口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。
「美息美人(びいきびじん)」はPH11.4という強アルカリのため、常在菌まで死んでしまわないだろうか?」
実は、美息美人(びいきびじん)を使われた方の効果があまりに良いので、「常在菌まで殺菌してしまうのでは?」と不安に思っている人がおられます。
人の体は、菌によって守られています。人は生きている間、菌と共存して いると考えられています。だから常在菌の存在は重要です。
しかし、常在菌が増えすぎると人の体に害を与えます。虫歯や歯周病になる、舌苔(ぜったい)ができる、口臭が出るのは、菌が増えすぎた結果なのです。だから、上手にプラークコントロールをすることが重要なのです。
今回の記事では、常在菌の正しい知識と菌のコントロール方法についてお伝えさせていただきます。ぜひ、ご参考にしてください。
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美息美人(びいきびじん)を使うと…
期待を裏切るようで申し訳ないのですが、美息美人(びいきびじん)を使うと、常在菌が死ぬかもしれません。もちろん悪玉菌も死にます。
だから、舌苔(ぜったい)や口臭を改善することが可能になります。
美息美人(びいきびじん)を使うと、常在菌の一種である歯周病菌が減るため、(軽い歯周炎であれば、)出血が止まるかもしれません。その結果として、粘ついていた口がすっきりします。
歯茎のニオイが気になる場合については⇒⇒歯茎が臭いそれは歯周病から口臭に発展した証拠。うがいで口臭を消す方法とは?
喉に常在菌が増えると扁桃腺から免疫物質が分泌され膿栓(のうせん)ができます。しかし、美息美人(びいきびじん)でうがいを行なうと、喉の常在菌が減少するため、膿栓(のうせん)が出来るのを予防できます。
膿栓(のうせん)が出来なくなると、自然と口臭も消えていきます。
膿栓については⇒⇒ 膿栓、臭い玉が簡単に取れるアルカリイオン水うがいとは?
舌の表面の常在菌が増えると、舌苔(ぜったい)が出来るので舌が白くなります。でも、毎日、美息美人(びいきびじん)を使用していると、舌に棲息する常在菌が減るため、舌苔(ぜったい)が減っていくかもしれません。そして、白がピンク色の健康的な色に変わります。
舌苔については⇒⇒『舌が白い人は舌苔です。舌苔を取り除く方法とは?』
ご存知のとおり、歯周病になるのも膿栓(のうせん)や舌苔(ぜったい)が出来るのも、すべて常在菌が原因です。
だから、常在菌を減らさない限り、舌苔(ぜったい)や口臭は改善できないのが事実です。
というよりも、本当は常在菌が増えすぎないようにコントロールして、口腔細菌フローラのバランスを保つことが重要なのです。
常在菌って何?
そして、この事実も知ってもらう必要があります。実は、人は生まれた時には無菌状態だったのです。生まれた瞬間から細菌に感染し共存するようになります。
ヒトなどの哺乳動物は、胎児のときには微生物が存在しない無菌の状態にいます。しかし、生まれた瞬間から、産道、母親などの近親者、食事など様々な外の環境との接触により、新生児の口や肛門を介して微生物が感染します。感染した微生物の一部は、皮膚表面、口腔内、消化管内などに定着して、その部位における常在細菌となります。
出典:株式会社医学生物学研究所
口腔常在菌は約700種類あるといわれています。そして、常在菌の数はなんと、1,000億個~2,000億個もあります。(良く歯磨きをする人の平均)
口内菌をコントロールすることが重要
すごい種類の菌ですが、これら菌のなかには、善玉菌や悪玉菌と呼ばれている菌が存在しています。善玉菌と呼ばれる常在菌でも、一定数を超えると日和見感染(病気を起こす原因)を起こす菌も存在します。
カンジダ菌は常在菌の一種ですが、口腔環境が悪くなると増殖して病原菌になりカンジダ症を引き起こします。
口の中には常在菌といって健康な状態でも細菌が存在しますが、この常在菌のバランスが崩れた際にカンジダと呼ばれる一種のカビが蔓延ることがあり、この場合も、口の中の粘膜に炎症を起こします。
出典:テーマパーク8020
歯周病菌や虫歯菌は病原菌(悪玉菌)ですが、プラークコントロールによって少数を保つことができれば病気を起こさないことも分かっています。
また、舌苔(ぜったい)や膿栓(のうせん)の原因となっているのも菌です。
皮膚常在菌、口腔細菌、腸内細菌はそれぞれ独自の細菌叢を形成しバリア機能を担っています。最近ではこれらの細菌叢が様々な生理機能や疾患に関与していることが分かってきました。
出典:株式会社医学生物学研究所
たとえ常在菌であっても、人体に良くも悪くも働くことが分かっています。
700種類もの菌が口腔内をうようよとさまよっているのですが、菌の社会にも秩序があるようです。
ある菌が増えすぎたり、減りすぎたりすると、口腔内の菌バランスがくずれ、感染症になります。だから、悪玉菌も必要なのです。
細菌は偏って増え過ぎたり減ると問題があります。細菌のバランスが大切なのです。
だからといって、
歯周病菌が増えすぎたら、歯周病が悪化し、糖尿病や動脈硬化、心臓血管障害、腎臓病まで引き起こすといわれています。※歯周病学会より
これが事実です。
→ 糖尿病だと歯周病になりやすい!?歯ぐきが腫れたり出血したら要注意!
