臭い玉(膿栓)

喉に白い臭い玉(膿栓)ができたことで困っている人が多いのではないでしょうか。でも、臭い玉(膿栓)は取っても何度でもできるし、人によってできる原因が異なります。ですので、自分の臭い玉(膿栓)ができる原因をよく知って対策することが重要です。
こちらでご紹介している記事をお読みいただければ、臭い玉(膿栓)の悩みを解決できると思います。

臭い玉(膿栓)とは

膿栓(臭い玉)を指の上にのせる

膿栓(臭い玉)は、扁桃(へんとう)の穴に粘液(免疫)と細菌の死がいが集まってできた米粒大の固まりです。 ですから、膿栓が出来ると、喉がイガイガしたり、喉から鼻に抜ける口臭を感じるようになります。

引用:口臭の元!臭い玉(膿栓)ができる4つの原因と取り方

臭い玉(膿栓)が出来る場所

臭い玉(膿栓)ができると、喉に白い玉が見えることがありますが、一般的には扁桃(へんとう)の陰窩(いんか)という穴の中にかくれているために見えないことの方が多いのです。詳しくは『膿栓が見えない?膿栓のできる場所はここ!直接取るのは危険』をご参考にしてください。

臭い玉(膿栓)ができた時の症状

えへん虫

臭い玉(膿栓)は見えていないのに、喉にイガイガなど違和感を感じたり喉から鼻にかけて下水臭がすることも。喉がイガイガしエヘン虫がよく出る場合は、『エヘン虫が暴れる原因とだまらす方法はコレ!』をご参考にしてください。

臭い玉(膿栓)が口臭原因!?

臭い臭いと鼻をつまむ女

ところが、ある日くしゃみや咳をした時に、臭い玉(膿栓)が口に飛び出してくることがあります。初めて異様な形の臭い玉(膿栓)を見たり、ひどいニオイを嗅ぐことで、口臭が気になるきっかけになる人が多いです。

臭い玉(膿栓)が臭くなるのは…

細菌の死がいの固まりである膿栓(のうせん)に細菌が繁殖し腐敗を起こすからです。だから…膿栓(のうせん)は臭い!

引用:口臭原因!膿栓(のうせん)についての基礎知識

本当は膿汁(のうじゅう)が口臭原因になっている

粘液のイメージ

膿汁(のうじゅう)というのは聞きなれない名前かもしれませんが、膿汁は膿栓の元となる粘液です。

膿汁ができると、喉に痰がへばりつくような感じになり違和感を感じることがあります。また、膿汁は唾液に混じり、舌の奥に舌苔(ぜったい)をつくる原因になる。この二つのことによって、強い口臭を発生する原因になります。

口臭の元である膿汁(のうじゅう)は、扁桃(へんとう)から分泌される粘液(免疫物質)に細菌の死がいなどが混じり膿化したものをいいます。

膿汁(のうじゅう)は、だから臭い!それに、固まると臭い玉(膿栓)になる悪質な液体なのです。

引用:膿汁(のうじゅう)が本当の口臭原因!膿汁は膿栓より臭い!

臭い玉(膿栓)や膿汁ができる原因

膿栓のできる仕組みの図

臭い玉(膿栓)や膿汁は、喉にばい菌が増えることで扁桃(へんとう)の陰窩という穴にできるのですが、次のようなことがあると、更にできやすくなります。

  1. 口呼吸で喉が乾燥する
  2. 唾液が少ないため、喉が洗浄できない
  3. 後鼻漏で喉に細菌が増える
  4. 蓄膿症
  5. 鼻炎
  6. 咽頭炎、喉頭炎
  7. 逆流性食道炎

引用:膿栓(臭い玉)は取ってもすぐできる!予防の仕方はコレ!

