臭い玉(膿栓)

喉に白い臭い玉(膿栓)ができたことで困っている人が多いのではないでしょうか。でも、臭い玉(膿栓)は取っても何度でもできるし、人によってできる原因が異なります。ですので、自分の臭い玉(膿栓)ができる原因をよく知って対策することが重要です。
こちらでご紹介している記事をお読みいただければ、臭い玉(膿栓)の悩みを解決できると思います。

臭い玉(膿栓)とは

膿栓(臭い玉)を指の上にのせる

膿栓(臭い玉)は、扁桃(へんとう)の穴に粘液(免疫)と細菌の死がいが集まってできた米粒大の固まりです。 ですから、膿栓が出来ると、喉がイガイガしたり、喉から鼻に抜ける口臭を感じるようになります。

引用:口臭の元!臭い玉(膿栓)ができる4つの原因と取り方

臭い玉(膿栓)が出来る場所

臭い玉(膿栓)ができると、喉に白い玉が見えることがありますが、一般的には扁桃(へんとう)の陰窩(いんか)という穴の中にかくれているために見えないことの方が多いのです。詳しくは『膿栓が見えない?膿栓のできる場所はここ!直接取るのは危険』をご参考にしてください。

臭い玉(膿栓)ができた時の症状

えへん虫

臭い玉(膿栓)は見えていないのに、喉にイガイガなど違和感を感じたり喉から鼻にかけて下水臭がすることも。喉がイガイガしエヘン虫がよく出る場合は、『エヘン虫が暴れる原因とだまらす方法はコレ!』をご参考にしてください。

臭い玉(膿栓)が口臭原因!?

臭い臭いと鼻をつまむ女

ところが、ある日くしゃみや咳をした時に、臭い玉(膿栓)が口に飛び出してくることがあります。初めて異様な形の臭い玉(膿栓)を見たり、ひどいニオイを嗅ぐことで、口臭が気になるきっかけになる人が多いです。

臭い玉(膿栓)が臭くなるのは…

細菌の死がいの固まりである膿栓(のうせん)に細菌が繁殖し腐敗を起こすからです。だから…膿栓(のうせん)は臭い!

引用:口臭原因!膿栓(のうせん)についての基礎知識

本当は膿汁(のうじゅう)が口臭原因になっている

粘液のイメージ

膿汁(のうじゅう)というのは聞きなれない名前かもしれませんが、膿汁は膿栓の元となる粘液です。

膿汁ができると、喉に痰がへばりつくような感じになり違和感を感じることがあります。また、膿汁は唾液に混じり、舌の奥に舌苔(ぜったい)をつくる原因になる。この二つのことによって、強い口臭を発生する原因になります。

口臭の元である膿汁(のうじゅう)は、扁桃(へんとう)から分泌される粘液(免疫物質)に細菌の死がいなどが混じり膿化したものをいいます。

膿汁(のうじゅう)は、だから臭い!それに、固まると臭い玉(膿栓)になる悪質な液体なのです。

引用:膿汁(のうじゅう)が本当の口臭原因!膿汁は膿栓より臭い!

臭い玉(膿栓)や膿汁ができる原因

膿栓のできる仕組みの図

臭い玉(膿栓)や膿汁は、喉にばい菌が増えることで扁桃(へんとう)の陰窩という穴にできるのですが、次のようなことがあると、更にできやすくなります。

  1. 口呼吸で喉が乾燥する
  2. 唾液が少ないため、喉が洗浄できない
  3. 後鼻漏で喉に細菌が増える
  4. 蓄膿症
  5. 鼻炎
  6. 咽頭炎、喉頭炎
  7. 逆流性食道炎

引用:膿栓(臭い玉)は取ってもすぐできる!予防の仕方はコレ!

