口臭原因

のどに白いできものの正体は?膿栓/扁桃炎の見分け方・受診目安・安全な対処

喉に白いできものができて不安な女性

結論:

「のどに白いできもの」は、膿栓(臭い玉)急性扁桃炎の白苔が代表例です。
高熱・強い痛み・片側の腫れ・飲み込みづらさがあるときは早めに耳鼻咽喉科へ。
痛みや熱が乏しい場合は、まずうがい・保湿・水分補給で様子見。ただし強引な自己除去はNGです。

こんにちは、口腔ケアアンバサダー(日本口腔ケア学会認定)の 上林登 です。
監修:歯科衛生士 上林ミヤコ

のどの奥に白いポツン…びっくりしますよね。痛みや熱がなくても、不安になる気持ち、よく分かります。

この記事では、膿栓か扁桃炎かの見分け方、受診の目安、やってよい自宅ケアと避けたい行為を、やさしく整理しました。

大丈夫。落ち着いて、一緒に最善の対処を選んでいきましょう。

のどに白いできもの…まず確認する3つのサイン

のどの奥に「白い点・白い塊(できもの)」を見つけたら、まずは次の3点をチェックしてください。

  • 発熱:37.5℃以上が続く?(高熱+強い痛みは扁桃炎を疑います)
  • 痛み:つばが飲めないほど強い?(片側だけが強く腫れるのも要注意)
  • 息苦しさや声の変化:呼吸困難・よだれ・くぐもった声は至急受診

発熱や強い痛みがなく、白い粒が時々「ポロッ」と出る程度なら、膿栓(臭い玉)の可能性が高めです。いっぽう、高熱・強い痛み・白い苔(白苔)が扁桃に広がる場合は、急性扁桃炎などの感染症が疑われます。

原因の見分け方(写真が苦手な方にもやさしく)

膿栓(臭い玉)

  • 見た目:扁桃のくぼみに白〜黄の小さな粒。時に自然に出る。
  • 症状:痛みは軽い/なし。口臭や違和感が主。
  • 対処:強引に取らない。うがい・保湿・水分で様子見。気になる場合は耳鼻科で洗浄/吸引。

急性扁桃炎(白苔)・溶連菌咽頭炎など

  • 見た目:扁桃が赤く腫れ、白い苔(白苔)や膿が付着。
  • 症状:高熱・強いのど痛・首のリンパ節腫れ・全身倦怠。
  • 対処:自己判断で放置せず、耳鼻咽喉科で検査(迅速検査等)と治療へ。

アフタ性口内炎・カンジダ

  • 見た目:白い膜や小潰瘍が口蓋・咽頭に点在。
  • 症状:ヒリヒリ痛むが高熱は少ない。
  • 対処:刺激を避け、痛みが強い/長引くなら受診。

自宅で「やってよいこと/やめておくこと」

やってはいけないこと:
・綿棒・指・ピンセットで押し出す/扁桃に強い水流を直当てする
・粘膜をこする・動画の真似で器具を使う
→ 粘膜損傷・炎症遷延のリスク。除去が必要なら耳鼻咽喉科へ。

やってよいこと(膿栓・軽症時のサポート)

  • ぬるま湯(食塩水でも可)のガラガラうがい:扁桃表面の汚れを流し、違和感を軽減。
  • こまめな水分補給・加湿:粘膜を乾かさないことが回復の近道。
  • 鼻呼吸:口呼吸が続くと乾燥→再発リスク増。意識して切り替えを。

やめておくこと(悪化リスク)

  • 綿棒・指・金属ピンセットで押し出す:粘膜損傷・出血・炎症遷延。
  • 強い水流を直に当てる:奥へ押し込む/傷つけるリスク。
  • 「あるある動画」の模倣:器具は医療用を安全視野下で使用すべき。

何科を受診?受診のめやす

のどの症状は耳鼻咽喉科が基本です。下記のいずれかがあれば早めに受診しましょう。

  • 38℃前後の発熱+強いのど痛、つばが飲めない、食事が摂れない
  • 片側だけの強い腫れ、開口しづらい、くぐもった声
  • 呼吸が苦しい・よだれが出る・悪化が続く・再発の反復