耳鼻科疾患があるときには、治療をうけて先ず病気を治すことが大事です。また、口呼吸などによって口腔乾燥を起こしているときには、それらを改善することも大切です。

臭い玉(膿栓)の取り方

膿栓を綿棒で取る

綿棒などを使用して、ご自分で臭い玉(膿栓)を取ろうとする人がいますが、喉を傷つけたりばい菌が感染するかもしれないので、おすすめできません。安全に臭い玉(膿栓)を取る方法は耳鼻科で除去してもらうのが良いと思います。しかし、耳鼻科では、高熱が出ているなど悪化しているケースを除いて取らない医師が多いようです。まずは耳鼻科で相談されてはいかがでしょう。

耳鼻科では、イソジンなどのうがい薬でうがいを行うように勧められることが多いです。イソジンのようなうがい薬には、喉のばい菌を殺菌する効果がありますが、臭い玉(膿栓)を取るのは難しいかもしれません。

うがいを行うだけであれば、水によるうがいでも代用できます。

引用:うがいで膿栓(臭い玉)を効果的に取る5つのポイント

臭い玉(膿栓)の予防

息をはく女性

喉に細菌が感染しても、異常増殖しなければ、いずれ喉はきれいになります。それは、食事や飲み物、唾液が喉の細菌を洗い流すからです。そして、免疫作用によって喉が清潔になります。これが健康な人のからだ。

ところが、この除菌作用が働かない人がいます。除菌できなければ、慢性的に喉が不衛生状態になる。そして、膿汁(のうじゅう)ができるのです。

ところが、この除菌作用が働かない人がいます。除菌できなければ、慢性的に喉が不衛生状態になる。そして、膿汁(のうじゅう)ができるのです。

臭い玉(膿栓)ができやすい人の特徴は、口呼吸や唾液が少ないこと。そして、喉にばい菌が増えやすい環境にあることです。

ですから、臭い玉(膿栓)ができないように予防するためには、口呼吸を鼻呼吸になおすことも大事ですが、毎日、のどうがいを行い清潔を保つようにしなければいけません。常に喉がきれいな状態であれば、臭い玉(膿栓)や膿汁は予防できます。

引用:のどの膿を予防する方法!これで膿栓(のうせん)と膿汁(のうじゅう)はなくなる

のどに白いできものの正体は?膿栓/扁桃炎の見分け方・受診目安・安全な対処

喉に白いできものができて不安な女性

結論:

「のどに白いできもの」は、膿栓(臭い玉)急性扁桃炎の白苔が代表例です。
高熱・強い痛み・片側の腫れ・飲み込みづらさがあるときは早めに耳鼻咽喉科へ。
痛みや熱が乏しい場合は、まずうがい・保湿・水分補給で様子見。ただし強引な自己除去はNGです。

こんにちは、口腔ケアアンバサダー(日本口腔ケア学会認定)の 上林登 です。
監修:歯科衛生士 上林ミヤコ

のどの奥に白いポツン…びっくりしますよね。痛みや熱がなくても、不安になる気持ち、よく分かります。

この記事では、膿栓か扁桃炎かの見分け方、受診の目安、やってよい自宅ケアと避けたい行為を、やさしく整理しました。

大丈夫。落ち着いて、一緒に最善の対処を選んでいきましょう。

のどに白いできもの…まず確認する3つのサイン

のどの奥に「白い点・白い塊(できもの)」を見つけたら、まずは次の3点をチェックしてください。

  • 発熱:37.5℃以上が続く?(高熱+強い痛みは扁桃炎を疑います)
  • 痛み:つばが飲めないほど強い?(片側だけが強く腫れるのも要注意)
  • 息苦しさや声の変化:呼吸困難・よだれ・くぐもった声は至急受診

発熱や強い痛みがなく、白い粒が時々「ポロッ」と出る程度なら、膿栓(臭い玉)の可能性が高めです。いっぽう、高熱・強い痛み・白い苔(白苔)が扁桃に広がる場合は、急性扁桃炎などの感染症が疑われます。

原因の見分け方(写真が苦手な方にもやさしく)

膿栓(臭い玉)

  • 見た目:扁桃のくぼみに白〜黄の小さな粒。時に自然に出る。
  • 症状:痛みは軽い/なし。口臭や違和感が主。
  • 対処:強引に取らない。うがい・保湿・水分で様子見。気になる場合は耳鼻科で洗浄/吸引。

急性扁桃炎(白苔)・溶連菌咽頭炎など

  • 見た目:扁桃が赤く腫れ、白い苔(白苔)や膿が付着。
  • 症状:高熱・強いのど痛・首のリンパ節腫れ・全身倦怠。
  • 対処:自己判断で放置せず、耳鼻咽喉科で検査(迅速検査等)と治療へ。