細菌を絶滅できない理由
舌が真白くなっている舌苔(ぜったい)。これも、常在菌と悪玉菌がかたまり舌にくっついてできたものです。
もし、歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」が、超強力な殺菌力があれば、一瞬で舌苔がとれて、ピンク色の舌になるはずです。
でも実際は、そんなことはありません。
菌の方がしたたかです。じつは、700種類の菌が結束してプラークというものを作るからです。プラーク(歯垢)は、ネバネバしたもので薄い膜(バイオフィルム)を張っています。
バイオフィルムという膜の中に、いろんな菌が棲んでいるのです。だから、マウスウォッシュやうがい薬は効きませんし、薬用歯磨き粉に含まれる殺菌剤程度では、バイオフィルムにはね返されてしまうので除菌効果がありません。
それに、プラークが多く存在する部位は、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目など狭い部分です。特に歯周ポケットにはプラークだけではなく歯石もできるため、薬剤が届かないだけではなく歯ブラシさえも届きにくいのです。
たとえ、すべての菌を殺そうと思い抗生物質を飲んだとしても、多くの菌は死ぬかもしれませんが、全滅することはありません。その証拠に、抗生物質を止めると、すぐに、口腔内は元どおりになり舌も白くなります。
このような理由から、理論上では、「常在菌が無くなれば大変なことになる」かもしれませんが、実際は、増えすぎた菌を健常な数にまで減らすことさえ難しいのです。
それだけではありません。口腔内の多くの常在菌は、1日~2日で元どおりの数まで増えるため、プラークを出来る限り減らしておかないといけないのです。
美息美人は歯垢を分解除菌する
先ほど申し上げた薬剤をはね返してしまうプラーク(歯垢)なのに、どうして美息美人(びいきびじん)を使うと除菌できるのか不思議ではないですか?
その理由は、美息美人はPH11.4以上もあるアルカリです。ですから、たんぱく質からできているプラークを分解します。
菌がどれだけ強力なバイオフィルムで覆われていても分解されると、無力化されます。そして、たんぱく質でできている菌も溶かします。薬でも効かなかったプラークが、美息美人を使うとこのように簡単に除菌できるのです。
そういう理由から、美息美人は薬ではありませんが、アルカリ効果によって、プラーク(歯垢)を分解除去します。
無添加歯磨き粉の方が安全
歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」は、評判や効果があまりにも良いので、もしかすると強力過ぎて、身体にも悪そうだというイメージがあるかもしれません。
でも、実際はというと、自然のホタテ貝だけで出来ているので添加物が入っている歯磨き粉よりも優しい歯磨き粉です。
(一財)日本食品分析センターで美息美人(びいきびじん)の安全性を試験した結果は、皮膚一時刺激性試験・急性経口毒性試験ともに安全だとみとめられています。
その証拠に、初めて美息美人(びいきびじん)を使用された方から、「ただの水なんですけど、大丈夫ですか?」というご質問まで頂戴することがあります。
そして、使ってからも、「ただの水なのに本当に不思議です。良くなりました。」と、メールを頂いたときに、嬉しくて笑ってしまいそうでした。
もし、お口のトラブルで困っていてご必要でしたら、ご安心してお試しください。
口臭原因については⇒⇒『口臭がドブ臭でもアルカリイオン水うがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・』