生理的口臭と病的口臭

口臭と言っても、歯周病など口内に原因のある「病的口臭」と、普段は口臭がしていないのに会話の時になると臭くなるような「生理的口臭」があります。

口臭対策を講じるときに、自身の口臭が「病的口臭」か「生理的口臭」なのかを把握しておくと、適切に対処できます。

今回の記事は、口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定資格)の上林登がご説明させていただきます。

生理的口臭

「生理的口臭」とは、唾液の減少など体の変化から生じる口臭を指して言います。生きている動物にはすべて口臭があるように、誰でも人間も口から臭い息が出ています。しかし、臭いの程度が強いと要注意です。

口臭が発生するタイミング

・起床時:睡眠中に唾液が減って朝起きた時ににおう。

・緊張時:人と会話している時など緊張(興奮)した時に唾液が減少したり口が粘ついて口臭を生じる。

・空腹時・疲労時:不足した糖分の代わりに脂肪を分解することで、におい成分が発生する。

・加齢:加齢にともない唾液が減り、口臭が強くなる。

ホルモンの変化が影響

・月経時:女性ホルモンの変動や月経前症候群のストレスが唾液を減らし臭くなる。

・妊娠時:女性ホルモンの分泌量が増加し、口の中の菌や唾液の粘つきが増えて口臭を生じる。

・思春期:性ホルモンの分泌量増加や、思春期までに退縮しなかった扁桃に食べかすや細菌がたまり(膿栓)、臭くなる。

・更年期:女性ホルモンの分泌量が減ったり、自律神経の乱れが原因で唾液分泌量が減ることで、口臭が起きます。

病的口臭

かんたんに言うと、病気から生じる口臭です。歯周病など口内に原因がある口臭の割合は、成人全体の口臭の90%を占めています。口内に原因のある「病的口臭」の場合は、歯科で治療を受けることで、口臭も改善できます。

歯磨き不足が原因

・歯磨き不足:口臭原因となる虫歯や歯周病は、もともと歯磨き不足にあり歯垢の磨き残しが原因です。歯磨きが出来ていない場合は、歯科衛生士などから歯磨き指導を受けるようにしましょう。

・清掃不足の入れ歯:病気ではありませんが、入れ歯が磨けていないと口臭原因になります。入れ歯は毎日外して流水下でブラシによって清掃し、義歯洗浄剤に漬けておくようにしましょう。

歯周病などの口内疾患

・被せものが歯に合っていない:銀歯など補綴物と支台歯が適合していないと、隙間にプラーク汚れがたまり(歯周病の原因になる)臭くなります。適合不良や古い被せもの場合は、新しく作り変えることで、口臭が改善できます。

・虫歯:虫歯が多いと口臭が強くなります。早目の治療が大事です。

・歯周炎(歯槽膿漏):歯周病菌はタンパク質を分解して生臭いガスを産生します。歯周病治療後も定期的に検診を受けて、PMTC(歯石除去・クリーニング)で歯肉の健康を維持しましょう。

・口内炎:粘膜の炎症ではがれた上皮を口臭菌が食べて活発になる。

・舌苔:舌の表面には、食べものやはがれた粘膜などがたまりやすく口臭菌が増えます。舌苔が付いたときは、舌清掃を行うようにしましょう。

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