アフタ性口内炎・カンジダ

  • 見た目:白い膜や小潰瘍が口蓋・咽頭に点在。
  • 症状:ヒリヒリ痛むが高熱は少ない。
  • 対処:刺激を避け、痛みが強い/長引くなら受診。

自宅で「やってよいこと/やめておくこと」

やってはいけないこと:
・綿棒・指・ピンセットで押し出す/扁桃に強い水流を直当てする
・粘膜をこする・動画の真似で器具を使う
→ 粘膜損傷・炎症遷延のリスク。除去が必要なら耳鼻咽喉科へ。

やってよいこと(膿栓・軽症時のサポート)

  • ぬるま湯(食塩水でも可)のガラガラうがい:扁桃表面の汚れを流し、違和感を軽減。
  • こまめな水分補給・加湿:粘膜を乾かさないことが回復の近道。
  • 鼻呼吸:口呼吸が続くと乾燥→再発リスク増。意識して切り替えを。

やめておくこと(悪化リスク)

  • 綿棒・指・金属ピンセットで押し出す:粘膜損傷・出血・炎症遷延。
  • 強い水流を直に当てる:奥へ押し込む/傷つけるリスク。
  • 「あるある動画」の模倣:器具は医療用を安全視野下で使用すべき。

何科を受診?受診のめやす

のどの症状は耳鼻咽喉科が基本です。下記のいずれかがあれば早めに受診しましょう。

  • 38℃前後の発熱+強いのど痛、つばが飲めない、食事が摂れない
  • 片側だけの強い腫れ、開口しづらい、くぐもった声
  • 呼吸が苦しい・よだれが出る・悪化が続く・再発の反復

うつる可能性があるケースにも注意

溶連菌など細菌性の扁桃炎は、家族・学校・職場での接触後に発症することがあり、検査で確認し適切な治療を行います。自己判断で抗菌薬を飲み残すのはNGです。

受診の判断フローチャート

次の順でチェックし、該当する最も上の行動をとってください。

  1. 呼吸が苦しい/よだれが出る/開口しづらい/くぐもった声 → 速やかに医療機関へ(耳鼻咽喉科・救急)。
  2. 38℃前後の発熱+強いのど痛+白い苔(白苔)、または片側だけの強い腫れ・つばが飲めない → 当日〜翌日に耳鼻咽喉科を受診。
  3. 37.5〜38℃の発熱+のど痛が48時間前後続く/悪化 → 48時間以内の受診を目安に。
  4. 痛み軽微・発熱なし・白い粒が時々出るだけ → 1〜2週間、うがい・保湿・水分で経過観察。
    ただし長引く/反復する/違和感が増すなら耳鼻咽喉科で鑑別。
  5. 子ども・高齢者・妊娠中・基礎疾患がある → 迷ったら早めに相談。
発熱なし(~37.4℃) 発熱あり(37.5℃~)
痛みなし 膿栓の可能性高め。
刺激NG・うがい+保湿で経過観察。
違和感が持続/悪化なら耳鼻科相談
ウイルス性~細菌性の咽頭炎も考慮。
悪化/長引くなら耳鼻科受診
痛みあり 軽度炎症・口内炎・膿栓周囲の刺激など。
数日で改善しなければ耳鼻科で鑑別
急性扁桃炎(白苔)や溶連菌を要注意。
つばも飲めない/片側の強い腫れ早めに受診

※呼吸しづらい・よだれ・強い倦怠・「片側だけの強い腫れ」などはすぐ受診。

再発を減らす生活ケア(やさしく続けるコツ)

うがいの基本

  • ぬるま湯(食塩水なら水200mLに塩ひとつまみ)でガラガラうがい:朝晩+食後を目安に。
  • 勢いをつけすぎない:強い水流や激しいうがいは粘膜刺激となるため控えめに。
  • うがい後は口内の保湿を意識(こまめな水分摂取)。

乾燥を防ぐ

  • 室内加湿(目安40〜60%)と、こまめな水分補給。
  • 長時間の口呼吸を避ける:マスクやスカーフで外気の乾燥を緩和。
  • 就寝時ののど保湿:加湿器の活用、乾燥が強い日は温かい飲み物で就寝前にうるおす。

鼻呼吸への切り替え

  • 舌の位置を意識:上あご(口蓋)に舌先を軽くつけ、上下の歯は当てずに唇を閉じる。
  • 鼻炎・鼻づまりがある場合は耳鼻咽喉科での治療を検討(鼻呼吸化で再発予防に寄与)。
  • 就寝時の「口閉じテープ」は鼻づまり・皮膚トラブル・睡眠時無呼吸が疑われる方は使用を避ける