うつる可能性があるケースにも注意

溶連菌など細菌性の扁桃炎は、家族・学校・職場での接触後に発症することがあり、検査で確認し適切な治療を行います。自己判断で抗菌薬を飲み残すのはNGです。

受診の判断フローチャート

次の順でチェックし、該当する最も上の行動をとってください。

  1. 呼吸が苦しい/よだれが出る/開口しづらい/くぐもった声 → 速やかに医療機関へ(耳鼻咽喉科・救急)。
  2. 38℃前後の発熱+強いのど痛+白い苔(白苔)、または片側だけの強い腫れ・つばが飲めない → 当日〜翌日に耳鼻咽喉科を受診。
  3. 37.5〜38℃の発熱+のど痛が48時間前後続く/悪化 → 48時間以内の受診を目安に。
  4. 痛み軽微・発熱なし・白い粒が時々出るだけ → 1〜2週間、うがい・保湿・水分で経過観察。
    ただし長引く/反復する/違和感が増すなら耳鼻咽喉科で鑑別。
  5. 子ども・高齢者・妊娠中・基礎疾患がある → 迷ったら早めに相談。
発熱なし(~37.4℃) 発熱あり(37.5℃~)
痛みなし 膿栓の可能性高め。
刺激NG・うがい+保湿で経過観察。
違和感が持続/悪化なら耳鼻科相談
ウイルス性~細菌性の咽頭炎も考慮。
悪化/長引くなら耳鼻科受診
痛みあり 軽度炎症・口内炎・膿栓周囲の刺激など。
数日で改善しなければ耳鼻科で鑑別
急性扁桃炎(白苔)や溶連菌を要注意。
つばも飲めない/片側の強い腫れ早めに受診

※呼吸しづらい・よだれ・強い倦怠・「片側だけの強い腫れ」などはすぐ受診。

再発を減らす生活ケア(やさしく続けるコツ)

うがいの基本

  • ぬるま湯(食塩水なら水200mLに塩ひとつまみ)でガラガラうがい:朝晩+食後を目安に。
  • 勢いをつけすぎない:強い水流や激しいうがいは粘膜刺激となるため控えめに。
  • うがい後は口内の保湿を意識(こまめな水分摂取)。

乾燥を防ぐ

  • 室内加湿(目安40〜60%)と、こまめな水分補給。
  • 長時間の口呼吸を避ける:マスクやスカーフで外気の乾燥を緩和。
  • 就寝時ののど保湿:加湿器の活用、乾燥が強い日は温かい飲み物で就寝前にうるおす。

鼻呼吸への切り替え

  • 舌の位置を意識:上あご(口蓋)に舌先を軽くつけ、上下の歯は当てずに唇を閉じる。
  • 鼻炎・鼻づまりがある場合は耳鼻咽喉科での治療を検討(鼻呼吸化で再発予防に寄与)。
  • 就寝時の「口閉じテープ」は鼻づまり・皮膚トラブル・睡眠時無呼吸が疑われる方は使用を避ける

生活・環境の見直し

  • 喫煙・大量飲酒は粘膜を傷めやすいため控える。
  • 辛い・酸が強い・熱すぎる飲食は症状がある間は控えめに。
  • 十分な睡眠とストレスケア:免疫を整え、再発リスクを下げる土台づくり。
  • 口腔清掃:歯磨き+デンタルフロス/歯間ブラシ。舌ブラシは1日1回、やさしく1〜2往復。

よくある質問

Q. のどに白いできもの…何科を受診すればいい?

A. 基本は耳鼻咽喉科です。高熱・強い痛み・片側の腫れ・飲み込みづらさがあれば早めに受診を。

Q. 痛みも熱もない白い粒は様子見でも大丈夫?

A. 多くは膿栓で、まずはうがい・保湿・水分で様子見OK。ただし長引く/悪化は受診を。

Q. 自分で取ってもいい?

A. 強引な自己除去は粘膜損傷や悪化の原因。必要なら耳鼻咽喉科での洗浄・吸引が安全です。

Q. うつる可能性は?

A. 溶連菌など細菌性の扁桃炎は家族内・集団でうつることがあります。検査・治療が必要です。

Q. 再発を減らすには?

A. うがい+保湿+鼻呼吸の徹底、就寝時の加湿、口腔清掃の見直しが役立ちます。

まとめ(不安の解除と次の一歩)