耳鼻科疾患があるときには、治療をうけて先ず病気を治すことが大事です。また、口呼吸などによって口腔乾燥を起こしているときには、それらを改善することも大切です。

臭い玉(膿栓)の取り方

膿栓を綿棒で取る

綿棒などを使用して、ご自分で臭い玉(膿栓)を取ろうとする人がいますが、喉を傷つけたりばい菌が感染するかもしれないので、おすすめできません。安全に臭い玉(膿栓)を取る方法は耳鼻科で除去してもらうのが良いと思います。しかし、耳鼻科では、高熱が出ているなど悪化しているケースを除いて取らない医師が多いようです。まずは耳鼻科で相談されてはいかがでしょう。

耳鼻科では、イソジンなどのうがい薬でうがいを行うように勧められることが多いです。イソジンのようなうがい薬には、喉のばい菌を殺菌する効果がありますが、臭い玉(膿栓)を取るのは難しいかもしれません。

うがいを行うだけであれば、水によるうがいでも代用できます。

引用:うがいで膿栓(臭い玉)を効果的に取る5つのポイント

臭い玉(膿栓)の予防

息をはく女性

喉に細菌が感染しても、異常増殖しなければ、いずれ喉はきれいになります。それは、食事や飲み物、唾液が喉の細菌を洗い流すからです。そして、免疫作用によって喉が清潔になります。これが健康な人のからだ。

ところが、この除菌作用が働かない人がいます。除菌できなければ、慢性的に喉が不衛生状態になる。そして、膿汁(のうじゅう)ができるのです。

ところが、この除菌作用が働かない人がいます。除菌できなければ、慢性的に喉が不衛生状態になる。そして、膿汁(のうじゅう)ができるのです。

臭い玉(膿栓)ができやすい人の特徴は、口呼吸や唾液が少ないこと。そして、喉にばい菌が増えやすい環境にあることです。

ですから、臭い玉(膿栓)ができないように予防するためには、口呼吸を鼻呼吸になおすことも大事ですが、毎日、のどうがいを行い清潔を保つようにしなければいけません。常に喉がきれいな状態であれば、臭い玉(膿栓)や膿汁は予防できます。

引用:のどの膿を予防する方法!これで膿栓(のうせん)と膿汁(のうじゅう)はなくなる

膿栓ができやすい食べ物12選と代替策|今日から始める口臭ゼロ習慣

患者に膿栓の取り方のコツをアドバイスする医師

膿栓ができやすい食べ物を食べる若者のイラスト

こんにちは、口腔ケアアンバサダー(日本口腔ケア学会認定)の 上林登 です。

先に結論:膿栓(臭い玉)は食べ物だけで決まるものではありませんが、食生活の「残りやすさ」「乾きやすさ」「粘着しやすさ」を減らすと、できやすさが軽くなる人がいます。

まず見直したい食べ物12選(当てはまる人は要注意):

  • 揚げ物(唐揚げ、フライドポテト)
  • こってり料理(脂が多い炒め物、背脂系など)
  • ファストフード・インスタント食品
  • スナック菓子(ポテトチップス等)
  • 甘いお菓子(チョコ、アイス、ケーキ等)
  • 甘い飲料(清涼飲料、加糖ジュース等)
  • 菓子パン・白パン
  • ホワイトパスタ・うどんなど精製デンプン
  • おもち・団子など粘着デンプン
  • 牛乳(合わない人は粘着感が出やすい)
  • チーズ(同上。就寝前は特に注意)
  • 辛味が強い料理(カレー、キムチ等)

注意:「今すぐ取る」ことが目的の方は、この記事では手順を深掘りしません。安全な取り方とNG行為はピラーにまとめました。安全な膿栓の取り方・完全ガイドを先に確認してください。

頻発して困っている方は、まず全体像から整理すると早いです:膿栓が大量に出る/頻発の原因と再発防止

膿栓とは?食生活が関係しやすいのはなぜ?