生活・環境の見直し

  • 喫煙・大量飲酒は粘膜を傷めやすいため控える。
  • 辛い・酸が強い・熱すぎる飲食は症状がある間は控えめに。
  • 十分な睡眠とストレスケア:免疫を整え、再発リスクを下げる土台づくり。
  • 口腔清掃:歯磨き+デンタルフロス/歯間ブラシ。舌ブラシは1日1回、やさしく1〜2往復。

よくある質問

Q. のどに白いできもの…何科を受診すればいい?

A. 基本は耳鼻咽喉科です。高熱・強い痛み・片側の腫れ・飲み込みづらさがあれば早めに受診を。

Q. 痛みも熱もない白い粒は様子見でも大丈夫?

A. 多くは膿栓で、まずはうがい・保湿・水分で様子見OK。ただし長引く/悪化は受診を。

Q. 自分で取ってもいい?

A. 強引な自己除去は粘膜損傷や悪化の原因。必要なら耳鼻咽喉科での洗浄・吸引が安全です。

Q. うつる可能性は?

A. 溶連菌など細菌性の扁桃炎は家族内・集団でうつることがあります。検査・治療が必要です。

Q. 再発を減らすには?

A. うがい+保湿+鼻呼吸の徹底、就寝時の加湿、口腔清掃の見直しが役立ちます。

まとめ(不安の解除と次の一歩)

  • 「白いできもの」は膿栓扁桃炎の白苔が代表。高熱・強痛・片側腫れ・嚥下困難は早めに耳鼻咽喉科へ。
  • 痛みや熱が乏しい軽症は、うがい+保湿+鼻呼吸で様子見を。無理な自己除去はNG
  • 原因ごとの詳しい対処は、関連ページでやさしく解説しています。気になる方は以下も参考に。

参考・出典

  • 扁桃咽頭炎:症状・診断・警戒サイン・受診の目安(MSD家庭版): MSD Manuals
  • 扁桃咽頭炎の臨床・検査・治療(MSDプロ版): MSD Manuals
  • 溶連菌咽頭炎:Centor/McIsaac、検査・抗菌薬適正使用(厚労省 手引き 第三版): 厚生労働省
  • うがい等の自宅ケア・白苔(国内耳鼻科による概説): 協愛医院
  • 膿栓は病気そのものではない/自己除去より耳鼻科推奨(国内医療・製薬サイト): わかもと製薬ホワイトエッセンス
  • うがいで膿栓が外れやすくなる可能性(患者向け解説): Cleveland ClinicNHSHWE Clinical Guidance

再発予防に役立つやさしいうがいケア(美息美人のご案内)

軽症時の違和感ケアや再発予防の日常ケアの一手として、口腔内をやさしく洗えるアルカリイオン水ベースのケアもおすすめです。編集部では、毎日の継続がしやすい点から「美息美人」を末尾に紹介しています(医薬品ではありません)。

美息美人の使い方(3ステップ)

  1. 水180ccに美息美人を1振り:コップに水を入れ、ボトルを直接ひと振り。これでアルカリイオン水が完成。
  2. うがい+歯・舌のやさしいブラッシング:5秒×3回程度、口に含み「ブクブク・ゴロゴロ」うがい。その後ブラッシング。舌の表面はやさしくなでるだけ。
  3. 仕上げはお水でうがい:最後に水でしっかり口内をすすぎ、汚れを洗い流す。
  • ※奥歯や舌の奥まで行き渡るように、ゆっくりと時間をかけてケアする。
  • ※のど奥が気になる方は、仕上げにうがいを追加するとより効果的。

※強い痛み・高熱・片側腫れなど「受診サイン」がある場合はセルフケアより医療機関の受診を優先してください。

うがいで膿栓を予防する

膿栓は“いつ”自然に取れる?朝・食後・入浴後の実例と安全うがいで促す方法

膿栓(臭い玉)が自然に取れる主なタイミングをイラストで説明。くしゃみ、咳、食事、うがい、運動、あくびのシーンが描かれている。

結論|膿栓は多くが自然に取れる。まずは“待つ+温塩水うがい”で安全に促す

こんにちは、口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の 上林登です。
監修:歯科衛生士 上林ミヤコ

