全なやり方なのでおすすめします。

強めに扁桃めがけてうがいをしたり、シャワーヘッドで洗浄するのも有効な膿栓除去法の一つです。水の圧力や洗浄力で膿栓を外から剥がすイメージです。

ただし、水圧が強すぎると扁桃腺を傷つける恐れがあります。また、シャワー洗浄でうまく取れない場合は無理に続けず、耳鼻咽喉科受診を検討しましょう。

無理に取ると危険な可能性

無理に膿栓を取ろうとすると、扁桃腺を傷つけて出血する可能性や、局所の炎症を引き起こすリスクがあります。耳鼻咽喉科の医師に相談し、安全な除去方法をアドバイスしてもらうことが大切です。

自分で取れない大きな膿栓は無理に取ろうとせず、医療機関で適切な処置を受けましょう。膿栓を取る際は、細心の注意を払う必要があります。

膿栓の予防法

膿栓ができやすい人は何度でも出来るので、予防することが重要です。

膿栓ができるのを予防するには、日頃からの口腔ケアと扁桃腺へのこまめな注意が必要です。予防次第では膿栓のリスクを大幅に下げられます。

こまめな口腔ケアが重要

口腔内を清潔に保つことが、何よりも大切な膿栓予防法です。歯みがきやうがい(特に喉のうがい)をしっかりと行い、細菌の繁殖を防ぎましょう。

特に歯周病や口臭がある場合は、細菌が多く存在する可能性が高いです。定期的な歯科検診や専門的な口腔ケアで、口内環境を改善することをおすすめします。

扁桃腺への注意と対策

扁桃腺の構造上、死角ができやすく、そこに細菌やカスが溜まりがちです。扁桃腺の状態を常に観察し、異常がないか確認しましょう。 扁桃周りの衛生が保てない場合は、扁桃摘出手術を検討するのも一つの対策です。ただし、手術には一定のリスクがあるため、医師と良く相談することが必要です。

耳鼻咽喉科や歯科での受診

自分では気づかない膿栓や、扁桃腺の異常を見逃さないためにも、定期的な医療機関の受診をおすすめします。 口呼吸がひどかったり、扁桃腺の腫れや痛みなどの症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

歯科検診でも口腔内の状態をチェックしてもらえます。 膿栓に気づいたら放置せず、専門家に相談することが賢明です。早期発見・早期対策が、膿栓を予防するカギとなります。

膿栓ができにくい生活習慣

膿栓予防には、日々の生活習慣も大きく関係しています。鼻呼吸を心がけることや、こまめな水分補給、適切な睡眠環境作りなど、些細な習慣の改善が重要になります。

鼻呼吸と口呼吸の違い

口呼吸をしていると、口から直接空気が通るため、扁桃腺が乾燥しやすくなります。一方、鼻呼吸なら空気が加湿され、扁桃腺が乾燥するリスクが低くなります。

鼻呼吸を習慣づけることで、扁桃腺の過乾燥を防げるだけでなく、細菌の侵入経路も減らせます。無意識に口を開けがちならマウスピースなどで口呼吸を防ぐ対策も有効です。

乾燥しないよう水分補給を

唾液が十分に出ることで、扁桃腺の清浄が保たれ、膿栓できにくくなります。そのため、こまめな水分補給を心がけましょう。 喉が渇いた時はすぐに水分を取るよう意識し、夜間も枕元に水を置くなどの工夫をするとよいでしょう。喉の渇きを感じなくても、適度な水分補給が大切です。

睡眠時の環境にも気をつける

睡眠中はのどが乾燥しがちです。加湿器を使ったり、エアコンの温度設定を見直したりと、睡眠環境の改善にも注目しましょう。

また、寝返りを打つ機会が少なく、同じ体勢が続くと、唾液が口腔内にうまく行き渡らなくなります。適度に寝返り体勢を変えることで、口腔内の唾液分泌を促せます。

生活習慣の見直しは膿栓予防に大きく役立ちます。些細な習慣改善の積み重ねが、予防につながる大切なポイントなのです。

膿栓除去に関する体験談から学ぶポイント

知恵袋などネット上にある膿栓除去の体験談を見ると、自力での取り方には様々なリスクが伴うことがわかります。

ウォーターピックでは扁桃腺を傷つけたり、綿棒では吐き気や出血を伴うケースもあったようです。無理な取り方をすると、かえって膿栓が悪化する可能性もあります。

一方で、耳鼻咽喉科での専門的な処置を受けた人の中には、痛みもなく費用も思ったより安かった、と感じた人が多数いました。しかし、一度治療で除去しても、その後何度もできたという人もいます。

体験談が示すように、膿栓の自力除去には十分な注意が必要不可欠です。大きな膿栓や取れ残りがある場合は、無理せず専門医に相談することが賢明な選択と言えるでしょう。 適切な方法で安全に膿栓を除去することで、口臭などのトラブルを防げます。自分に合った最良の処置方法を見つけましょう。

膿栓まとめ:自然に取れるタイミングと取り方

膿栓は自然に取れる場合と、自分で取り除く必要がある場合があります。 自然に取れる可能性があるのは、くしゃみや咳をした時、食事中などです。喉の筋肉の動きにより膿栓が押し出されるためです。

しかし、大きな膿栓は取れにくい場合もあります。 自分で取り除く方法としては、うがいやシャワーで吹き飛ばす方法がおすすめできます。ただし、無理な取り方をすると扁桃腺を傷つけるリスクがあるので注意が必要です。

取れ残りがある場合や、自分で取るのが難しい大きな膿栓は、無理せず耳鼻咽喉科を受診し、安全な除去方法を相談しましょう。 自然に取れるタイミングを見逃さず、定期的に口腔内を確認する習慣を持つことが大切です。取り残しがあれば適切に対処し、膿栓による口臭などのトラブルを防ぎましょう。

膿栓(臭い玉)の予防には「うがい」がおすすめです。うがい時に口臭予防歯磨き粉「美息美人」のアルカリイオン水を使うと、膿栓(タンパク質)が溶けて取れやすくなります。


うがいで膿栓を予防する

・関連記事:『ためしてガッテン』で学ぶ!膿栓(臭い玉)の効果的な取り方と自宅でできる予防法

参考文献・参考資料