
ダイエットで口臭がする原因と対策
ダイエット臭というのをご存じですか?
間違ったダイエットをしていると、身体から変な臭いがするといわれています。そして、ダイエット臭は体臭だけではなく、口臭も起きることがあります。
ところが、ダイエットしている本人には、自身の体臭も口臭もわからないので、周囲の人たちから言われてはじめて気づくことが多い。
そのようなことのないように、今回の記事では、「ダイエットで発生する体臭と口臭」についてお伝えします。ぜひ、ご参考にしてください。
ダイエット臭とは
ダイエットしているからといって、体臭や口臭が出るわけではありません。
食事制限に頼るような間違ったダイエットをしているときにだけ、体から異臭がしたり、口臭がすることがあります。
このダイエット臭の名付け親である五味先生の記事をご紹介します。
「ダイエット臭」という聞きなれない言葉は、実は私がつけた名前なのですが、実際に急激な食事制限が体臭や口臭を強くすることは事実です。朝食や昼食を抜いた時の空腹時に口や体からプーンと甘酸っぱいニオイが漂っているのを感じた経験なら誰でもあるでしょう。
このような不規則な食生活から、一時的に強くなるニオイもダイエット臭と言ってよいでしょう。
私の推測では、実際にダイエットをしている人の半数以上は、一時的にせよ「ダイエット臭」が生じている可能性があります。
ただ多くの人は、ダイエットで減量することに夢中のあまり、自分の体からニオイが出ていることに気がついていないか、自分のニオイに慣れてしまい意識していないというのが現状なのです。
あなたのケースも多分彼に指摘されるまで自分自身では分からなかったようですね。ダイエット臭というのは、ダイエットの経過の中で徐々に変化していくため自分自身で感じにくい点が特徴でもあるのです。
それでは、なぜこのようなニオイが生ずるのでしょうか。
結論を言えば、ダイエット臭を発散させる一番の原因は、間違ったダイエットをしているせいです。そもそもダイエットは食事の摂取カロリーを減らすとともに、運動で代謝をアップしておかないと成功しないものです。
食事だけを極端に制限してやせたとしても、それは体の筋肉や水分が落ちて体重が減っただけのことも多いのです。それにいずれ「どうしてもこれ以上やせられない」という壁に当たります。この停滞の原因は、摂取カロリーの減少によるエネルギー不足に体が対応して基礎代謝を低下させるためです。一種の自衛作用なのです。
さらに運動していないために筋肉での熱産生が低下して、代謝の速度が遅くなることも基礎代謝の低下に拍車をかけ、脂肪の燃焼効率が抑えられるのです。このような「基礎代謝の低下=やせにくい体質」になってしまったことがダイエット臭の原因となるのです。
ダイエット臭は、このような飢餓状態で基礎代謝が落ち、体がなんとかエネルギーを生み出そうと不完全燃焼をしている過程で生じる「副産物」とも言えるでしょう。
食事制限が引き起こす口臭
運動もしないで簡単にダイエットをしようと考えると、食事制限をすることに。ところが、この食事制限は、健康にもよくないだけではなく、口臭を引き起こすことになります。
口腔内から口臭が発生する根本的な原因としてあるのは、唾液の分泌が少ないこと。
その唾液は、食事をしているときに最も多く分泌されます。
食事のときには顎と舌を動かすので、脳を刺激し唾液を分泌します。人の体はそのようにできています。
反対に、睡眠中や空腹時には、唾液が出ないようにできています。
空腹時には、唾液が出ない!
唾液が出ないと、口臭が発生する!という悪循環が起きます。これが、ダイエットで食事制限をしていると起きるリスクなので注意が必要です。
食事制限をしていたら、脳が一日中、空腹だと思ってしまうため、唾液が出なくなるようです。気をつけないと、自分で気が付かないうちに口臭を発生しているかもしれません。
ダイエット口臭の対策
食事制限を伴うダイエットで口臭がしているかもしれないと気になる場合には、食事制限をやめて、朝昼晩の3回、きちんと食事を摂ることが大事です。
これだけで、口臭がなおるかも。(他に口臭の原因がなければですが。)
ダイエットで体臭が気になる場合の対策
ダイエット臭の対策方法は、食事制限ではなく正しいダイエットを行うことです。正しいダイエットとは、運動して汗をかくこと。五味先生はこのように言われています。
まず大切なことは、体の代謝をアップさせることです。ダイエット臭を出さずにダイエットを成功させるためには、常に体の代謝を高く維持しておかねばなりません。
そのために最も効果的なものが「有酸素運動」です。20分以上の持続的運動が理想ですが、最近は「こまめに動く」だけでも効果があることが分かってきました。体をいつもきびきびと動かしているだけも代謝は高まるのです。
また、筋肉の力を落とさないことも大切です。肝臓で産生されたケトン体は、肝臓では燃焼できないのです。唯一燃焼できるのが筋肉と脳なのです。できてしまったケトン体を消去するためには、筋肉の燃焼力も必要なのです。
その効果的な方法が、手足の「グーパー運動」です。
お風呂の中で手を結んで開いてを50回くらします。ついでに足の指の開閉も50回くらいします。
これだけでも、かなりの筋力アップとなり燃焼力が高まります。さらに、私が提唱している方法で、「汗腺トレーニング」(方法は別の項で説明してあります)も非常に有効です。
実は、基礎代謝の低下の原因のひとつはダイエットだけでなく、汗腺機能の低下にもあるのです。最近はエアコン漬けのため汗腺が退化している人が多く、代謝で生じた熱をうまく放出できません。体は代謝熱が放出されないと、うつ熱の状態も招きますので、自衛的に自分の体の代謝を抑えて熱を出さないように対応するのです。
日ごろエアコン漬けで汗腺機能が低下した人がダイエットをするとダイエット臭が出やすいのはこのためです。
汗腺トレーニングは、汗腺機能を高めるだけでなく、代謝を改善しますので、ダイエット臭だけでなく「冷え」や「夏ばて」の予防にも効果があります。
そして、
ダイエット臭を防ぐ食材としておすすめは…
酢や梅干、かんきつ類のほか、昆布、ワカメなどのアルカリ食品。
また、ショウガやクズは汗を出す効果もあるので、良いみたいです。
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