  • 「白いできもの」は膿栓扁桃炎の白苔が代表。高熱・強痛・片側腫れ・嚥下困難は早めに耳鼻咽喉科へ。
  • 痛みや熱が乏しい軽症は、うがい+保湿+鼻呼吸で様子見を。無理な自己除去はNG
  • 原因ごとの詳しい対処は、関連ページでやさしく解説しています。気になる方は以下も参考に。

参考・出典

  • 扁桃咽頭炎:症状・診断・警戒サイン・受診の目安(MSD家庭版): MSD Manuals
  • 扁桃咽頭炎の臨床・検査・治療(MSDプロ版): MSD Manuals
  • 溶連菌咽頭炎:Centor/McIsaac、検査・抗菌薬適正使用(厚労省 手引き 第三版): 厚生労働省
  • うがい等の自宅ケア・白苔(国内耳鼻科による概説): 協愛医院
  • 膿栓は病気そのものではない/自己除去より耳鼻科推奨(国内医療・製薬サイト): わかもと製薬ホワイトエッセンス
  • うがいで膿栓が外れやすくなる可能性(患者向け解説): Cleveland ClinicNHSHWE Clinical Guidance

再発予防に役立つやさしいうがいケア(美息美人のご案内)

軽症時の違和感ケアや再発予防の日常ケアの一手として、口腔内をやさしく洗えるアルカリイオン水ベースのケアもおすすめです。編集部では、毎日の継続がしやすい点から「美息美人」を末尾に紹介しています(医薬品ではありません)。

美息美人の使い方(3ステップ)

  1. 水180ccに美息美人を1振り:コップに水を入れ、ボトルを直接ひと振り。これでアルカリイオン水が完成。
  2. うがい+歯・舌のやさしいブラッシング:5秒×3回程度、口に含み「ブクブク・ゴロゴロ」うがい。その後ブラッシング。舌の表面はやさしくなでるだけ。
  3. 仕上げはお水でうがい:最後に水でしっかり口内をすすぎ、汚れを洗い流す。
  • ※奥歯や舌の奥まで行き渡るように、ゆっくりと時間をかけてケアする。
  • ※のど奥が気になる方は、仕上げにうがいを追加するとより効果的。

※強い痛み・高熱・片側腫れなど「受診サイン」がある場合はセルフケアより医療機関の受診を優先してください。

うがいで膿栓を予防する

口臭外来 治った 知恵袋|61%成功の内訳と大学病院診断で分かる改善のコツ

口臭外来で口臭治療を受ける男性患者

口臭外来で本当に治る人・治らない人の違いとは?原因別の対処法を知ろう

こんにちは、口腔ケアアンバサダー(社団法人 日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

「口臭外来に行けば必ず口臭が治るのか?」そんな疑問を抱える方は少なくありません。実際、口臭外来で劇的に改善したという人もいれば、通院しても効果が実感できずに悩む人もいます。この違いはどこから生まれるのでしょうか?

この記事では、知恵袋でも話題になる「口臭外来の効果」について深掘りし、治る人と治らない人の違い、原因、そして具体的な対策を詳しく解説します。

・関連・参考:

口臭外来とは?専門的な治療の概要と期待できる効果

口臭治療について説明する歯医者さんのイラスト

口臭外来の役割

口臭外来は、口臭の原因を特定し、それに応じた治療を行う専門の医療機関です。歯科医院や大学病院内に設置されており、以下のような診療を行っています:

  • 口臭測定:専用の測定器で口臭の強度や成分を測定。
  • 原因の診断:歯周病、舌苔、唾液分泌量、内科疾患などを分析。
  • 個別の治療:歯周病治療、舌クリーニング、生活習慣改善指導など。

口臭が気になるあなたへ:原因を解明し、即効対策を紹介!

