口臭対策

女性のための口臭ケア

女性だけの口臭が気になる時!その時に役立つ口臭ケア

口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林登です。

一般的に、女性が口臭を起こすのは、ホルモンバランスの乱れが原因だと言われています。普段口臭がしていない方でも、生理や妊娠によって口臭が出やすくなるからです。

ホルモンバランスが崩れると、口が乾いて舌苔ができたり口臭を発生するようになるからです。女性ホルモンのバランスが崩れやすいのは、月経期、妊娠期、閉経期。この時期に口臭で悩む方が多いのは当然かもしれませんが、実は、女性の口臭原因はそれだけではありません。

女性が口臭を直せない原因は普段の生活の中にあることが分かっています。女性は育児や家事に忙しいために、ていねいに歯磨きを行う時間がないことがネックなのです。このほかにもストレスが口臭に影響しているケースも多いのです。

今回は、口臭で悩む女性のための対策をご紹介します。もし口臭で悩まれていましたら是非ご参考にしてください。

>>口臭ケア!これで口臭を防ぐことができる

女性だけの口臭が気になる時

口臭は口内細菌が食べかすなどのタンパク質を分解するときに産生する臭い物質(揮発性硫黄化合物)が原因です。口臭の9割は口内に原因があるといわれているので、男女とも同じ原因で、ほとんどの口臭が発生します。

ところが、性ホルモンが女性がエストロゲン、男性がテストステロンという違いがあることから、女性特有の口臭があります。

★女性ホルモンの影響で口臭が起きる時…生理前・生理中、妊娠中、閉経前後(更年期

精神を安定させるセロトニンは女性の方が男性より1.5倍少なく、男性より不安傾向にあるといわれます。そのため、臭いに敏感で、周囲の状況にたいしても繊細に反応してしまうのです。心配やストレスが交感神経を活性化させて口腔を乾燥させ、結果的に口が臭くなってしまうことに。

出典:VOGUE 「脳科学者・中野信子が解説。“ジェンダー”の枠から飛び出して自由になる、頭と心のつくり方。」

過剰にストレスがかかり口臭が起きる…仕事、家事、人間関係、多忙な生活、暴飲暴食、飲酒、喫煙など

関連記事:女性特有の「口臭」の直し方!対策時のポイントについて

女性におすすめする口臭ケア

歯磨きする時間がない方の口臭ケア

意外にも、女性が口臭になる原因に、多忙な生活が影響しているケースが多いのです。女性が結婚すると、出産、育児、家事、職場といくつもの仕事をするようになります。

一日24時間の中でこれらをすべてこなすには、時間のやりくりが大変。そんな理由から、歯磨き時間を削っている女性が多いのではないでしょうか?

口臭予防で最も大切なのは、言うまでもなく「歯磨き」です。歯磨きする時間は、最低でも朝晩2回、1回の歯磨きに7分以上はかける必要があります。

ところが、ほとんどの既婚女性は、2~3分しか歯磨きをしていないのが実態なのです。

⇒⇒ 舌苔を除去するうがい方法!うがいで口臭が消えるは本当だった!

時間が少ない方には、常にペットボトルを持参してこまめに水を飲むとか、うがいを行うことをおすすめします。これだけでも、口臭を減らすことが可能です。ぜひお試しください。

ゆっくり食事ができない方の口臭ケア

意外かもしれませんが、口臭予防で大事なことは食事です。なぜかと言うと、唾液が最も多く分泌されるのが食事のときだからです。食事を味わいながらよく噛むと唾液量が増え口内が洗浄されます。

当然、口臭が予防されます。それだけではありません、唾液が沢山出ると、虫歯や歯周病の予防にもなるのです。

口臭を予防するためには、ゆっくりと噛んで食事を楽しまれるよう、おすすめします。

睡眠不足の方のための口臭ケア

女性に不眠症が多いようです。不眠症でなくても、一般的に女性の場合は忙しく寝る時間が遅いようです。

でも、寝不足の翌日に舌が真っ白になっていたというような経験をしたことはありませんか?

