歯磨きしても口が臭い理由:厄介な口臭の対策はコレ!

口腔ケアアンバサダー(社団法人日本口腔ケア学会認定)の上林登です。

口臭相談で最近の傾向として多くなっているのが、「マスクがすぐに臭くなる」というご相談です。これまでマスクをしていなかった時には口臭を感じてなかったのに、唾の匂いに敏感になったからでしょう。

じつは、口臭が起こるのは、歯に付くプラーク(細菌)が硫黄化合物を産生するからです。ですから、プラークを除去するために、毎日歯磨きを行っていれば口臭はしないはずですよね。

ところが、わたしの所だけではなく知恵袋の質問にも「歯みがきしてもすぐに口が臭くなる」人が多いのです。どうしてでしょう?歯磨きでは(臭いの原因となる)プラークは取れないのでしょうか?

今回は、この「歯磨きしても口臭がする」理由と対策についてお伝えします。

歯磨きしても臭う原因

口臭は自分だけではなく他の人も不快にします。その原因は、舌や歯に付いている舌苔やプラーク(細菌)が、口の中の食べかすや剥がれ落ちた粘膜のタンパク質を分解した時に臭いガスを発生するからです。

ですから、、理論上は歯磨きでプラークを除去すれば、口の中は臭くないはずです。ところが、現実では「歯みがきしても臭い!」ことが起きます。

その主な原因は次のとおりです。

  1. 唾液量の減少
  2. ブラッシング不足
  3. 歯周病や虫歯
  4. 舌苔

唾液の減少

口臭が起きる理由について、クインテッセンス出版の「Dr.もDHも!歯科医院で患者さんにしっかり説明できる本」の中で、唾液量の減少が原因だと述べています。

健康な人でも「生理的口臭」といって、起床時やお腹が減った時には唾液の分泌が減るため口臭が起きます。ところが、ストレスや薬の副作用によって唾液量が減少する場合があります。

詳しくは>>ドライマウスの症状と原因

ブラッシング不足

口臭原因となるプラークはネバネバ状で、歯ブラシでゴシゴシ磨くことで取り除くことができます。ところが、口の中は、歯ブラシ(毛先)の届かない場所が存在します。

【歯ブラシの磨きにくい部位】

  • 歯と歯の間
  • 奥歯の奥
  • ブリッジ・ダミーの底面
  • 差し歯の縁と歯肉の間
  • 歯周ポケット
  • インプラントや義歯の周辺
  • 矯正装置と歯の間など

毎日歯磨きをしていても磨き残しがあると、プラークが歯石化し、さらにプラークが着きやすくなるというように悪循環が起きます。ですから歯磨きだけに頼らずに、歯科で歯石除去や歯のクリーニング(PMTC)をしてもらうことが重要です。

上手に歯磨きが出来ない子どもの場合は、保護者が「仕上げ」の歯磨きをしてあげることも大切です。

>>あなたは歯磨き方法でこんな間違いをしていませんか?

歯周病・虫歯

歯周病や虫歯になると、生理的口臭のような小さな匂いではなく、かなり強烈な匂いが起きます。

虫歯で歯髄が腐ると腐敗臭がします。銀歯や被せの下にカリエスがある場合には、歯ブラシが届かないため臭い匂いが無くなることはありません。

歯周病の場合は膿の匂いがするのが特徴です。これは、歯周病菌が歯肉に炎症を起こしポケットができて、その中に臭い膿がたまり硫黄ガスを発生するからです。

歯周病が進行してポケットが深くなると、歯ブラシの毛先が届かなくなりプラークが増えて行くことになるので、早目に治療することが大切です。

舌苔

舌の上に白や黄色の苔状のものが付いているのを、舌苔(ぜったい)と言い、生理的口臭のほとんど(日本歯科医師会によると口臭の6割)が舌苔由来です。舌苔は、舌乳頭の角化に細菌が集まったものですが、舌乳頭の間に食べかすや細胞の剥がれ落ちたもの、そこに唾液がたまるため、舌苔は口臭ガスの工場のようなものです。

ですから、歯磨きをしても舌苔が厚く付着している場合には、口臭を予防することはできません。舌苔で舌が真っ白くなっている場合には、舌苔の清掃も必要です。

その他の原因

歯磨きをしても舌をきれいにしても、口臭がする場合があります。それは…次のようなケースです。

  • 副鼻腔炎(蓄膿症)や鼻炎などの耳鼻科疾患
    副鼻腔に膿がたまると鼻から臭いにおいが出ます。膿が鼻から喉に落ちると、口からドブ臭のような臭いが出ます。

これらの場合には、どれだけ丁寧に歯みがきをしたり、歯科で治療を受けたとしても、口臭が無くなることはありません。その場合には、耳鼻科や内科の治療が必要になります。

歯磨き粉やマウスウォッシュが原因で口が臭くなる

意外かもしれませんが、歯磨き粉やマウスウォッシュが口臭原因になることがあるのでご注意ください。

歯磨き粉やマウスウォッシュの成分に「合成界面活性剤」が含まれていると、使用したすぐ後に口腔が乾燥します。そのため、歯磨きした後「余計に口が臭くなる」なんてことが起きることがあります。

特に舌苔が多く着いている人や、ドライマウスの場合に多く起きます。

このようになるケースは少ないかもしれませんが、刺激成分が入っている歯磨き粉は避けられたほうがいいでしょう。

>>買ってはいけない歯磨き粉!成分とその理由

歯磨きで予防出来ない「口臭」の対策方法

歯磨きをしても口臭が消えない場合には、ほとんどが舌苔(ぜったい)、膿栓(のうせん)、膿汁(のうじゅう)のいずれか又は、それらが重複して関係していることが多いです。

もちろん、他のケースもありますが、歯磨きだけで消えない口臭の場合には、8割以上が舌か喉に原因があります。

ですから、口臭対策とすれば、歯磨きの他に行わなければいけないことがあります。それは次の二つを実行することです。

  1. 舌の清掃ケア
  2. 喉の清掃ケア

口臭原因全体の7割以上は舌に原因があるといわれています。ですから、舌をキレイにすることは大切です。だからといって、舌ブラシなどで舌をゴシゴシと磨くと舌に傷がつき逆効果になるのでご注意ください。舌磨きについて詳しくは、『舌磨きはしないほうがいい』をご参考にしてください。

そして、もう一つは、喉を清潔に保つことです。喉をキレイにするには、うがいを行うことが一番良いのですが、うがい薬を使用しても粘液である膿汁(のうじゅう)は取れません。

うがい薬には、殺菌作用がありますが、粘液(膿汁)を取る効果はありません。これが、膿汁を除去できない問題なのです。

ですが、美息美人(びいきびじん)のようなアルカリイオン水を使うと、容易に粘液(膿汁)を取ることができるので、膿汁でお困りでしたら、美息美人をお試しになってはいかがでしょう。膿汁予防について詳しくは、『膿栓、臭い玉が簡単に取れるアルカリイオン水うがいとは?』をご参考にしてください。

歯磨きだけではなく、舌と喉の清掃ケアを行うと、ほとんどの口臭が解決できるようになるので、今回の記事をご参考にやってみてはいかがでしょう。

まとめ

歯磨きをしていても、口臭菌がある限り口臭発生のリスクがあります。口臭菌は、体の免疫力が下がった時に活発になり増殖します。ですから、口臭を予防するためには、歯磨きだけではなく、常日頃から健康を保つことも大切です。

また、口臭菌が存在する所は、歯垢や歯石だけではありません。舌の上の舌苔や、扁桃のくぼみに溜まる膿栓にも、口臭菌があるのでご注意ください。

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