結論:膿栓(臭い玉)は、からだの自然な動き(嚥下・うがい・咳/くしゃみ・発声など)で勝手に外れることが多いです。痛みや発熱がないなら、まずは温塩水うがい+こまめな水分補給で“無理なく促す”のが安全です。

膿栓が自然に取れるタイミング早見表

起床直後(朝)|夜間の唾液低下→朝一の嚥下で外れやすい

寝ている間は唾液が減って膿栓が乾き気味に。起床して水を飲んだりつばを飲み込むと、嚥下圧でポロッと外れることがあります。まずは一杯の水から。Cleveland Clinic

歯磨き・うがい直後|水流と口腔運動で陰窩の栓が緩む

洗面所でガラガラうがいをして膿栓が出る瞬間を描いたアニメ調イラスト。日本人女性がコップの水をガラガラとうがいし、小さな白い膿栓が口元から出てくる様子を清潔感のある色使いで表現。画像上部に「ガラガラうがいで膿栓が取れる」という日本語ラベル付き。

ブクブク・ガラガラの水流、舌や頬の動きが軽いマッサージとなり、膿栓の“引っかかり”が弱まります。強いうがいはむせやすいので、やさしく。HWE NHS臨床方針PDF

食後・飲水後|嚥下圧と水分で“押し流す”効果

食事中に膿栓が取れる様子を描いたアニメ調イラスト。日本人女性がパンを、男性がご飯を食べており、どちらも口元に小さな白い膿栓が出ている。うどんや副菜も並ぶ食卓。「食事中に膿栓が取れる」という日本語ラベル付き。

咀嚼と嚥下は、のど全体が連動するタイミング。食後の一杯の水(常温〜ぬるめ)も後押しになります。「飲み込んでも害はほぼなし」龍角散のどラボ(解説)

入浴・シャワー後|温度・湿度アップで柔らかくなる

湯気でのどが潤うと、膿栓の表面がふやけて外れやすくなります。入浴後のうがいは“セット”に。

咳・くしゃみ・大あくび・発声時|振動で微小移動→脱落

膿栓が自然に取れるタイミングを示した図解。左から「くしゃみをしている日本人女性」「咳をしている日本人男性」「あくびをしている日本人女性」の3コマ。いずれも口元に小さな白い膿栓が出ている様子をアニメ調で描写。

声帯や周囲組織の振動で、膿栓が少しずつ動き、自然に脱落することがあります。わざと強く咳き込む必要はありません。

「待つ/取る」の判断基準(安全ファースト)

“待つ”でOKなケース|痛みなし・小さめ・頻度が少ない

  • 痛みや発熱がない、サイズが小さい、たまにしか出ない。
  • のどが乾く・口呼吸気味などの生活要因が思い当たる。

この場合は、温塩水うがいと水分補給を続けながら様子見で十分です。

自分で取らない方がよいサイン|出血・強い痛み・奥深い違和感

  • 綿棒や指で触れると出血する、強い痛みが出る。
  • のどの奥深くに引っかかる感じ、飲み込みづらさが増す。
  • 何度も失敗して粘膜を傷めてしまう。

これらは自己処置を控える合図。無理をしないでください。

受診の目安|痛み・発熱・嚥下障害・強い口臭の長期化

  • 痛みや発熱が続く、膿の味が強い、のどが腫れて飲み込みづらい。
  • 強い口臭が長く続く、何度も大きな膿栓ができる。
  • 子どもや高齢者でうがいが難しいとき。

耳鼻咽喉科で原因(扁桃炎、後鼻漏、アレルギーなど)を確認すると安心です。

自宅でできる「安全な取り方」最短版(低侵襲だけ)

温塩水うがいのやり方(レシピ・頻度・子どもの注意)

  • レシピ:ぬるま湯200mL+食塩小さじ1/2〜1(約2.5〜5g)
  • 方法:軽く上を向き、のどの奥でやさしく15〜30秒×2〜3回。朝晩+入浴後がおすすめ。
  • 注意:子どもは誤嚥リスクがあるため無理にさせない。ミネラルウォーターより水道水(塩を溶かしやすい温度)が扱いやすい。

低圧イリゲーターの使い方|“弱い水流”とやってはいけないこと

  • 弱モードで短時間。扁桃に直射せず、頬側から口腔内を軽く洗い流すイメージ。
  • 痛み・出血・むせが出たら中止。高圧ジェットは粘膜損傷の原因になるため避ける。
  • 衛生管理(ノズル洗浄・乾燥)を徹底。