睡眠不足になると、免疫が低下して舌苔ができやすくなります。そして、口臭が強くなります。慢性的に睡眠不足になると、口臭が治らないので、できるだけ睡眠をとるようにしてほしいのですが、それも無理な場合は、、

ハーブティーや白湯を飲んだり、お風呂に浸かってリラックスするようにしてください。自律神経が整うことで、口腔乾燥の改善が期待できますよ。

ストレスが多い方の口臭ケア

女性は、ホルモンバランスが崩れることによって舌が白くなり、口臭が強くなることがあります。女性の場合には、ストレスが舌苔をつくっているケースが多いようです。

女性は、男性と違って生活が複雑なのがストレスの原因かもしれません。男性の場合は、一日のほとんどが職場です。しかし、女性は、職場、友達、近所付き合い、家族(夫、子ども)と気をつかうことが多いため、ストレスがたまりやすいのかもしれません。

緊張、不安、心配、恐怖、怒りなどのストレスは、自律神経の乱れを起こします。そして、唾液が出なくするため、舌が白くなりやすいです。

ストレスは、舌が白くなるだけではなく色んな病気の原因にもなります。舌苔ができたときには、「ストレスがたまっているかも?」と疑ってみることも必要です。そんな時は、おしゃべりや好きな趣味などによってストレスを発散しましょう。

舌苔は口が苦くなるなど味覚障害の原因になります。

喫煙・飲酒が多い方の口臭ケア

ストレスを発散するためかもしれませんが、女性の喫煙と飲酒が増えています。しかし、喫煙と飲酒は口臭がひどくなる原因になるのでご注意ください。

タバコを吸うと、毛細血管を収縮させるし、免疫低下を起こします。そのことから歯周病になりやすいです。歯周病になると口臭がひどくなるので、禁煙されることをおすすします。

また、アルコールは口腔乾燥を起こすため、舌苔ができやすく治りにくくなります。飲酒されるときのコツは、飲みすぎないことと、水を小まめに飲むことです。

腸内環境を整えて口臭を改善する

便秘や下痢で腸内環境が乱れると、口臭の原因になります。

女性の中には、神経性胃腸炎や便秘症の方が多いようです。腸内環境が悪くなると、腸内で発酵したガスが血管内に吸収され呼気口臭となります。呼気口臭とは、鼻から出るうんこ臭い息のことです。

また、腸内環境が悪い時には免疫が低下するために、口臭が発生しやすくなります。普段から、胃腸を健康にすることをこころがけることが大切です。

腸内フローラについては、こちらに詳しく載っています。
ビオフェルミン、腸内フローラをもっと知ろう

まとめ

歯科衛生士のブラッシング指導

このように、女性ホルモンの関係から、女性特有の口臭が生まれるわけですね。だからと言ってあきらめる必要はありません!

それは、女性ホルモンが急激に増えたり、逆に減少することで、唾液の分泌が減ることから、細菌が増殖することが原因だからです。ですから、妊娠中で舌が白くなったり口臭がするようになったとしても、出産後は良くなるというように一過性であるのが普通です。

舌が白いことでお悩みでしたら、こちらの『舌磨きはコットンが効果的!?』をご参考にしてください。

どうしても気になるようでしたら、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」で歯磨きとうがいを行うことで、口臭を予防することは可能です。もし、女性特有の口臭でお悩みであれば、是非お試しください。

足が臭いのと口が臭いのは同じ!治し方も同じ!?

口腔ケアアンバサダー(社団法人口腔ケア学会認定)の上林登です。

足が臭いわきが臭い口が臭い、これら3つのニオイには共通点がある、ってご存知ですか?

共通点の一つ目はどれも体から発生する汗の匂いと唾液の匂いであり、二つ目はニオイの原因が細菌であること、三つ目は対策をしても中々消せないことです。

今回は、足や脇の臭いと口の臭いを比較しながら、口臭の治し方をイメージしてもらおうと思います。ご参考になれば幸いです。

足のにおいの原因

足の臭いを消すには、足を洗うだけではダメです。足を洗ったすぐは、におわなくなりますが、また臭くなるという経験をしたことがあるのではないでしょうか。

菌は高温多湿を好む

水虫の真菌や細菌は、適度な温度と湿度のある環境を好みます。湿度80%以上、温度15℃以上になると真菌は活発に増殖します。

足は洗ってもまた臭くなる

足は蒸れやすく雑菌が繁殖しやすいからです。嫌な臭いが発生する、足の臭いの正体は雑菌(細菌や真菌)です。足に汗をかきやすい人ほど臭くなるのはそういう理由からです。

足を洗うと細菌はなくなるハズでは?

雑菌は皮脂や垢をエサとして生きていますが、菌は足だけでなく靴や靴下にも繁殖しま。靴や靴下を長く洗っていないと細菌が生息しています。靴や靴下が臭い場合は、細菌が活動しているということです。

足のにおい…こんな人は要注意!

こんな人は足が臭い可能性大です!

1,角質が溜まっている人
2,通気性の悪いストッキングやタイツを履いている人、ゴム長靴は最悪。
3,靴や靴下を履き替えない人
4,靴や靴下を洗わない人

足が臭い、対策はこうすれば良い!