膿栓(臭い玉)は、口蓋扁桃のくぼみに残った微細な食べかすやタンパク質に常在菌が付着し、固まったものです。NIHの解析では「食品残渣・細菌バイオフィルム・無機塩」の複合体とされています。白〜黄の小さな塊が口臭の一因になることもあります。

ただし、原因は食べ物だけではありません。体質、乾燥、口呼吸、慢性炎症などが重なると起こりやすくなります。この記事では食生活でできる範囲に絞って解説します。

食べ物が関係しやすい3つの仕組み

  • 残りやすい:粉もの、細かく崩れる食品、粘着性が高い食品は、のどや口の奥に残りやすい。
  • 乾きやすい:高糖・高脂・強い刺激が続くと、口腔内のバランスが乱れて乾燥しやすい。
  • 粘着感が増える人がいる:乳製品などで痰っぽさや粘着感を訴える人がいる(個人差が大きい)。

乳製品は「人によっては」増悪因子に

牛乳やチーズなどの乳製品由来タンパク質は、粘着感や痰の増加を訴える人がいます。Mayo Clinic Health Systemも食品残渣の滞留に触れており、特に就寝前の摂取は回避が無難です。気になる方は、いったん無糖の植物性ミルク(豆乳・アーモンドミルク)に置き換えて様子を見てください。

先に大事:自己処置NG(やらない方がいいこと)

膿栓が気になっても、無理に押し出す、つまようじ・綿棒で突く、強い水圧で狙うなどは避けてください。出血や腫れが出ると悪化します。安全な対処の基本は、安全な膿栓の取り方・完全ガイドにまとめています。

膿栓が「できやすい」と感じやすい食品カテゴリ

ここからは「悪者探し」ではなく、当てはまる人だけ調整するためのリストです。全部をやめる必要はありません。まずは就寝前頻発している時期だけ意識してみてください。

高脂質(油膜・乾燥感が増える人がいる)

揚げ物(フライドポテト・唐揚げ)

喉の油膜で乾燥感が増し、水分摂取が遅れると残渣が滞留しやすくなります。

こってり料理(脂が多い炒め物・背脂系など)

脂っこい食事が続くと、口の中の「流れ」が弱くなったように感じる人がいます。頻発する時期は量や頻度を調整してみてください。

ファーストフード・インスタント食品

高脂・高塩の組み合わせで、食後に口が乾きやすい人がいます。喉の違和感が出る日は控えめに。

高糖質(酸性化と乾燥で「残りやすい環境」になりやすい)

精製糖や甘味飲料は、口腔環境を乱しやすいとされています。NIDCRも口腔衛生の観点から摂取コントロールに触れています。

スナック菓子・ポテトチップス

破片が歯間・咽頭側に残りやすく、清掃しづらいのが難点です。

甘いお菓子(チョコ・アイス・ケーキ等)

糖分は細菌のエサになりやすく、だらだら食べは不利です。食べるなら「量」と「タイミング」を決めるのがおすすめです。

甘い飲料(清涼飲料・加糖ジュース等)

糖分と口の乾きが重なりやすいので、頻発時は特に注意。飲むなら水を一緒に、が基本です。

粘着性が高い精製デンプン(口の奥に残りやすい)

菓子パン・白パン

唾液と混ざると粘着しやすく、口腔内に残留しやすいタイプです。

ホワイトパスタ・うどんなど精製デンプン

のどや口の奥に「まとわりつく感じ」が出る人もいます。頻発する時期は量を調整してみてください。

おもち・団子など粘着デンプン

粘着性が高いので、食後は「流す習慣」とセットにすると安心です。

タンパク質・乳脂肪が多い食品(合う合わないが出やすい)

牛乳

個人差があります。粘着感が気になる人は量とタイミング(朝・昼中心)を調整し、無糖の植物性ミルクに置き換えて様子を見てください。

チーズ

濃厚な乳製品は、特に就寝前の摂取で粘着感が強く出る人がいます。気になる時期は控えめに。

強い辛味・刺激(乾燥や粘膜ストレスが出やすい人がいる)

カレー・キムチ等

一時的に唾液は出ても、刺激で乾燥感が増す人がいます。頻発する時期は「辛さ控えめ」にして様子を見るのが無難です。

リスクを下げる代替食材と「続く」工夫

膿栓をできにくくする代替メニューのイラスト

高脂の代替

オーブン焼き・蒸し(蒸し鶏/ノンフライ)

