膿汁の原因と治し方、関連症状を知ろう
口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林登です。
膿汁(のうじゅう)とは、体内の感染部位から分泌される粘り気のある液体で、多くの人が一度は経験したことがあるでしょう。膿汁は、喉や鼻、扁桃腺などに溜まり、不快な症状や口臭の原因となることがあります。
口臭の原因は歯の問題だけではなく、蓄膿症などの鼻やのどや咽頭・扁桃腺における疾患に関係することが多いことがわかりました。
この記事では、膿汁の原因や治し方、関連症状について詳しく解説していきます。適切な対策を取ることで、膿汁による悩みを解決し、快適な日常生活を送ることができます。一緒に学んでいきましょう!
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膿汁(のうじゅう)とは?
膿汁の読み方と医療用語の説明
膿汁(のうじゅう)とは、細菌感染が原因で体内で生成される黄緑色の粘液状物質です。主に、傷口や炎症が起こっている部位で見られます。
膿汁の主な発生部位
膿汁は、扁桃腺や鼻、喉などの耳鼻咽喉科に関連する部位によく発生します。また、歯周病や皮膚の感染部位でも見られることがあります。
膿汁に関連する症状
膿汁が発生すると、患部周辺に痛みや腫れが起こり、口臭や喉の違和感などの症状が現れることがあります。
膿汁ができる原因
膿汁・膿栓がよくできる人の特徴
膿汁ができやすい人は、免疫力が低下している、アレルギーや喫煙習慣がある、ストレスを抱えているなど、体調管理が不十分な場合が多いです。
耳鼻科疾患から膿汁ができる場合
中耳炎、副鼻腔炎、扁桃炎などの耳鼻科疾患が原因で膿汁が発生することがあります。
歯性上顎洞炎とは
虫歯や歯周病(歯槽膿漏)を治療せず放置していたために細菌が上顎洞に入り炎症を起こした副鼻腔炎のことです。
ドライマウスが原因で膿汁ができる場合
唾液の分泌が減少すると、口腔内の細菌が繁殖しやすくなり、膿汁ができることがあります。
後鼻漏(こうびろう)で喉が粘つく場合
鼻からの分泌物が喉に流れる後鼻漏が原因で、膿汁ができることがあります。
膿汁の治し方
うがいで洗浄
膿汁が喉にたまっている場合、うがいを行うことで洗浄し、膿汁を除去することができます。
水分補給で膿汁を洗い流す
水分を十分に摂取することで、口腔内の環境を整え、膿汁を洗い流すことができます。
耳鼻科における治療
耳鼻科における膿汁に関連する主な治療法は以下の通りです。
- 抗生物質処方: 細菌感染による膿汁に対して抗生物質が用いられ、細菌の増殖が抑制されます。
- 鼻うがい・点鼻薬: アレルギーや鼻炎が原因の場合、鼻うがいや点鼻薬で鼻腔を洗浄し、症状緩和が図られます。
- 扁桃腺洗浄: 耳鼻科医が専用器具で扁桃腺を洗浄し、膿汁を取り除きます。
- アレルギー用内服薬: アレルギーが原因の場合、内服薬でアレルギー反応が緩和されます。
- 手術: 慢性的な膿汁の場合、扁桃腺や副鼻腔の手術が検討されます。
定期的な耳鼻科受診で早期に膿汁の原因を特定し、適切な治療が受けられ、膿汁の予防や症状悪化が防がれます。
膿汁の予防法
健康的なライフスタイルの維持
適切な口腔ケア、健康的な食生活、良好な生活習慣を維持することで免疫力が高まり、膿汁の発生リスクを低減できます。
適度な運動とストレス管理
適度な運動を行い、ストレスを解消することで、免疫力を向上させ、膿汁の発生を抑えることができます。
定期的な耳鼻科受診と早期治療
耳鼻科を定期的に受診し、症状が悪化する前に治療を受けることで、膿汁の発生を予防できます。
まとめ
膿汁は、体内の感染部位で生成される不快な粘液ですが、原因を把握し、適切な治療と予防法を実践することで、膿汁の発生を抑えることができます。
また、口臭対策としては、耳鼻科での治療のほか、「うがい」で喉を洗浄することが大事です。うがいの時にアルカリイオン水を使うことで、より膿汁が取れやすくなるのでおすすめです。
健康的なライフスタイルを維持し、適度な運動やストレス管理を行い、必要に応じて耳鼻科での受診や治療を受けることが重要です。この記事で紹介した知識を活用し、膿汁に関する悩みを解決しましょう。
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