どのような効果が期待できるか

  • 口腔内原因への治療効果:9割以上の口臭が歯周病や舌苔、唾液不足といった口腔内の問題に起因しており、これらのケースでは高い治療効果が期待できます。
  • 全身疾患には限界あり:ただし、胃腸疾患や心理的要因による口臭の場合、口臭外来だけでは改善が難しい場合があります。

こちらの簡単な質問に答えると口臭リスクの診断ができます。

口臭外来の治療効果と日本の現状—国内外のデータから検証

海外の成功事例

口臭外来の治療効果は高く、多くの専門機関で成功率が報告されています。

  • スイス・バーゼル大学の研究では、465人の患者のうち92.6%が主観的に改善を実感し、94.5%が客観的に改善したと評価されています。
  • アメリカ・Center for Breath Treatmentでは、19,000人以上の治療実績があり、99%の成功率を謳っています。
  • イギリス・Breath Instituteでは、97%の患者が口臭改善を実感しています。

いずれの機関も、専門的な診断と治療が高い効果を発揮することを示しています。

日本における現状

日本国内の口臭外来も増えていますが、統一された改善率のデータは公表されていません。ただし、海外の成功例と同様に、専門外来では60〜90%の改善が期待できると推測されます。

日本では、自己流の口臭ケアに頼る人が多く、根本原因(歯周病や舌苔、唾液不足など)を解決できていないケースが目立ちます。専門医による治療を受けた患者の中には、生活の質が向上したと実感する人も多く、専門外来の治療効果は非常に高いと考えられます。

また、一部の口臭外来では、治療後のフォローアップや生活習慣の改善指導を行い、長期的な口臭改善が実現している事例も報告されています。今後、国内でも統計データが増えることで、さらに信頼性の高い改善率が明らかになるでしょう。

知恵袋の声を分析:「口臭外来で治った」「治らない」理由とは?

本記事の「61%」はこうして算出しました(方法と限界)

対象期間:2024年1月1日〜2025年8月1日(集計日:2025年8月13日)

データ源:Yahoo!知恵袋の公開Q&A(「口臭外来」関連)。例: 受診後に改善が見られた例受診しても改善を実感できない例

抽出条件:検索語「口臭外来」+(「治った」「改善」「完治」等のポジ表現/「治らない」「効果なし」等のネガ表現)を含む投稿を収集。

除外基準:同一ユーザー重複、質問内容と無関係な宣伝・自己集客、明らかなスパム、医療外の商材誘導のみの投稿は除外。

判定基準:投稿本文・ベストアンサー・質問者の追記を読み、
・「治った/改善」=医療機関受診や指導により口臭の自覚的改善が継続的に報告されているもの
・「治らない/未改善」=受診や対策後も改善実感が乏しい/別科受診が示唆されるもの

算出方法:「治った/改善」投稿数 ÷ (「治った/改善」+「治らない/未改善」投稿数)= 61%

バイアスと限界:匿名掲示板の自己申告であり、診断名・検査法・経過期間が揃っていない点、選択バイアス(悩みの強い人が投稿しやすい)を含みます。よって「参考値」であり、学術データや専門外来の診療フローで補強します。

補強する一次情報:
・スイス・バーゼル大学の後ろ向き研究(n=465, 2003–2010):主観的92.6%/客観的94.5%の改善を報告。 PDFPubMed
・東京医科歯科大学「息さわやか外来」:官能検査・ガスクロ・口腔診査等を組み合わせた診断と治療方針。 公式サイト診療科ページ

まとめ:61%は知恵袋の体験談ベースの独自集計です。数値は希望的観測でも悲観でもなく、「体験談の傾向」を可視化したもの。記事本文では、上記の学術データと大学病院の診療フローを併記し、読者が誤解しないように配慮しています。

Yahoo!知恵袋などの投稿をもとに、治る人と治らない人の特徴を以下のように整理しました。

治った人の特徴

  1. 原因が明確で、治療が適切だった
    • 歯周病治療や舌苔ケアを専門医の指導のもとで実施。

  2. セルフケアの継続
    • 毎日の歯磨きや食生活の見直しを行い、口腔内環境を維持。

  3. 定期的なメンテナンス
    • 治療後も定期的に通院し、再発を防止。

治らなかった人の特徴

  1. 心理的要因(自臭症)
  2. 全身疾患が原因
    • 胃腸障害、副鼻腔炎など、口腔外の要因が原因の場合。

  3. 誤ったケア
    • 過剰な舌磨きや、民間療法の誤用によって状態が悪化。

こちらの簡単な質問に答えると口臭症の診断ができます。

成功と失敗の具体例:リアルなケーススタディ

口臭治療を受けて治った女性の安心した表情のイラスト

成功例1:歯周病が原因の口臭を克服

  • 30代女性
  • 原因:歯周病により歯周ポケットに細菌が繁殖。
  • 治療内容:歯周病治療、舌苔除去、歯磨き指導。
  • 結果:2週間の通院で口臭が改善。生活習慣の見直しで再発も防止。