1,足を洗っていない。かかとや指が角質で白くなっている場合は、入浴時に石けんでキレイに洗い落としましょう。また、爪の中には汚れが溜まりやすいので、爪が伸びて不潔にならいよう、気を付けて爪切りすることすることも大切です。

2,ストッキングやタイツは蒸れやすいので、小まめに履き替えることも大切です。

3,前日履いた靴を翌日も履くと、足に感染してしまうので、複数の靴をローテンションで回して履くようにしましょう。

4,靴や靴下は洗っても、除菌していなければ細菌が残ります。洗濯剤は除菌できて消臭効果のあるものを選ぶようにしましょう。

足の臭いを口臭に当てはめる…口臭の原因と対策

1,口が臭い人はプラークが付いている。歯磨きしていても歯の隅々まで行き届かず、磨き残しがあり、そこから臭いが発生している。
対策→ 丁寧にブラッシングする。定期的に歯科で歯石除去とクリーニングをしてもらう。

2、歯磨きをしていても、しゃべらずに口を閉じたままにしていると、口中にガスがたまります。口を開いた時には口臭が一気に出て臭いのはそのためです。マスクをしていたら口とマスクの匂いで余計に臭くなるので注意しましょう。
対策→ 会話したり、大きく口を開けて深呼吸をして、口中の空気を入れ替えてガスが溜まるのを防ぐようにすることが大切です。

3、歯磨きしてもプラークが残っていると口臭がします。細菌は歯の表面だけでなく、(歯肉炎による)ポケットや舌苔(ぜったい)に生息しているからです。
対策→ 定期的に歯科健診を受けて歯周病治療や歯石除去や歯のクリーニングをしてもらうようにしましょう。
歯磨きの時はポケットの清掃をしっかり行なうことが大切です。舌苔量が多いと口臭原因になるので舌苔の清掃も行なうようにしましょう。

4,朝歯みがきをしていても、就寝前に歯磨きしないと口臭がします。口臭の元になる細菌は、唾液の分泌が止まる夜中(睡眠中)に増えるからです。
対策→ 就寝前の歯みがきが最も重要なので、眠くても我慢して、丁寧にブラッシングする習慣を身につけましょう

ワキが臭くなるのは?

ワキの汗腺(アポクリン腺、エクリン腺)からは、たんぱく質や脂肪を含んだ粘り気のある汗を出ます。肌表面の常在菌がこれを食べて、独特の発酵臭「ワキガ臭」を発生します。

※本来無臭のエクリン腺の汗が、ストレスなどの影響でベタベタになり、そこに菌が作用して、におうのだ。これが汗くささのメカニズム。(五味院長)
引用:ヘルスUP健康づくり「気になるストレス性の“べとべと汗”の対処法」より

つまり、ワキの臭いを予防するためには、「ストレスをためないこと」と「サラサラの汗にする」ことが大切なのです。

ワキ汗からの学びを口臭予防に活かすと、どうなるでしょう?
汗は唾液に置き換えられますから、ネバネバ唾液をサラサラの唾液にすると口臭も予防できるという訳です。

ネバネバ唾液をサラサラにすると口臭を予防できる

唾液は自律神経の働きによって、副交感神経が作用している時にはサラサラ唾液が分泌されます。

しかし、緊張や不安などストレスがかかると交感神経に傾くために唾液はネバネバになります。この時に細菌が活発になり口臭を発生させるのです。

サラサラの唾液を分泌させるには、乱れた自律神経を安定させることが大切です。入浴でリラックスしたり運動することが口臭予防に効果的です。

汗は無臭?臭いのは服についたニオイ!?

ほとんどが水分からなる汗は、もともと無臭です。ところが臭いのは、服に細菌が繁殖いているから。

洗たく物に汗や皮脂などが残ってしまうと、それを餌にして細菌が繁殖してしまい、汗臭いニオイが発生する原因となります。

引用:KAO 服についた汗臭いニオイの原因と洗たく方法は?

菌は湿った環境を好むため、洗濯後に生乾きになると服が臭くなります。

口の中も服の臭いと同じで、唾液の分泌量が十分あっても、歯や舌(舌苔)に菌が付着していたら、唾液と反応して口臭を発生させます。

口臭対策のポイントは、唾液の分泌を促すことと、十分に口腔ケアを行なうことなのです。

追記:防臭スプレーが効かないのは?

ワキの臭いを防ぐために防臭スプレーを使う人が多いですが、汗の質が悪くべたべたしていると、汗と菌が下着に付くために、スプレーで臭いを防ぐことはできません。

口臭でも同じことが言えます。唾液がベタベタであれば、タブレットを食べても匂いをマスキングするだけで口臭を防ぐことはできません。

ワキ汗をかいた時は制汗シートですぐにふき取ると良いように、口が粘つく時はティッシュで舌を拭き、うがいをしましょう。また、小まめに水や白湯を飲むと口内が洗浄でき、サラサラ唾液を分泌する効果も期待できます。

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