脂質を抑えつつ満足感をキープ。食後の「油膜っぽさ」を減らしやすいです。

高糖の代替

ナッツ・高カカオ(70%以上)を少量

噛む刺激で唾液が出やすい一方、食べ過ぎは逆効果。量は少なめに。

粘着デンプンの代替

全粒粉・ライ麦・全粒粉パスタ(食べるなら「流す習慣」とセット)

置き換えの一案です。完全に合う合わないは個人差があるので、のどの違和感が強い日は無理をしないでください。

乳製品の代替

無糖の植物性ミルク(豆乳・アーモンドミルク)

就寝前の乳製品は避け、置き換えや「水と一緒に」で粘着感が出にくいか様子を見てください。

刺激の代替

低刺激の和ハーブ・だし・薬味(少量)

しょうが・しそ・柚子などは「少量で香りを足す」方向が無難です。酸味ドリンクを使う場合、だらだら飲みは避け、飲んだ後は水で軽くすすぐと歯にやさしいです。

食べ方・時間帯・水分のコツ

食後30分以内の「流す習慣」

食後は残渣が残りやすい時間です。食後すぐの水と、30分以内のうがい/歯磨きで材料をリセットしましょう。

就寝2時間前ルール

睡眠中は唾液が減ります。就寝2時間前以降の飲食は控えるのがおすすめ。甘い飲料は避け、水か無糖茶に。

こまめな水分で「乾く前」に整える

喉が渇く前に少量をこまめに。厚労省の「健康のため水を飲もう」では成人の目安を約1.2L/日と案内しています(体格・発汗で調整)。

食事だけで止まらない人へ:予防の基本3点

膿栓予防の生活習慣チェック

1. 鼻呼吸を増やす

口呼吸は乾燥の大敵です。睡眠時は口閉じテープ等で鼻呼吸を促す工夫を。

2. ていねいな歯磨き+やさしい舌ケア

歯頸部・奥歯を重点に。舌はなでる程度の低刺激ケアでOKです(やり過ぎは逆効果)。

3. 「水で流す」習慣をセット化

食後の水、うがい、歯磨きで「材料」を残さない。これが一番再現性の高い土台です。

補足:しみやすい人はアルコール高含有のリンスを無理に使わず、低刺激タイプや「水流で流す」を中心に。部屋の乾燥が強い日は、湿度40〜60%を目安に整えると楽になる人がいます。

赤旗サインと受診の目安

「強い痛み・発熱・飲み込みづらさ・腫れが増している」「自己流で出血や悪化」などは自己処置をやめ、耳鼻咽喉科へ受診を。受診の判断が難しい場合は、取れない・巨大化時の受診フローを確認してください。

著者の一言アドバイス

特効薬はなくても、食べ方×時間帯×流す習慣の組み合わせは強い味方です。全部を我慢するより、「就寝前だけ控える」「食後に水を足す」など、小さく積み上げていきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1 膿栓ができる主な原因は?

A. 食べカスや細菌、白血球の死骸などが口蓋扁桃にたまり固まります。食事だけでなく、口呼吸・乾燥・慢性炎症など複合要因で起こります。頻発する場合は膿栓が大量に出る/頻発の原因と再発防止も参考にしてください。

Q2 牛乳やチーズは本当に悪化させる?

A. 人によっては粘着感や痰増加で不快が増すことがあります。就寝前は避け、量やタイミングを調整し、無糖の植物性ミルクで置き換えるのが無難です。

Q3 膿栓できやすい食べ物を控えればゼロになりますか?

A. 「ゼロ」を断言するのは難しく、AAO-HNSも体質・慢性炎症など複合要因に触れています。食事の調整は有効な補助になりやすいので、口腔ケアとセットで続けてみてください。

Q4 どうしても取れない時は?