成功例2:唾液不足を改善して成功

  • 40代男性
  • 原因:唾液分泌の低下と不規則な食生活。
  • 治療内容:生活習慣改善、唾液分泌を促進するガムの使用。
  • 結果:1か月後に口腔内環境が安定し、口臭が消失。

失敗例1:自臭症で効果を実感できず

  • 20代女性
  • 原因:過去のトラウマによる自臭症。
  • 治療内容:歯科で口臭の治療を試みたが効果なし。
  • 解決策:心療内科でカウンセリングを受け、ストレス軽減で症状が改善。

失敗例2:胃腸疾患が原因で未解決

  • 50代男性
  • 原因:胃腸からのガスが原因で口臭発生。
  • 治療内容:歯科治療のみでは効果なし。
  • 解決策:内科で胃薬を処方され、口臭が改善。

他科受診が必要な場合の見極めポイント

1. 耳鼻科受診が必要なケース

  • 症状:喉の違和感、膿栓(臭い玉)を感じる。
  • 具体例:副鼻腔炎、扁桃炎が原因の口臭。
  • 対策:耳鼻科で専門的な治療を受ける。

2. 内科受診が必要なケース

  • 症状:胃もたれ、胸やけ、便秘などの消化器系の不調。
  • 具体例:逆流性食道炎、胃腸障害が原因の口臭。
  • 対策:内科で胃腸の検査を受け、適切な薬を処方してもらう。

3. 心療内科受診が必要なケース

  • 症状:臭いがしないのに「臭いがある」と感じる。
  • 具体例:自臭症、ストレスによる心理的口臭。
  • 対策:心療内科でカウンセリングを受け、精神的負担を軽減する。

治療を成功させるためのチェックリスト

口臭外来の治療を成功させるために、以下のポイントを押さえましょう。

  1. 原因を正確に診断
     専用の測定器で口臭の原因を突き止める。
  2. 生活習慣を見直す
     舌磨き、歯磨き、食生活の見直しを徹底する。
  3. 必要に応じて他科受診
     耳鼻科や内科、心療内科との連携を図る。
  4. 定期的なフォローアップ
     治療後もメンテナンスを続け、口腔環境を整える。

まとめ:口臭外来で効果を最大化するには?

口臭外来は、専門的な治療を受けられる素晴らしい場所ですが、その効果を最大化するには以下の行動が必要です。

  1. 診断結果を正しく理解し、適切な治療を受けること。
  2. 治療後も生活習慣を改善し、セルフケアを徹底すること。
  3. 必要に応じて他科の診断を受けること。

口臭の悩みを解決するためには、診断→治療→メンテナンスのサイクルを継続することが大切です。ぜひこの記事を参考に、最初の一歩を踏み出してください。

よくある質問:口臭外来で解決できる疑問に答えます

どれくらいの期間で改善しますか?

原因と治療内容で異なりますが、おおよその目安は次のとおりです。

  • 舌苔・口腔乾燥が主因:1〜2週間で軽減しやすい(保湿・舌ケア・生活改善)
  • 歯周病が主因:初期改善は2〜3週間、その後3〜6か月のメンテで安定化
  • 膿栓・副鼻腔炎が関与:耳鼻科治療を併用し数週間〜数か月
  • 自臭症(自己臭):歯科で除外診断後、心療内科等の併用で数か月以上かかる場合あり

個人差が大きいため、初診時に「目標期間」を医師と共有しておくと安心です。

費用はいくらかかりますか?

保険診療と自由診療の有無で変わります。目安は次のとおりです(自己負担想定)。

  • 初診・検査:3,000〜10,000円前後(保険適用の範囲による)
  • 歯周治療・舌苔ケア:1回あたり数千円〜1万円台
  • 定期メンテナンス:月1回で数千円程度
  • 自由診療プログラム:医院ごとに異なる(事前見積を要確認)

同じ「口臭外来」でも、検査機器や診療体制により費用構成が違います。初診前に「検査内容・保険適用・自費の有無」を電話で確認しましょう。

口臭外来の治療費用について詳しくは、『口臭外来と一般歯科の口臭治療の違い?治療費は○万円と歯磨きケア用品の費用』をご参考にしてください。

保険は使えますか?