綿棒・指での掻き出しを勧めない理由(粘膜損傷・感染リスク)

見えると触りたくなりますが、粘膜はとても繊細。表面に傷がつくと腫れ・出血・細菌感染につながります。どうしても試す場合も1回2〜3ストローク以内・痛みが出たら即中止を厳守してください。

詳しいテクニックは別記事へ:取り方コツ10選(内部リンク)

具体的なコツや失敗しやすいポイントは、まとめ記事に整理しています → 知恵袋まとめ:膿栓の取り方コツ10選

毎日できる予防法|再発を減らす生活&口腔ケア

やさしい舌・歯・喉ケアの基本(“擦りすぎない”設計)

  • 歯磨き:就寝前は特に徹底。デンタルフロスや歯間ブラシで残渣を残さない。
  • 舌ケア:柔らかい舌ブラシでなでるだけ1〜2往復。力を入れない。
  • うがい:朝・入浴後・就寝前の“3回”を習慣化。

水分補給と鼻呼吸の習慣化(口呼吸対策)

  • 日中は1時間に一口でも水を。就寝前にも少量の水でのどを潤す。
  • マスク時は口呼吸になりやすいので、鼻呼吸を意識。

後鼻漏・アレルギーのセルフマネジメント

  • 鼻うがいは生理食塩水濃度でやさしく(市販キット推奨)。
  • 季節性アレルギーがある方は就寝前の環境整備(寝具のダスト対策、湿度管理)。

食生活のコツ|乳製品・粘着食と付き合う方法

  • 乳製品・高脂質食品は粘度を上げやすい人も。夜は量を控えめに。
  • 食後の“仕上げの一杯の水”をルーティン化。

ケース別Q&A(読者の不安に即答)

Q. 何日で自然に取れますか?

A. 個人差はありますが、多くは数日以内に自然に外れます。朝・うがい・入浴後など“外れやすい時間帯”を活用しましょう。痛みや発熱が続く場合は受診を。

Q. 飲み込んでも大丈夫?

A. 基本的に胃酸で分解され、健康被害はほとんどありません。違和感が続く、吐き気を伴う場合は相談を。

Q. 子どもの膿栓はどう対処する?

A. 無理なうがい・自己除去は避けてください。発熱や喉の痛みがあるとき、繰り返すときは小児科・耳鼻科へ。

Q. 何度も繰り返す時のコツは?

A. 口呼吸対策(鼻呼吸化)・入浴後の温塩水うがい・就寝前の仕上げケアを“3点セット”で。後鼻漏やアレルギー体質がある場合は医療機関で根本原因の確認を。

膿栓を歯医者に相談するのは恥ずかしい?原因・対策・受診のポイントを徹底解説

著者の一言アドバイス

一般解答だけでは解決しない理由:膿栓は“体質・生活・季節”の影響を強く受けます。だから「一番効いた方法」は人によって違います。

おすすめの線引き:①やさしいケアで1〜2週間様子見 → ②繰り返す/悪化するなら受診 → ③根本原因(後鼻漏・アレルギー・口呼吸)に合わせて生活を微調整。焦らず一歩ずつで十分です。

まとめ|焦らず、低侵襲で、明確な受診ラインを

膿栓は多くが自然に外れます。朝や入浴後などの“外れやすい瞬間”を味方に、温塩水うがいと水分補給を習慣にしましょう。自己処置は最小限にとどめ、痛み・発熱・嚥下の問題・強い口臭が続くときは耳鼻科へ。あなたのペースでケアすれば大丈夫。無理なく、やさしく続けていきましょう。


編集後記:うがいを補助するアイテムを使う場合は、のどに刺激が強すぎないものを選びましょう。参考までに、当サイト開発の「口臭予防歯磨き粉 美息美人」は以下の3ステップでの使用を推奨しています(興味のある方だけどうぞ)。

  1. 水180ccに美息美人を1振り:コップに水を入れ、ボトルを直接ひと振り。
  2. うがい+歯・舌のやさしいブラッシング:5秒×3回程度の「ブクブク・ゴロゴロ」後、やさしくブラッシング。
  3. 仕上げは水でうがい:口内をすすぎ、汚れを洗い流す。

参考文献・参考資料

うがいで膿栓を予防する