A. 無理な自己除去は避けてください。強い痛み・発熱・出血・巨大化などの赤旗があれば耳鼻咽喉科へ。安全な対処の基本は安全な膿栓の取り方・完全ガイドにまとめています。

まとめ:食生活は「悪者探し」ではなく調整でOK

  • 膿栓は食べ物だけで決まらないが、残りやすい・乾きやすい・粘着しやすい食生活は影響しやすい。
  • 全部やめるより、就寝前だけ控えるなど小さく調整する。
  • 食後30分以内の「流す習慣」と就寝2時間前ルールが再現性の高い土台。
  • 頻発する場合はHubで全体像、取り方はピラーで一本化。

安全な取り方の手順は、安全な膿栓の取り方・完全ガイド をどうぞ。

参考記事

参考文献

うがいで膿栓を予防する

膿栓の取り方|ためしてガッテンの取り方は安全?押し出さない手順・赤旗サインと受診目安

臭い玉の取り方

こんにちは、口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。
監修:歯科衛生士 上林ミヤコ

「喉の奥から白い塊がポロッと出てきた」「ためしてガッテンで見た膿栓の取り方を、家でも真似していいの?」──そんな不安を抱えて、このページにたどり着かれたかもしれません。

先に結論:ためしてガッテンの「膿栓の取り方」はこう考えてください
  • 番組で紹介された方向性は、「押し出さず、洗浄とうがいでやさしく流す」点では安全寄りです。
  • ただし、高圧シャワー・熱すぎるお湯・指や綿棒など器具での圧出を自己流で真似するのはNG。粘膜を傷つけるおそれがあります。
  • ご自宅では、ぬるま湯うがい → 蒸気でふやかす → 必要時だけもう一度うがいという「押し出さない3ステップ」に絞るのが、現実的で安全なラインです。

自力で押し出す前に、膿栓が取れるタイミングを先に確認しておくと、安全に進めやすいです。

この記事では、この結論を土台に、膿栓の正体・やっていいこと/避けたいこと・安全な取り方の手順・赤旗サインと受診の目安・再発予防までを、順番にやさしく整理していきます。

なお、膿栓がほぼ毎週のように大量に出てくる・何度も繰り返す方は、この「取り方ガイド」とは別に、原因と再発予防をまとめた記事のほうが参考になります。
その場合は、先にこちらをチェックしてください:
膿栓が大量に出てきた!ためしてガッテン紹介の原因と対策(チェック3分)

知りたいところから読む(ショートカット)

「全部読みたい」という方は、この下の「クリックできる目次」から順番に読み進めていただいて大丈夫です。

膿栓とは?——“におい玉”の正体とできやすい条件

膿栓について説明する医師のイラスト

膿栓は扁桃のくぼみ(陰窩)にたまった老廃物が固まったもの。成分は食べかす・剥離した上皮・唾液成分・細菌・代謝物などで、乾燥や口呼吸が続くと固着しやすくなります。小さいものは自然に外れることもありますが、強引に押し出すと粘膜損傷や出血のリスクが上がります。

  • 体質差:くぼみが深い人ほど溜まりやすい(個人差)。
  • 季節差:冬季や花粉時期は乾燥・後鼻漏で増えやすい。
  • 連鎖:違和感→口呼吸→乾燥→固着…の悪循環に注意。

まず安全に:やっていいこととNG行為

やっていいこと 避けたいこと(NG)
40℃前後のぬるま湯うがい、低圧のやさしい洗浄、蒸気でふやかす 指・綿棒・ピンセットでの圧出/ジェットウォッシャーの高圧直撃
短時間×少回数(目安:10秒×1〜2セット 長時間の連続トライ、喉に強い力をかける行為
痛み・出血があれば即中止→経過観察 or 受診 痛み・出血があるのに続行すること

※「ためしてガッテン」で紹介された“洗浄・うがい”は粘膜を傷つけにくい方向ですが、高圧・高温はNG。安全側で運用しましょう。

安全な膿栓の取り方(約5分):押し出さない「やさしい促し方」

  1. 準備:手洗い/常温〜ぬるま湯(40℃前後)/清潔なコップと鏡。乾燥が強い日は先に少量の水分を。
  2. ぬるま湯うがい:上を向き「ア〜」と声を出し、喉奥に水を当てるイメージで10秒×1〜2回。強く吐き出さない。
  3. 蒸気でふやかす:洗面器の湯気をタオルで覆い、5分前後鼻呼吸。やけどに注意。
  4. 再トライ(必要時のみ):うがいをもう1セット。痛みや出血があれば中止
  5. 終了後ケア:口をすすぎ、水分補給。乾燥を避ける。

外しやすい時間帯と条件(ミニ理屈)

  • 入浴後・就寝後の起床時:湿度と温度でふやけて外れやすい。
  • 食後のうがい直後:唾液分泌↑で流動性が上がる。
  • 強い炎症時は不可:痛み/発熱がある日は自宅ケアより休息。

家庭ケアの比較表(メリット/注意点)

方法 期待できること 注意点
ぬるま湯/塩水うがい 付着物をふやかし流す 高濃度の塩は刺激。常温〜ぬるま湯で
低圧シャワー洗浄 広範囲を穏やかに洗える 高圧・高温はNG。短時間で
蒸気吸入 保湿で外れやすく やけど注意。長時間は不要

失敗しやすいポイントと代替策

  • 乾燥下でいきなり圧出 → まずふやかし→低圧の順序に。
  • ジェット直撃 → 粘膜損傷の危険。歯間清掃用途に限定。
  • 綿棒の深追い → 出血・炎症リスク。自己処置の線引きを。

赤旗サインと受診の目安:自己処置は中止して受診へ

  • 出血強い痛み、腫れが続く
  • ほぼ毎週のように大量・頻発
  • 発熱・強い倦怠感など全身症状
  • 片側だけの強い腫脹や違和感が悪化

医療機関では吸引除去・洗浄・投薬などが選択されます。最終手段として扁桃摘出が検討されることもあります。

再発を減らす4つの習慣

  1. 鼻呼吸と保湿:就寝時テープ等で口乾燥を防ぐ/室内湿度40〜60%
  2. こまめな水分:唾液の自浄作用を維持
  3. 舌苔・歯間ケア:磨き残しとVSCの源を減らす
  4. 食習慣の見直し:刺激物・アルコール過多を控える

セルフチェック(3問)——自宅ケアで続けて良い?

  1. 痛み/出血はない(ある→受診)
  2. 頻度は月数回以下(毎週レベル→受診)
  3. うがい/蒸気で改善傾向(悪化→受診)

受診の流れと費用の目安

  1. 問診・視診:症状の頻度/量/発熱の有無を確認
  2. 処置:吸引除去・洗浄・必要時に薬
  3. 再発対策:鼻炎治療・生活指導

費用は地域・保険条件で変動します。詳細は受診先に確認してください。

よくある質問

Q. 「ためしてガッテン」の取り方は真似してよい?

A. 方向性(押し出さずやさしく促す)は安全側ですが、高圧/高温/器具圧出はNG。痛み・出血・頻発があれば受診を。

Q. 綿棒やピンセットで押し出してもいい?

A. 推奨しません。粘膜損傷と感染のリスクが上がります。

Q. 取ってもすぐ再発します…

A. 乾燥・口呼吸・後鼻漏・食習慣など原因の同時ケアが必要です。

Q. 朝や入浴後に取れやすいのはなぜ?

A. 湿度と温度でふやけて外れやすいタイミングだからです。

Q. 片側だけ・黒い・見えない等のケースは?

A. 片側の強い腫れや出血などは赤旗。鑑別や状況別ガイドを参照し、必要時は受診しましょう。

参考・注記

  • NHK「ためしてガッテン」2014年10月22日放送回で「臭い玉(膿栓)」を扱った当時の告知・記録が残存。現在は公式詳細ページに掲載なし(本記事は番組紹介を推奨・提携の示唆とせず、注意喚起の文脈で引用)。
  • 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会、大学病院の解説ページ等を参照。
  • 医療上の判断は専門医へ。本記事は一般的な情報提供です。

参考文献・参考リンク


おわりに
膿栓に悩んでいる方が、この記事をきっかけに少しでも症状が改善できれば幸いです。自分でできる対策を地道に続けながら、気になる症状があれば早めに専門家へ。快適な毎日を取り戻しましょう。

うがいで膿栓を予防する