原因疾患(歯周病、舌炎、ドライマウス、鼻副鼻腔疾患、逆流性食道炎など)の診断・治療は原則保険適用です。一方、施設独自の自由診療プログラムや一部の検査(口臭測定のみ等)は自費になることがあります。保険証・お薬手帳を持参し、適用範囲を事前確認してください。

最初は何科を受診すべきですか?

まずは歯科(口臭外来/歯周病科)で口腔要因を評価します。必要に応じて次を併診します。

  • 耳鼻咽喉科:膿栓、副鼻腔炎、後鼻漏が疑われる場合
  • 内科・消化器内科:逆流性食道炎、糖代謝など全身要因が疑われる場合
  • 心療内科・精神科:自臭症(自己臭)や不安が強い場合の連携先

大学病院などの専門外来は各科の連携が速く、検査〜治療までの導線がスムーズです。受診前に1週間の症状ログ(起床時・会話時・空腹時など)と服薬リストを準備すると診断精度が上がります。

知恵袋でよく見られる相談例とその解決策

知恵袋相談例1:「口臭外来に通っても治らない…」

提案される解決策:

  • 診断を見直す:耳鼻科や内科の可能性を再チェック。
  • セルフケアの方法を改善:舌ブラシやマウスウォッシュの使い方を見直す。
  • 心理的要因を考慮:ストレスや自臭症が絡んでいないか専門医に相談。

心理的要因の口臭に関しては、『自律神経失調症と口臭の意外な関係…ストレスで口臭が強くなる!』をご参考にしてください。

知恵袋相談例2:「歯周病を治したのに口臭が消えない」

提案される解決策:

  • 唾液分泌不足を疑う:ストレスや水分不足が原因の場合、唾液促進ガムや食品で改善可能。
  • 舌苔ケアを追加:歯周病治療だけでは不十分な場合、舌苔クリーニングを試す。
  • 内科疾患を検討:口臭の原因が内科領域にある場合もあるため、健康診断を受ける。

【専門家のアドバイス】口臭外来を最大限に活用する方法

1. 治療計画を理解する

診察後に提示される治療計画をしっかり理解し、納得するまで医師に質問をすることが大切です。「治療後も改善が見られない場合の対応策」についても事前に確認しておきましょう。

2. 自宅ケアを徹底する

以下のケアを習慣化することで、治療効果を最大限に引き出せます。

  • 正しい歯磨き:フッ素入り歯磨き粉を使用し、歯間ブラシやデンタルフロスを併用。
  • 舌ブラシ:舌苔をやさしく除去。週に2~3回を目安に。
  • マウスウォッシュ:殺菌効果の高いものを使用。

3. 生活習慣を改善する

口臭改善には、以下の生活習慣の見直しも必要です:

  • 水分補給:1日1.5~2リットルの水を目安に。
  • 栄養バランスの取れた食事:ビタミンCや発酵食品を積極的に摂取。
  • ストレス管理:深呼吸や瞑想を日常に取り入れる。

まとめ:行動を始めるための3つのポイント

  1. 原因の正確な診断:まずは口臭外来で診察を受け、原因を特定。
  2. 治療とセルフケアの両立:専門医の指導を受けつつ、日常生活の改善を徹底。
  3. 継続的なケア:治療後も定期的なチェックやフォローアップを欠かさない。

この記事を参考に、ぜひ口臭の悩みを解消するための第一歩を踏み出してください。あなたの口臭改善への道を全力でサポートします!

☆口臭外来の病院はこちら:

参考文献:東京国際クリニック/歯科 科学的根拠に基づいた歯周病治療

受診と並行して、自宅でできるケアも

FAQでご紹介したように、口臭外来は原因に応じた治療で高い改善効果が期待できます。
ただ、通院の合間や受診前からでも始められる口腔環境の整え方があります。

  • 朝晩のうがいとやさしいブラッシング
  • 舌の表面を傷つけない軽いケア
  • 口腔乾燥を防ぐ水分補給と鼻呼吸

こうした日常ケアは、治療の効果を高める相乗効果があります。
私が開発したアルカリイオン水の口臭予防歯磨き粉も、そのためのサポートとしてお使いいただけます。

自宅ケアに使える口臭予防歯磨き粉はこちら↓

歯磨きで取れない口臭がうがいでスッキリ

関連記事: